漏洩した者をさっさと刑事告訴しろ
まだ「小西文書」で騒いでいますが、ほぼ決着はつきかかっているようです。
これが高市氏潰しが目的なのは明々白々ですから、これで高市氏が潰れたら総理の器ではなかったということです。
高市さん、一種の総理のためのストレステストを受けていると覚悟してください。
森友が始まったのが2015年、加計が始まったのが2017年、桜を見る会が2020年、実に3年間、延々と安部叩きにメディアと野党は狂奔していたのです。
この間メディアは、さも安部氏にはヒトには言えない悪事がある極悪人であるかのように連日報じたのです。
こういう空気の中から、山上某のようなテロリストが現れたのはけだし当然のことです。
安部氏はこのような激しい個人攻撃を満身に浴びながら、安保法制をまとめ上げ、特定秘密法を通し、いまや自由主義陣営共通の安全保障アーキテクチャー(構造)となったFOIPを作り上げたのです。
安部氏の後継者になるということは、即ちこのような個人攻撃を受け続けるという意味です。
さて、日刊ゲンダイは、「高市氏 孤立し"白旗"寸前か」と題して、こんな記事を載せています。
いつもながら、報道というよりアジビラだね。
「もうほとんど“詰んだ”のではないか。
安倍政権下で作成された「放送法」の解釈をめぐる総務省の行政文書。記載のある「大臣レク」について、当時の高市総務相(現・経済安保担当相)は「受けるはずがない」とレクそのものを否定していたが、13日の参院予算委員会の集中審議で、総務省担当者が「レクは行われた可能性が高い」と真逆の答弁を展開したのだ」
(日刊ゲンダイ3月14日)
高市早苗氏は“白旗”寸前…総務省文書「大臣レクあった」に抗弁も官邸から見放され孤立無援|ニフティニュース (nifty.com) 月。
小西ひろゆき氏
ゲンダイさん、なにが「白旗寸前」ですか(笑)。
岸田氏が閣僚である高市氏になんの手助けもしないのは事実ですが(彼も潰したいのでしょうが)、彼女の負けん気は日増しに強くなっていますぜ。
野党とメディアは、なぁ高市や、「レクを受けた」ということさえ認めれば、楽になるぞ、自白せぇや、カツ丼食べるか、とやりたいみたいです(笑)。
ところが彼女は屈伏する気などナッシング。
昨日なんか、とぼけた質問をした杉尾元TBSキャスターを「もう質問するな」とやり込めたばかりです。
ところで、先日の予算委員会の小笠原情報流通行政局長の国会答弁は悲惨でした。
【画像】高市大臣が存在否定の“大臣レク” 総務省「あった可能性が高い」 高市氏は中身否定「言うはずもないことが…」 - ライブドアニュース (livedoor.com)
「作成者によりますと「約8年前のことでもあり、記憶は定かではないが、日ごろ確実な仕事を心がけているので、上司の関与を経てこのような文書が残っているのであれば、同時期に放送法に関する大臣レクが行われたのではないかと認識している」ということでありました。
一方、当該文書に記載されました同席者の間では、同時期はNHK予算国会提出前の時期であり高市大臣に対し放送部局のレクが行われたことはあったかもしれないが、個々のレクの日付内容まで覚えていないとするものがあり、必ずしも一致していない部分がございます。以上を勘案いたしますと、2月13日に関係の大臣レクがあった可能性が高いと考えられます」
わかって言っているのでしょうか、小笠原局長。
わかっているなら狡猾、わかっていないなら、局長、あんたバカだ。
局長が言っているのは2点。
①高市大臣レク結果の文章については、作成者によると、「約8年前でもあり記憶は定かではない」としつつも、「日ごろ確実な仕事を心がけており、上司の関与を経てこのような文書が残っているのであれば、同時期に放送法に関する大臣レクが行われたのではないかと認識している」とのことだった。
②同席者の認識は必ずしも一致していない部分もあるが、以上を勘案すると、2月13日に放送法関連のレクがあった可能性が高い。
これは証言ではなく、ただの憶測です。
したがって「可能性がある」もないも、無価値な発言にすぎません。
だってそうでしょう。オレはいつもしっかりした仕事をしているから8年前もしたはずだ、ただし記憶にない、なんて恥ずかし気もなくよく言えたもんです。
記憶になければないと言えばいいし、あればあったでそれを縷々言えばよろしいだけのことです。
あの場には6人いて、半分は知らないと答えて、残り3人の総務省官僚で意見が割れ、しかも確たる証拠文書もない。
フツー、そういうことは「可能性はない」と判断するのです。
無理に「可能性がある」と言いたいものだから、小笠原局長の答弁はこんな短い中で前段と後段がズレています。
「確かな仕事」をしていたなら、大雑把にでも内容を覚えているのは常識で、少なくとも何に対してレクしたのか、誰にしたのか、くらいは記憶に止まっているべきです。
この答弁を読んだ記者達の多くは、そんなことを忘れるかねぇと関心していました。
内容は忘れても、「したこと」はしっかり覚えているのがあたりまえだそうです。
6人もいたのですから、それを証拠づけるスケジュール表のひとつくらい見つけてもいいでしょうに。
共産党の宮本岳志議員の「この文書はどのような形で保存されていたのか」という質問に対して、「電子的に保存されていた。確認した結果、行政文書ファイル管理簿への記載が行われておりませんでした」、と答えています。
ならば、なおさらおかしい。
じゃあ、「小西文書」はどこにあって、どいう形態で誰が持っていたのですか。
結局、証拠となる裏付け資料はない、記憶はおぼろ、出席した者の意見もくい違う、しかし「レクした可能性が高い」って言うんですから、小笠原局長は高市氏になにか含むものがあるようです。
それとも誰か、たとえば「上司の関与を経て」というくらいですから、この「上司」をかばっているのでしょうか。
たぶんそんなところでしょうね。この漏洩事件はNTTに出向したようなペーペーじゃなくて、 総務省の上層部から指示が出ているはずです。
こういう時には、「可能性についてはお答えできません」と言うべきです。
なにか隠しているのは総務省官僚の側ではないのですか。
つまりあんな答弁に証拠能力はないのです。
メディアはこのあいまいな憶測発言を、まるで事実の証言のように報じるの「公正中立」とは言えません。
この文書自体にも不審なことがいくつかあります。
高市氏が「捏造」(後に高市氏はこの言葉はきついので訂正しました)と呼ぶように、高市氏の「電話」内容をどうして総務官僚が知っているのでしょうか
この部分です。
「政治的公平に関する国会答弁の件について、高市大臣から総理か今井秘書官かに電話があったようだ。
・ 総理は「軽く総務委員会で答弁しておいた方が良いのではないか」という反応だったとのこと。
本件については総理が前向きであり、今井秘書官の指示で、菅官房長官には本件について相談していない。
ちっとちょっと、どうして高市氏の電話内容を知っているのよ。
総務省には大臣電話に盗聴装置を仕掛けているのですか。
なんで高市氏と総理の電話で、総理がこう言ったとわかるのでしょうか、不思議ですね。
これもまた憶測と忖度です。
彼ら官僚は、大臣など腰掛けですぐに通過していく軽くてパーの神輿のほうが都合がよいのです。
かつての民主党政権時の防衛大臣のように、専門知識皆無。くじ引きで大臣になったようなヒトなら理想的です。
大臣答弁の台本を渡せばいいだけの、カワイイ操り人形だからです。
一方、高市氏のような理念と骨があり、しかも総理直結のパイプまで揃った政治家がトップになられると、本能的に忌避します。
そういう優秀な政治家は、省益に反することもしかねないからです。
8年前、総務官僚たちは高市氏が放送法について従来の解釈とは温度差があることを知って怯え、足を引っ張ろうとしたはずです。
総務省とはっきり見解が異なる礒崎補佐官などに至っては、「総理に影響のない人物が激高して変なヤクザがからんだようだ」とまで感情的書かれ方をされています。
ここで問題は一転して総務省に投げ返えされます。
では誰が68枚もの「取り扱い厳重注意」指定の文書を、野党に流出させたのでしょうか。
小西氏が情報公開法の手続きをして入手したなら問題ありませんが、そうではなく総務官僚Xの手によって、特定の政治家に打撃を与えるために流出したとなると、問題は別です。
かつて防衛省の内部文書の取り扱いについて野党はさんざん追求したものですが、今回は「取り扱い厳重注意」分署が大量に流出し、世界に拡散してしまいました。
中国やロシアは、なんてセキュリティが甘い国だとせせら笑っていることでしょうから、国益の棄損です。
あたりまえですが、日本にも国家公務員法に守秘義務が定めてあります。
●国家公務員法第 100 条
職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。
ここで言う「職務上知ることのできた秘密」とは、職員が職務に関連して知り得たすべての秘密をいいます。
したがって、例えば、税務署の職員が税務調査によって偶然知り得た納税者の家庭的事情や、労働基準監督署の職員が調査の過程で偶然知り得た調査対象企業の経営状況なども「職務上知ることのできた秘密」に含まれます。
ましてや今回の「取り扱い注意」文書などは、ストレートに守秘義務対象に属することはいうまでもありません。
なお、これは退職後も適用されます。
これについて小西氏側は「公益通報」だと言っているようです。
公益通報が恣意的に解釈されると、オレはこれは正義だと信じてどんどん漏洩させてしまうことになりかねません。
今回がこのケースですが、「公益通報」には厳然と条件があります。
それが「違法性」の有無です。
●公益通報(いわゆる内部告発)と守秘義務の関係について
公益通報の対象となる「通報対象事実」は、犯罪行為の事実等を指すものであり、一般的には、公益通報により、守秘義務違反に問われることはないものと考えられます。
ただし、公益通報者が、通報中に、犯罪行為の事実等のほかに職務上知り得た秘密を外部機関に漏らした場合には、当該秘密は「通報対象事実」に該当せず、守秘義務違反に該当する場合もあります。
untitled (jinji.go.jp)
たとえば高市氏が殺人を計画していたなどということを官僚が知って、それを証拠立てる文書を流したのならこれはリッパな「公益通報」です。
今回は放送法の解釈についてであって、しかも内容的にはなんの新味もありません。
ただ「総理に電話した」ということを、想像力たくましくこう言ったに違いないと憶測しているだけのことです。
たった4カ所の高市氏当所に63ページという膨大な文書を流出させたのですから、大丈夫ですか、と言いたくなります。
高市氏と磯崎氏は、容疑者不詳で国家公務員法違反で東京地検特捜に刑事告訴すべきです。
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記事タイトルが全てですね。
アホな官僚が勝手に作ったメモを公式文書としてリークして国会を空転させた上に大臣を追い落としにかかるなんてことがあってはなりません!
投稿: 山形 | 2023年3月17日 (金) 06時04分
メディアの報道によれば、高市大臣は相当追い込まれて落城寸前のような印象を受けますよね。
ところが、予算委員会や集中審議の質疑をちゃんと見てますと、高市氏は多分に直截的ではあるが、少しもうろたえた様子がありません。
真に追い込まれたのは総務省であって、特に小西に文書を漏洩させたとみられる旧郵政省官僚や、その系列の面々です。
文書の配布先を見れば一目瞭然で、上から下まで旧郵政省系のみで占められています。大臣室や大臣秘書官にも配布・閲覧された事実はなく、管理記録もない文書。必要な日付も明らかではありません。
総務省の「レクあった可能性高い」についても、いかにも苦しすぎる答弁です。まぁそう言うより仕方ないのでしょうが、「文書が存在するからレクがあった」なんてのはトートロジーじみて無意味です。
だいいち、書いた当該官僚の「記憶が定かではない」などと言う点も、全く
有り得ない話です。
そもそも行政文書としての定義は「組織的に用いるもの」としての要件があり、その要件に該当するか否かについては、「文書の作成又は取得の状況、当該文書の利用の状況、その保存又は廃棄の状況などを総合的に考慮して実質的に判断する必要があるもの」というのが従来の政府見解です。今回、この検討をどいうふうに行って「行政文書」としての判断を総務省が行ったのか、ここも明らかでないです。
メディアや世論は常に本質を外しますが、時間とともに徐々に軌道修正されてきます。高市さんはそれまで孤独な闘いを強いられるでしょうが、それに負けるような御仁じゃありません。やがて「漏洩」という最大の問題に行き着くのは不可避だと考えます。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2023年3月17日 (金) 07時20分
「確かな管理」をされたとされる当時の上司を証人喚問すれば全てスッキリします
(たしか櫻井パパでしたっけ?)
これだけインパクトの大きな内容の文書を「記憶にない」ととぼける事はないでしょうし。
よしんばそのような発言で逃げたら文書そのもの信用性は完全に地に落ちます。
次はそんな怪文書を漏えいさせて国会を停滞させた官僚には責任を取って貰わなければいけませんね。
近畿財務局のような死人が出なきゃいいんですが。
個人的には「上司の確かな管理」なんてとっくに形骸化されててロクに行ってなかったと思ってるんですけどね…
こんなボリュームの文書他にもいくらでもあるでしょうし。
投稿: しゅりんちゅ | 2023年3月17日 (金) 17時23分