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2022年9月24日 (土)

もはや解体寸前ロシア版NATO

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ウクライナにおけるロシア大敗の余波は多方面に及びました。
そりゃ兵隊が装備も戦車も捨てて逃げ出し司令官までがとっ捕まり、ドネツク・ルガンスク、ヘルソンの支配が危うくなったのを見ちゃったのですからね。
そのうえに続々と占領地での残着行為が明らかになれば、初めに言っていたネオナチをやっつけるなんていう「大義」はだれひとり信じてはいないでしょう。
ナチは自分のほうですから。

そして止せばいいのに、ロシア国内で30万人動員をかけてしまいました。
動員かけて予備役招集しても、いまでもロシアは年間20万人くらい徴兵しているので、そのうえに30万人分の訓練施設があるわけではありません。
どうするんでしょうかね。徴兵した兵士にメシも食わさんで野宿させていると、兵士母の会は怒り心頭です。

これでいままでプーチンが言ってきた「特別軍事作戦」というウソがバレて、ほんとうの戦争で大敗しており、勝つ見込みはほとんどゼロということが国内に知れ渡りました。
無風に見えたロシア国内も騒然としてきました。

一方ロシアがウクライナとの戦争に手一杯の状況は、ロシアが押さえ込んでいた南コーカサスや中央アジアでの地殻変動を生み出しました。
アルメニアとアゼルバイジャンは戦闘を再開し、なんとか停戦にはこぎつけたものの、アゼルバイジャン軍はアルメニア領から撤兵していません。

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アゼルバイジャン、ナゴルノカラバフめぐり軍事衝突 アルメニア軍49人死亡|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

怒ったアルメニアは、集団安全保障条約機構(CSTO)の第4条に基づき「軍事行動を含むあらゆる支援」を加盟国に要求しました。
CSTOとは、ロシアの衛星国であるアルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタンの軍事同盟です。
もちろん軍事的にはロシア&アザーズといった力関係ですから、CSTOに介入を要請したといっても、盟主のロシアにSOSを出したのです。
ところがロシアはウクライナ戦争でテンパッているためにそんな余力があるはずもなく、他の加盟国も揃って援軍を送るどころかカザフスタンのように平和維持軍の派遣すら拒否するといったありさまです。

失望したアルメニアは、CSTOなど屁のつっぱりにならんとばかりに、ペロシ米下院議長のアルメニア訪問を受け入れました。
ブリンケン国務長官はアゼルバイジャンに「アルメニア領からの即時撤退」を要請し、エレバンを訪問したペロシ議長は「アルメニアの領土保全、主権、民主主義は我々にとって価値のあるものだ」と述べて、なんだったら仲介の労をとってもいいとほのめかしています。
この訪問に随行したパローン議員はもっと露骨に、「アルメニアの安全保障がロシアとの取り決めの一部であることは承知しているが、米国はアルメニアの安全保障を非常に懸念している。我々に出来ることは何でもしたい」と言って、なんだったらロシアと縁を切ってNATOに加盟してみますか、とささやいたようです。

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CSTOはもう1年ヘッドレスのままに - レポート|ユーラシアネット (eurasianet.org)

また中央アジアの雄であり、ロシアに次ぐ経済規模を持ち、資源も豊かな国カザフスタンは、ソ連時代からの腐れ縁でロシアの衛星国家として、CSTOに加盟をしてきましたが、離脱が噂されています。

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JETRO

2022年1月に起きたカザフスタン騒擾は、逮捕者約8000人、死者227人を出す結果となりましたが、このときはロシア軍が素早く軍事介入しました。
これは中国に向けての勢力の誇示でもありました。

「ロシアは旧ソ連諸国を自国の「影響圏」ないし「責任圏」とみなしている。そのなかでも、ロシア語やロシア系住民のプレゼンスが高く、ロシアを中心とした多国間枠組みに積極的に参画する一方、中国とロシアに挟まれるカザフスタンは後者にとっては自身の影響圏に留めたい国である。そして今回の介入により、カザフスタンに対してロシアがゆるぎない影響力を有していることを中国にも誇示したといえよう」
(齋藤竜太 JETRO2022年4月9日)
2022年カザフスタン騒擾――国際関係の視点から見えてくる「プーチンが引いた境界線」――(齋藤 竜太) - アジア経済研究所 (ide.go.jp)

しかし、いまのロシアには逆立ちしても、そんな力はどこにもありません。
カザフスタンは国境を接する中国からの浸透が激しく、経済は中国圏内にとっくに入っていますから、ここで役立たずのCSTOを見限って中国と軍事同盟を結ぶのではないかという噂も出ていました。

カザフスタンが中国に接近した場合、ロシアは中央アジアの「責任圏」を完全に喪失します。
結果として、ロシアと中国の間で大きな対立が発生する可能性が高まるでしょう。
表向きは蜜月関係素に見える中露ですが、実態はかつての中ソ対立の昔から互いに潜在的脅威と見なしていました。
世界最長の国境を接し,共に相手の首都を狙える核ミサイルを持つ国同士に友情は存在しません。

ただ「敵の敵は味方」の論理で擬似的同盟を組んでいただけにすぎません。
これがロシアの大敗で、一気に力関係が崩れました。
今後ウクライナ戦争でロシアが負けようものなら、この擬似的中露同盟はたちまち雲散霧消するかもしれません。

というわけで、プーチンの残る頼りは、死なばもろともを誓ったベラルーシだけとなりました。
プーチンはウクライナ戦争の獲得目標を、EUやNATOの結束攪乱に置いていたはずですが、蓋を開けてみたら、よもやと思っていたはずのフィンランドとスウエーデンが中立政策を捨ててNATOに加盟してしまい、自分の軍事同盟であるCSTOのほうは空中分解寸前という結果になりました。
いまやロシアは、自分の縄張りだと信じて疑わなかった南コーカサスや中央アジアまで中国と米国に侵食されています。

ああ、負けたくないもんだね。目も覚めるような失敗でした。
ガンバレ、ウラジミール、まだムネオがいるぞ。

 

 

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AFP
ウクライナに平和と独立を

 

 

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コメント

ロシアは米中の草刈り場と化しているのですね。

本土についても、採掘プラントと極東は中国の支配下に下るのでしょうね。
心配なのは北方領土も中国に持って行かれることだと思います。

事前に防ぐには、高く買う意思があることを事前に通告しておくことでしょうか。鈴木宗男氏には最後に一仕事して欲しいと思います。

 CSTOは中国が多くの資金を出していましたが、盟主はロシアだったハズなのですが。
ロシアは中国によって中央アジアの国々を引き剥がされ、さらなる孤立化が現実のものとなりました。
ウソと裏切りの中・露関係は歴史の示すところですが、北朝鮮までがロシアと距離を取りつつあるのには笑ってしまいました。

占領地をニセの住民投票をして「自国領」と宣言して、防衛戦に転換する。そうすれば戦術核使用も視野に入るし。
しかし、そんなアホらしい屁理屈はロシア国民だって納得しません。
ロシアはもう、ドサクサに紛れてクリミアの併合宣言をした頃のような国際的地位にありません。

すでに世界は「プーチン後」を見据えて動き出していて、その筆頭格が習近平だという皮肉。
中共に骨までしゃぶられる道が自然としても、西側に付く可能性もあると見る専門家もあり。二度目のソ連崩壊と言われるよう。

どうも、かつての某国大本営のように本国の安全地帯にいて勝手に全能感に浸っている帝国主義の狂信独裁者プーチンが、逐一独断で現地軍隊へ指示を出していて、現場の軍はトンチンカンな命令にイヤイヤ従っている(犬死にするのがアホらしくて逃亡する者も多いらしい)ので、こうもロシア軍は絵に描いたようにボロボロになっているんだそうですわ。

今回の30万動員も、狂信独裁者プーチンから「コラ!早よウクライナ軍を殲滅せんかい!何回言うたらわかるんや、気合だ、気合が足らんのや!」と命令を受けた現地将軍が、「プーチン閣下、そのような大掛かりな作戦を実行するには気合よりも何よりも、再三再四申し上げておるように兵が全然足りておりませんぞ!(何度言ったら解るんだよ、馬鹿プーチン、このシロートめが!)」と言われ、意地になったプーチンが「このタワケ者めが!そんなことは先刻承知しておったわ、この偉大なるプーチン大皇帝が国民を総動員してくれるわ、やれったらやるんだよ!」と言ってしまったと、こんな具合?

狂信独裁者プーチンが馬鹿な筋金入りのサイコパスだと判った以上、恐いのは核兵器の使用だけですわ。自分が政治的に破滅すると確信したら、迷わず他人を破滅への道連れにすると決まっています。

ただ、核兵器の使用に際しては色々と準備手続き(モノ・ヒト共)があるので事前に外部に知れてしまうらしく、米国が「もし核兵器を使ったら、プーチン、お前をピンポイントで核報復するからな、我々の諜報網を甘く見るなよ、このサイコ野郎!」と警告してるとの話がある?ので、プーチンにとっても核兵器の使用は敷居が高いらしい。さて、ロシアに敵国扱いされてる日本は大丈夫か?

こうなったらムネオさん、あなただけが頼りだ、お願いしますよ。

他の新ロシアサイトからすっごい批判されているから見に来ましたが、
動画サイトとかニュースサイトとかと変わらないサイトなのに何で嚙みつかれているんでしょうかね?

30万人とか2500万人(労働生産者のほぼ半分)は徴兵は出来るだろうけど装備品と補給は陸路主体なのでどうするんだろうか?

そしてブナガヤさんを批判してたサイトはウクライナはロシアの10倍の死傷者を出しており既に兵無しとかすっごい妄想垂れ流してたw

へぇー、ぜんぜん知らなかった。そんな殊勝なサイトあるんですか。
だからなにいわれても知りません。思ったことを書くだけです。

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