立憲、モリカケの再来にはならんぞ
顔も見たくはないという俗物に、立憲の小西氏と安住氏の御両名がいます。
彼らのおかげでどれだけ国会の品位が下がったことか、考えただけでうんざりします。
私がすっかり内政嫌いになってしまったのは、あの3年間に渡ったモリカケサクラの時期でした。
政治ってスキャンダル探しのことなの、週刊文春の発売日を待って国会追及するもんなの、いまそれこそが議論すべきことなの、やること他にないの、とまぁこんな気分でした。
2020年当時、毎日新聞はこう書いています。
「安倍晋三首相を巡っては、学校法人「森友学園」(大阪市)と「加計学園」(岡山市)、「桜を見る会」などの疑惑が浮上してきた。説明が尽くされたとは言いがたく、辞任で真相究明がさらに遠のく恐れがある。問題を追及してきた関係者からは、「疑惑にふたをしたまま逃げるのか」などと怒りや戸惑いの声が上がった」
(毎日2020年8月28日)
モリカケ、桜…「疑惑にふたして逃げるのか」「うやむやのまま」追及の関係者憤り | 毎日新聞 (mainichi.jp) 。
安倍氏を暗殺されて、彼らは最大のお得意さんを失いました。
安部氏暗殺事件当日の報道でさえ、朝日はこう書きます。
「森友・加計、桜…「負の遺産」真相不明のまま 安倍元首相が死亡
第2次安倍政権では、森友学園をめぐる公文書改ざんや加計学園問題、「桜を見る会」問題など負の側面も問われた」
(朝日2022年7月20日)
森友・加計、桜…「負の遺産」真相不明のまま 安倍元首相が死亡 [参院選2022] [自民]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
立憲が勘違いするはずです。
アベという絶対悪を叩いていさえすれば「政治」をやった気になれる、朝日、毎日、東京などのメディアの覚えもメデタイ。
当時、メディアはアベ政権打倒で統一戦線を組んでいましたから、立憲の豆鉄砲でも「疑惑は深まるばかりです」「追及から逃げるのか」と書けて便利だったのでしょう。
ファクトチェック・小西ひろゆき! 立憲民主党の議員は、なぜ平然と嘘をつくのか? | おとな研究所 (otonaken.com)
その結果、国会は茶番ともいえない空疎な場に化しました。
「戦争を二度と起こすな」と言っているリベラルのみなさんはお忘れのようですが、日本が戦争に転がり込むひとつの原因は政党政治の堕落にあります。
小沢一郎が作った小選挙区・二大政党制の最大の欠陥は、優秀な野党が存在しないとこの制度は回らないことです。
なにせ選択肢が二つしかないですからね。
するとどうなるかといえば、ともかく対立政党を叩けばそれが自分の得点となるという矮小なことになったのです。
手段は高尚なことでなくてもけっこう、いやむしろ国民に分かりやすくするには、むしろ週刊誌スキャンダルのほうがよいということになったのでした。
戦前では、現代の二大政党制のモデルとなった大正末期の普通選挙法以降、政友会と、民政党(当初は憲政会)という二つの大政党が、交互に政権を担当する状況が成立していました。
しかしこれが崩壊するのが、共にスキャンダル追求を武器に使い、国民の失望を買ったためです。
井上寿一『政友会と民政党 戦前の二大政党制に何を学ぶか』 によれば、政友会の田中義一内閣が不戦条約を結んだ際には、民政党の側が「人民の名において」という条約の文言を、天皇の大権干犯だとして揚げ足を取って、結局軍部の独走を招くことになります。
この堕落した政党政治が、国会不信を招き、戦争を招きよせたともいえるでしょう。
このスキャンダル政治はひたすら与党の、特に安倍氏に近い立場の政治家を標的とします。
立憲は、いま日本が直面している中国の脅威やデフレ脱却、増税、日韓関係などは見向きもせずに、ひたすらスキャンダルを追います。
政策を考える必要がないのですから、楽なもんです。
こういう体質のまま、間違って政権をとると、かつての民主党政権のようになります。
真面目に政策を考えてこなかったために、見事に全部失敗。
国民は二度と野党に政権を与えない、という教訓を得たのでした。
しかしなんの総括も反省もない彼らは、同じことを繰り返します。
どうでもいいようなことを針小棒大に叫び、火のないところでも、火が燃えていると百回叫べば、同じ体質のメディアは「疑惑は深まるばかり」とやんやの喝采を送ってくれるのです。
かくて野党の政策立案能力はカラッポとなり、証拠があろうとなかろうと、どうでもよいささいなことであろうと、まったく意に介さない「野党第1党」と称する愚者の群れが誕生したのです。
こんなことをこんなに長いことやってりゃ、そりゃバカになるよね。
昭和初期の政党政治の腐敗そのままの光景です。
彼らはこの愚かさに気がついた国民民主党や維新の会を「自民補完勢力」と罵りましたが、己の度し難い愚かさこそが自民党を支えていることに気がついているのでしょうか。
今回、立憲が集中砲火を浴びせているのは、高市経済安全保障相です。
理由は簡単。高市氏がもっとも正統な安倍氏の後継者と目されているからです。
ですから、高市首相誕生をなんとしてでも妨害したいメディアと立憲の共闘が成立しました。
立憲の国対委員長の安住は、記者団に向かってこう言ったそうです。
立憲民主「安住淳」は国会出禁だ 新聞“くず”批評、表現の自由で政権追及との矛盾 | デイリー新潮 (dailyshincho.jp)
「総務省が7日、放送法の「政治的公平」の解釈に関する文書を行政文書だと認めたことで、最初に文書を入手、公開した立憲民主党は沸き返った。少子化対策など政策論戦で岸田文雄政権を攻めあぐねていたところに、格好の追及材料をつかんだ格好で、まずは文書を「捏造(ねつぞう)」と主張する高市早苗経済安全保障担当相に照準を合わせ、政権を揺さぶりたい考えだ。
「安倍晋三政権の負の遺産の一つが報道介入だった。特定の政治家や政党が解釈をねじ曲げたことには徹底して戦っていきたい」
立民の安住淳国対委員長は7日、国会内で記者団を前にそう宣言。「捏造と言い張る高市氏は、事実とわかった以上、責任を取るべきだ」と語気を強めた」
(産経3月7日)
総務省文書、沸き立つ立民 「安倍政権の負の遺産」 - 産経ニュース (sankei.com)
「安倍晋三政権の負の遺産」ですか、死せる孔明、生ける仲達を走らす、です。
総務省の「小西文書」とやらは、8年も前のことで、この時期に出てくるのは統一地方選前に自民党に打撃を与えたい下心丸出しです。
しかもその文書は、確かに総務省の行政文書ではあるものの、80ページもありながら、ほとんど内容ナッシング。
しかも高市氏に関する言及があるのは、わずか4ページ、それも「高市氏が安倍氏に電話したようだ」、あるいは「総理か秘書官に電話があったようだ」という役人の憶測です。
日時不明、記載者不明、内容は伝聞、こんなものになんの価値があるのですか。
ただの役人のメモにすぎません。
本当に立憲が言うように「報道の自由」を権力が奪ったなら、とっくに報道特集やサンモニなど打ち切りになっています。
ここはロシアでも中国でもないのですよ、一緒にしなさんな。
モリカケで騒いだような「忖度」でもありません。
もちろん汚職でもないし、法律違反でもない。
それとも政府内部の政治家は、メディアに意見を持ってはいけないとでも。
つまり、なんでもないことを、大声で問題視しているだけのことです。
高市氏が言うように憶測で書かれているために内容は不正確で検証不能、いったいこんなクズ文書を掲げて立憲はなにをしたいのでしょうか。
国会とはいわば食堂街みたいなものです。
古くて味も落ちている自民党のような老舗食堂もありますが、それでも潰れないのは、横の野党第1党屋が、隣の悪口しか言わないからです。
自分の店のオリジナルなメニューもなく、工夫すらせずに、悪口だけの商法でどこまで続けるんでしょうかね。
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ここ数年くり返されるこの手の茶番を見せられるに付け、立憲民主党って主義主張は全く違うものの自民党にとって最大の補完勢力なのではないかと思えてしまいます。この人達、国家、国民の安全や暮らしには全く興味がなく、唯ひたすら自民党の揚げ足を取ることのみにしか興味がない、まるで自民党の廻りを回る人工衛星のような存在に思えます。
>死せる孔明、生ける仲達を走らす
確かに安倍さんが亡くなった後のゴタゴタをみれば言い得て妙ではありますが、肝心の司馬懿に該当する人間が見当たりません。安住、小西なんて三国志に出てくるとしても雑魚中の雑魚でしょうから。
投稿: 右翼も左翼も大嫌い | 2023年3月 9日 (木) 08時08分
所詮分裂した旧民主党から「共産党と仲良く出来る人達」を抽出した集まりでしかないですから。
昨年夏の参院選挙でも泉代表が「生活安全保障」なんて全く意味の分からないスローガンを掲げて独自性を打ち出そうとしたけど全くの不発。そりゃそうです。
クイズ王小西?
安保法案の時に議長席にダイブしていた過激な変人。是非とも古舘伊知郎の実況を入れて欲しかった(笑)。あの議場では後方で自民の大沼みずほ議員がジジイ共に髪を掴まれて引きずり回されるという、連中の凶暴性ばかりが目立ちました。
安住?元NHK記者で民主党政権で震災復興大臣も努めた被災地石巻(旧牡鹿町)出身だけど、地元にすら何の貢献もしていません。
前回の選挙では元々岩盤だったのに、自民の落下傘候補の元グラドル森下千里にかなり票を食われていましたけど。。
メディアは安倍さんの後ろ盾が無くなった高市さんのピンチなんて報じてますけど、総務省の役人が何年も前に勝手に「大臣が電話したそうだ」程度のメモを出されてもねえ。高市さんも「捏造だ」と断じたのは行き過ぎで「そんなもん知らん」程度にしとけば何事も無かったのだが。
ってか、一億二千万人の国の立法府でこんな下らない議論をしている場合か?と。
私は小池百合子東京都知事は大嫌い(安倍さんに近くてかつて高市さんのライバルとされていたりしたけど)、2016年の都民ファーストに続くファーストの会でなし崩し的に旧民主党連中に踏み絵を踏ませたのは良かったと思っています。
枝野みたいな露骨な左翼が弾き出されてかなりの数が炙り出され、残りは国民民主や自民に出戻りしたり維新に行ったり。
ハッキリ言えばあの連中は未だに伝統の「内ゲバ」を繰り返しているだけ。
だからそこには何も生み出されないし、提案も無い。政権に対する増悪と近親憎悪ばかりです。
50年前に連合赤軍が国民から完全に否定されたことすら見えなくなっているのではないかと。愚かにも程がありますが、代議士として選んだ日本国民それぞれにも責任があります。
今回のガーシーの件も含めて、面倒臭いけどそれが民主主義のコストですね。
投稿: 山形 | 2023年3月 9日 (木) 09時35分
今日の琉球新報一面の大見出しは「総務省「捏造は考えにくい」でした。ところが本文を読んでみると、頭に「一般論として」が付いている。
ふつう捏造を前提に公文書が作成されているはずはないのであって、松本大臣が言った事実は「正確性が担保されておらず、精査中」ですに留まっています。相当にマスコミも腐ってます。
すでに池田信夫氏や高橋洋一・原英史氏あたりが解き明かしているのだけれど、立憲やマスゴミの周回遅れさは痛々しいです。
文書中、礒崎氏を「ヤクザ」になぞらえるなど、こんなものは怪文書です。立憲は、これの大部分を書いたとされる西潟暢央氏(総合通信基盤局電気通信事業部データ通信課長)を早く証人喚問させるべきで、政府は国会の場で流出経路を含め決着を着けるべきでしょう。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2023年3月 9日 (木) 11時08分
複数の官僚が結託すりゃなんの物証が無くとも何とでも書けてしまう文章のどこに信用性があるのでしょうか?
夕刊タブロイド紙と変わりません。
これを機に別に物証が出てくるのかと思いきやマスコミが「公文書なんだからこれは絶対に正しい」とか意味不明な論調を展開し始めるし…もうね。
そもそもマスメディアに公平性を求めるのも無理がありますし、彼らを特別扱いするのも間違っています。
しかし森友問題にて売り言葉に買い言葉でドツボにハマった安倍元総理を間近に見ていながら安易に「この内容が本当であれば辞任する」と口にしてしまった高市氏も迂闊にも程があります。
むしろ小西氏の狙いはこの言葉を引き出す事だったと思っています、案の定マスコミを使った炎上効果を上げる事に成功してますし。
投稿: しゅりんちゅ | 2023年3月 9日 (木) 12時01分
ついつい「安住淳」を「安奈淳」と空目してしまいます。後者の方には大変失礼な事をしてしまいました。
さて、小西議員ですが、ツイートで文書作成者&共有者の個人情報を無邪気にばらして得意げになってますが、自分が墓穴を掘ってる事の自覚は完全に皆無ですね。
当事者たちに迷惑を掛けていると言う自覚も皆無でしょう。
投稿: KOBA | 2023年3月 9日 (木) 22時08分
敗戦前も、マスゴミは軍部の発表を煽って報道していて、多くの日本国民はそれにのって鬼畜米英は悪党だケシカランぞと騒いで浮かれていたようですわ。戦後、日本国民は軍部やそれに忖度していたマスゴミにダマされていた可哀そうな被害者ということになったけど、実態はアホウな国民が沢山いたんですわ。
戦後、マスゴミは「反権力なら無条件に正義」というイビツな民主主義の御旗を振りかざし、実は戦争に賛同していたという負い目があった日本国民の心に禊をさせることに成功した。
「オレたち国民は悪くなかった、政府がまったく悪かったんだ! そうだよ、政府や軍部が強制したからオレたちは仕方なくそれに従ったんだ」「オレたちが不幸なのは、全部、政府が悪いからなんだ、そんな政府要人の奴らはやっぱり悪人に違いないハズだからやっつけろ!」「オレは正しいんだ、あ~スッキリした」
マスゴミが大衆を煽ってゼニを稼ぐのは戦前戦後も変わらないけど、戦後の方が統治者米国の日本占領システムの既得権をそのまま引き継いでいる(新聞ラジオ、それに続くTV、その所轄官庁)んで余計にタチが悪い。そのため日本で彼らは実質的な権力を持っていて、私達の選んだセンセイ方を脅かすまでになってる。野党はそれが解かってるんで、迷惑系チューバーのようにマスゴミの前で踊ってネタを提供して票を得ようとするし、公共性公平性がマスコミの既得権益を正当化する条件なのに、あまりの偏向内容だと激怒してヤクザみたいになる人も出ますわ。
ネットが発達して国民の多くが真偽はともかく一次情報により近い情報を得ることが出来るようになっても、アホウな国民は少なくないんで洗脳されてしまうのは不変ですわ。戦前戦中に「これは負ける戦争だから、若いモンは犬死にするな、そして敗戦後の復興に役立て!」という大人も少なからずいたというから、国内政治に興味を失くしつつある私は、現日本の破綻(戦争か財政か大地震かは知らないけど)後を見据えた人材に期待するしかないみたいですわ。その時が来れば、そんな人達が現れる気がする。
投稿: アホンダラ1号 | 2023年3月 9日 (木) 23時46分