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2023年6月19日 (月)

LGBT法が通過したが

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後味がよくない法案だったので、早めに書いてしまいます。
LGBT法が通過しました。

「9日の衆院内閣委員会で可決されたLGBTなど性的少数者への理解増進法案の与党修正案は、日本維新の会と国民民主党の法案の要点を取り込み、自民内の議論で表出した懸念点を払拭する形を取った」
(産経6月9日)
LGBT法案、維新・国民案丸のみで保守系取り込み - 産経ニュース (sankei.com) 

私も一回だけ記事にしましたが、まったく書く気ならないテーマでした。
賛成か反対かと二分法で聞かれれば、そりゃ反対です。
ただそれで新党まで作る気にはなれないだけです。
反対理由は、うちの国ではわざわざ国論二分させて作る必然性がないのです。
法律は少ないほどいい、社会的規制は少ないほどいい、というのが私の主義です。

ただしそれ以上ではありませんから、この先あるいは必要な社会になるかもな、ていどには思っていました。
たとえば、現実にLGBTであることによって深刻な社会的差別を受けたような事例が発生した場合です。
その時は作ればいい。
しかし、そんなものはどこにもありません。
日本は欧米のキリスト教社会とは違って、ソドミー法なんかなかった社会なのです。
西欧ではソドミー、つまり同性愛は罪悪でした。

「西洋社会においてソドミー法の規制が最も大きかったのは、聖書が成立してキリスト教の世界観が生まれてからのことになる。新約聖書ではソドミーを批難する記述がある」
ソドミー法 - Wikipedia

日本にはそんな禁忌はありません。
たぶん岸田さんもそう思っていたはずで、だから選挙公約には乗りもしませんでした。
それを拙速も拙速、たいした説明もなく何の必然性もない法案をG7まで通すなんて言い出すから、多くの人が疑問に感じてしまったのです。

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ラーム・エマニュエル駐日米国大使 Twitter

とくに駐日米大使のエマニュエルという人は、LGBT法の宣教師となってしまいました。
大使が、赴任した国で自分で球を奪って、ゴールに蹴り込んでしまってはいかんでしょう(苦笑)。
こんな馬鹿大使初めて見た。
そのうえに言うに事欠いて、「日本はこれで進化した」とのご託宣ですから、お前はGHQのホイットニーGS局長かつうの。
こんな内政干渉をするから、保守系の日本人たちをカンカンにさせることになります。

エマニュエルは、大使としてはまるで不適任で、日本国政府は日米同盟に亀裂を入れかねないこの大使に、謹んでペルソナ・ノン・グラータを通告すべきでした。
この人物は、米議会での民主党と共和党のバトルを日本に持ち込んで点を稼げると勘違いしているのです。

わかっていませんね。そういう米国式「善意」の押しつけが、グローバルサウスで米国が嫌われるいちばんの原因になっているのですよ。
ブッシュ・ジュニアが民主主義制度は、日本も受け入れたからイラクでも成功するさ、みたいなことを言っていました。
彼の日本認識はこんなレベルです。

「第二次世界大戦前の日本について「民主主義は日本では決して機能せず、日本人もそう思っているといわれてきたし、実際に多くの日本人も同じことを信じていた。民主主義は機能しないのは、日本の国教である「神道」があまりに狂信的で、天皇に根ざしていることから、民主主義は日本では成功し得ないという批判もあった」
(2007年8月22日 米カンザスシティーで行った演説)

信じがたい無知。度し難い有色人種差別。
当時日本と半世紀も「世界で一番安定している同盟」を組んでおきながら、この傲慢な口ぶりはいったいなに?
いやったらしい上目線は何者?
本当に米国人は「日本」を、いやアジアを知らない。
私が、エマニュエルやブッシュの口ぶりや、戦後憲法から受けるいかがわしさはここにあるのです。
日本人の中に眠る欧米を「普遍」だと崇め奉る卑屈な感性と、それにつけ込んで政治的野心を遂げようという米国人の打算の嫌らしさ。

それをいちばんよくわかっていたのが故安倍氏でした。
安倍氏の最終目標は、戦後レジームの脱却だったのですが、これはこのような卑屈なる日本人の精神を捨て去ることでした。
ブッシュのような世迷い言を言わせない、対等の同盟者として独自の国際戦略を策定した上で、改めて同盟を再構築する。
それがセキュリティ・ダイヤモンドであり、その発展形としてのFOIPであったことはいうまでもありません。
日本人が発した最初の国際戦略の提示であり、米国をこちらから巻き込んでいったのです。
それを絶妙のバランス感覚で現実化したのが安倍氏でした。

岸田氏はそれに乗っているだけのこと。
宏池会特有の米国への従属意識が、今回のLGBT法の動機です。

こんな「アジア」に対する度し難い無知をわからないまま「反テロ戦争」を行い、イラクに投票箱を持ち込んだら大火傷するのは目に見えています。
開けてビックリ。
投票箱は盗まれるわ、投票所にはロケット弾飛んでくるわ、そもそも有権者がどれだけいるのかさえわからない。

あのね、ブュシュさん、日本は先の大戦までズッと民主主義国家でした。
だから日本人にとって、民主主義はなじんだ制度で珍しくもなんともなかった。
そもそも独裁国ですらない。
東條はヒトラーじゃなかったし、権力欲こそあったが、ただの軍テクノクラートにすきず、彼のために兵隊はただのひとりも死のうなんて思っていませんでしたよ。
つまり、米国は自分の戦時プロパガンダに自分でだまされていたにすぎないのです。

自分の国ですら実現していないことを、日本にやらせなさんな。
マニュエルさん、そんなにLGBT法を作りたいなら、まずはじぶんの国を巡ってきなさい。
 米国では、50州のうち実に49州で反LGBTQ法、つまり「性的少数者」に対する権利制限をする法律が可決するか、提出されています。

なんのこたぁない、自分の国じゃぜんぜんLGBT法が通る可能性なんかないのです。
マニュエルさん、テキサスにでも行って「お前らの進化のためにLGBT法を作れ」と演説してみることです。
いのちの保証はしないけど。

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産経

さて、LGBT法は、維新と国民という優秀な野党のおかげで悪くいえば骨抜き、よくいえば修正されました。
一番反対派が問題視していたのは、次の2点です。
ひとつは、トイレとか更衣室に「オレは女だもん」というの人物が入ってきたら、女性が保護されないのではないかという不安。

もうひとつが、理念法ゆえの人権教育にかこつけて、例の公金チューチューの人権屋さんらがたかるのではないかという危惧。

まず初めのトイレや更衣室ですが、修正をかけられてこうなりました。

「修正案は女性の安全や権利保護に配慮するため、維国案にあった「全ての国民が安心して生活することができることとなるよう、留意」との文言を盛り込んだ。その上で、政府に対し「その運用に必要な指針を策定する」と明記した。急進的なLGBT条例が各地で制定される状況を念頭に、国として一定の指針を設ける狙いがある」
(産経前掲)

このLGBT法の議連ができた2年前には、現実には「オレ、実は女なんだ」という自称女性(or 男性)による侵害行為はなかったのです。
ところが、現実に米国では複数トランスジェンダー選手が登場し、肉体は男性なので女性大会て優勝をかっさらっていくなんてこともおきました。
もちろん男性器をぶらさげて女風呂にはいったりするのは、立派な性犯罪ですから別途に取り締まればいいのですが、現実に人権屋団体から「差別だ」と騒がれると行政や警察は弱い。

実際、歌舞伎町の某ホテルのようにジェンダーフリートイレなんぞというお先走りをするところもでるし、行政にも追随する所が出たようです。
たぶんアッチ系の首長がいる自治体では、大いに忖度して公共トイレは皆ジェンダーフリーなんてやりかねません。
これに対して「必要な指針を策定する」としたことで、今後明確な運用指針が議論になるはずです。
というか、作ってもらわねば困ります。

次にむらがってくるであろう公金チューチューのヤカバラについての対策としてこうあります。

「与党案の「民間の団体等の自発的な活動の促進」との表現は削除した。特定の団体が行政からの補助金を受け続けるといった事態を防ぐ狙いがありそうだ。
与党案は、学校でLGBT教育を促進する条文も問題視された。幼少期に「性の多様性」を教えることで、法案の本来の目的であるいじめの防止などとは別に性観念が不安定な子供を混乱させかねないためだ」
(産経前掲)

これはいわゆる「人権教育」とか「平和教育」の名で自治体レベルでなにが行われてきたのかをみれば、「民間団体の自発的啓蒙活動」なんて一項をいれたらどうなるかわかりそうなものです。
手ぐすね引いて待っていた立憲共産党や社民がもっとも怒ったのは、この部分を封じられたからです。
ま「LGBT教育」なんて、自らの2次性徴してもいない児童に教えることではないでしょうに。
常識で考えろの範疇です。

というわけで、維新と国民の修正案を丸飲みしたおかげでLGBT法は成立しました。
いい野党は持つものです。維新と国民が修正をかけねば、自民原案ではヤバかったのです。
使える野党は、不出来な与党に優る。

2年前に成立を逃したLGBT理解増進法案。現在直面している深刻な分断と諸課題について | 音喜多駿 公式サイト (otokitashun.com)

それにしても、これで岸田さんは解散ができなくなりました。
支持率が一気に12ポイントも下がりゃ、できるはずもなし。
岸田さんが保守岩盤層をみくびった祟りです。


 

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コメント

「令和の日本国憲法」ですねこれは。米民主党、まるでGHQきどりの米大使、当時の幣原吉田茂の流れを組む宏池会の岸田文雄と背景が酷似している。
そしてこの憲法をアメリカが見習う機運は全くなく、未だに改正の動きが見えない憲法同様にこれもこれから我々の孫の世代まで祟るのかと思うとこれからの世代に対して申し訳ないとさえ思わざるを得ず。

 普段は「米国の言いなりになるな」とポスター等で啖呵を切ってた共産党も法案自体は早く成立させろと抜かす体たらくで、自ら「隠れアメポチ」であることをカミングアウトしたも同然。尤もその米国の負の遺産とも言うべき現行憲法を有難く拝んできたのですでにその本性はバレバレでしたが。
 でも公金チューチューが出来なくなってパニクッてる所が銭ゲバパヨクですな。

岩手県
ttps://www.pref.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/026/098/guideline00.pdf
多様な性のあり方を尊重するための
職員ガイドライン
13ページ
(対応例)
●トイレ
・多目的トイレに「男女兼用トイレ」「誰でもご利用できます」などの表示を日頃か
ら出しておくことも性別を問わず利用できる方法として有効です。
・当事者が性自認に合ったトイレを利用することで、他の利用者から苦情が出る場
合もあり得ます。様々な方が利用する施設であることを説明し、お互いに理解し
配慮し合いましょう。
・個室の間仕切りを天井まで隙間なく設置することで、プライバシーを確保し、無
用のトラブルを防ぐこともできます。

 米国はどうでもいいような法律の制定を日本政府に急かせるくせに、スパイ防止法の制定は急かした前例はありません。
 何故でしょうか(棒)。

こちらの法務省のページ
https://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/n62_2_6_4_4_2.html
にある性犯罪者の再犯傾向を見ると、己の欲望を制御できない者はなくなることはないし、LGBT理解増進法以前も以後も、捕まる行為は同じであり続けます。
「自認」の名目があろうがなかろうが悪いのは性犯罪者、しかし見分けて判断するのは困難な中で、犯罪の発生を抑止や通報した時に、抑止・通報した側が差別者として扱われることがあるのかないのか?が気になっていました。
15日参院内閣委員会での山谷えり子議員による質疑で、
・施設のあり方を変えることはない
・合理的区別は差別ではない 当然の秩序の維持である
・学校教育についても、家庭・地域との協力、性的マイノリティだけでなく他の児童生徒にも配慮をもって行う
などが確認、再確認され、議事録に残ることとなりました。
また、滝本太郎参考人によって、
・疑問を呈した女性側がバッシングを受けるのも不当な差別である
・民間団体の活動には敬意もあるが、行き過ぎる可能性もあるので、「民間の団体等の自発的な活動の促進」が削除されたことはよかった
などの意見が記録されました。
これらは良かったと思うし、この国会質疑を見ると、先行した欧米諸国の問題顕在化と現状に鑑みて、我が国で何を考え議論すべきかが整理される一助になるので、できるだけ沢山の方々がご覧になった方が良き、と思います。
全編を載せる価値ありと思いますが、新聞はそれをやってはくれないし、YouTubeだとキリトリもあるし、どの方向にも極端やガセネタあり。
そこで、政策研究大学院大学によるこちらのサイト
https://gclip1.grips.ac.jp/video/
では全編見られます。(これを教えてくれた方に感謝)
ご興味おありの方は、「第211回参議院内閣委員会6月15日」からお辿りくださりませ。

当初案を思えば無くてもよかった法案ではありますが、修正を経て、自治体や民間団体が先行して行き過ぎる動きを抑制し得るものとして成立したので、そこを活かしていくのが宜しいかと考えます。
万人が満足とはいかなくても、合衆国より進化はしちゃったかも。

あ、それと。
LGBT忌避と中国共産党は親和性があると何方かがツイートされているのを見て、LGBT及び反LGBTを利用した各種工作は普通にあり得るなと思いました。
どちらを向いても、偽情報や扇動誘導には気をつけないと、ですね。

 私も一応ですけれどもね、維新・国民の案を丸のみする事で一定の歯止めがかかった、って見方をしています。
しかし、同性愛者なんて珍しくもなく、私の周りにも結構います。
今時、その人らに差別的対応をしている人間なんて見た事もないし、世間的にも優秀で一般的には成功者組である場合が多い。その彼らの誰に聞いても運動は疎ましく考えていて、余計なお世話だと考えている向きがほとんど。一体、だれが何のために作った法律なのか?

それにしても稲田朋美だけでなく、いわゆる保守派(特に安倍さんに近しい議員)と目されていた新藤・萩生田・古屋・西田昌司らのウソはひどいものでした。古屋圭司などその最たるもんで、「行きすぎた条例制定に歯止めをかけるため」とか、ふざけた言い訳をしながら速攻で国会で否定されてた体たらく。
まあ、これほどのムダは、よほど予算が余っていると考えて良く、増税などよもや受け入れられません。

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