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2022年8月 9日 (火)

与那国の緊急事態に備えなくてよいのか

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昨日はEEZ着弾について、国際法上のことに絞ってお話しましたが、今回、さっぱり話題に登ってこないのが、中国軍によって事実上の「海上封鎖」を受けた与那国です。
中国軍の演習海域は、与那国などを挟み込む方で展開されました。

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中国演習「中間線」越え、台湾近海で「常態化」指摘…軍事力「海峡危機」より拡大(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

上図で与那国島の位置を確認して下さい。
これに八重山列島・宮古列島の地図を重ねてみます。

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幻想諸島航海記/イキマ島[上] (coocan.jp)

今回の中国の軍事演習は、台湾島を海上封鎖することを想定しています。
ですから、そのためにいままで偶発的戦闘を避けるために引かれた台湾海峡の中間線を無視してひんぱんに越境してみせ、ADIZ(防空識別圏)などなきもののごとく戦闘機、爆撃機、艦艇を侵入させました。
その数実に22機。
演習も長期化し、常に台湾に脅威を与え続けようと目論んでいます。
つまり「有事の恒常化」が始まったのです。

またもうひとつの演習の特徴は、かつて日本軍が残していった海軍の軍事拠点である台湾島北端の基隆港と台北港、東部の花蓮港、そして南部の高雄港の眼前に訓練海域を設定したことです。

「軍事演習は台湾を封鎖する形で行われており、軍事的な圧力だけでなく、「経済封鎖」の試みという指摘もある。演習場所は、北部の主要港である基隆港と台北港、南部の高雄港の沖合に設定され、海運に影響を及ぼすことが考えられる」
(読売8月5日)

台湾の主要港湾の位置を確認しておきましょう。

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台北港が正式供用、「海洋台湾のハブ」期待 - NNA ASIA・台湾・運輸

この5つの大型港湾は海軍の基地であると同時に、台湾の海上輸出の一大拠点ですから、中国は台湾侵攻にあたって真っ先にここを攻撃し、海上封鎖をかけることでしょう。
台湾海峡を渡海して侵攻することは、中国海軍の戦力投射能力から見て簡単ではありませんが、海上封鎖をかけることは比較的容易です。
同時に空域も封鎖されますから、これを実行された場合、台湾は輸出入共に凍結された状態になります。

また私は台湾有事において、中国軍が台湾島東部を攻撃するために、宮古、八重山をのいずれかを攻撃する可能性があると思っています。
直接攻撃を受けないまでも、海上封鎖線の内側に入ってしまいます。
また現代の戦闘機の空戦においては与那国はもちろんのこと、八重山、宮古上空まで、わずか数分で到達してしまい、これらの離島上空は空戦空域となります。
台湾有事は日本有事であるというのが、亡き安倍氏の持論でしたが、まさにそのとおりとなることでしょう。

与那国島は1700人の住民がおり、250人の自衛隊員が駐留しています。
この封鎖は台湾だけでなく、日本領土に及ぶ封鎖です。
少なくとも、政府は早急に与那国島民の避難計画を策定する必要がありますが、具体的進展は見られていません。

「島民からは不安の声が上がる。その代表格は、糸数健一町長だ。
「これだけで島を守り切れるのでしょうか。電子戦の専門部隊とはいっても車両2台分くらいの増派で大丈夫なのでしょうか。もっと増やしてもらいたい」
「島民の避難も大きな課題です。島内での避難は防災訓練で実施していますが、島外への避難は全然やっていません。陸路では逃げられないのでフェリーと航空機で、ということになりますが、フェリーは120人程度、航空機は50人程度しか一度には乗れません。とても間に合わない」
(清水克彦2022年5月27日)
「台湾有事の最前線」に行って分かった、“日本の防衛力”の不安な実態 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)

真っ先に県民保護を訴える責任があるはずの、沖縄県知事はこんなことを他人事のように言っています。

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琉球新報

「中国が米国のペロシ下院議長台湾訪問に対抗して台湾海域に向け複数の弾道ミサイルを発射したことに、沖縄県の玉城デニー知事は4日、「米中の覇権争いをあおる状況になっては絶対にいけない」と危機感を示した。
知事は、冷静かつ平和を構築する外交が重要と強調し「中国と台湾、中国と米国の関係において、県民や国民がその不安に巻き込まれることは絶対にあってはならない」と述べた。
また、政府に対して「不測の事態はあってはならず、常に冷静かつ信頼の構築を重ねていくことを中国や米国に申し入れてほしい」と求めた」(沖縄タイムス8月5日)
沖縄・デニー知事「不測の事態あってはならず」 米中の「覇権争い」に危機感(沖縄タイムス) - Yahoo!ニュース 

はぁ、そうですか、「冷静かつ信頼関係の構築」ねぇ。
あのね、デニーさん、そもそも侵略の意志を露骨に示した中国と、それを防ごうとしている米国は、いわば火付け盗賊と消防士、台湾は一方的被害者の関係なのです。
それを全部同列に並べて「冷静かつ信頼の構築」ってどういう意味になるのでしょうか。
火付け盗賊と消防士が「信頼関係の構築」できるとでも(笑)。
消防士にや被害者に向かってナニをしろというのですかね、台湾を守るのを止めろ、防ぐのをよせ、やらされるままになれとでも言うのかしらね。

米中の覇権争いですか。わかったようなことを。
米国が、台湾を切り捨てて出来たのが今の米中関係です。
文革で疲弊の極にあった中国を救済し、国連常任理事国の地位まで与えて超大国の道を開いたのも、当時の米国です。
しかしそれは、米国は中国が台湾を武力併合しない、覇権主義には立たないという大前提があったからそうしたまでのこと。

しかしその結果、どうなりました。
強大化した中国は、約束を破って台湾を武力で併合するという姿勢を露骨に見せ始めたから、こうなったのです。
この軍事演習は、覇権主義特有の「危険な火遊び」なのです。
つまり「米中の覇権争い」ではなく、中国の覇権主義こそにすべての問題の根があります。
こういうどっちもどっち、お互いに冷静になんていう評論家づらした物言いは、中国の要求に屈しろということと同じです。

なんの解決にもならないばかりか、中国を支持することととまったく同じです。
日頃から、駐留米軍を沖縄から追い出すことにだけ熱中してきたデニー知事は、もっとはっきりとモノをいうべきですね。中国加油、他妈的台湾とね。

政府に求める必要なんかありません。
だって、リン外相はデニー氏と同じ立場ですから。

「林芳正外相は2日の記者会見で、アジア歴訪を開始したペロシ米下院議長が同日夜にも台湾を訪問するとの観測が強まっていることについて、「日本政府としてコメントする立場にない」と述べた。その上で、「一般論として申し上げると、わが国としては米中両国の関係の安定は国際社会にとっても極めて重要である」と語った」
(産経8月2日)
林外相、ペロシ氏訪台「コメントする立場にない」(産経新聞) - Yahoo!ニュース

こんな米中を同列に並べて自制を求めるようなことを言ってしまったために、米国は怒ったそうですよ。お前はどっちの味方なんだ、とね。
こんな男を内閣改造でも再登板させ、バランスを取っていた岸防衛相と高市総務会長を降ろせば、岸田政権の外交姿勢が米中どちらを向いているのかわかろうというものです。
そんなくだらないことを言うより、県知事としてやらねばならないことの第一は、沖縄県を圧迫している中国軍の不当な軍事演習に強く抗議すること。
次に、海上封鎖にさらされている与那国町長が要請している避難計画を、早急かつ具体的に国と共同で作ることです。
くだらない講釈を垂れている時じゃないのですよ、デニーさん。

 

 

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コメント

2021年12月16日付の朝日新聞GLOBE +での牧野愛博記者の記事とそれへのTwitterコメント
https://ceron.jp/url/globe.asahi.com/article/14502526
この牧野記者の取材には参考になるところが幾つかあります。

さて、かつて与那国島は、その上空は日本の領空でありながら、東経123度線を境界に島の東側が日本の、西側が台湾の防空識別圏となっていた時代がありました。
様々な取り組みを経て現在は解決されていることですが、与那国島が微妙絶妙かつ重要な位置にあるからであり、当然ひょっこりひょうたん島ではないので、それは変えようもないことです。
やたら大声の沖縄本島人の「巻き込まれる=巻き込まれたくない=自分は正しいから」とかいうお手軽な意識、物言いは厄災の呼水になるって、お手軽ゆえにわからない人にはわからないか。

私は西側ばかり見ていましたが、沖縄に米軍基地があろうが東側からの上陸作戦はあり得るんですね。
今回の演習、当然に実戦を考えてのことであり、我々はこの布陣でやるぞーって提示してくれたんですね。
この布陣に対して防衛策を練ると。

宜野湾さんの言われた記事も読みました、沖縄から西も有事になるんですね。
日本政府も議員も危機感がない、私も危機感なかったです。
沖縄県知事さんも危機感ありませんなー。

ミサイル部隊、港や空港の整備など色々とやることがありますね。

 これまで保・革限らずですが、特に今のデニーさんの心中は「いたずらに危機を煽らないでほしい。その事によるパニック状況や観光・経済への影響の方が心配だ」というものです。
県民を守るために一義的に県がなすべき事項が多く、避難方法等の方針を実行するために県では出来ない事柄を国へ要望し、協力していく体制が不可欠です。そこが今の政権と距離が遠いデニー県政では非常に心配です。

私とて、米軍基地がある沖縄に人民解放軍が攻め込んで来るとは思っていず、今回の件を持ってしても「まさか!」と言う思いはします。けれど、その「まさか」に備えるのが行政の役割です。
無駄になったらなったでいいのですが、革新系のデニー支持団体の中には、知事をして地域の安全保障に対処する事を忌避させる団体が複数あります。

なお、仲井真元知事は有事のさいの台湾からの避難民への対処について、つとに心配しています。爾来、沖縄観光に訪れる数は中国人よりも、たった2400万人しかいない台湾人の方が多いのです。
それだけ台湾人にとって沖縄は身近な存在です。
与那国だけでも人口の数十倍の避難民が押し寄せる事が考えられ、それは石垣や宮古にも波及します。

決めるべき事を決め、準備しないと大混乱となるでしょう。
ですが、今の県庁にはその意思も能力もありません。単なる自然災害においても、後手後手です。
補助金にからむせいで、損害算定額の算出だけは非常に素早い能力を発揮できるのですが。

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