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2022年8月 6日 (土)

戦狼の遠吠え

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どうしてこう毎回毎回好戦的なのでしょうか、この中国という国は。呆れます。
習近平からすれば、秋の党大会前に、戦狼外交の効果があがらないことを糊塗するためでしょうが、こいうことばかりやっていると、次はもっと派手な軍事ショーを人民が要求するようになります。
「神聖な領土を犯されて怒れる中国人民」は、殴られ役も台湾だけではなく、今回のように日本を殴られ役に望んでくるかもしません。

事実、今回の中国の軍事演習区域A3とA4との間に、日本の与那国島、石垣島、宮古島が挟まってしまっています。
これは明らかに日本に対しての軍事的挑発であるとしか、とりようがありません。
このようなエスカレーションの階段を登れば、ロシアのように本気で戦争というバクチに手を延ばすことになります。

まるで、満州事変以降の日本を見るようです。
中国にとって南シナ海の要塞化は満州事変であり、国際司法裁判所の裁定はリットン調査団でした。
ここで国際法に従いさえすれば、中国は戦狼化する必然はなかったのです。

ところが中国は南シナ海と台湾へ向けての軍事エスカレーションの道を選択し、空母は作るわ、弾道ミサイルを飛ばすわ、大規模軍事演習をするわ、まるでシナ事変から足抜け出来ずに、米国に経済制裁を受けて戦争を始めた70年前の日本のよう。
その経済制裁は、昨日触れたように始まっていますから、この制裁と経済の崩壊が共鳴しながら中国社会を襲うことになるでしょう。
そのとき、敵は外部にいるとばかりアジって来た習近平はがどうするのか、いちど頭を冷やして日本近代史を読み直してみるのですね。
オーイ、習近平よ、その先は戦争だぞ。国を滅ぼしていいのか。

さて具体的には、台湾上空を通過し日本のEEZに着弾した弾道ミサイルはこのようなものでした。

「岸信夫防衛相は4日、中国が台湾周辺海域で予告していた軍事演習で弾道ミサイル9発を発射し、うち5発が日本の排他的経済水域(EEZ)の内側に落下したと推定されることを明らかにした。中国の弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下するのは初めて。政府は中国へ外交ルートを通じて抗議した。
中国は4日午後3時ごろから午後4時過ぎにかけ、9発の弾道ミサイルを発射し、うち5発について中国が公表していた沖縄県波照間島の南西に設定された訓練海域の中のEEZ内に落下。他の4発はいずれもEEZ外で、1発は沖縄・与那国島の北北西、2発は台湾南西、1発は台湾北部に設定された各訓練海域に落下したと推定される。船舶や航空機への被害情報は確認されていない」
(産経8月4日)
中国ミサイル、波照間島南西に 岸防衛相「強く非難」 - 産経ニュース (sankei.com)

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防衛省

防衛省のプレスリリースです。

「中国は、本日15時頃から16時過ぎにかけて9発の弾道ミサイルを発射した模様です。
そのうち5発が我が国の排他的経済水域(EEZ)内に落下したものと推定されます」
(防衛省)
mod.go.jp/j/press/news/2

中国は9発の弾道ミサイルを発射し、うち2発が台湾上空を飛び越えて、5発が日本のEEZに弾着しました。
1発は与那国島の目と鼻の先でした。
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「弾道ミサイルの幾つかは台湾の台北市の上空を飛行して台湾東部の海上に着弾しました。中国のミサイルが台湾の上空を通過するのは初めてになります。
使用された弾道ミサイルは中国側の発表動画内で短距離弾道ミサイル「DF-15B(東風15B)」の発射が確認できました。推定されている最大射程800kmの性能を持ち、DF-15の精密誘導型で機動式再突入体の弾頭を持ちます。なお今回の弾道ミサイルの発射数については各国の発表で食い違いがあります。
日本防衛省の発表 9発(うち4発が台湾上空通過)
台湾国防部の発表 11発(台湾上空通過を当初説明せず)
中国人民解放軍東部戦区司令部の発表動画内の説明CG 16発
弾道ミサイルの高度によっては遠距離からでは地球の丸みの影に隠れてしまい観測できないので、日本側と台湾側の観測数値の差はおそらくこれで説明できるでしょう」
(JSF8月5日)
台湾海峡危機:中国の弾道ミサイルが台湾上空を通過(JSF) - 個人 - Yahoo!ニュース

こういうことをしてしまっては、日中外相会談は吹き飛ぶべくして吹き飛びました。
林外相が初めから腰砕けだったのはこの日中外相会談を控えていたからでもあるのですが、大丈夫、リン先生ならモゾモゾと下を向いて官僚が作ったペーパーを読み上げるだけですから。
しかしそれを中国の方から蹴ってしまいました。会談を蹴る意味って、わかってやっていますか。
これで会談を拒否したのは中国ということになり、外交的には日本に加点されることになります。
本当に余裕のない国です。この余裕のなさがコワイ。

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「日本政府は4日、台湾周辺で軍事演習を実施していた中国軍の弾道ミサイル5発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと発表した。軍事演習はペロシ米下院議長が台湾を訪問したことへの対抗措置。カンボジアでは同日、日中外相会談が行われる予定だったが、中国側の申し入れで、急きょ中止になった」
(朝日2022年8月4日)

中国の弾道ミサイル5発、日本のEEZ内に落下 外相会談急きょ中止:朝日新聞デジタル (asahi.com)

それにしても、中国はわきまえがなさすぎます。
下院議長は米国民が選んだ、議会を人格的に象徴する存在であって、その人物に対して中国国家がこぶしをふりあげて台湾を全包囲した軍事演習をやるなど、米国民を武力で脅迫するに等しい行為なのだとわかってやっているのでしょうか。
民主主義を建国以来持ったことがなく、選挙がないから議会の意味すらわからない中国は、連邦政府と下院議長の立ち位置すらわかっていないようです。

米国は大統領と議会のバランスで成立しています。
今はたまたま両者共に民主党ですが、トランプ政権では激しくペロシは下院議長としてバトルしていました。

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トランプ演説原稿「破り捨て」は、再選阻止を誓うペロシの宣戦布告|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

中国で習近平が演説している後ろで、全人代議長がその演説文書をビリビリと破り捨てたらたぶん死刑だろうな(笑)。
米国ではそれが出来るし、議会は政府のコピーではなく、厳然と別個の存在なのです。
ペロシの「米国は台湾を見捨てない」というメッセージに対して、米国議会は超党派で支持を与えました。
ペロシが専用機で台北松山空港に降り立った数分後、待ってましたとばかりにマコーネル上院院内総務ら共和党議員25人が、連名で訪問を評価する共同声明を発表し、これが米国民全体の声であることを強くアピールしました。

これを「米国」で一括りにして、下院議長にさえ牙をむくのですから、危ない危ない。
習近平は、今回、あれは議会人のやったこと、いままでの議員外交と一緒だ、とスルーしておけばよかったのです。
身体はデカイが余裕もなければ脳味噌もない。

ところで日本ではなんだたかだか演習じゃないか、という者もいるようですが、とんでもない間違いです。
演習と名付けて大規模な軍隊を一定地域に集結させ、攻撃開始の命令一下、そのままの陣形で雪崩をうって戦争に突入することが可能です。
ウクライナ戦争においても、東部に近接するロシア領や、ベラルーシに十数万の大軍を「訓練」名目で展開させ、2月24日に一斉に国境を超えて侵攻したことは記憶に新しいことです。
つまり、「演習」と「戦争」の境は極めて低いのです。

日本も含む先進7カ国(G7)外相が出した共同声明が「各国議員の海外訪問は通常のこと」との認識を示したうえで、「それを攻撃的軍事行動の口実にすることは正当化されない」と指摘していますが、これは中国が「演習」目的で侵攻する可能性があるという国際認識があるからです。

台湾へ侵攻した場合、ウクライナ侵略規模の国際的金融・経済制裁が課せられることでしょう。
そして南シナ海は、ザ・クアッド海軍+英仏海軍によって管理されることになります。
これはすでに決まった動きで、6月のG7エルマウ・サミットでの共同声明はこう述べています。

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G7エルマウサミット共同声明 該当部分

https://foimg.com/00049/sOaiVa

このG7共同宣言を現実に実体化したのが、ザ・クアッド+英仏海軍ですが、この「国際艦隊」は、南シナ海を封鎖することでしょう。
英国と日本が第2次日英同盟結成寸前なのは知られた事実です。
今後、中国がこのような愚かな緊張を高め続けるなら、同盟結成を阻むものはいません。
フランスは海外領土の大部分を南太平洋に持っており、太平洋が安定していることが絶対条件な以上、この動きに加わると見られています。

このようにいまや台湾問題は、ウクライナ戦争以降一気に自由主義陣営全体の問題として共有化されてきているのです。
これを見誤っているのが習近平です。
いくらアフリカにチャイナマネーをバラ撒いて一帯一路を作ろうとアフリカはあまりに遠く、海軍力はゼロに等しい。
台湾侵攻で舞台となるのは、あくまでも海洋なのです。

ですから仮に台湾有事が起きても、中国海軍はともに戦ってくれる者とてなく、丸裸で日米濠印+英仏と対戦せねばならなくなります。
米国一国でも到底勝負にならないのにねぇ。
え、ロシア太平洋艦隊あるって。あれはごみ箱艦隊です。

それはさておき南シナ海を自由主義諸国の「国際艦隊」が封鎖し、さらに大陸沿岸を機雷で封じ込めた場合、中国はたちまち干上がります。

中国の石油備蓄はわずか60日分しかないと言われており、軍事用が手一杯で、民生用にはまったく回らなくなることでしょう。
痩せても枯れても世界第2位の産油国であるロシアは、ギリギリで持ちこたえられますが、中国がどれだけ持つかはお慰みです。

残念ですが我が国の反応をみると、松野官房長官は3日の記者会見で、中国軍が台湾周辺で行う軍事演習に日本の排他的経済水域(EEZ)が含まれる点について中国側に「懸念を表明」したという言い方にとどまっています。

「松野博一官房長官は3日の記者会見で、台湾周辺の緊張の高まりについてこう述べた。中国の軍事演習に関しては「対象地域の海域にはわが国の排他的経済水域(EEZ)が含まれている。実弾射撃訓練という軍事活動の内容も踏まえ、中国側に対して懸念を表明した」と明かした」(産経8月3日)
訪台「沈黙」動かぬ日本 「弱腰外交」自民で高まる不満 - 産経ニュース (sankei.com)

林外相にいたっては「コメントする立場にない。第三国がでしゃばってはいけない」だそうで、こういう時は大いにでしゃばりなさい。

「ペロシ氏の訪台をめぐっては、米側から事前に通告があった。外務省幹部は「緊密に意思疎通は図ってきた。今回の訪台は米側のポリシー(政策)で決めたことだ」と語る。ただ、中国が猛反発する中、米ホワイトハウスがペロシ氏の訪台について「権利はある」と主張する一方、松野氏や林芳正外相は「コメントする立場にない」と明言を避け、対外発信には日米に温度差があった。外務省幹部は「基本的には米中の問題だ。第三国が出しゃばってはいけない」と語る」
(産経前掲)

内心はペロシの訪台をノット・グッド・アイデアだと思っていたバイデンですら、「それは米国の権利だ」と言い切ったのですから、岸田政権もそれに倣って「それは米国議会人の権利だ」くらい言ったらどうですか。
一部に林外相にはいままで中国との太いパイプがあるからという声もあるようですが、ならばミサイルをEEZという日本の庭先に打ち込む荒技をする以上、水面下で事前通告があったはずですが、そのようなものはなかったようです。
そんなものは林氏にないのですよ。あるのはおもねることが外交だ、低姿勢でいれば中国様のお怒りが治まるということなかれ主義だけです。
この腑抜けめ。

 

 

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コメント

なんか習近平の「裸の王様」化がさらに進んだって感じがします。(見た目は裸の王様というより裸の大将みたいだけど)独裁政権の性として弱みを見せることは絶対に出来ない、故に虚勢を張り続けざるを得ずいきおいパンパンに膨らんだハリセンボンのような状態になっているように思えます。最早本人ですらどうすることも出来ないのかも知れません。

チャイナの戦狼外交が度を増す度に日本国内の九条信者は苦々しい思いをしているのではないでしょうか。今回も日本のEEZにミサイルを撃ち込むなんていう所業を目の当たりにして、さすがの平和ボケ国民も目が覚めて、さらなる防衛費の増額や憲法改正への気運の高まりが起こっても不思議ではありませんから。

沖縄県知事、この件につき何かおっしゃいましたか?

正直、ニュースで林さんの顔を見るだけでもイライラします。それに加えて内閣改造で福田さんが防衛相になりそうだとか?
本当に今の政府は、我々日本人と日本を守る意思があるのか?不安でいっぱいです。

 >沖縄県知事、この件につき何かおっしゃいましたか?

 デニー知事は予想通りダンマリですが、琉球新報が斜め上の「ペロシガー」論説を開陳。シナチスのスピーカーであることを隠そうともしません。

 https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1560339.html


 https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1560339.html

えーとですね、玉城デニー知事のお言葉をお知りになりたい方、今ちょっとヒマが出来たので本日の沖縄タイムスを覗いてみると、2面記事見出しは
中国軍演習「許されず」
玉城知事、強く非難
となっていますが、本文まで読むと、
引用開始〜
「日本が必要以上に米国よりで関与すれば有事の危険性が高まるばかりだ」と指摘。その上で「米国一辺倒ではなく、日本の正しい外交姿勢を中国や周辺諸国へ明確に示すべきだ」と述べ、日本の独自外交を強めるべきだとした。
〜引用終わり
とあります。
ご自分がペロシ訪台を評価するのは避けたそうです。
いつも通りふわっとしてますねー、「必要以上に」「正しい外交姿勢」「日本の独自外交」とはなんぞや。
というわけで、何か言ったようで何も言っていない、たぶんご自分でも中身をわかっていない平常運転なので、ご安心くだされ。

さて、多くの方々が既にお気づきの通り、EEZと領海をいっしょくたに思い込んで無駄に勇ましい反応を自国に要求するのも違うし、EEZだからと中共を擁護するのも違うし、中共も悪いけどペロシと米国も悪いというのも違う、最近さんざん見てきている論法ですよね。
中共が相手国・関係国への不満(ほぼ要求)を武力を使って表したのが国連憲章に反する、というのが本質ですから、蔡総統も「挑発行為には絶対に走りません、しかし、必要となれば、国を守る覚悟と自信はあります」と仰るわけです。
「ペロシが中国に口実を与えた」という見方はできると思いますし、だから米軍は訪台に反対だったと思いますが、刺激しなかったら中共は現状維持を続けていたはず、とは見立てられませんね、特にロシアの非道を見てしまった以上は。
この塩梅が難しいところです。
蔡総統のあの言葉と同じことを言える裏付けとなる用意と意識は、我が国と国民も持つ方が宜しかろうと考えます。

 どうも中共はやってる事が、一々ちぐはぐな感じがしますね。
早々に軍事演習は手仕舞いみたいで、その理由は「如何に人民解放軍が雑な演習しか出来ないか」が、データと共にしっかり西側や日・米・台に補足されてしまった事にあるんでしょう。
世界最大級の海軍の触れ込みですが、実体はロシア軍よりも実力が下と考えて間違いないでしょう。
しかし、狂人が刃物を所持している状態であるのは違いないので、努々用心を怠ることは出来ませんが。

ところでペロシ訪台で話題は持ち切りでしたが、その直前に石破茂はじめ日本の防衛閣僚経験者や関係者が訪台して、日台の防衛協力を模索すべく動いています。
11月には英国の大掛かりな議員団の訪台が実現するでしょう。
軍事演習によっても、中共の脅しに屈するに至る技術的要素が見えてきておりません。

また、憲法改正や防衛費の7兆円突破がキチンと実現するなら、今の岸田政権のねちっこい外交方針も悪くはないのかも知れません。
中共に対し「協力と対話」、こんなもの一聴するだに無意味でハゲた論理にすぎませんが、一方で着々と世界との紐帯を強め日本国自身の防衛強化を進められるなら、これはこれで有りかなぁと考えもします。


全く知らなかったのですが7/13には既に議員団訪台の話は出ていたんですね。
https://www.jiji.com/sp/article?k=2022071300366&g=pol&p=20220713at12S&rel=pv
ドイツの議員団も10月に訪台の話をすすめるたのこと。
私は各国の民意を代表する議会や議員がこのように意思表示をし、バッファとして政府外交部門が別チャンネルも保つ事に異論ありません。

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