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2022年11月29日 (火)

すべてはホッケースティック曲線から始まった

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脱炭素というとイヤでも思い出されるのが、CO2と気温上昇がパラレルで上昇するという、マイケル・マンのホッケースティック曲線です。 
これは樹木の年輪の間隔から割り出した仮説の曲線です。
 マンはこれを1998年に「発見」して、炭酸ガスが増えて金星のように分厚いガスの下はアッチチという星に地球がなるとして世に問いました。
ここから脱炭素狂想曲のすべてが始まったのです。

下図があまりにも有名な、脱炭素の元祖ホッケースティック曲線です。

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赤祖父俊一(アラスカ大学国際北極圏研究センター初代所長)による

これが地球温暖化を説明するのにつごうがいいことから、炭酸ガス主犯説の科学的根拠とされました。
しかしあいにく、このホッケースティック曲線には大きな誤りがありました。
最大の誤りは、上のグラフの右に見える19世紀以前の気温が単調に横ばいですが、現実の観測記録と大きく異なっていることです。
また10C世紀~14世紀の中世温暖期は無視され、19世紀の小氷河期もなかったことになっています。
つまりマンは過去の様々な気象変動をあえて無視して、18世紀以後の産業革命による人為的炭酸ガスの増加が地球温暖化を招いているとしたのです。

そしてできたのがこのような、いまや教科書にも載っている「定説」です。

「IPCC第5次評価報告書では、人間活動が20世紀半ば以降に観測された温暖化の要因である可能性が極めて高い(95%)と発表しています。18世紀に始まった産業革命により、石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料の使用が急増し、大気中の二酸化炭素濃度は産業革命以前(1750年頃)に比べ約40%増加しています」
二酸化炭素はなぜ増えたのか | JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

さらに具体的には、このような主張がなされ、現実に各国政府が目標値を定めて邁進しているのはご承知のとおりです。


  • 地球温暖化によって世界の平均気温が産業革命以前の水準よりも2℃上昇すれば、膨大な数の人が生死に関わるリスクにさらされる恐れがあります。
  • 気温上昇を1.5℃に抑えることができれば、水ストレスに悩まされる人の数を半減できるなど、あらゆる影響を軽減できると言われています。
  • 気温上昇が2℃に達すれば、夏の北極海では海氷が消えるという現象も珍しくなくなるでしょう。
  • 温暖化を食い止めるためには、効果的なエネルギー転換の推進が不可欠。しかし、一部の専門家は、現状のエネルギー転換の進展ペースは遅すぎると指摘します。
    地球温暖化による世界の気温上昇、「1.5℃」と「2℃」では大きな差 | 世界経済フォーラム (weforum.org)

もはや脅迫的言辞ですが、「世界の科学者の総意」とまでいわれてしまっては、もう懐疑をはさむ余地がない真理となってしまいました。
ところが、この震源地だったマンのホッケースティック曲線が危ういということは、いまやIPCCですら認めているのです。
ただし小声ですが。

「だがIPCCの第5次評価報告書(2013年)の示した過去の温度のグラフでは、中世(1000年前後)の温度は、現在とあまり変わらない高さまで上がっている。
政策決定者向け要約
「北半球では、1983年から2012年の30年間は、過去1400年間で最も暖かかった可能性が高い」「幾つかの地域において、中世気候異常(950年から1250年)の内の数十年間は、20世紀末期と同じぐらい暖かかった(高い確信度)」となる。(略)

ホッケースティック曲線の発表の後、古気候を巡った論争が起きて、結局、IPCCはホッケースティック曲線の使用を止め、最新の第5次評価報告書では北半球において中世の温暖期(今のIPCCの言葉では中世気候異常と呼ばれているけれども)が存在したことが明記されている」
(『中世は今ぐらい熱かった:IPCCの最新の知見』杉山大志IPCC第6次評価報告統括代表執筆者)
中世は今ぐらい熱かった:IPCCの最新の知見 – NPO法人 国際環境経済研究所|International Environment and Economy Institute (ieei.or.jp)

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                                                                   IPCC第五次評価報告書 

上図のIPCC(2007) 第4次評価報告書においてはホッケースティック曲線は消滅しています。
つまり20世紀に入って特異な気温上昇が見られたという説は、科学的信憑性が低いとIPCC自身が認めているということになります。

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また上のグラフは、中世温暖期は地球規模で見ても、中世の温暖期は現在よりも暖かかったとする複数の温度再現研究結果をまとめたものです。
中国においても同様の中世温暖期があったことが記録に残っています。

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                                     中国における中世の温暖期研究
https://www.clim-past.net/9/1153/2013/cp-9-1153-2013.pdf

また、このホッケースティック曲線が衝撃を与えた20世紀からの極端な気温上昇の中にも、下図のように1940年から1980年まで続いた「寒冷期」が存在します。
そういえば思い出しました。1970年当時の世界の気象学会はどんな警鐘を鳴らしていたのでしょうか。「来る小氷河期に備えよ!」でしたっけね(苦笑)。
そのわずか20年後に真逆ですか、まさに「君子ハ豹変ス」の見本ですな。 

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それはさておき、上の地球の気温変化グラフに、下図のCO2の排出量グラフを 重ねてみましょう。1940年~1980年にかけて、大気中のCO2濃度に低下が見られたのでしょうか、下図をご覧ください。

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 一目瞭然ですね。1940年のCO2排出量は50億トン弱、1980年には180億トン弱、つまり3.6倍になっているにもかかわらず、実際には寒冷期が来ているのです。
これをどのように、CO2の増大が地球の気温上昇につながったと整合性をもって説明するのでしょうか。 

下は極地における氷床ボーリングによる二酸化炭素とメタンの資料ですが、左端の現代と2万3千年前を較べれば同じだとわかります。
さらには1万3千年、3万3千年前にも高い時代がみられます。
The Vostok Ice Core: Temperature, CO2 and CH4
http://euanmearns.com/the-vostok-ice-core-temperature-co2-and-ch4/
 

Vostok_temperature_co2

これらをバッサリ切って視野に入れない、いや議論すらさせないでは、あまりに非科学的というもんではありませんか。
にもかかわらずその原因を一面的に人為的炭酸ガスのみに求めていき、経済や社会生活に大きな打撃を与えかねない現在の信仰にも似た風潮には疑問をもたざるをえません。

現在のグリーンファンドなどは巨額な資金を運用しており、いまや世界経済にも影響を与えるまでになっています。彼らの野望とこの人為的炭酸ガス説は無縁とは考えにくいのです。

 

 

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