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2022年8月27日 (土)

ロシアの侵攻開始から半年

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先日はウクライナの独立記念日でした。
BBCは、あるウクライナ軍の部隊の記述から始めています。

「ウクライナ陸軍第59独立自動車化歩兵旅団の砲兵たちが次々とトラックから飛び降りて、小麦畑の乾いた土の中に、ソ連時代の榴弾砲(りゅうだんほう)をしっかりと固定する。
敵軍の砲弾が1発、頭上を通過し、近くの畑に落下する。ウクライナ兵たちは作業の手を止めず、ただちに撃ち返す。
この旅団が半年前、司令本部に連絡をとり補給を要請したところ、司令本部の反応は驚愕(きょうがく)そのものだった。ロシアの侵攻開始から3日後のことだ。
「殲滅(せんめつ)されたものとばかり思っていた」と、そのとき司令部は言った。
あれから半年。今日は独立記念日だが、それでもほかの日とほとんど変わらない。激戦は続いている。ウクライナ軍の榴弾砲は、ロシアの砲撃で受けた傷跡だらけだ。砲身には砲弾の破片があちこちに埋まっている。
旅団の兵士たちも傷ついている。先週にはロシアの攻撃で数人を失った。
それでも彼らは、まだまだ戦わなくてはならない」
(BBC2022年8月25日)
ウクライナの独立記念日、前線で戦い続く 南部の戦場からBBC記者 - BBCニュース


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BBC

彼らは疲労の極にありながら、こうBBCの記者に語ったそうです。
「子供たちのために戦う」

今年の独立記念日は、プーチン大統領がロシア軍をウクライナに侵攻させてちょうど6カ月目にあたっていました。
プーチンはよもやこの戦争が半年以上続くとは考えていなかったはずです。
しかし、半年を迎えた8月24日も、まだ停戦の見通しすら立っていません。

いやむしろ、現時点での「停戦」は事実上のロシアの勝利を意味することをウクライナ国民は知っています。
ゼレンスキーはこう述べています。

「ゼレンスキー大統領は首都キーウの独立広場でスピーチをする動画を公開し「われわれは国のために最後まで戦う。この6か月間持ちこたえた。目的はただ1つ、ウクライナの独立と勝利を守ることだ」と述べ、徹底抗戦する構えを強調しました」
(NHK2022年8月25日)
ゼレンスキー大統領「独立と勝利守る」ウクライナ独立記念日で | NHK | ウクライナ情勢

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共同
大統領、クリミア奪還宣言 独立記念日に全土空襲警報(共同通信)|熊本日日新聞社 (kumanichi.com)

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、600万人以上のウクライナ国民が国外に避難しています。
同時に、それ以上のウクライナ国民が住み慣れた故郷から砲弾で追われ、域内難民と化しました。

CNNはウクライナの侵攻から半年の被害を、数字でまとめています。

「欧州の若い国としてかつて繁栄したウクライナは今、地域によっては廃虚と化した。以下の数字は、欧州で起きた第2次世界大戦以来最悪の衝突の現状を物語る。
・2022年1月1日のウクライナの人口:4352万8136人
・2022年2月24日~8月16日の間にウクライナから出国した人数:1115万639人
・2022年2月28日~8月16日の間にウクライナに入国した人数:476万7914人
・2022年2月24日~7月23日までのウクライナ国内避難民:664万5000人
・2022年2月24日~8月22日の間に死傷したウクライナの民間人:1万3477人(死者5587人、負傷者7890人)
・2022年2月24日~5月10日の間に攻撃されたウクライナの医療施設:200箇所
・2022年2月24日~6月11日の間にウクライナで失われた雇用:480万」
(CNN2022年8月25日)
  ロシアの侵攻開始から半年、数字が物語るウクライナの惨状 - CNN.co.jp

戦死したウクライナ兵士は9千人と発表されています。
そしてこの墓の脇に、ロシアの兵士たちの墓も立てられるべきかもしれません。

「半年間のウクライナ戦争の犠牲者数は約8万人と推定される。3年間続いたボスニア紛争(1992年3月~1995年11月)の時と同じ状況だ」
(ウィーン大学東欧史研究所のヴォルフガング・ミュラー教授)

戦い続けるウクライナに平和と独立を!

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本日、ウクライナは独立記念日 (ukrinform.jp)

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コメント

奥山真司氏がTwitterで、
「ロシア国内のメディアのトーンが、以前の『ウクライナの非ナチ化を狙った特別軍事作戦』から『文明の戦い』となり、『敵はブリュッセルやロンドン、そしてワシントンDCにある』というナラティブに変わってきたことを報告する」GRIDの記事と、同じ内容のNYタイムズの記事を紹介しておられます。
2022年に文明の戦い…
ロシアの明け透けな先祖返りと面の皮の厚さに辟易するも、そういう姿に、ウクライナひとりのことではないのだと認識、再認識する世界の人の輪が、より拡がれば。
それにしても、自国メディアが示す「この戦争の目的」の変化に、ロシア国民は「いや、ちょっと待て」と考え……ないのか……

いつも楽しみに拝読しております。

大変古い話で恐縮ですが、私の祖父は戦前朝鮮の平壌(現在の北朝鮮のピョンヤン)におり、亡き父が酔った時に、終戦後の引き揚げ時に旧ソ連兵にひどい目に遭ったと散々聞いておりました。私が仕事で北海道北部の会社にお邪魔した時に社歴の話になり、その会社の社長様に私が父から聞いた話をお話したところ、社長様のご先祖も戦前千島列島の島の一つにお住まいだったと伺いました。

玉音放送の後に旧ソ連軍が千島列島に侵攻し一つ北の島まで玉砕、日本軍が駐留していなかったその島の島民は浜辺に「ようこそスターリン」と書いた横断幕を掲げ、皆死ぬ覚悟で旧ソ連軍を待っていたそうです。でも、結局その島に旧ソ連軍が来ることはなく命拾いしました。

こんなことが、ウクライナで今現在リアルタイムに起こっていると思うと、とてもいたたれない気持ちになります。ロシアや中国のような力が正義という国については、逃げればよいという橋下弁護士のような認識では到底対応できないと考えています。

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