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2022年10月28日 (金)

これがロシア軍の占領支配だ

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ロシア軍は腐り切っています。
先に解放されたハルキウ州イジュームでは、ロシア軍の戦争犯罪が次々に明らかになっています。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、10月19日、イジューム市のロシア占領政権による約半年間の占領期間の拷問や強姦などの人権侵害状況に関する調査報告を発表しました。
Ukraine: Russian Forces Tortured Izium Detainees

HRWは、ロシア軍人の被拘束者に対する拷問や盗みを詳細に報告し、これがロシアによる占領計画の一部であったと報告しました。

「拘束を生き延びた者たちは、ロシア兵が人々を拘束し、虐待を行っていた場所を少なくとも7か所(内2か所は学校)を特定したという。ロシア兵に拘束されていた人々は皆、ロシア兵は彼らから金銭、高価な物品、電気製品、自動車などの物を盗んだと述べたという。
HRWのベルキス・ウィル氏は、「私たちの調査結果が示すことは、ロシア軍は、彼らの占領していた多くの場所でおそろしい虐待を行っていることであり、彼らが支配を続けている他の地域でも類似の虐待が行われているだろうことが本当に懸念される」と発言した」
(ウクライナフォーラム 10月27日)

またHRWのベルキス・ウィル氏は、このような被占領市民に対する拷問、レイプ、強盗、処刑などの行為が、戦場心理から生まれたものではなく、ロシアの計画的政策だったとしています。

「イジュームでの残酷な暴力、虐待は偶発的な出来事ではなかった、「複数の犠牲者が、私たちに、ロシア軍やその協力者が支配する施設における尋問の際の類似の拷問の経験について、信頼できる話を共有した。それが示すことは、そのような扱いは、ロシア軍の政策であり計画の一部であったということだ」
(ウクライナフォーラム前掲)

HRWの報告書にはロシア兵と書かれていますが、おそらくFSBが尋問をしていたと思われます。
彼らが拘束した市民の職業や、尋問した内容も伝えられています。

「拘束された人びとは全員、警察や軍に勤務していたイジウム住民の名前や、2014年にドンバス地域で起きたウクライナ軍と治安部隊のATO作戦の退役軍人の名前を明かすよう命じられたと話した。武器や薬物を所持していたとして告発された者もいた。二人は、ロシアを支持するかどうか直接尋ねられたと述べた」
(HRW報告書)
国際人権団体、ハルキウ州の人権侵害報告書公開 「ロシア軍の拷問は政策・計画の一部」 (ukrinform.jp)

占領地ではFSBが反乱・抵抗の鎮圧を指揮し、通信傍受を含む捜査・防諜能力を提供します。
手足となるのはロシア軍だけではなく、国家親衛隊、内務省の警察部隊、ワグネルなどの民間軍事会社などです。
今回もロシアは対ウクライナ戦力だけではなく、それ以外の民族浄化のためだけの部隊を最低で数万人規模投入したと見られています。

この民族浄化部隊がやったことは、HRWの報告書によれば、このようなことです。
ロシア軍は占領すると、翌日から始まったのは外出禁止令と令状なしの家宅捜索でした。

とくに元ウクライナ政府や軍、情報機関・警察などの公務員や政治家はことごとく拘束されて尋問を受けました。
学校や集会場などの建物に銃を突きつけられて集められ、ここで「尋問」という名の拷問を受けることになったのです。

「生存者は、電気ショック、水責め、激しい殴打、銃を突きつけられた脅迫、長期間にわたってストレスポジションを保持することを余儀なくされたと証言している。彼らは、2つの学校を含む市内の少なくとも7つの場所を特定し、兵士が彼らを拘束し虐待したと述べた」
(HRW報告書)
ウクライナ:ロシア軍がイジウムの被拘禁者を拷問 |ヒューマン・ライツ・ウォッチ (hrw.org)

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HRW

上の写真は、ロシア軍が人々を拘束するために使用した7ツの施設のうちのひとつであるイジウム中央警察署の独房の廊下です。
拘束されてここに連行された人々は、
14日間拘禁されました。

男たちは全員、電気ショックを受けたり、拳や銃台尻、金属パイプ、プラスチックパイプ、ゴムホース、そしてある例では砂の袋が端に付いた棒で殴られたと証言しています。

「兵士たちが彼を膝を上に曲げて床に座らせたと言いました。それから彼らは彼の両手を膝の下に縛り付け、彼の胸と脇の下に金属棒を挿入しました。それから彼らは金属パイプを持ち上げて吊るすようにしたと彼は言いました」
(HRW前掲)

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HRW

「ボグダン氏によると、兵士たちはビニール袋を頭にかぶせ、窒息させたしたという。ある時、彼が兵士たちにいかなる情報も与えようとしなかったとき、ある者は、彼らが彼を「瓶の上に座らせ」、肛門レイプを示すと脅した。ボグダンは、ロシア軍が彼を釈放したのは、彼が今後情報提供者として彼らのために働くことに同意した後だけだと述べた」
(HRW前掲) 

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HRW

また拘束された女性からは、レイプされた者が多数出ました。
ロシア軍は、サディスティックな性的快楽としてこの尋問を利用していたのです。
下の写真は拘禁された部屋の壁ですが、よく見ると下半分の所に走り書きがあります。
これは逮捕された女性が書いたもので、彼女の名前とこのようなことが書かれています。

「電気、服を脱いだり、レイプされたり」、「かろうじて生きている」、「殺された」、「非常に痛い」、「助ける」といった言葉やフレーズを見た。彼女はワシントン・ポスト紙に、拘留中に自殺しようと考えたと語った」
(HRW前掲)

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HRW

ロシア軍は面白半分で人々を拷問し、レイプしたのです。
拘束さた人々の待遇は最悪であり、狭い日が差さない部屋に13名も詰め込まれ、食事は1日に1回、水は約1.5リットルだけでした。
そして全員が電気ショックによる拷問を受けました。

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HRW

これらの拘束された部屋のコンセントには、黒く焼け焦げた跡が残されています。

そして組織的略奪が行われました。
下写真はイジュームではなくキーウ近郊の街で撮影されたものですが、このような略奪は占領各地で日常的に行われていました。
当初は補給が滞ってやむなくしたと言われていましたが、略奪も占領政策の一環であったようです。

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ロシア軍撤退後の民家から、地雷など、帰還後の住民をねらった罠が発見されている|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

「警官や救助隊員、軍関係者が住む民家やマンションなどは、とくに集中的にねらわれた。ウクライナのニュースメディア『ウクインフォーム』は、略奪行為中に住人の職業を推測したのではないかとみている。
ロシア兵たちはウクライナの民家に無断で滞在し、略奪目的で住人の私物を物色している。所有物から警察や軍などの関係者だと確証した際、こうした人物をねらい撃ちにする罠を残した模様だ。
内相は、車にも罠が張られているとして注意を促した。「17歳の青年が車内で焼け死んでいた車もあります。(火の勢いが強く)骨しか残されていませんでした。ほか、女性の頭部が吹き飛ばされました。さらに別の男性も焼死し、車で倒れていました。」 車のトランクに地雷が仕掛けられており、開けようとした男性が爆風を受け死亡する例も出ている」
(ニューズウィーク4月18日)

ロシア軍は占領地を徹底して破壊して略奪し、去るに際してはブービートラップを仕掛けて行きました。
この仕掛け爆弾によって、帰宅した多くの市民が死傷しています。
またロシア軍は虐殺した市民や、自軍の戦死体すら放置したまま逃げましたが、それらには仕掛け爆弾が見つかっています。

これらの戦争犯罪は軍隊の中に特に残虐な者がいて起きた事件ではなく、ロシアがかねてから準備して計画した民族浄化政策でした。
したがって、占領された各地で行われていたはずです。
その氷山の一角がブチャの大虐殺であり、このイジュームなのです。

この戦争が終わった後、これに関わったロシア軍、FSBの実行者、そしてそれを命じた者らは、草の根をわけても探し出し、戦争犯罪国際法廷に連れ出し相応の罪を贖ってもらわねばならないでしょう。
もちろんその戦犯の筆頭にはプーチンがいます。

 

 

 

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ウクライナに平和と独立を

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コメント

ワグネル創立者の発言が気になりますね。
ただのプーチンのお友達かと思ってたら、文句付け始めました。
奪え!犯せ!殺せ!汚物は消毒だヒャッハー!を地で行く人です。

なんかもう聞きたくもない、ヘドのでるようなはなしです。
現代のこととは到底思えない現実です。

は、ともかく、昨日も今日も最後の写真がすてきです。昨日の兵士の笑顔、今日のことば、どちらもぐっときました。

先の大戦でのソ連軍の満州や樺太での蛮行を見るにロシア軍は「腐り切っている」のではなく、元から腐っていると見た方が良いのでは?

野盗集団がそのまま核も持って巨大化したのがロシア軍であり、それを束ねる国家自体も野盗国家なのだと思います。

ロシア皇帝は領内の全てを支配し、所有する。皇帝の命令は絶対であり人命は紙屑と同じなのでしょう。
約束を守らないのが当たり前、物を奪うも当たり前、こんな国に産まれたら我々とは違う人の形をした違う生き物になるのか。

皇帝を筆頭に一部の階級の者達は略奪と暴力によって巨万の富を得、何世紀も続くこれを下の者はこれを手本にする。

プーチン一派にヘドが出ます。

 一気に読みきれないほど、非常に読むのがつらい記事内容でした。
書いているブログ主様自身も相当に負担だったとお察しします。
でも、こういう残虐問題から絶対に目を背けてはいけませんね。

捕虜交換で開放されたウクライナ人女性捕虜は、「強烈な心理的圧迫」、「常に屈辱的な思い」があったとしつつも、「(具体的な)身体的虐待については、まだ話す心の準備が出来ていない」としています。
ただ、「あの人たちは怪物だ」と言いました。特に女性にはおぞましいものだった。

テレビの司会者は「ウクライナの子供は溺死させるか、燃やすべき」と言ってましたが、ああいうのは単なる失言ではないでしょう。
我々には想像もつかないような優生学的というか、ウクライナ人に対する抜き差しならない優越的差別感情を抱いているロシア人が多い事が問題の根底にあると考えます。

狂ったロシア人に隷属するか、決死の覚悟で民主主義を守るかの戦いで、後者を選択したウクライナ人の戦後の地位は高いものとなるでしょう。


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