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2023年5月13日 (土)

韓国が福島原発の「汚染水」調査に来るそうです

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韓国が福島の処理水について現地調査をしに来るそうです。どうぞどうぞ、お気に召すまま。
来るというだけ、ユン政権が前進したと思いましょう。
現地に来もしないで、はるか遠くからやれ福島には子供を行かせないとか、「フクシマ」の魚は食わないなどと言っている日本の反原発原理主義者よりよほどましです。

これについて、もっとも穏健な韓国・朝鮮日報の社説です。
保守系のユン政権に近いここですら「体感リスクは実際のリスクとは異なる」そうです。
つまりは、いくら実証的数値が出ても、それは韓国民の風評解消にはならないということを,来る前から言っています。
やれやれ、じゃあうちの国はどうしたらいいつうの。
タンクが破裂するまでため込んでんだから、今後なんらかのことが起きたら「近隣諸国」がメンドーみてくれんの。
また、得たりとばかりに批判するだけでしょうが。

「韓日首脳は福島原発の汚染処理水放出問題に関連し、国際原子力機関(IAEA)による検証とは別に、韓国の専門家グループの現場視察に合意した。IAEAは既に2021年7月、韓国を含む11カ国の専門家でモニタリングタスクフォースを設置し、汚染水処理過程を検証している。
また、昨年3回にわたり、IAEAによる立ち会いの下で採取した汚染処理水と魚、海藻類、海底堆積物などのサンプルを韓国、米国、フランス、スイスで分析してきた。それにもかかわらず、日本政府が韓国の専門家グループが別途現場で検証を行うことに同意したのは、3月の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による訪日以降、韓日関係が改善したことで、日本側が誠意を示したためとみられる。(略)
それでも韓国政府は福島の汚染処理水放出問題だけは極めて慎重な姿勢で扱わなければならない。放射能はどこの国民でも恐怖の対象だ。国民の体感リスクは、実際のリスクとは全く異なることがある。特に政府当局者のささいな一言、数文字の発言が国民の感情を刺激することがある。日本と関連した問題であればなおさらだ。

(朝鮮日報5月8日社説)
5月8日付社説】福島処理水、科学優先だが国民感情にも配慮を-Chosun online 朝鮮日報

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朝鮮日報

ハンギョレはいつもの調子で、この調子です。

「日本政府が13日、福島第一原発の敷地に保管している汚染水を海に放出することを決めた。2年後から始めて約30年間にわたり海洋放出を続けるという。福島第一原発の汚染水は現在125万トンに達しており、今後も増え続ける予定であるため、海に流れる量は計り知れない。「人の命と環境全般に脅威になり得る」という警告にもかかわらず、日本は「国際基準に合致する」として周辺国の懸念を感情的対応と見なしており、特に韓国の反発は「反日感情」だと見ている」
(ハンギョレ4月23日)
[コラム]福島原発汚染水の海洋放出、科学という名の横暴 : 日本•国際 : hankyoreh japan (hani.co.kr)

ここでハンギョレが「「人の命と環境全般に脅威になり得るという警告」と書いているのは、ムンジェイン政権のことで、ここであたりまえに使っている「汚染水」とネーミングしたのもムンです。
正しくは、汚染水をALPSで放射性物質を除去し、残った三重水素(トリチウム)は限りなく「水」なので除去できませんから、希釈して海洋放出する予定だというだけのことです。
いうまでもなく汚染水は処理前の段階で、放出するのは処理後の水です。
日本のメディアも長きに渡ってこの故意の混同してみせて、風評被害を煽りました。
最近はさすがに減り、騒ぎたいだけの輩だけがこのように表現します。

朝鮮日報は「国民感情を配慮して」、折衷的に「汚染処理水」だそうですが、苦しいなぁ。
けれどこの折衷的表現はユン政権が使っているものでもあるようです。

ちなみに、ハンギョレはWTOに提訴したことを書いています。

「これに対し韓国側は原発事故後、放射性物質が流出するなど日本の特別な環境を他国とは異なる「潜在的危険」と捉え、「政府は国民の生命と健康のために危険要素を最大限下げる義務がある」という論理でWTOを説得し、貴重な勝利を手にした。環境と健康より貿易関係を重要視していたWTOでさえも、時代の変化を反映し始めたのだ」
(ハンギョレ前掲)

WTOは貿易紛争を裁定するところで、放射能問題は管轄外、管轄はIAEAなんですがね。
そのIAEAは早々に日本の対応を正しいとしていますが、IAEAの提言どおり日本がやっているので当然です。
しかし韓国はWTOで「勝った」として大はしゃぎでした。
IAEAで勝ったならともかく、そんな裁量権限がないWTOでどーしようと、なにが「時代の変化」だ。馬鹿ですね。
こういう「国民感情」を前面に押し立ててワーのワーの騒いで日本攻撃をしてきたのが、ムンジェイン政権でした。

ところで、いままで何度も書いてきたので今さらですが、海洋放出は国際基準を守ることを条件にまったく合法的処理方法です。
経済産業大臣の西山やすとし氏は、こうツイートしています。

「福島第一原発のALPS処理水について、トリチウム以外の放射性物質を規制基準以下に浄化、トリチウムは濃度を規制基準の1/40、WHOの飲料水基準の約1/7の1500Bq/ℓ未満に希釈し放出します。放出予定量は22兆Bq/年を下回り、中国の秦山原発約143兆Bq/年や韓国の月城原発約71兆Bq/年より非常に低い値です」  

中韓が騒ぐように、放射性物質を含んだ処理前の排水を、そのまま海洋放出するわけじゃありません。
原発は止めていようと廃炉工程に入っていようと、冷却し続けねばなりませんから、とうぜん排水として汚染水は出ます。
それを本来はさっさとALPSを通して国際基準にまで浄化し、取りきれない三重水素(トリチウム)だけを海水放出して希釈すれば済んだことです。
これがいわゆる「ALPS処理水」、あるいはたんに「処理水」と呼ばれます。

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ALPS処理装置 東電

これを日本のメディアも「放射性汚染水」なんて悪意をこめて呼んだからおかしくなったのです。
日本のメディアに科学記者はいないようです。
トリチウムのことを「放射性物質」なんてオドロオドロした呼び方をするから恐怖を煽るので、トリチウムは自然界に多く含まれているごく微弱な「三重水素」です。
トリチウムは中性子を2つ持つ水素の同位体で、人体の中では水素(H3) の化学形である「水」の形をとっています。
それが福島第1の処理現場では排水に含まれていて、言ってみれば「水の中に水がある」状態です。
だから除去できないのです。

もう少し細かく言えば、トリチウムは毎日宇宙から地球にふりそそぐ放射線が空気中にある窒素や酸素とぶつかり、日々新たに作られるもので、空気中や海水中に普遍的に含まれています。
あなたが海水に触っても、大地に触れても、そこには微量のトリチウムが存在しています。
自然由来の放射性物質も人工的放射性物質も、人体に対してはまったく同じ働きをします。

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トリチウムはベーター線を出しますが、非常に小さな力しかなく、人体に与える影響はミニマムで、ヨーロッパの硬水系ミネラルウォーターにはほとんどトリチウムが含まれていますし、フランスにはトリチウムの食品基準すらあるほどです。
※関連記事トリチウム水が「汚染水」だって?: 農と島のありんくりん (cocolog-nifty.com)

これが先日も書いたように政治的決断ができなかったために、なんと10年丸々時間を無駄に してしまいました。
そしてとうとう膨大なタンク群は満タン。風評被害を恐れて、触らず触らず、見えません見えませんをやってしまったツケです。

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汚染水タンク、あと3年で満杯 福島第一原発の敷地飽和:朝日新聞デジタル (asahi.com)

溜まりに溜まって、4年前に既に100万tを超えました。
敷地にはもうタンクを増設する余地がありません。
事故後10年の節目に当たった菅さんが、この貧乏籤を引く羽目になったわけです。

では、どうするのかといえば、海洋放出しか選択の余地はありませんでした。
これは日本政府が勝手に考えているのではなく、IAEAからの提言に沿ったものでした。
国際的な基準にまでトリチウムの濃度を下げて、その基準値以下になるように希釈してから海洋放出するわけです。
しかもそのトリチウムの希釈基準も充分にマージンをとって、国内規制基準の40分の1以下するとしています。
このナニが問題なのでしょうか、私にはまったく理解できません。

世界すべての国内原発は、とっくにあたりまえの顔をして海洋放出をしています。
騒いで外交貿易問題にまでした中韓も一緒です。

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NHK

2018年2月2日に開催された『多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会(第7回)』という会合で配布された『資料5-2 トリチウムの性質等について(案)』には詳細な排出量のグラフがあります。

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多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会(第7回)

メディアは「世界各国で海洋放出について意見が別れた」なんて書いていますが、ゴネているのはお約束の中韓だけです。
じゃああんたらはどうしているんだといえば、ハイしっかり日本など比較ならぬくらい大量に放出しておられます。
中国は福島で予定されている6倍海洋放出していますから、どのツラ下げて言っているんだと言いたくもなります。(だんだん言葉づかいが荒くなるゾ)

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「経済産業省がまとめたデータによると、韓国の主要原発である月城原発は2016年に液体約17兆ベクレル、気体約119兆ベクレルの計約136兆ベクレル(ベクレルは放射能の強さや量を表す単位)を放出。同様にフランスのラ・アーグ再処理施設は15年に計約1京3778兆ベクレルを海洋と大気にそれぞれ出している。 このほか、英国のセラフィールド再処理施設は15年に約1624兆ベクレル、カナダのダーリントン原発は同年に約495兆ベクレルをそれぞれ放出した」(産経4月12日)

●韓国・中国のトリチウム放出量(2016年現在)
・韓国月城原発・・・液体放出量17兆ベクレル
                   ・・・気体放出量119兆ベクレル
・古里原発         ・・・液体36兆
                    ・・・気体16兆
・中国大亜湾原発・・・42兆(2002年)

もう今さら中韓のダブスタには驚きませんが、この国には自分の国の原発の放出状況くらい教えてくれる官僚がいないのですかね。
輸出管理規制強化のときにも思いましたが、官僚くらいリアルにやってくれなきゃ、この国ほんとうに沈没しますぜ。

一方米国とIAEAの反応は、当然のことながらすっきり日本支持。
そりゃそうだ、IAEAのいうとおりやっているんですし、去年事務局長が来て放出を支持していました。

・米国務省のネッド・プライス報道官 「透明性を保ち、世界的な原子力安全基準に沿った手法を採用した」
・国際原子力機関(IAEA) 「国際基準に従っている」

ちなみに、韓国が東京オリンピックでディスるポスターはこんなものでした。
話にもならない非科学的、かつ侮辱的なものです。

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これが韓国のいう「国民感情」とやらだそうですが、知らん、そんなもん。
いつまでもやりたきゃやってろ、てなもんです。
ユン氏がここから実証的精神を取り戻すというのなら、大変に結構です。

 

 

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コメント

全く良く纏まっています!
ハンギョレみたいなのはともかくあちらの国のメディアどころか我が国の大手メディアも「不安」ばかり煽ってましたからね。
これだけきっちり纏めて解りやすく反論を組むのは、保守系メディアですら見たことがありません。
全部当然なことばかりだと言えばそうなんですけど、纏まってないのばかりだったので。。

魚介類からのトリチウム摂取が恐い!なんて進歩的で健康的な生活を目指す意識高い方々は、だいたい朝バナナとか大好きだったりするでしょうけど···カリウム40恐い恐い!にならないというね。これだけデータ出てるのに矛盾した話です!

ナトリウムやカルシウムの体内チャンネル同様に人体の維持にはカリウムチャンネルも必要ですけど、我が家は数年前からバナナ禁止。ウチの爺さまが膀胱癌から腎臓悪くして透析受ける生活の前ギリギリラインなので、カリウムと蛋白質はダメ!
健康な人ならやたら推奨されてるバナナや鶏胸肉とかがダメ!腎臓の負担が厳しいから。肉食いたい時は脂の多い豚バラとかです。安くて良いわ。
しかも元々血圧高くて心臓も良くないので最低限のカリウムチャンネルは確保する必要があります。最近は病人向けの低蛋白低カリウムの宅配夕食にしてます。
夕食以外はフリーにしてるけど、それこそ普通なら身体に良いというナッツ類とか食べすぎるので「やめれー!」と。。

 >人の命と環境全般に脅威になり得るという警告

 日本の数倍のレベルの放射能濃度の「処理水」だけでなく、糞尿を処理もせずに海に放出してる半島ケダモノがどの面下げて他人に説教するのやら。そんな汚物まみれの海産物を口にしておいて偉そうに言うのですから、彼らには命と環境の意味が理解できてないのでしょう

処理水海洋放出を1番嫌がっているのは、実は日本の活動家&共闘している野党であり、中韓はイケる間は乗っかってるんだと私は思っています。
どっちが先かとか考えるのも陳腐ではあるのですが、一定の手続きを踏んでぶっちぎる事でしか解決しない。菅さんの動かした駒を進め切って欲しいです。

この件に関しては既に、国民感情だとか風評被害だとか、それぞれの国民から湧き起こってるんじゃなくて焚き付けたい勢力が騒いでメディアが虚像を巨像へ書き換えて数年が経っています。
地震当時のわやくちゃなデマと真の風評被害のピークの頃を思い起こすと、一体何年かかってるんだという気持ちと共に、終わらないかと絶望した時期はもう越えてはいるのだと実感します。

福島の漁協にいい顔をした小泉進次郎の発言も足を引っ張りましたよね。
中国や韓国が騒いでも大ブーメランなんですけど、尹大統領に期待したいところです。

ふゆみさんのコメント読んで、敵は元々国内にいたのかと気付きました。

処理水の海洋排出後の定点観測データだけは、政府hpに常時UPするようにして欲しいですわ。「デジタル社会形成の司令塔として、未来志向のDXを大胆に推進」するデジタル庁なんて御大層なものがあるんで、彼らにとっては朝飯前どころか寝ながら出来るようなことです。

おそらく排出完了するまで全ての地点で、”微量すぎて検出できません”がずーーーーーと続くだけなんで、専門家スジから見たらバカバカしい限りですが、放射脳の方々のグの音も出ないほどにするためには、定点観測なんて比較的ローコストに出来ることですわ。

もちろん、「汚染水が海洋を放射能まみれにしないとオレは死んでしまう病」という奇特な方々もおられるので、観測機器を壊したりモノホンの汚染水を観測地点でブチまけるとかするといけないので、それ相応の管理は必要です。特に、共産党主席独裁国とかムンさん子飼いの者とか、わざわざ外国からお出でになられるかも知れませんので、ガッチリ証拠を押さえるDX化されたシステムをお願いしたいですわ。

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