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2022年11月29日 (火)

地球温暖化説の怪しい出生

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地球はほんとうに温暖化しているのか?それとも正反対に寒冷化に向っているのか?  
実はこのことに対して、科学界はふたつに分かれているといったほうか公平でしょう。  
主流はいうまでもなくIPCC(気候変動に関する政府間パネル)を中心とする温暖化派で、それに反対する人たちは懐疑派と呼ばれています。

簡単に温暖化説を誕生のいきさつをおさらいすると、 1970年代後半からそれまでの寒冷化説に代わって人為的CO2の増加が温暖化の原因だとする学説が生まれました。 
1988年には、NASA・ゴダード宇宙研究所のジェームズ・ハンセン所長の炭酸ガスの増加が地球温暖化を引き起こしているという爆弾証言があり、一挙に世界中で話題となりました。 
これは金星がぶ厚いガスに覆われていて、その雲の下は温室効果で焦熱地獄に違いないという考え方から来ています。 

それに歩調を合わせるように、9年後に有名なマイクル・マンのホッケースティック曲線が世に出て、米国政府まで動かすようになります。(下図参照Wikipediaより)
これがホッケースティク曲線と呼ばれるのは、20世紀に入るやいなや炭酸ガスと気温が45度でドーンっと同調して上昇するという分かりやすいグラフだったからです。Photo
この図はIPCCの「気象変化2001」にデカデカと掲載されました。マンは若手の古気象学者で、主に気象代替指標といって年輪などを使って1000年~1980年代までの気象変化を調べていた人でした。 
このホッケースティック曲線は、マン自身もIPCCの執筆者のひとりで加わっていた2001年のIPCC第3次報告書に公式文書に登場するやいなや、大騒動に発展しました。 

それは科学的に吟味されるより早く、政治の絶好のテーマなったのです。

まず、米国のクリントン大統領(というよりゴア副大統領)が、いわば米国政権の公認の学説となりました。
当時、米国海洋・気象諮問評議会副委員長をしていたS・フレッド・シンガーは、これに対して苦々しげに「クリントン政権と、IPCCが気象変動に関してほしがっていたお手軽な答え」と評しています。 

つまり当時、石油資本の後ろ楯のある共和党政権から一線を画して新たなエネルギー政策を取りたかった米国民主党政権と、気候問題というマイナーな分野に多額の予算を欲しがっていたIPCCなどの気候マフィアが手を組んでこのマンのホッケースティック曲線を政治的に利用したというわけです。

もちろんIPCCも一枚岩で温暖化を信じていたわけではなく、すぐに有名なホッケースティック論争が開始されます。 
というのも、多くの気象学者が関わったマンの発表の3年前95年にIPCC「気象変動1995-図22」としてこのような気象変動グラフが掲載されているからです。 

 

Photo_3
ここにはマンが意図的に無視した中世の農業発展を支えたといわれる中世温暖期と、その後にやって来るテムズ河も凍ったマウンダー極小期による小氷河期がしっかりと記されています。 
ちなみに上図で分かるように中世温暖期に至っては、現代より温度が高いのですが、当時にハンセンやマンが言うような「地球気候を変動させるような人為的炭酸ガスの排出」がなかったのはいうまでもありません。 
このような多くの批判を受けて2004年にマン自身も訂正に応じて、現在はこのようななんと11種類の曲線があるグラフに訂正されています。(下図参照Wikipediaより)
ここには批判があったマウンダー極小期が小氷河期としてでてきます。(ただし、マンは訂正しても間違ってはいないと主張し続けています。)

 

Photo_4

 

このように一見不動のように見える地球温暖化説は、多数の間違いやスキャンダルを引き起しながらも本質的にはまったく変更を加えられることなく現代に至っています。

 

 

 

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コメント

全くですね。

昔は伝説的な「ローマ会議」で将来の人口増加と食料危機を危惧されていた以上に人は増えています。
80年代までは時々猛暑もありながら「今は温暖期だから、来たる氷河期に備えよ!」が常識だったんですけどね。解決案として80年代後半の理系はバイオブームと、ついでに超伝導がブームだったなあ。

当方は晴れの日は毎日学校の屋上の望遠鏡で投射版で黒点スケッチをしてました。
水星の太陽面通過を薄曇りの中で「公休扱い」で僅かな晴れ間に撮影したりという、まあ天文部員ですが···、元々メカ(工学系)大好きで当時の中古自動車丸々一台を全部バラしてから組み直すほどアナクロで一応理系クラスながら数学が壊滅的にダメだった文系脳味噌でして、進学先は農学科という我ながら異形というか変態でかつマニアックな性格です。。

私はIPCCは全く信用していません。
グレタお嬢様もいい加減にただの広告塔扱いされていたことに気付いているのではないかと感じてます。

流れは止まらない···全ては人為的なCO2が悪いとね。もしも産業革命からの影響だとしても、当時の地球人口はあまりにも違いすぎますよねぇ。
国営放送まで1·5℃の約束なんて言い出しましたけど、それってどこまでがCO2の影響なのかは根拠全く無いただの「キャンペーン」なんだよねと。

さて、どんな奴らが儲けて世界中にヒビを入れているのやら。。。

地球温暖化人為説肯定派と懐疑派ってところでしょうか。

記事中の中世期温暖化は横に置いて、肯定派の面々は、近年の温暖化は人間活動が主たる原因である。人的な二酸化炭素の排出を制限せねばならん。
我々の見解は正しく、懐疑論者は誤認しておりけしからん、化石賞を与えます。
これは絶対的正義なのであーる。

教祖様がいて盲信してる人は疑うこともなく、献金も進んでしてしまうんです。
新たな信者を増やし疑う人は排除!
みたいなのが世界を支配してるのか?
肯定派が多く主張が強いため、懐疑派の科学者も肯定派寄りのような気がします。
マスコミも肯定して疑いませぬ。統一教会を追及するような感じのマスコミはいないですよね。

最近、ネットか何かで温暖化の一例として水没するツバルが出てきました。
まだ、温暖化詐欺ビジネスを例にあげてる人がいるのかと驚きました。

大騒ぎしてても何十年、何百年もしたら氷河期になっているかもなと考えるこの頃です。

出来れば二酸化炭素を出さないに越したことはないでしょうけど、この温暖期や氷河期はきっと地球のサイクルのひとつなんだ。

今日お土産に頂いた大粒栗のお菓子を頬張って思い出した、青森県の三内丸山遺跡。
およそ7,000年〜5,000年前、完新世の気候最温暖期の終わり近くに栄えた三内丸山では、大粒の栗が栽培されていたことが判っています。
その後、地球の気温は下がっていき、2,000年前頃に下がり切って再び上昇し、1,000年前の中世温暖期になりました。
いうまでもなく、ヒトがまだいない頃から地球の激的な気候変動は繰り返されましたが、なぜ気候が変わるのかは、まだわかっていません。
原因が黒点なり太陽磁気活動なり雲と宇宙線なり火山活動なり、現在の評価を温暖化局面とするもの、寒冷化局面とするもの、様々な研究が存在するのに、なぜかメディアは取り上げることなく、わからないものをわからないといわず、叫ぶのは「ほぼ全てが人為によることを前提とする温暖化」一択で、毎年毎年、大雨だの雹だのがある度に「異常気象がー」の繰り返しですね。
控えめに言って、馬鹿の一つ覚え。
メディアでも政治でも、まだわかっていないことについて特定のひとつで決め打ちするのには、何かそうしたい理由でもあるのでしょう(鼻ほじ
そんなのアテクシは知らん、いろいろな論文が存在するのだから、それを漁って楽しみます。

あ、書き忘れました。
気候変動を始め環境問題を政治で語るならば、美しいお題目だけでなく、安全保障の問題であることもいわないといけませんね。
エネルギー安全保障、食糧安全保障、国家安全保障。
だって、もし日本が慎ましく貧しく暮らす国になったら、すぐ侵略されますもの。

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