• 20250119-145554
  • 20250119-142345
  • 20250119-142345_20250119150101
  • 20250119-150249
  • 20250119-152051
  • 20250117-013132
  • 20250117-015927
  • As20241225001545_comm
  • 20250115-143858
  • 20250113-081014

« 岸田氏の「ヒロシマ・アクション」の虚しさ | トップページ | 中国、渡海侵攻から海上封鎖にシフトか »

2022年8月11日 (木)

唯一の華は高市氏の経済・安保大臣就任でした

S036

いかにも岸田さんらしい「改造」でした。
改造といっても、なんのために「改造」したのかよーわからんが、面白い部分もあるといったところでしょうか。
ま、こんな顔ぶれです。

Large_4f1fc5e62a

防衛相に浜田氏、経済安保相に高市氏起用へ 内閣改造10日実施

●新閣僚の出身派閥
・岸田派・・・3
・安倍派・・・4
・麻生派・・・3
・茂木派・・・3
・二階派・・・2
・無派閥・・・2※高市・浜田
・公明   ・・・1

よく言われることですが、これは、自民党が連合党が故に、各派閥からその議員数に応じて配分しないと、党内統治がガタつくからです。
党内の派閥はこのような議員数です。

●党内派閥議員数
・安倍派・・・97
・茂木派・・・57
・麻生派・・・52
・岸田派・・・43
・二階派・・・43
・菅G    ・・・16
・石破派・・・9
・森山派・・・7
・谷垣G・・・7
・無派閥・・・28
・不明  ・・・24

岸田氏は哀しくも第4派閥と中型派閥なので、数がモノ言う党内政治ではホドホド感満載です。
ミドル級の総理を、安倍派の松野官房長官、茂木派の茂木幹事長、副総裁の麻生派の麻生御大が支えるという構造になっています。
注目されていた菅氏の副総理は流れたようです。残念。

こういう連合党、寄り合い所帯ですから、党内の力関係を配慮しない閣僚人事はありえません。
安倍氏が長期政権足り得たのは、いうまでもなくひとりの政治家としての傑出した政治力量と世界を見通した透徹した戦略眼にありますが、泥臭い党内政治においても圧倒的多数派を占めていたからです。

安倍派は、安倍総理の逝去にも関わらず、むしろ選挙前と比べて勢力を拡大しており、今回の参院選で当選した生稲晃子、井上義行、古庄玄知の各氏はが安倍派に所属することになって100名を超えるようです。
それ以外にも、高市氏や青山氏のように無派閥でありながら、安倍氏と近い志を持った議員も数多くいました。
しかし安倍氏亡き後も安倍派は分解しないでしょう。
数が力であることを、安倍派諸公は身に沁みて知っているからです。

安倍氏が最後にバトンを託したのが高市氏でした。
高市氏は、趣味が政策立案という生まれながらの政務会長という性格で、通常の閣僚の3倍以上働きましたが、今回は経済安全保障担当大臣というバックの官庁がつかない特命大臣です。
安倍派との派閥的折り合いが悪いとされているようですから、安倍派が外務や防衛といった要職に押さなかったのかもしれません。
安倍派は元来が一枚岩ではなく、安倍氏と考え方が違う議員も相当数いましたので、こういうことになります。

どうやら今回の組閣の目的は、安倍氏カラーを排除することにあったようです。
組閣のキモとなったのは、いうまでもなく外務と防衛でしたが、外務は林氏留任ですから話になりません。
あそこまで無能なことがわかっていて、しかもいまや米国から不信感さえもたれている人物が留任とは呆れます。
国葬前に交代するわけにはいかないというのが表向きの理由ですが、この男だけは替えないと、日本が間違った外交シグナルを送ったと誤解されます。

Wkq3g7zz

浜田靖一防衛相 産経

また、非常に優れた防衛大臣であった岸を退任させ、古くさいタイプの国防族浜田氏を再登板させました。
岸氏が体調が優れず、あのくだらない統一教会スキャンダルで攻撃の的になっているというのが理由ですが、この時期に浜田氏で大丈夫かどうかどうか、小野寺氏という選択肢もあったのにと思います。
早速浜田氏は、目の上のたんこぶである安倍氏側近の島田和久氏を閑職の省顧問に降格して、安倍氏カラーを排除してしまいました。

「浜田靖一防衛相は10日、前事務次官で大臣政策参与兼防衛省顧問の島田和久氏について、大臣政策参与としては退職し、省顧問として留任する人事を指示した。島田氏は安倍晋三元首相の首相秘書官を6年以上務めた元側近。7月に事務次官を退任後は、岸信夫前防衛相の判断で大臣政策参与兼省顧問に着任した。事実上の降格となるが、浜田氏は兼務は分かりにくいと指摘したという」
(産経8月10日)
島田前次官「参与」は退職 浜田防衛相が指示 - 産経ニュース (sankei.com)

浜田氏が2%反対派なのは知られていますので、これで防衛費2%は一気にわからなくなりました。

ところで党人事はこのようになっています。
茂木氏が残留し、高市氏が内閣入りしました。
高市氏は政務会長のままでも経済安保政策の司令塔でしたので、あえて内閣に入れたのは閣外に置いて自由な発言をすることを恐れたのでしょう。
なお、荻生田氏が総務会長です。

         ●党人事
         ・幹事長 ・・・茂木敏充(茂木派)
         ・政調会長 ・・萩生田光一(安倍派)
         ・総務会長 ・・遠藤利明(無派閥)
        ・選対委員長 ・・森山裕(森山派)

Fk2bqlwcwzitfp3kdt4vjcrkce

高市早苗経済安保大臣 産経

ただしこのズータラした組閣の唯一の華が、高市氏の経済安保担当相であることは確かです。
高市氏は、今米国とすぐに協議せねばならない経済安全保障担当ですから、日米2+2で半導体サプライチェーン問題、機微技術などの輸出管理問題、セキュリティクリアランスなどの制度設計と法改正問題などといった主要分野で、たっぷり見せ場があります。
高市氏は政調会長時代から、経済安保政策の推進役でした。

「自民党の高市早苗政調会長は28日、宮崎市で講演し、政府が来年の通常国会に提出を目指す経済安全保障推進法案の早期成立に意欲を示した。米中両国の覇権争いが続く中、必要性が高まっているとして「しっかりと議論し、一刻も早く成立させるのが今ほど重要なときはない」と強調した」
(産経2022年2月10日)
高市氏、経済安保室長更迭「残念だが早く法整備を」 - 産経ニュース (sankei.com)

うまく運べば、安全保障補佐官の岸前防衛大臣を側近に置いて、日米・台湾を結ぶ機軸になりえるキイポジションかもしれません。
私は外務、防衛で高市氏の手腕を見たかったのですが、風当たりが強い両大臣よりはこのシフトのほうがよかったのだ、と考えましょう。
そう考えないとやってられんわ。

岸田さんに「無風の3年」など来そうにありませんね。

〇お知らせ
すさまじい暑さ、いや熱さで、ジジィは相当にへばっております。
昨日も炎天下に外仕事を してクラっと。ああ、みっともない。
来週8月15日月曜日から20日土曜日まで6日間、お盆休みをとらせていただきます。
再開は21日日曜日からです。
よろしくお願いいたします。
                                                    ブログ主敬白

 

 

« 岸田氏の「ヒロシマ・アクション」の虚しさ | トップページ | 中国、渡海侵攻から海上封鎖にシフトか »

コメント

これでコロナの5類感染症引き下げでもやってくれればともかく、そっちは延々「検討」で止まり、財務省お望みの増税政策だけ矢継ぎ早に、って感じでしょうか。悲観的ですけども。
 
こういう時、あまり注目されない話題ではありますが、少子化担当大臣が軽量級も軽量級なのにも、地味に失望しました。人口の再生産が前提の社会ですし、それが無ければ、国の担保するインフラや、果ては人権の保障までも怪しくなってるのに。もっとも、少子化を解決しようと思ったら、男女平等か、女性の上昇婚志向をやめるかしないと無理なので、解決は諦めてるのかもしれませんね(手っ取り早い解決がタリバン式なんで、とても実行できたもんじゃない)。これは、文明の維持すら難しくなるぐらいケツに火がついて、やっとこ腰を上げる羽目になるんでしょうね。

地味とかサプライズが無いとか無粋なことは言わない。組閣でサプライズなん期待するのが無理。
むしろ高市さんや河野太郎を取り込んで直接省庁のバックのいないポジションに入れたのは、丸で安倍さんみたいな上手いやり方です。河野のデジタル担当は期待できます。
しっかし、外相続投はがっかりしました。

党役員人事では、まさかの長くやってるだけのボンクラ遠藤利明が総務会長で、地元が驚いています。岸田の総裁選で選対務めて、その後の衆院選も参院選もかってますからご褒美ですね。

厳しい暑さが襲ってきています。
ご自愛下さい。
コメントはあまりできませんが、いつも読ませていただいています。

文科相の永岡圭子氏も霊感商法関連の法案に関わっていた人なので、統一協会オンリーのゴシップに留まらない対応を期待しています。
河野太郎氏は早速デマ太郎とかTwitterで攻撃されていますね。私は期待しています。
本当は牧島さんと小林さんには続投してほしかったんですが。変わったから止まったとガッカリさせないようがっつり前進させてください、という感じです。

それにしても山口氏は、日本端子疑惑も事業展開のエビデンス自体が無茶苦茶でしたし、今は参政党とコラボして暗殺陰謀論に爆進しているようで、あの辺の人達、どうなってるんでしょうか。
秋に向けて保守の野原に枯れ尾花が揺れる情けない展開です。私はとうに原っぱを後にしました。

 高市さんにピッタリの役割だとは思いますが、人事権すらない無任所大臣では内閣府や外務省の横やりには抗し切れません。
政調会長のままならまだしも、内閣に置いて「手綱を締めた」っていう人事でしょう。甘んじて拝命するしかなかった部分もあるし、置かれた状況下で最善を尽くす心持なのだと思います。

さっするにこの人事の要諦は、例の分かりずらい「新しい資本主義」に本格的に取り掛かるべく用意されたものと思います。
「新しい資本主義」とは、ようは例えば説明下手の木原誠二が言っている内容から、「ステークホルダー資本主義」(ダボス会議)だったり、「公益資本主義」(原丈人)だったりします。
国民皆小株主化して資産所得によって「所得倍増」を目指そうという事のような点もあり、かなりピントがずれた印象しかありません。

格差解消を目指す事、これまで安倍政権がやってきた事に否定的に区切りをつけると共に、理論的には「トリクルダウン理論の否定」からはじまっていて、下からの「噴水理論」とか、何とか。
また、米国を半面教師にしているようでもあり、社会主義に近似して行く心配もあります。
こうした欧州型の非自由主義的な政策は日本では成功しませんし、そもそも木原誠二の具体的目標は「十年後の日本のGDPを世界5位(に留まらせる事)」。なんとも、かんとも。
マスコミに好かれるハズです。

また、この大事な場面で何で小野寺五典ではなくて、浜田靖一なのか。浜田は田母神事件の際の収拾が最悪でした。同じやめさせるにしても、ああいう辞めさせ方がその後の田母神にも、自衛隊幹部にも悪影響を及ぼしています。
防衛費の「積み上げ方式」はさらにいただけません。「倍増する!」という意思を発信すべき重要な時期に、あまりにも不敵材だと言うよりないです。

心配が杞憂ならいいが、見るしかありませんね。

 いつも思う事だけど、毎日のブログ更新 本当にありがとうございます。
今回、お盆休み・ようやく、はじめて休みをとられるとのことで、別の意味、
うれしく思います。初盆にもなるのですね。
 ブログ内容が、他と各段ちがうので、その労力や、時間、収集、
集中、精神力等、イチローさん、大谷さん、羽生さん、藤井さん、
ありんくりんさん、といった感じです。福島原発事故のころから、
ずーっと拝読させていただきましたが、私がそうであるように、
一次資料を自分で得る、(能力・脳力)、の少ない者にとっては、
そして、それでも、一生懸命考え続けたいと思う身にとっては、
  ------------------
世界や、日本、沖縄で、どんな想定外の事態が起こっても、
ほぼリアルタイムで、[よすが] となる、根拠資料、エビデンス等の
提供と、周知。または、いろいろな考え方の異なる人たちにも、
本質をはずさずに、 貴重な、中身の濃い、[たたき台]。
多くの日本国民にとっても、大切な存在のブログだとおもいます。

長い目でみれば、今後も、体調壊さずの、
時々の休養も、読者の願いとも思い定めて。
私自身は、免許証返上済みなので、スーパー買い物も今は歩きです。
日中、傘さして、歩道の約20分の日照時間だけでも、汗びっしょり、
頭くらくら。それからすれば、戸外で現業の作業の仕事の方々は、
今年の夏は本当に大変だなあと思います。それと、テレビで放映、
毎日のように続く集中豪雨・水害の重なっている地域の人々も!。
いつも、記事内容と異なる あさってな方向の勝手な外野コメント
ばかりで、すみません。
片足が伸び過ぎて、向こう岸に届くようになってしまいました。
わたしも、ジジィ!。でも宮古島の方言では、まだ、(ヤラビがま!)。
むぬ(物)すさん(知らない)やらび(童=こども)・ヤラビじじいです。

つぎの総裁選の時までに、小さいまでも有志の方たちで高市派が
形つくられたら・・と。林外務留任浜田防衛。
立憲民主党、国民民主党、岸田・絶望民主党。
それでも今、生きている身での私達の努め、(常に希望を失わず)。
 Mr・AB氏:::日本を取りもどす。戦後レジームからの脱却。
 種を蒔かれた安倍晋三さんの、ご遺族にとっても、今回は
 まだ うすれぬままで、はや、初盆を迎えるのですね・・。

最初、悪しき事と見えていた事でも、逆対し、
それが、変化への契機、誘因、遠因ともなっていく ・・。
ものごとの、進展の、動的な姿を知って、(常に希望を、失わず)。
高市さんだけでなく、
近い将来、小野寺五典さんにも 総理になってもらいたいです。
 

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 岸田氏の「ヒロシマ・アクション」の虚しさ | トップページ | 中国、渡海侵攻から海上封鎖にシフトか »