フェールセーフ思考を知らないメディア記者
どうしようもないメディアの記者がいたものです。
ご承知のように、2月17日の午前10時37分に打ち上げ予定だった、JAXAの次世代主力ロケットH3試験1号機が、発射直前に突然打ち上げ中止となりました。
私はライブ配信で見ていたのですが、結局、寸前で打ち上げには至りませんでした。
プレスリリースでJAXAは、補助ブースターSRB-3が点火しなかったためと発表し、その後、異常を検知してシステムがSRB-3への着火信号を出さなかったようです。
H3ロケット試験機1号機/先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)打上げライブ中継 - YouTube
午後2時から行われた会見では、JAXAの岡田匡史H3プロジェクトチームマネージャーが経緯を説明しました。
岡田氏によると、ロケットの自動カウントダウンシーケンスは予定通り開始され、メインエンジンLE-9が着火し正常に立ち上がったあと、ロケット下部(エンジン上部)に設置された1段制御用機器が異常を検知。
JAXA
SRB-3への着火信号を送らなかったことから、打ち上げ中止としたそうです。
なお、SRB-3側にも異常はなく、制御用機器が検知した異常そのものについては原因究明中だそうです。
この記者会見で、とんだ珍事が起きました。
共同通信の記者がキテレツな絡み方をしたのです。
日刊ゲンダイによれば、失敗を糊塗して逃げ回る大本営のようなJAXAに対して、義憤に駆られた正義の共同記者が、ひとり敢然と食い下がったという図式になるようです。
なるほど、なるほど、へ~、そうだったんだ。
「打ち上げ「中止」なのか「失敗」なのか……SNSでは識者らが、JAXAの「話法」に問題があると指摘している。
太平洋戦争で当時の日本軍大本営は、作戦失敗による退却や撤退でも「退却」「撤退」とは呼ばず「転進」を使った。部隊の「全滅」は「玉砕」と表現した。これらは言葉を操作して組織のメンツを守る話法で、当時の新聞やラジオはこうした大本営発表をタレ流した。
今回批判された記者は、JAXAの“大本営発表”のような説明に納得が行かず、執拗に食い下がったとも取れる 」
(日刊ゲンダイ2月19日)
H3ロケット発射「失敗」を「中止」と…JAXAが一貫した“組織のメンツを守る”話法(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
ほほぅ、そうですか、私は淡々とJAXAが事実のみをしゃべっていた気がしますがね。
この共同記者とのやりとりは、JAXAが一部始終を中継していたのでネットでも見ることが可能です。
念のために、当該部分を編集なしで書き起こしておきます。
このバカ記者が同じことの繰り返していることをおわかりいただくために、冗長ですがご勘弁を。
太字だけ読んで、飛ばしてくださってもかまいません。
JAXA
共同 中止という言葉は、みなさんの業界でどう使われているかは別として、一般に意図的に止める、計画を途中で意図してやめる時に中止といいます。今回はカウントダウンも続いているし、飛ぶはずの機体が飛ばないなという状況に見えますが、正体不明の異常が起きて、システムが正常に作動して止まったのかもしれませんが、意図しない異常による中断、中止ということだったのでは。意図的ではなく止まっちゃったよということは一般に言う失敗ではないかと思うのですが、どうですか?
岡田 こういった事象が時々ロケットにはあるのですが、その時に自分たちは失敗と言ったことがありませんので。やはり、われわれが非常識かもしれませんが。
共同 それを失敗と呼ばれたからと言って、何か著しく不具合があるわけではないですよね。みなさんの中では失敗と捉えてないけれども、失敗と呼ばれてしまうことも甘受せざるを得ないという状況ではないですか。どうですか?
岡田 どのような解釈をされるのかは、受け止めた方、受け止められ方はもちろんあると思いますので、そうではないですとは言い難いですけれども、ロケットというものは基本安全に止まる状態でいつも設計しているので、その設計の範囲の中で止まっている、つまり意図しないというのはその設計の範囲を超えて、そうじゃない状態になることは大変なことになると思いますが、ある種想定している中の話なので、そこに照らし合わせますと失敗とは言い難いと思います。
共同 わかりました。確認ですが、つまりシステムで対応できる範囲の異常だったけれども、考えていなかった異常が起きて打ち上げが止まった。こういうことですね。
岡田 ある種の異常を検知したら止まるようなシステムの中で、安全、健全に止まっているのが今の状況です。
共同 わかりました、それは一般に失敗といいます。ありがとうございます。
岡田 ありがとうございます。
H3ロケット試験機1号機に関する記者会見 - YouTube
ね、スゴイ粘着ぶりでしょう。
共同が、とにかく「失敗」と言わせたくて、同じことをクドクド絡んでいるのがわかると思います。
それにしても岡田氏は実に辛抱強い。麻生副総理ならとっくにブチ切れていました。
共同の記者は、最後に「わかりました。それを一般には失敗と呼びます」と、まるで自分が世間常識の代表にでもなったようなわけ知り顔で終了させています。
これまで何度となく予定の順延に悩まされながら、ここまでこぎつけたJAXA関係者へのリスペクトなど微塵もなく、「オレはこういうのは失敗と呼んでいるんだ」と素人がマウントするのですから処置なしです。
余りに無礼なので、同業者からも「あの質問はないよ」と言われてしまったほどです。
「JAXAの会見、ヤバい。失敗と言わせたかったのかどうかは分かりませんが、あの捨て台詞はひどいですね。対峙しているのは権力者でもなんでもないですし。仮にそうであったとしても、礼儀というのはある」
須賀川拓 TBS Television🇯🇵 中東特派員 Hiroshi Sukagawa(@HiroshiSukagawa)さん / Twitter
須賀川記者は権力ならいいと言いたいみたいですが、「権力」相手でもダメでしょう。
メディアが事実を伝えるのではなく、自分のイデオロギーで断裁してしまうからです。
知りたいのは、あんたらメディアの思想じゃなく、淡々とした事実なのですよ。
よくイソ子氏あたりが口にする、「権力を監視する」なんていうスタンスですね。
国民のだれも「正義の代弁者」なんて役割をメディアに期待しなくても、当人たちは自己陶酔から醒める気配がありません。
そういう思い上がりが、メディアをダメにしてきたのです。
この共同記者がやらかしたのは、典型的な誘導質問で、自分が言わせたい「失敗」のひとことをJAXAから引き出そうとしています。
これはよく政治家にはひんぱんにやる手口ですが、今回相手が純粋 に工学系の人だったために、糠に釘であせってしまったようです。
工学系が工学的事象について説明する場合、いくら共同記者が「おたくらの業界ではどう言ってるのか知らないが」とケンカを売るようなことを言われようと、工学系の筋を通して発言します。
政治家のように政治的影響に怯えて、いきなりな妙な謝罪などしません。
そんな目先を繕うような謝罪をしてしまったら、この「打ち上げ中止」という事態を解析できなくなるからです。
さて、今回のH3ロケットは、メインエンジンは着火したものの発射はしておらず、打ち上げが見送られた状態ですから、岡田氏が質問に対し答えているように、「失敗というのはいろんな定義もあると思うが、打ち上げにおいてカウントダウンシーケンスで止まったものは打ち上げ中止と思っている」という説明に尽きます。
文科省も認めているように、これは「失敗」ではなく「中断」です。
それとも、中断せずに打ち上げてしまって、搭載した先進光学衛星「だいち3号」と共に空中で爆発したほうがよかったとでも。
この共同記者は根っからの文科系だとみえて、岡田氏のような工学的思考回路についていけなかったようです。
このようなロケットだけではなく、機械やそれが関わる分野には「フェールセーフ」(fail safe)で動いています。
「フェイルセーフとは、機器やシステムの設計などについての考え方の一つで、部品の故障や破損、操作ミス、誤作動などが発生した際に、なるべく安全な状態に移行するような仕組みにしておくこと。
故障や誤作動、誤操作は起きるものだという前提に立ち、そのような場合に自動的に安全側に導くような制御方式や動作原理を設計や構造に組み込む考え方を意味する」
フェイルセーフ(フェールセーフ)とは - 意味をわかりやすく - IT用語辞典 e-Words
たとえばAという装置が故障した場合にBが代替して作動する、あるいは全行程をここで止めてしまうという設計手法です。
今回のH3は代替せずに、全行程をここで中断しました。
JAXA
このフェールセーフが効かないで打ち上げると、1999年のH2・8号機のような事故につながります。
この事故はJAXAのトラウマのようになり、この検証だけで数年かかっています。
また社会的影響も大きく、ドラマ『下町ロケット』にも登場します。
失敗事例 > H-2ロケット8号機打ち上げ失敗 (shippai.org)
この失敗を通じてJAXAは、安全に動作を止めることで周辺の被害を最小限に抑えるフェールセーフ手法を取り入れています。
今回、あえていえば「成功した」ともいえるのは、異常は発生してもそれを正しく自動検知してシステムが正常に停止したためです。
JAXA
つまり、なんらかの異常が検知された場合、補助ブースターに「着火信号を送らない」という機構が正常に働いたために、 打ち上げ中断後においてもH3ロケットはコントロール可能な状態でキープされています。
「岡田氏も「ロケットがスタートして打ち上げるときは常に安全な状態を確保することが第一優先。そういう意味では安全に止まったということ。非安全な状態で止まったわけではない。異常を検知して安全に止まるシーケンスが正常に働いて安全に停止している状況。直前にLE-9エンジンも正常に立ち上がっているし、異常の検知も正常に行われていると理解している」と述べ、異常状態が制御下にあったと説明している」
(ITmedia NEWS 2023年02月17日 )
打ち上げ中止「H3」会見で共同記者の質問に批判相次ぐ ロケットを救った「フェールセーフ」とは(1/2 ページ) - ITmedia NEWS
共同記者は自分が世間常識の側に立っていると考えているようですが、世の中「成功か失敗か」という二元論でバッサリかたづけられないことがいろいろあります。
たとえば、原子炉は制御装置が停電すると自動的に制御棒が自重で落下して核反応を緊急停止させます。これもフェールセーフです。
原子炉スクラム - Wikipedia
卑近な例でいえば、石油ストーブは転倒すると自動的に消火しますが、これもフェールセーフです。
また電車が信号を無視して走ろうとしてもATS(Automatic Train Stop・自動列車停止装置)によって、強制的にブレーキ制御が起動して絶対に止まれるような仕組みになっています。
かつてオスプレイがパイロットの冷静な操縦で不時着水すると、この時もメディアは「墜落した」と書き立てました。
墜落とはコントロール不能になることですから、最後までコントロールできていていたので、墜落ではありません。
ことあれかしのメディアのほうこそ、大本営発表です。
これらの例が「世間では失敗っていうんだよ」と共同の記者は言いたいのでしょうが、あいにくそうは呼びません。
「異常が検知されたので正常に停止・中断された」と言います。
今回のH3ロケットも、「正常に中断された」のです。
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共同通信、見事に炎上してましたね。会見もライブで全国に流れてるのにあんなバカやらかしたら···そりぁあ「あれは無いわぁ!」と思われるわな。誰も見てないスクープでも取ってるつもりたったのか?と。岡田PMは会見最後に悔し泣きしてました。
ロケット開発というのは試行錯誤の連続なので糸川英夫博士の時代から爆発しても「それは失敗ではなく経験です」という世界ですから。今回はギリギリで安全に「停止」した良い例です。発射台から上がってからだったら大変なことになってました!
投稿: 山形 | 2023年2月20日 (月) 06時51分
>>よくイソ子氏あたりが口にする、「権力を監視する」なんていうスタンスですね。
国民のだれも「正義の代弁者」なんて役割をメディアに期待しなくても、当人たちは自己陶酔から醒める気配がありません。
最近よく思うのですが、メディアは「権力を監視する第4の権力者だ」みたいな風潮がテレビ、ラジオ、新聞、はたまたインターネット界隈でも散見されるのですが、であれば、メディアを監視する存在(法律・条令のほうがベスト)があっても良いのではないかと思います。まぁ、いいたいこと(揚げ足取りとか人気のある芸能人の挫折転落させる)がいえなくなるじゃぁないか~、と、逆切れするんでしょうけど・・・
投稿: ユタ | 2023年2月20日 (月) 10時02分
どうやら会見前の速報で共同通信が「打ち上げ失敗」と報道してしまったためにコレが誤報とならないようJAXAから「失敗」の言葉をなにがなんでも引き出そうとしたが中々引き出せずに感情的になり、しまいには記者自身から「失敗」と結論付ける愚行に至ったという分析がされているようですね。
この見立てが正しいのであれば、どちらがメンツを守ろうとして真実をねじ曲げようとしたのかひっくり返る事になります。
会見の後に記事として「これは事実上の失敗ではないか?」と個人的な論評を述べるまではまだアリだとは思っていますが(もちろんその認識が正しいかどうかはまた別の問題ですが)会見の場で相手を罵りまるでSNSの低レベルなレスバのような態度で切れ散らかすのはメディア以前に大人として最低な行為です。
投稿: しゅりんちゅ | 2023年2月20日 (月) 10時08分
共同通信からいつも宇宙関係で来る記者とは別の記者、いつもの人はまともな人、というツイートを見かけました。あんな人も科学部にいるとは。メディアの社会部や政治部にいる、己のお気持ち発表優先で、「…との思惑が透けて見える」というフレーズを多用して「なんでもお見通しのワタシスゴイ」が透け透けな種類の人かよ、と思う味わいがあります。
動画及び書き起こしから、決めている結論に着地するために質問しているのは明らかで、そういうのは弁護士が仕事でやることです。
あの記者は個人の見解を「一般にそれは」と拡げた主語で述べましたが、ならば「私はあなたとは違う」と思ったり、画面に呟いた人も一般にいたことでしょう、と私のお気持ちを述べさせて頂きますわ。
物事を安易に一般化すればそれは自分にも跳ね返って来るわけで、これまでにあった見出しと本文が整合しない記事や、悪意がある、または国語力の致命的欠如と推察される見出しと記事、などの数々の実例が掘り返され、そうした記事を買って載せる各紙まで含めて、そういうものに我々が時間やお金をかけて差し上げる価値って無いんじゃね?となります。
折しも2月12日に沖縄で「『台湾有事』を起こさせない・沖縄対話プロジェクト」のシンポジウムがありまして、その席で元琉球新報社長と沖縄タイムスの編集局長が失礼な発言と態度で台湾側の出席・臨席者を不快にさせたばかり。
ご興味おありの方は、少々長めですが、東洋経済新報社解説部の記者、劉彦甫氏のこちらのスレッドをどうぞ
https://twitter.com/LIU_Yen_Fu/status/1625115149043666946
あれらのようなことがさも当然であるようにできてしまう人がなぜメディアの側にいたがり、い続けるのかと考えると、他者を思い通りにする、他者を制する、その力を感じたい、感じられるにはメディアが極めて強力で有効な武器で、それを使う側でありたいと思っている、そういうお気持ちが、まだ知らないことを残さずありのままに観察して伝えたい気持ちよりもずっと強いから、ですかね。
いや、テレ朝玉川たん風に言えば、「そう受け取らざるを得ない」(自嘲
メディアの中の人で、なんとか持ち堪えながら本分に沿って・添って仕事を続ける方がまだ残っているならば、いろいろと気をつけながらその通りで生き残って欲しい、とは考えています。
投稿: 宜野湾より | 2023年2月20日 (月) 12時44分
記事タイトル通り知識不足ですね
なんでこの会見に参加したんでしょう?
専門家並とは言わないまでも、相手の話が理解できる程度の専門性は持っていないと文字通り話にならないでしょうに
ネットの発達と記者自身の怠慢により情報収集力の点で一般人と差がほぼ無くなった今、記者がこの程度の知識レベルなら会見者と一般人の間にいる意味が全く無いです
そういえば記者ご自慢の権力の監視すら一般人に取って代わられつつ
ありますね
投稿: しゃちく | 2023年2月20日 (月) 13時00分
2016年2月9日
原発事故の責任を考える学習会
参議院議員会館 講堂
で、科学部の記者であるこの粘着記者は講師を務める。
共催 原子力資料情報室、福島原発告訴団、もっかい事故調
海渡雄一の名前もポスターに載ってましたので、そちら系の方なのでしょう。
2021年には共同通信社の科学部・原子力報道室次長に昇格
何が何でも失敗と言わせたかったんですね。
科学部とはいえ原子力の人がロケットの会見に、畑違いのような気がします。
JAXAに対する企みがあるのかなー
投稿: 多摩っこ | 2023年2月20日 (月) 14時00分
淡々と事実のみを報道する。
マスコミに求めるのは、この一点のみ。
余計な脚色は要らない。ただそう言いたいです。
投稿: 一宮崎人 | 2023年2月20日 (月) 16時35分
「大本営発表」と言えばパヨクの十八番でしょう。
実際には集会に極少人数しか集まってないのに、その何十倍も作家者人数を「盛って」発表する愚行をどれだか実態を暴かれても馬鹿にされても絶対にやめようとしない意固地さ。
これは下らない見栄によるものよりも、一度マスター何とかを覚えたエテ公みたいに同じ行為をひたすら繰り返す彼ら独自の性癖なのでしょう。
投稿: KOBA | 2023年2月20日 (月) 20時48分
私は、共同の記者の自己チューな傍若無人の勝手質疑(?)そのものについてはともかく、なぜ「失敗」という事にしたかったのかということに興味を持ちましたわ。
共同がすでに「失敗」の記事を報道してしまっていたので、ウソをホントにしたかったというのなら、なぜ先走ってでも「失敗」として報道したかったのか? それは「失敗」とした方が記事バリューが上がり、より多くの耳目を集めてカネを稼げるからですわ。もちろん報道企業なので、カネを追求するのは悪いことではありません。
根底には、日本人の多くが「失敗」の方を好むので、利益追求の企業としては「失敗」を使った方が都合がよかった(記事が売れる)という理由があるんですわ。「中止」じゃ、ツマンナイ
私は昔、たまたまイーロン・マスクさん率いる米国ベンチャー企業スペースX社の動画を観て、その一連の動画をよく観ていました。宇宙開発のコストを下げるために、ロケットの第一段ブースターを再利用するのがミソで、宇宙で切り離された第一段ブースターが地上の決められた地点に戻って来る設定なのですが、当時は「失敗」続きで正立して着地できずに大爆発を繰り返してましたw。
イーロンさんはその都度「貴重なデータがとれた」と言い(張り?)、何回かの「失敗」を繰り返した末、ついに成功し、今じゃバカスカと人工衛星などを打ち上げまくっています。ウクライナ戦争でもその全地球人工衛星網スターリンクは使われているようですわ。
そんな動画を観ていた時、私は年甲斐もなくワクワクしていました。「失敗」だろうが何だろうが、前代未聞の宇宙から地上に逆に戻って来るロケットに「スゲー!!!」と驚き、「こりゃ最後に成功して、マジ使いモノになるかもしれん」と思わせたからです。今思えば度重なるヒドイ「失敗」でしたが、当時、意識もしてませんでした。
そんなスペースX社の黎明期を思い出すと、民間とは違うとは言えJAXAが可哀そうですわ、マスゴミのバカ記者に詰められるとは。
そんなマスゴミになってしまったのも、元はと言えば日本人に元気がなくなり、「失敗」記事を歓迎するかのような世相を意識して記事を書いているからです。『出る杭は打たれる』式では、日本はますます衰退して行きますわ。「失敗」なんぞあたり前田のクラッカー、次回はスカーーーとローンチ大成功させて下さいや、JAXAさん! たとえ大爆発しても目の肥えた私には許容範囲内ですから。
投稿: アホンダラ1号 | 2023年2月20日 (月) 22時41分
記者の根底には「技術の進歩は人間の幸福をもたらさない」という、誤った思想があるんでしょう。
原発などなければ広島も長崎もなかった、福島も。とかですね。
技術がいかに人間生活や社会全般に貢献したかのケースは見ずに、マイナス面ばかり強調して報道したがるのはそのためでしょう。
そこに加えて「日本悪しかれ」という願望のような潜在意識も加わり、それが若者の未来をむしばんでいる事を考えもしないんですね。
この手のヤカラに、「例えばスペースシャトルはいかに多大な犠牲を払って完成したか」などと説いても無駄なんですねぇ。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2023年2月21日 (火) 07時50分
共同通信社には、フールプルーフの機能が無いということでいいですね!(詰め寄り)
投稿: 山形 | 2023年2月22日 (水) 07時47分