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2022年12月 5日 (月)

どっこい、ホッキョクグマは絶滅していない

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地球温暖化の「アイドル」となっている野生動物はホッキョクグマ、通称シロクマです。
畏敬の念すら覚える北極圏生態系の王者です。
ホッキョクグマは、私が子供の頃から象やシャチと並んで一番好きな野生動物でした。

彼らが滅びかかっているというのですから、心穏やかではありません。

滅亡の通説はこうです。

「北極は地球の他の地域より2倍速いペースで温暖化が進行しており、氷の融解によってホッキョクグマが主食の若いアザラシを捕獲するためにより長い距離の移動を余儀なくされている。
「北極全体の海氷の存在量が10年ごとに14%の割合で減少しており、これがホッキョクグマの餌捕獲の機会を少なくしている可能性が高い」と論文は述べている。
 海氷の減少は、ホッキョクグマの夏季のエネルギー消費量が増加することを意味する。ホッキョクグマは夏の間、秋に再び氷が張るまでやはり絶食状態で過ごすからだ。
 USGS(カリフォルニア大学サンタクルーズ校)によると、ホッキョクグマの残存生息数は過去10年間減少傾向にあり、個体数がこの10年で約40%減少したという」
(AFP2018年2月3日)
高代謝のホッキョクグマ、温暖化加速による北極海の海氷減少で飢餓状態に。 米カリフォルニア大学の研究者が論文で指摘(AFP) | 一般社団法人環境金融研究機構 (rief-jp.org)

 

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大変だ!シロクマくんが困ってる<br>~地球温暖化ってなんだろう?~ | なにわエコスタイル (naniwa-ecostyle.net)

こんなイメージでしょうか。

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ホッキョクグマが2100年までに絶滅の危機 | オピニオンの「ビューポイント」 (vpoint.jp)

これはアラスカで撮られたものです。
このホッキョクグマの生存は厳しいだろうな、と哀しい気持にさせられます。
後述しますが、たぶん大丈夫です。

そしてこれがCO2の増大による地球温暖化説の証拠として、人の心を大きく揺さぶりました。
アル・ゴア『不都合な真実』にも同じような写真が載っていて、以下の説明が加えられています。

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アル・ゴア『不都合な真実』

「1970年代、北極の氷冠はかなりのスピードで縮小をし始めました。これは、ホッキョクグマにとっては悪い知らせです。ホッキョクグマはアザラシを追って氷盤から氷盤へと移っていきます。多くの氷が溶けてしまったために、クマたちはこれまでよりもずっと長い距離を泳がなくてはならなくなりました。次の氷盤にたどりつく前に、おぼれ死んでしまうホッキョクグマもでてきたのです。こんなことはこれまでなかったことです」
(「不都合な真実」P86:87)

また、NHKスペシャル「気候大異変」では、「もう遅すぎるのか!」と叫びながら溺れたホキョクグマの映像を流していました。
ま、遅すぎたのなら、手もつけられんじゃないかと思うんですが。

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私は「ダーウィンがきた」と「ワイルドライフ」のファンなので、このテの報道には極端に弱いのです。
湾岸戦争の折りのイラク軍による原油の海への放出によって、原油まみれになって眼ばかり光らせている水鳥の写真には怒りがこみ上げてきました。
許せん、イラク!おいフセイン、ここに来て座りなさい、という気分に「操作」されたのです。

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「嘘つきは、戦争の始まり。」の嘘 | 静岡経済新聞 (shizuokakeizaishimbun.com)

今「操作」と言いましたが、この原油まみれの水鳥の写真は、湾岸戦争とはまったく関係のないやらせ映像であったことが後に分かってしまいます。
なんのことはない米国の広告代理店が、反イラク感情を煽るため、米政府の要請で「湾岸戦争の自然界の被害者」として捏造したものだったのです。
ひでぇ話ですな。米国のみならずよくあることらしいですが、心情にダイレクトに訴えかける映像には注意しなきゃあと思い至ったわけであります。気をつけよう、甘い言葉と悲しい画像。

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朝日

ほんとうはホッキョクグマは泳ぐのが得意なのです。
冒頭の写真の原因は分かっています。嵐で乗っていた海氷が沖に流された不運な事故でしたが、たぶんこの後にはホッキョクグマは泳ぎ始めたはずです。

たって、687キロ泳いだという記録もあるんですよ。

「ホッキョクグマが150キロの「超遠泳」をしていることが、米地質調査所の調査でわかった。東京~大阪間より長い計687キロを10日間かけて泳いだケースもあった。(略)アラスカ北部にすむホッキョクグマのメス52頭に全地球測位システム(GPS)の発信器がついた首輪をつけて追跡調査。オスは首が太すぎて首輪をはめられなかった。2004~09年に距離50キロ以上の遠泳が20頭で合計50回観測され、1回の平均は3.4日間で、距離154キロだった。小さな氷の上で休息したとみられるケースもあったが、ほとんどは連続した移動だった」
朝日新聞デジタル:ホッキョクグマ、超遠泳150キロ 氷が解けて仕方なく - おすすめ記事〈グリーンランド取材記 中山由美記者特集〉 (asahi.com)

これをメディアは、夏の解氷期にだけ来て「溺れ死んで絶滅か」とはやすわけです。
局地で長期間観測をしている北極圏研究者が、いくら諭しても自分に都合の悪いことは一切報道しません。
自分にとって「都合のいい真実」ばかり流すのですからしょーもない連中です。

話を北極に戻しましょう。北極圏の海淵の氷が溶けていっているのは事実です。
そして、これに追い打ちをかけるようにして、2040年の夏に北極海の海氷が消滅するというもっともらしい情報が大々的に流されて大騒ぎになりました。

2040年に北極海氷消滅するという説は、ホッキョクグマの絶滅とも絡んで大きな問題になりました。
なんせシロクマはヒグマから分岐した種ですが、ヒグマは怖いけど、シロクマはパンダから隈どりを取ったみたいでとても可愛いですからね。

かわいいシロクマが皆溺れ死ぬとなるとは尋常ではない。世界野生動物基金(WWF」も「ホッキョクグマは歴史上の動物になる」といい、英国「インデペンデント」紙も「ホッキョクグマは動物園でしかみられなくなる」と叫びました。

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WWF

「温暖化で減り続ける生息地。
現在のペースで温暖化が進むと、ホッキョクグマの生存に適した夏の海氷面積は、21世紀中頃までに急激に消失し減少する可能性が。またその頃までには、ホッキョクグマの個体数は1/3減少する、と予測する科学者もいます」
ホッキョクグマ残りおよそ26,000頭|WWFジャパン

で、セーブ、ホッキョクグマ、すぐにWWFへ募金してください、となるわけです。

では実際にホッキョクグマは絶滅の危機にあるのでしょうか?
結論からいいましょう、ご安心くだされ、絶滅していません。
まずはこの表をご覧下さい。

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ビョルン・ロンボルグ『地球と一緒に頭も冷やせ!』

表の左側の横軸の最初の起点には1980とあります。これは1980年を表します。
縦軸が頭数です。お分かりのとおり、1980年にはわずか500頭に過ぎず、乱獲により絶滅寸前であったということが見て取れます。ちなみに当時は海氷の融解は観測されていません。
あくまで過去の人為的な乱獲が原因です。

これが保護政策の結果が出て、5年後にはハドソン湾だけで一気に1500頭まで回復していきます。
以後1990年代からはほぼ横ばいという安定した状態が続いています。
減少トレンドの線が引かれていますが、1980年代の絶滅の危機からは大幅に増加していると言っていいでしょう。
むしろホッキョクグマは、滅亡どころか真逆に野生動物保護の成果で増加した事例です。

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スーザン・クロックフォード博士(動物学)は 35 年の経験を持つブリティッシュコロンビアにあるヴィクトリア大学の教授ですが、彼女の調査によればホッキョクグマの個体数は安定しています。
TWENTY GOOD REASONS Not to worry about polar bears: an update
邦訳シロクマはじつは増えている – NPO法人 国際環境経済研究所|International Environment and Economy Institute (ieei.or.jp)

1. ホッキョクグマは、いまも動物保護の⼀⼤成功事例です。40 年前よりホッキョクグマは増えています。
2. 2010 年と⽐べて、減少している個体群は減りました(いまは公式には 1 群だけ)。データ不⼗分なのは 6 群だけです(かつては 9 群)
3. 急激な夏の氷減少でも、予想されたようなホッキョクグマの個体数への影響はありませんでした。海氷は 2007 年に 20 世紀半ばの⽔準まで減りましたが、⾔われていたようなホッキョクグマ壊滅は起こりませんでした。
4. 2007 年以来、氷のない季節は伸びてきているのに、チュクチ海の個体群は⼤繁栄しています。
5. チュクチ海で夏に海氷が少ないおかげで、ホッキョクグマたちの獲物の数が⼗分に増えました。フイリアザラシは、主に氷のない季節にエサを探すからです。
6. ホッキョクグマは、いくつかの地域で氷の状態が変わっても適応できています。
7. 南ビューフォートの個体数は前回の調査から回復しました。
8. バレント海の個体数は、海氷⾯積がはるかに減っているのに、2005 年から増えたようで、まちがいなく減少はしていません。
9. 2012 年夏の記録的な低海氷で、南ビューフォートのホッキョクグマ個体数に被害を与えたという証拠はありません。
10. むしろホッキョクグマの個体数が増えたことで、他の⽣物種、特に巣を作る海⿃やアヒルに悪影響が出ています。
11. ⻄ハドソン湾個体数は、科学者たちがメディアに告げている話とは裏腹に、2004 年以来安定しています。
12. ハドソン湾の海氷は 1999 年あたりから変わっていません。氷が割れる⽇や凍結する⽇は変動がきわめて激しいのですが、氷のない期間は 2004 年と⽐べて2015 年でも伸びていません。しかし 2016 年秋の凍結は、ここ数⼗年で最も早いものになりそうです。
13. チャーチルの「問題のあるホッキョクグマたち」は、痩せてもいないし飢えてもいません。
14. マニトバ州チャーチルは、1983 年と 2016 年に「問題のあるホッキョクグマ」が最も多かったところです。この⼆つの年は凍結が遅かった年ですが、2016年の出来事の多くは、2013 年にホッキョクグマが⼈間を襲ったことで警備職員たちが監視を強化したおかげのようです。
15. ホッキョクグマが海氷を最も必要とするのは春の⾷餌時期ですが、この時期の海氷減少はごくわずかです

これは冒頭のAFPが伝えた、カリフォルニア大学調査隊の26000頭と符号しています。
世界動物保護連合(IUCN)の調査では、ホッキョクグマ個体群20個のうちバフィン湾の1から2の群で個体数が減少しているだけで、半分以上の個体群は安定、ビューフォート海付近の2個体群では増大しているという報告をしています。
この調査結果を見て、どうして絶滅寸前などといえるのか首を傾げたくなります。

ところでこの2万6千頭をどのように評価するかですが、これが絶滅一歩手前のサインなのか、それとも1980年代にわずか500頭までに激減していたホッキョクグマが50倍にまで増えたといういい兆しなのでしょうか。

少なくとも絶滅しそうだという兆候にはみえません。
メディアと環境保護団体は、40年前の真に絶滅が危惧された時代を目隠して煽っているだけです。
1980年代には地球温暖化説もなければ、北極圏の海氷の融解減少もありませんでしたから、この時期と比較してしまうのは「不都合な真実」なのです。

そして今後ですが、おそらくこの2万5千頭前後で安定するはずです。
このあたりの個体数が自然界の上限であると思われるからです。
食物連鎖の体系の中で、ホッキョクグマはこの生態系の中で最上位に位置します。ホッキョクグマを捕食できるのはこの北極の自然界ではいません。もしあるとすればそれば、私たち人間というかならずしも自然生態系の内にはいない存在だけです。
ホッキョクグマが絶滅に瀕して絶滅危惧種になった場合、クマの食料であるアザラシが増えすぎます。その結果アザラシの捕食する下位生物である小型魚類が激減していくことになります。
これは深刻な影響を北極の生態系に与えていきます。北極に生きる多くの生物にとって共通の食料の小型魚類が減少することだからです。小型魚類の減少はそれを食べるシャチやクジラなどの海棲哺乳類に深刻な打撃を与えるはずです。

逆にホッキョクグマが増加しすぎれば、アザラシが減少しすぎるでしょう。食料であるアザラシが減りすぎれば、ホッキョクグマは生存できません。生態系は冷厳な食物連鎖の中で安定しています。これを敵対的共生とよびます。自然界はこの敵対的共生によってしっかりと守られているのです。
ひとつの環境(生態系)の中でホッキョクグマを一定の範囲で淘汰できるのは私たち人類、ヒトしかいないのです。
ですから、イヌイットの400頭の狩猟は理にかなったことです。イヌイットは乱獲をすれば獲物がなくなるというギリギリの線の上で狩猟をしているのです。

ホッキョクグマは1980年の500頭の絶滅寸前状態から、保護政策により増大している。現在はほぼ安定した個体数の状態を保っている、これが本当のような気がします。
これは少なくとも地球温暖化とはなんの関わりもありません。

 

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コメント

ホッキョクグマはヒグマに近い動物で、15万年前くらいに枝分かれし、遅くとも13万年前くらいにはほぼ現在の姿になったとされています。
それは言うまでもなく、氷期と間氷期、繰り返す環境激変を生き抜いてきたことを示します。
およそ12万年前、極地帯の気温が今より3℃から5℃ほど高かったとされる時期も、およそ6,000年前の完新世海進、日本で縄文海進と呼ばれる海水準がもっとも高かった時期も、ホッキョクグマは絶滅しませんでした。
こういうことを言うと、過激だったり短絡だったりするアクティヴィストは「だからといって何もしなくていいと言うのか」と噴き上がることがありますが、そんなことは誰も言っていなくて、過去の環境激変にも絶滅しなかった理由や現在がどうあるのか、観測・調査・研究を積み重ねていくだけですね。

以前、孫とアニマルプラネットか何かでホッキョクグマをやってました。
獲物のニオイを嗅ぎ分ける嗅覚は鋭く、かなり遠くの獲物のニオイも分かります。
ただ狩りが得意ではなく、50回襲って成功は1回だそうです。
いつも腹ペコなイメージです。
減少は人的要因、北極の食物連鎖ではピラミッドの頂点、天敵は人間なんですな。
ホッキョクグマ絶滅の危機なんてタイトルをよく目にしますので信じてました。
ホッキョクグマも温暖化詐欺の道具ですね。

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