山路啓介氏寄稿 知事選のあとにその3
知事選のあとに
山路啓介
承前
※尖閣を徘徊する中国海軍やその支配下組織となった海警局が漁船を追い廻す問題について、デニー氏は「中国公船がパトロールしているので、故意に刺激する事は避けなければならない」と言って、石垣市議会から抗議決議を出され謝罪に追い込まれています。
※ツイッターでは「中国が沖縄を侵略している事実はありません」などと、事実に反する発信を行なった事もある。
※訪中のさい胡春華副首相に「一帯一路の出入り口として、沖縄を活用して欲しい」と公式に要望。
※衆院議員時代には「沖縄の一国二制度についての可能性」についてなどと馬鹿げた質問をし、各方面から失笑を買った。
※先の与那国沖日本のEEZ内に中国ミサイルが落とされた事案を問われ、「日本の米国への関与が行き過ぎている事が原因」という主旨の発言をしています。
※日本の抑止力向上にも常に反対の立場。
※今回の選挙中にも、デニーの後援会長である仲里利信氏が「琉球を救うには、習近平や中国共産党との友好関係を推進する以外ない」との異様な演説を行なっています。
メモを見ずとも、ちょっと思い出せる限りでかようにあるのですが、これだけの事実を見ただけで、孤立化を深める中国共産党が手をたたいて喜びそうな事ばかり。
かつて環球時報編集長だった胡錫進はカネやドラを鳴らすように「沖縄は中国領土」との宣撫キャンペーンを張っていた事がありました。しかし今は、その上の共産党機関紙である人民日報が「琉球は日本に奪われた国」「回復は地政学上の要請」などと、いわゆる核心的利益への格上げまでもう一歩といったところです。
このような状況とデニー氏の言動をかんがみれば、どこかの誰かが「玉城デニーは中国共産党の勢力」と言ったところで、違和感のある感じは少しもありません。
二紙にはむしろ、デニ―氏にインタビューして「こういう意見があるが」と、為政者側を糾す姿勢が必要でした。それが新聞本来のリベラル性の担保、役割や重要なあり方であるでしょう。
デニーのような権力者にべったり一体化して、批判精神を失ったままであるなら、戦争を煽った戦前の朝日新聞と本質的に変わるところはありません。今さらやっきになって狩人のように一般人の言論をツブして廻るというのも「選挙の公平性」や「ファクト」云々というよりも、もともと中立的立場を踏み越えてデニー氏支持に偏向する政治的理由以外の何物でもないのでしょう。
(続く)
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つい最近の玉城氏。
県として世話にもなったが非礼で返すのを承知で国葬欠席、その自由はあるからいいとして、欠席理由を「半強制的な形で行われるのではないか」と述べました。
→それで半強制とはなんぞ?
中共のミサイル落下の件で知事としての取り組みを宮古毎日記者に聞かれて、「有事を想定するということは日本の外交努力が全く成り立っていないということ」「有事を前提とした配備計画はあってはならない」、と答えているYouTube動画を観ました。
→その考えで自分をゼレンスキー大統領に擬えたのは何故?
昨日アホンダラ1号さんが仰っていましたが、玉城氏を選ぶのは、努力も変化も嫌、現状維持がいい、という選択なのだと私も考えています。
なので、せめてこれ以上の劣化は避けてくれと薄っすら思っていましたが、上記の2つを見るに、やっぱり底なし不可避のようです。
国葬欠席の理由は、守礼の邦の人に相応しくないし、頭が良さそうにも見えませんが、そのようであるのも自由ですし、玉城氏だから仕方ないです。
ですが防衛の問題では、玉城氏だから仕方ない、わけはない。
・沖縄県民が有能だろうと無能だろうと、沖縄県民が栄えようと滅びようと、沖縄の島々が太平洋の要所であり続けることに1ミクロンも変化は無い
・従って何処かの国の基地があり続けることにも変わりはない
仮に独立して軍隊を持たないとしても、何処かの国の基地が来る
・国防と外交は政府の専権事項であるために、地元の意向を通すにも自ずと限界はある
・政府がどのような平和的外交努力をしようとも、相手に強固な実行の意思がある時、こちらの努力に関係なく有事は避けようがない
・そのような相手には、話すならどう話せば成功し無傷でいられるのか
ということを、知事自らも学んで県民に丁寧に説明する必要がありますね。
台風、地震、噴火、水害などと侵略は、一方的にやって来る点で同じですが、それらに備えることの善悪を、何で分けるのでしょう?
非道なロシアの在り方が突きつけてくる現実に狼狽えて、意固地になっていませんか?
また、万一に備えることによって挑発するのが悪いという考えは、例えば革命的共産主義者同盟全国委員会、通称中核派の人たちがいうことと同じですが、玉城氏はそうした破壊活動防止法の調査指定団体と、まさかの接点がありますの?
投稿: 宜野湾より | 2022年9月14日 (水) 10時01分