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2022年9月 8日 (木)

失敗した危機管理、旧統一教会問題

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私が岸田自民党に心配していたのは、今のような事態でした。
打たれ弱いというのか、集中して叩かれ続けるとズルズルと後ずさりしていってしまいます。
岸田さん、私がいちばん恐れていたのはここなのですよ。
呆れるほどひ弱です。

党を守るべき茂木幹事長も、「政治家は支持者を選べないんだからしかたないじゃないか」と言った二階氏のようなしぶとさがないために、どこで防衛戦を敷くのかという定見が欠落したままズルズルと後退してしまいました。

共産党を引き合いに出して反撃したまでは結構です。
この旧統一教会問題をここまでひどいありさまにした原因のひとつは、カルト政党がカルト宗教を攻撃している倒錯にもあるからです。
ならば、もう少し正確にやりなさいよ、茂木さん。

指摘内容が間違っています。
「共産党が過激団体と関係を持っていた」のではありません。そんなことを言うから小池書記局長あたりに「極左暴力集団といちばん戦ったのは共産党だ」という反論を受けてしまいます。
霊感商法で高額で壺を売っていたなどという生ぬるいものではなく、共産党自身が暴力革命を志向し、殺人や放火をしていたのです。
反社と関係を持っていたのではなく、自らが反社だったのです。

元共産党員(板橋区議)の松崎いたる氏はこう書いています。

「1951年、日共は暴力革命をめざして、いわゆる「51年綱領」を採択し、51~52年にかけて実際に数々の暴力・騒乱事件を起こしている。年配者にはすでに周知の事実だが、さかんに「平和」を叫ぶ現在の日共の姿しか知らない若い人には、意外なことかもしれない。しかも当の日共は現在、「暴力事件は分派の仕業で党とは無関係」と主張し、「51年綱領」すら認めていない」

いやそんなことは過去のことだというなら、旧統一教会も過去のことで現在でも霊感商法をやっているわけではありませんが、いまなお旧悪で悪魔化されています。
共産党が問題視されるのは、それをいまでも改めるどころか、「敵の出方次第でまたやる」という言い方をしている、そここそが問題なのです。
だから、完全に暴力革命路線を否定しきったとは見なされず、いつまでたっても破防法監視団体措置を解除されないのです。
反撃するなら正確にお願いします。

とうてい産経に「最悪の事態を想定した危機管理を信条とする首相」、と評された人がやることとは思えません。
岸田派ナンバー2というだけで外相に抜擢された林氏など、「安倍(呼び捨て)は生きている時もモリカケで党に迷惑をかけたが、死んでもこうだ」と言い放ったとか。

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茂木派54人に、岸田派は43人 自民各派、入会相次ぐ:時事ドットコム (jiji.com)

結局、対応を小出しにした結果、さらに悪い状況に陥っています。
最悪のリスクコントロールです。
これではとてもじゃありませんが「黄金の3年」どころか来年すら見通せません。
野党とメディアは、政権初期の融和的態度をかなぐり捨て、今後延々とこのてのスキャンダルをやられ続ける宿命になるはずです。
これに耐えられますか、岸田さん。安倍さんは奥さんまで袋叩きにされたのですよ。

岸田さん、あなたが「黄金の3年」を最後までなし遂げたいなら、こんな旧統一教会スキャンダルごときでつまずいては仕方ありません。
こんなていどのことで参っていたら、今後、同じようなことが何度起きることか。
野党とメディアは、スキャンダルでしか自民党を攻撃できなくなっているのです。
あなたも内閣の一員として、安倍氏が四六時中ストーカーのようなモリカケサクラで攻撃にさらされていたのを横で見ているはずです。

しかし執拗なスキャンダル攻撃を受けながらも、安倍氏はやることはしっかりやってきました。
立ち遅れていた集団的自衛権を安保法制で整備し、外国から情報をもらえなかったゆるい軍事機密保持を特定秘密法で対処し、米国が降りてしまったTPPを独力で牽引し巨大な自由貿易圏を作り出し、そしていまや自由主義陣営共通の世界戦略にまでなったザ・クアッドを構想し実現しました。
そのかたわら、アベノミクスの金融緩和政策で景気を建て直そうとしています。

まさに超人的な仕事ぶりです。
いままでの内閣で、このひとつでもなし遂げた内閣がいくつあったでしょうか。
一内閣一懸案で、辞任と引き換えにひとつ通すのがやっとでした。
いかに安倍政権が桁違いなまでに有能だったかわかります。

それゆえ反対陣営からは、これほどまでに憎まれた人物はないと思えるほどの憎悪を一身に浴びてきました。
彼らはこぞって安倍氏を政権から引きずり下ろそうとしましたが、真正面からは勝負にならないので、搦手の週刊誌的スキャンダルで攻めてきました。
立憲の安住淳・国対委員長は、8月30日、安倍総理の国葬儀を巡る閉会中審査に岸田文雄首相の参加を求めるなどして、追及姿勢を強めるそうです。

「立憲民主党の新執行部が政府・与党への対決姿勢を鮮明にしている。安住淳国対委員長は「戦う国対」を掲げ、野党合同ヒアリングを実施するなど、故安倍晋三元首相の国葬などで政府の対応を追及。従来の提案型野党から転換し、党立て直しのため反転攻勢に出る構えだ。
安住氏は30日、日本維新の会の遠藤敬国対委員長と国葬に関する閉会中審査について協議。自民党が岸田文雄首相の出席に否定的なことを踏まえ、「首相への質疑は不可欠との認識で一致した」と記者団に明らかにした」
(時事8月31日)
立民「対決路線」鮮明 新執行部で反転攻勢:時事ドットコム (jiji.com)

予想どおり、泉代表が掲げた「提案型野党」は1年にも満たないうちに放棄されて、またもや週刊誌片手の追及型野党に逆戻りです。
内閣支持率が下がったのを、絶好のチャンスと見たのでしょう。

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日刊ゲンダイ

ただし立憲も支持率は下がっています。

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2022年6月21日

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2020年8月11日

そもそも、かく言う安住氏自身を含めて、多くの立憲民主党議員が旧統一教会と関わっていたのは知られており、確実にブーメランとなるはずですが、これもいつか来た道です。

「立憲民主党は23日、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)と関わりがあった党所属国会議員について、枝野幸男・前代表や安住淳・元財務相ら新たに6人が判明したと発表した。関連が明らかになった立民の国会議員は計14人になった」
(読売8月23日)
旧統一教会と関わり、枝野氏・安住氏ら立民6人判明…泉代表「ごまかそうとしているのが自民」 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

笑えるほど、なにひとつなにも学ばない人たちです。
旧民進党は分裂して、提案型野党に変化する部分は国民民主党になっていきました。
そしてのこされたのは、今の立憲民主ですが、泉代表がいくら提案型を唱えようと、その能力も気概もない連中だけが残り粕のように滞留しているのがこの党なのです。

安住氏はこんなことを言っているようです。

「立民が対決路線にかじを切るのは、提案型野党の在り方が参院選の敗因と総括したためだ。報道各社の世論調査で内閣支持率が下落傾向にあることも追い風とみる。ベテラン議員は「風向きが変わるかもしれない。きっちり政権批判すればいい」と指摘した」
(時事前掲)

ほー、いつ立憲が自分らの政策を政府に対して対置したのでしょうか。
維新や国民民主が政府予算に賛成しようものなら、野党を止めたのかなどというような体質だからダメでのです。
提案型に変化できず、メディアが餌のように持ってくるスキャンダルをむさぼり食って「追及」とやらにうつつをぬかすから、国民は参院選で答えをつきつけたのです。

話を戻します。
もし岸田氏に安倍氏の背中を追う気があるのなら、時間を味方にすることです。
こんな旧統一教会「疑惑」ごときですべったのころんだのと言っている場合ではない。

もっと高みを望んで仕事をすべきです。

いちばんいけないのは、疑惑追及が生じた時、相手におもねることです。
彼らが言う「疑惑」とやらは、タマネギのようなものにすぎません。
皮を剥いていったら、最後はなにも残らないのです。

初めにきっちりと危機管理の線を立てておけば、こんなことにはなりませんでした。
ところが、8月31日の総理記者会見で、岸田氏は「実態を明らかにして関係を断つ」と言ってしまいました。
おいおい、どうやって「関係を断つ」のでしょうか。
いま、党員の務所のメンバーにひとりひとり江戸時代の宗門改めもどきのことをする気なのですか
おいお前、旧統一教会に入信しちゃいないだろうな、参院選のスタッフやボランティアにも信徒がいなかったろうな、しらみつぶしに調べてこい、とでもやるのかしらね。

ハッキリ言って馬鹿です。
こんな調査自体が信教の自由原則に反します。
答える義務はありませんし、よしんば旧統一教会信徒だったとしても不利益を被る理由にはなりません。
旧統一教会が犯した誤りは誤りとして、個人の内面の問題である信教の自由まで侵される理由にはなりません。

自民党は、旧統一教会と宗教の自由問題を切り離して対応すべきだったのです。
ここで妙にメディアに煽られた世論に迎合して、できもしないことを約束するから、また攻撃を受けることになります。
どこまでで線を引くか、明確にしていただきたいのです。

たとえば「自民から排除する」とまで言ったのは、あくまで霊感商法に手を染めていた旧統一教会との直接の関わりについてなのか、それはスピーチや祝電といった議員社交まで含めるのか、またその後継団体である世界家庭連合まで同一視するのか、世界日報といった十数年前に袂を別ったメデイアまで含めるのか、信徒は無条件にすべて排除なのかなど、しっかり議論しておかねばならないでしょう。
さもないと信徒と握手しただけで、旧統一教会との接点とやられますよ。

 

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コメント

傲慢な老害としか思ってなかった二階爺さんが「正論言ってら!」と思いました。それでさえメディアの批判の的でしたけど。
茂木さんは傲慢さでは有名ですけど、エリートにしちゃ頭悪いというか表現力が全く足りないのが残念。
岸田に電話で圧力かけた後は無言だとまたぞろ麻生さんは叩かれるわ。
国葬での弔慰文を読むのが菅さんだと分かれば「やはりお友達政権だった」と叩くわ。我が国のメディアには困ったもんです。なんにでも飛び付いて炎上狙いなんて下衆すぎますね。
せっかく無風の3年間を手に入れたのに岸田さんの決められなさがモロに出てしまいましたね。宏池会では党内基盤が弱いし。
また、アメリカ育ちのエリートのパックンがド正論コメントしただけで炎上して戦犯扱いとか。言論の自由はどこに行ったのでしょう。批判する側だけが自由なのか?

安住は牡鹿出身で、民主党政権時代には復興大臣も努めた元NHK記者ですが当時から地元でも決して評判は良くないのに昨年の選挙では自民パラシュートの森下千里では善戦するも勝てず。
3年後の衆議院選挙では宮城の北部は選挙区1つ減りますがたぶん安泰。

そもそも論としてこれだけ自民と元統一教会団体との接点が掘り起こされているにもかかわらず、具体的な利益供与があったというネタは見た事がありません。
全て「あるに違いない」という憶測の段階です。
むしろ安倍政権下で霊感商法の取り締まり法制化を行って被害額もそれなりに減ってますし、それまでマスコミが相手にしてなかったのがなによりの証明でしょう。
(下手に取り上げたら安倍政権の功績を広めることにもなりますし)
でもって絶妙なタイミングでの東京五輪汚職事件が大炎上化し「あるに違いない」という憶測が補強化されるように世論誘導させているように見えるのは私だけでしょうか?

安倍氏と選挙区が被るはずだった林外相が本性を現したのは本当に醜いですね。
故人しかも凶弾に倒れた被害者に対してこのような事を口にする人を将来の総理にする事は絶対にあってはいけないと思います。

自民党としてこうも簡単に旧統一教会を切り捨てる理由は、切っても全然痛く無い程度の存在だからであり、マスコミや左翼左派リベラルが求める通りにすることによって、同じ仕打ちを返すことができる口実を得て潰す、肝の座った計算ができる岸田政権ではなさそう。
もとよりキャンセラーの人たちは自分らに返ってくるとは全く思い至れないようす。
合っているとも間違っているとも証明できないものに対しては、「まだわからない」と言うしかなく、証明できないがどちらか一方を、或いはどれかひとつを信じるならば、それは宗教となにが違うのか。
己が信じない方はその存在が許されなくて当然、消されて当然と考えるならば、それは己が思う「反社」「カルト」となにが違うのか。
己が信じる理由で他人を消し去ってよいならば、それはいずれ自分にも返ってくるとなぜ考えないのか。
己は絶対に守られる自信があるのか。
誰に守ってもらえる確信があるのか。

安倍晋三元首相をキャンセルしようとする人々は、自分らの評判や支持率を削ってまで攻撃するが、安倍晋三元首相の何をそんなに怖がっているの?
安倍晋三元首相がした仕事と海外の評価、その死に対する海外の考え方が何であるか、薄っすらながらでも分かっていて、国葬=安倍晋三元首相が全肯定される=己の人格人生が全否定される、とでも思っているのか。
極端に行ってもいいが、戻って来られないのは何故なのか。
極端のままでよいという人、極端が極端とわからない人、そういう人が本当にこの社会の多数なのか。
だとしたら、谷崎の「陰翳礼讃」でも100回音読して考えろ。
若い人々を踏み潰しながら冥土の土産を謳歌するシルバー左翼が死に絶えるまで、我々のこの社会は持ち堪えるだろうか。

 >安倍晋三元首相がした仕事と海外の評価、その死に対する海外の考え方が何であるか、薄っすらながらでも分かっていて、国葬=安倍晋三元首相が全肯定される=己の人格人生が全否定される、とでも思っているのか

 アベガーの心理状態は、世界的心理学の稀に見る研究対象なのかもしれません。特に野党は己の支持率を下げてでもアベガーに固執するのですから、単なるマゾとは言えないでしょうね。

のっけから何ですが、もう日本国はダメですわ。大きく言えば、日本の失われた30年となった原因も、この旧統一教会騒ぎの延長線上にあります。失われた30年となったのは、トドのつまり、諸外国との競争に負け続けているのが原因ですわ。

この旧統一教会騒ぎや安倍さん国葬騒ぎによる政治の停滞は、直接的には日本のマスゴミが主犯ですが、彼等の多くはただ視聴率稼ぎなど商売に徹しているだけですので、受け手である多数の日本国民の方が真のゴミですわ。マスゴミは、受け手に心地よい情報を流すと利益が上がるので、そうしているだけです。

失われた30年で没落したため、日本国民の手取り年収は下がり続けていて、私もそうですが、生活はくるしい。まだ明るい未来が期待できればガンバロー!という気分にもなれるのですが、莫大な財政赤字・少子高齢化・新興国の台頭などで、「きっと明日は今日よりさらに苦しいに違いない、どうやって食っていけばいいんだよぉ~」という閉塞感というか、もう絶望感を持っている人も多くなってきてます。この怨念は、自民(岸田首相とは言ってない)の危機管理がどう上手であろうが、結局アチラコチラから吹き出して来ると思いますわ。

そういった時代の気分として多勢なのが、「オレは真面目に頑張っているのに報われないのは、上級国民が悪いことをしているからに違いない」というものです。真実は、外国人はさらに頑張っているので相対的にナマケモノの日本人はまだまだ負け続けている、なのですが、これは不都合な事実なのでマスゴミは死んでも報道しません。そんな胸糞悪い事実を突きつけたら、客が来なくなるからです。

そうして傷を舐め合うかのように、絶対悪(旧統一教会)を祀り上げては関係者をフルボッコにして溜飲を下げるんですわ。でも当然こんな事しても、一時的に気分は良いでしょうが、政治的な根本問題は何も解決しません、問題を先送りしているだけですわ。モリカケサクラやらで時間を浪費して、それで又コレですわ。もう日本国はダメですわ。

日本国がダメになっても、自分や家族や友人らがダメにならないように、個人的に防衛行動しないといけない時代になりそうです、円安だし。ただ、私みたいな庶民はどうしたらいいかトホーに暮れますわ。やっぱ、日本国ちゃんとして欲しい。

 >もう日本国はダメですわ

 そう思わなければならないほどの絶望的状況下でも、某ガンダムの主人公よろしく「それでも!」と自らの心に訴える事が必要なのでは?

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220908/k10013809081000.html

NHKのニュース記事は掲載期限が短いものもあるのでいつまで読めるか分かりませんが、
私はこうやって詳細に出して不当な祝電掘りや煽りに線引きをする事を否定しません。
実際に挙げられたリスト総計179人から
頼まれて祝電を送った、
秘書があいさつ周りした
取材に答えた
を引いた121人が掲載され、団体として関わった議員と個人間のものや意識せず関わった議員へのコメントを幹事長はしていますし。

ネットに溢れる宗教狩記事の山や安倍と仲悪い奴が何言った言わないの政局記事と共に、国葬儀の友人代表を務められる菅さんのお顔をニュース画像でみるにつけ、思い出します。
ああ、同じメンバーが一年前も菅政権や安倍-菅不仲説や、官邸閣僚の見てきたような伝聞物語を書き立てていたなあ。
それを自分の琴線に響くとこだけカーっとなって「完璧でないからきっと世間が許さない、もうダメだ」と潔癖でナイーブな日本人的反応で切り捨て論に傾いていった人達、辞任してからウソのように褒め出したことなとを思い出します。

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