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2022年11月14日 (月)

ヘルソン市奪還

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ヘルソン市が奪還されました。
まずはもっとも詳細な情報を連日発信し続けている、ISW(戦争研究所)はこう述べています。

「ウクライナ軍は、ロシア人がヘルソン州の西(右)岸から撤退した後、解放を完了している。
ロシア国防省(MoD)は、ロシア軍が11月11日の現地時間午前5時にドニプロ川の東(左)岸への撤退を完了したと主張した。ロシア兵の派遣団は西岸にとどまっている可能性が高いが、ウクライナ軍がドニプロ川に向かって前進するにつれて、彼らは州全体に散らばり、撤退しようとしている可能性が高いが、小グループでパルチザン活動を行う試みに残っている人もいる。
現時点で西岸に何人のロシア兵が残っているかは不明である。ロシアの情報筋は、撤退は3日間続いたと述べ、20,000人のロシア人要員と3,500ユニットの軍事装備がドニプロ川を渡って移動したと主張した」
(ISW11月11日)
ウクライナ紛争の最新情報 |戦争研究所 (understandingwar.org)

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ウクライナのパルチザン、ヘルソン市中心部の市庁舎に国旗を掲げる (grandfleet.info)

常日頃は冷静なBBCは珍しく喜びをかくしきれない様子で、こう報じています。


「ウクライナ南西部沿岸のヘルソン州都ヘルソンを今年3月から占領していたロシア軍が撤退完了を発表した11日、ウクライナ軍がヘルソン市内に入り、歓喜する住民に迎えられた。ウクライナ政府幹部は、11日午後4時(日本時間同11時)過ぎには、ウクライナ軍はヘルソンをはじめ、ドニプロ川西岸の大部分を「ほぼ完全に掌握した」と話した。
現地の複数の映像には、ウクライナ国旗を振り、国歌を歌ったり演奏したり、「ウクライナに栄光あれ」などと声をあげながらウクライナ軍を出迎える住民の様子が、多数映っている」

(BBC 2022年11月12日)
ウクライナ、南部主要都市ヘルソンの奪還を祝う - BBCニュース

下の画像はウクライナ市庁舎前で、歓迎する市民にもみくちゃにされているウクライナ軍兵士です。
おそらく最初に市内に突入した少数のウクライナ軍特殊部隊であると推測できます。
兵士たちはなんと肩車までされています。
ヘルソン市民の今までの苦痛を思うと胸が熱くなります。
98%の賛成でロシア領に編入されたというクレムリンの発表が、まったくの虚構だったとわかります。

これで映像的にも、間違いなくヘルソン市にウクライナ軍が入っていることが確認されました。

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BBC動画より

また、市庁舎にはウクライナ国旗が掲げられました。
これらのウクライナ国旗は、ロシアが領土宣言してからは非合法となり、所持しているだけで拘束され、時にはパルチザンとして拷問と処刑の対象とされていたものです。

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BBC動画より

一方 ロシア政府は、ヘルソン周辺から兵士約3万人、装備や武器約5000点を後退させたと発表しました。
どうやらロシアは西岸から撤退した軍をクリミア半島北部の塹壕に立てこもらせているようです。

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CNN

「(CNN) 衛星画像などを手がける米企業「プラネット・ラブズPBC」は12日までに、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島の北部に位置するアルミアンスク町近くでロシア軍が塹壕(ざんごう)を新たに築いているとする衛星画像を公開した。
現場はウクライナ南部ヘルソン州との州境近くとなっている。今回の画像は今月5日に撮影したもので、野原で塹壕が掘られている様子を捉えていた。1週間前の10月29日にはこの野原で見られなかった動きとした」
(CNN11月12日 )
ロシア軍、クリミア北部で新たな塹壕構築 ヘルソン州近く - CNN.co.jp


そして撤退に際して、目につく重要インフラを破壊して逃げて行きました。
特に生活インフラが狙われ、テレビ放送施設、通信施設、ボイラーに続き火力発電施設や給水施設も破壊したようです。
ダムの破壊は映像で確認されていますが、実に悪質です。

またドニエプル川などに架かる橋が破壊されたことは、衛星写真で確認できます。

「衛星画像は、ロシア軍がドニプロ川に架かるアントニフスキー橋と鉄道橋(ヘルソン市の近く)とノヴァカホフカダム橋(ノヴァカホフカ近くのヘルソン市の東)とインフレッツ川に架かるダリフカ橋(ヘルソン市の北東)を破壊したというウクライナとロシアの両方の情報源による声明を裏付けています」
(ISW前掲)

下の衛星写真は、ドニエプル川にかかるアントニフスキー鉄道橋の損傷の模様です。

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ISW

また、ヘルソン州のカホフカ水力発電所のダムの一部も破壊されたことが衛星写真で確認されています。

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ドニエプル川のほとりに塹壕、要塞を掘るロシア軍、衛星画像

このていどの破壊では下流域に水害は引き起こされませんが、発電能力は大きな損傷を受けました。
ウクライナの生活インフラは旧ソ連時代に作られたものが多く、ロシアはその詳細な図面を持っています。
ですから、先日来続くミサイルによるウクライナの発電インフラ破壊や、今回の撤退に際しての破壊は、すべてここを破壊したらどのような結果になると完全に予測した上での破壊です。

ちなみに解放の夜には市民らが市庁舎前広場で輪を作って祝福のダンスを踊っていました。

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Telegram: Contact @hueviyherson

おめでとう、ウクライナ!
まだヘルソン州全体の奪還には時間がかかりますが、大きな、本当に大きな一歩でした。

 

 

 

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ウクライナ、州都ヘルソンを奪還 | カナロコ by 神奈川新聞 (kanaloco.jp)

ウクライナに平和と独立を

 

 

 

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コメント

よっしゃあ!
がロシアの焦土作戦がエグすぎますね。

中途半端ながらダム壊すわ、たぶんそこら中にブービートラップだらけ。。

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