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2022年6月 8日 (水)

岸田首相は韓国とどうつきあうのか

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北朝鮮が6発の弾道ミサイルを発射し、ついでに核実験もするようです。
韓国は8発と発表していますが、これで今年に入ってなんと17回目です。
北にとって、国連安保理決議違反など幽霊のくしゃみのようなものです。

「防衛省によりますと、北朝鮮が弾道ミサイルなどのミサイルを発射したのは、5月25日以来で、ことしに入って17回目です。
これまでに、1月に7回、2月に1回、3月に3回、4月に1回、5月は4回、それぞれ弾道ミサイルなどの発射を繰り返しています。

これまでの16回のうち、14回は弾道ミサイルと推定され、もう1回も弾道ミサイルの可能性が指摘されています。
残りの1回は長距離巡航ミサイルと推定されています。このうち、直近の5月25日に発射された弾道ミサイルについて防衛省は、少なくとも2発を発射し、1発は、最高高度550キロ程度、距離は300キロ程度、もう1発は、最高高度50キロ程度、距離は750キロ程度を変則軌道で飛しょうしたと分析しています」
(NHK6月5日)
“北朝鮮弾道ミサイル 少なくとも6発 EEZ外落下推定”岸防衛相 | NHK | 北朝鮮情勢

6発同時発射したのは飽和攻撃実験だなんて解説もありましたが、あのね、6発程度じゃ「飽和」しないの。
イージス・システムは、250の目標を探知し、その中で危険な125の目標を追尾し、25の目標を同時に攻撃できます。
単艦で25ですから、ネットワークを組んでいる他の艦艇にも目標を振り分ければ、その4倍、5倍の数のミサイルに対応できるはずです。
だから、飽和攻撃の実験だと言いたいなら、同時に100発くらい撃ってからにして下さい。

それはさておき、いかに公然と国連決議を破ろうと、常任理事国様が2カ国も味方してくれるんですからこわいものなし。
これなら核実験もして一気に「核大国」なるんだーい、ということのようであります。
ウクライナ戦争の現実を見てしまった正恩にとって、ロシア製兵器はガラクタとわかったことでしょう。
やはり初代の教えどおり、核こそが唯一神。
プーチンのように核で恫喝すれば、周辺国はひれ伏し、米国もなにも出来ない。
だから、
北に一回核を持たせたら絶対に手放さないのですが、ただ習様、北京、上海が核ミサイルの射程にすっぽり入りますが、よろしいのでしょうか。

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「北朝鮮のミサイル発射」注目すべき3つのポイントとは?【解説】 | ハフポスト NEWS (huffingtonpost.jp)

米国からの弾道ミサイルと違って近距離から撃たれますから、対応する時間的猶予はほとんど数分です。
中国がどれだけ有効なMD(ミサイル防衛)を持っているか知りませんが、北の核開発は中国にも向けられる牙なんですが。
絶対に正恩は、自分だけには牙はむかないとでも思っているのかしら。

とまぁ、ここまではいままでさんざん書いてきたことのですから、面白くもなんともないのですが、今回ひとつ違った兆候が現れました。
やや驚いたのですが、いままでいくら弾道ミサイル実験をされてもなんの対抗策も打たなかった韓国が、なんと同じ数の弾道ミサイルを撃って見せたのです。
しかも在韓米軍と一緒に。ここが味噌です。

「韓国軍と米軍は6日、地対地ミサイル8発を発射したと発表した。前日に北朝鮮が日本海に向けて、短距離弾道ミサイルを計8発を発射したことに対抗してのもの。
韓国軍の合同参謀本部によると、米軍と共に、6日午前4時45分ごろからおよそ10分間、北朝鮮が発射したのと同じ計8発の地対地ミサイル「ATACMS」を発射した。1発は米軍が、7発は韓国軍が発射したという。
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、北朝鮮のあらゆる挑発に断固として厳正に対応すると述べ、「この国の人の命と財産を守るため、ひとつのひび割れもないようにしていく」と強調した」
(BBC6月6日)
米韓が地対地ミサイル8発を発射 北朝鮮をけん制 - BBCニュース

パチパチ。
つい先日までのムン政権だと、内心は「統一朝鮮の核がミサイルが誕生した。うちの潜水艦に乗せるのだ」とニタニタしていましたが、こんどのユン・ソンニョルは一味違うようです。
やっと自分の国をターゲットにした弾道ミサイル実験をされた場合の、国際スタンダードがわかったようです。
大きな声では言いませんが、うちの国も遺憾砲だけで、わかっていないもんで。
しかも韓国はわかりやすく、撃たれた数だけお返ししています。
撃った韓国側の弾道ミサイルも、ATACMS(陸軍戦術ミサイル)というなかなかの代物です。

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北朝鮮のATACMSミサイルのような新型弾道弾SRBM KN-24

ATACMSは、ひところムン政権が横流しして北のKN24という弾道ミサイルとなったのではないか、という疑惑が出たミサイルです。
結局まちがっていたのですが、いままでのムン政権はそういう横流し疑惑が出るような極端な親北政権でした。

韓国陸軍は、111基のATACMS Block Iと110基の ATACMS Block IAを所有しています。
200基以上あるのですから、北朝鮮が8発撃ってきたら8発、100発撃ったら100発キッチリ撃ち返して下さい。

また、米韓の戦闘機が編隊で示威飛行しました。
韓国空軍はお宝のF-35まで参加させました。

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「韓国側が最新鋭ステルス戦闘機F35Aと主力機のF15、F16の3機種を合計16機動員した。米国はF16を4機参加させた。精密誘導兵器を搭載し、対地攻撃の編隊を組んで飛行した。韓国軍は「北朝鮮のいかなる挑発にも迅速かつ正確に打撃できる能力と意思を示した」と説明した」
(日経6月7日)
米韓空軍20機、黄海上空を共同飛行 対北朝鮮防御力示す: 日本経済新聞 (nikkei.com)

日米も協調して編隊飛行を共同実施していますが、やっと本来の日米韓の連携がとれてきたようです。
韓国は米国務省副長官と面談し、北が核実験した場合の対応策を相談しています。

「米韓は外交でも急速に距離を縮めている。7日にはシャーマン米国務副長官がソウルで韓国の趙賢東(チョ・ヒョンドン)外務第1次官と会談した。北朝鮮が7回目の核実験を断行する可能性を踏まえ、米韓の連合防衛体制の重要性を確認した」
(日経前掲)

今、正恩に叩きこまねばならないのは、北は日米韓の敵ではないとわからせることです。
本来は敵ではないのに、巨大な驚異に育て上げてしまったのは、ムン政権だったわけです。
韓国がベッタリと甘やかさなかったら、今の正恩の増長はありません。
韓国が南北統一の迷妄から覚めて、やっと6年ぶりにまともな対北対応の軌道に戻りつつあるようで、まことに慶賀の至りです。

さて、岸田氏が、6月26日から28日のG7に出席した後、その足でNATOの首脳会議に出席する方向を固めているようです。

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日経

「ロシアによる軍事侵攻が続く中、岸田総理大臣は、6月下旬にスペインで開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議に出席する方向で調整を進めています。
ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始して100日が経過し、政府は、アメリカなどと足並みをそろえて、ロシアに対する経済制裁やウクライナへの支援を継続するとともに、アジアなど各国に連携を働きかけています。
岸田総理大臣は、6月26日からドイツで開かれるG7サミット=主要7か国首脳会議に出席することにしていて、これに続けて、スペインで開かれるNATOの首脳会議にも出席する方向で調整を進めています。
日本の総理大臣がNATOの首脳会議に出席すれば初めてのことになります」
(NHK6月4日)
岸田首相 NATO首脳会議に出席の方向で調整 出席なら日本首相初 | NHK | ウクライナ情勢

「調整を進める」という表現が報じられるということは、ほぼ政権内では規定方針化し、観測気球をあげている段階ということです。
NATOでナニを言ってくるのかわかりませんが、前回の日米首脳会談の線での延長ならば、行く意義はあります。
日本がアジアで唯一のピュアな自由主義陣営であり、全力でウクライナを支援しきるのだ、という後戻りの効かない宣言のひとつもお願いしたいものです。
須田慎一郎氏などは、ウクライナへの電撃訪問説を唱えていますが、そこまですれば立派ですが、どうでしょうか。

NHKは心配げにこうも書いています。

「ただ、G7とは異なり、日本はNATOの加盟国ではないことから、岸田総理大臣としては、参議院選挙の情勢などをぎりぎりまで見極めて、出席するかどうか最終的に判断することにしています」
(NHK前掲)

これはメディアの中にある、集団的自衛権に対する嫌悪感からきています。
日本がNATOに深入りして、集団安全保障体制を真剣に考え始めるのではないか、ザ・クアッドをインド・太平洋のNATOにしたいのではないか、というところでしょうか。
そのうえに、今年の参院選の自民の大勝を受けて(もはや規定事実です)長期政権となり、いよいよ長期政権による改憲が現実の政治日程に登ります。
改憲と集団安保体制のドッキングという展開は、ヒダリ向きの方々には間違いなく悪夢でしょうね。

ご承知のように、政権発足前から私は岸田氏には冷やかですが、昨今はこれもいいかな、と思い始めています。
岸田氏はいわば自民党の中の米国民主党のような立場にいます。
同じことを、自民党内米共和党の安倍氏や菅氏が言っていたら、野党やワイドショーは大騒ぎしたことでしょう。
リベラルで鳴らす岸田氏がやるから、ワイドショーは味方撃ちできません。
しかも岸田氏の石橋は壊すまで叩くような体質では失点がないので、攻めにくいようです。

さて、NATOに行くに際して岸田氏は二つのサプライズを用意していると聞きます。
ひとつは前述したウクライナ訪問。

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韓国大統領選 当選のユン氏 米大統領と対北朝鮮緊密連携で一致 | NHK | 韓国大統領選挙

そしてもうひとつは、韓国のユン・ソンニョル大統領との首脳会談です。
韓国はNATO首脳会議に参加の検討をしており、すでに事務方を現地に送り込んでいます。
これはムン政権で冷淡そのものだったウクライナ支援を真面目にやるぞという意思表示というのは表向きで、たぶん真意はユン政権が外交で重視している日韓関係修復の足掛かりをつかみたいからでしょう。
初めての会談はどちらの国でやってももめますから、第三国が適当でしょう。
おそらく、岸田政権としてもまんざらではなく、マドリッドで日韓首脳会談をする可能性は高いと思われます。

たぶん、外務省はいまごろ裏舞台でどこまで突っ込んだ会談にするのか、ただの顔合わせの表敬か、それとも実質的な中身のあるものかで韓国と詰めていることでしょう。
たんなる表敬なら、廊下での立ち話か、それとも座ってしゃべるのか、時間はどれだけとるのか、中身があるならあるで共同声明は出すのか出さないのか、と互いの温度によってレベルが違うのです。
なんせ冷えきってから長い時間たっていますから、日本は韓国パッシングに馴れてしまいましたからね。

この時期に、日韓首脳会談をする意味はあると思います。
保守の中には、韓国が懺悔してこなければ許さないみたいな風潮があるようですが、韓国に出来ないことを期待しても無駄です。
そんなことをユンがしたら、韓国世論から袋叩きに合います。
韓国の反日は百年二百年では消えません。それがひとつの政権に代わったくらいで、激変するわきゃないじゃないですか。

勘違いしていただきたくないのですが、私は慰安婦、徴用工、GSOMIA、不買運動、そして明らかな戦闘行為であるレーダー照射などの一連の反日行動を水に流せ、と言っているのではありません。
水に流せるはずもないし、その必要もありません。
ただ、今それを改めて突きつける時なのか、という時期の問題です。
ウクライナ戦争は、それ以前と以後を厳然と分ける、時代指標になるはずです。
世界は自由主義陣営と専制主義に二分されて、戦う時代に突入したのです。
この時代認識をもって、韓国に対応しろと言っているのです。
そもそも日韓関係改善は、韓国にとっては重大なのかもしれませんが、うちの国や国際社会にとって韓国は二義的な用件にすぎません。
はっきりいえば、どーでもよい。韓国がいないならいないで、それなりに考えます。
いやそれどころか、ユンが勝利しなかったら、台湾海峡に全体主義との戦いの前線を移す覚悟を日米はしかかっていたのです。
だからこちらは、そこまで韓国大統領が言うのならつきあってやろう、ただし会う以上は謝罪こそ求めないが、ムン政権時代に後ろ足で砂をかけてきた自由主義陣営にキッチリ復帰する、ザ・クアッド、IPEFに敵対しないことくらいは確約してもらわねばなりません。

中国とロシア、北朝鮮ときちんと向き合って対峙する意志があるのか否か、そこがが問題なのです。
仮に韓国がないというなら、今の心冷戦へと流れ込む国際情勢の中で、日韓関係だけをよくすることなどありえないのですから、それが出来ないようなら首脳会談の件はこれでオシマイです。
このようなけじをつけるためなら、どんどんとユンと会ったらいいのではないか、と思います。
聞くところでは、ユン氏は声の大きな押しの強いタイプだそうです。
しかも世界舞台への初陣でテンション高めでしょうから、ひとつ負けないようにお願いします。

ウクライナに平和と独立を

 

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コメント

 国連は機能不全だし、同じ理由でG20もそう。
そこで西側はNATOやクワッドを新しい安全保障枠組として拡大していく方針ですよね。IPEFも中国外しの一貫です。
「米軍を強くするべき」としたトランプと真逆だし、この様な方法にほころびが見えた瞬間が一番危険な気がします。

ともあれ、日本は日本で軍備を拡充させながら、西側社会に貢献出来るよう国内法に手を付けざるを得ない段階に岸田政権が追い込まれている事は僥倖です。

そうした意味で岸田さんがユンさんと会う事は必要なのだけれど、わが方の外相と外務省は不必要に原則を曲げてしまいかねないし、韓国お得意の条件闘争を再び繰り出して来るかも知れず。
韓国って国はあっという間に180°転換出来てしまう長所がありますが、「反日」という国是が消えるハズがありません。

独・仏・伊のような国々もやはり信用しきれませんが、今はそういう流れに乗らざるを得ない気がします。

私は、岸田首相が頼りないので心配していますわ。内閣支持率を高くキープしてるのは、大ナタを振るうような実務は何もしていなくて、口だけ達者といういかにもリベラル風情なのが、世代的にリベラル好きが多い高齢者を中心にウケているからのように思えます。

発足当時は金融資産税を使って富を再分配=投資して儲けたらカネ取るぞとか言っていたのが、ココに来て「貯蓄から投資へ」とか言い始めてるし、どっちやねん?と、岸田首相のポピュリスト=口先男疑惑が深まってしまいますわ。

海千山千の猛者のいる国際政治の舞台で、日本国内で見せてるホンワカした口先まかせじゃ、絶対に墓穴を掘ります。外務省にも信頼が置けないので、マジで日本政府に酸いも甘いも知っている優れた軍師がちゃんといるのか心許ないですわ。岸田首相本人に実力があるのだとはどーも確信できません(喜劇役者が大統領の職務を立派にはたしている例もあるけど)。米国筋にでもいいように操られやしないかと、私の心配のタネは絶えませんわ。

政権が変わった韓国なので、私も日韓首脳会談をする意味はあると思いますけど、ダメ元と思って慎重に進めて欲しいです。韓国に対して人気取りをするようなバカな事はしないと思いますが、やっぱり何処か頼りない首相なんで、周りの人達がしっかりと監視してやって欲しいですわ。

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