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2023年6月23日 (金)

ウクライナダム爆破、ロシア軍真っ黒確定

S3-008

カホフカダム崩壊の原因として考えられるのは3ツです。

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中央日報

①自然崩壊説。土を盛り上げて護岸しただけのアースダムのために脆弱だったため、満水に耐えられずに崩壊した。
②ウクライナ軍攻撃説。もっぱらロシアが主張しているもので、ウクライナ軍のハイマース攻撃によって破壊された。
③ロシア軍爆破説。ロシア軍によるダム内部からの爆破。
この他、①と②の組み合わさった、ウクライナ軍の攻撃で痛んでいたダムが、満水状態に耐えきれずに決壊したという説もある。

消去法で考えてみます。
①はアースダムがもろいという証拠はありません。
越水という説もありましたが、それだけでこれだけ巨大なダムが崩壊することは考えられません。

②のウクライナ軍がハイマースで破壊したという説ですが、そもそもロケット弾やミサイルていどの攻撃ではダムの構造体は決壊しません。
ハイマースで攻撃してよい部分は特定されていますが、それをしっかりとわかった上でウクライナ軍はハイマース攻撃をしたのは事実です。
破壊されたのは、ダムの上に走る道路部分で、下にはなにもないことが動画で確認できます。
Video of damage to the bridge next to the Nova Kakhovka power plant.
t.me/hueviyherson/2

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Rob Lee
破壊してよい橋梁部分をJSF氏が下図に図示しています。
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JSF
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「ウクライナ側はカホフカ・ダムの構造体(堤体や水門)を傷付けずに橋の部分のみを破壊しようと試みます。HIMARSの誘導ロケット弾の驚異的な命中精度がそれを可能としました。
ウクライナがHIMARSで狙ったカホフカ・ダムの橋の部分は、コーナーで橋の部分のみが離れている箇所を集中的に叩かれています。他にもう一カ所の橋の部分のみの箇所があり、この二カ所は勢い余って貫通してしまっても真下は何も無く、ダムの構造体には影響が出ませんでした」
(JSF 2022年11月22日) 
カホフカ・ダムを壊さず橋の部分のみを破壊したウクライナ軍とロシア軍(JSF) - 個人 - Yahoo!ニュース


これで①②は消去されて、必然的に③のロシア爆破説が有力になります。
不思議なことには、ロシアは常にウクライナをディスり続けていますが、ことダム決壊についてはウクライナが爆破したとは言っていません。
このダムがハイマース如きの攻撃では、仮に堤体に当たってもなんら問題がないことを一番よく知っているのは作った本人、つまりロシアだったはずなのにおかしいですね。
ロシア軍にはダムを決壊させる動機が充分にありました。
当時、ロシア軍はウクライナ軍の激しい追撃にあっていたからです。
ロシア軍は、ヘルソン州のドニプロ川右岸から左岸に逃げようとしていたために、ダムを上の橋ごと破壊し、さらに決壊させて洪水を引き起こすことでウクライナ軍の動きを封じようとしたのです。
爆破は、ロシア軍が占領したときから計画的に仕込まれていたと思われます。
ダムの構造体は外部からの攻撃には強靱ですが、堤体内部からの爆破には膳弱です。
それを証拠づけるように、様々な検証が始まっています。

「[18日 ロイター] - 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、ウクライナのロシア支配地域にあるカホフカダムが今月破壊されたことを巡り、ロシアが仕掛けた爆発物によるものであることを示す証拠があると伝えた。
同紙は16日、複数のエンジニアと爆発物の専門家の話として、調査の結果、ダムのコンクリート基盤を通る通路の爆発物が爆発したことを示唆する証拠が見つかったと報道。「この証拠はダムが、これを管理する側であるロシアが仕掛けた爆発物によって損傷したことを明確に示している」とした。
これとは別に、ウクライナの検察当局を支援する国際的な法律専門家チームは16日、初期段階の調査で、ダム決壊はロシア側が仕掛けた爆発物によって引き起こされた可能性が「非常に高い」と表明した」
(ロイター6月18日)
ロシアが爆発物仕掛ける、カホフカダム破壊で証拠発見=NYT(ロイター) - Yahoo!ニュース

ニューヨーク・タイムズは6月16日、カホフカダムの構造図と崩壊前後の映像、衛星写真、地震波分析、専門家証言の意見などを総合すると、ロシア軍が仕掛けたダム基盤部の内部通路に設置された爆発物が原因である可能性が非常に大きい、と結論づけました。
カホフカダムの図面と2005~2018年にドニプロ川水資源管理局副局長として働いたエンジニアの証言によれば、このダムの基盤部の構造物は水面下にあるコンクリート防壁で、 厚さ40メートル、高さ約20メートルの巨大な防壁を持っています。
このコンクリート防壁は、内部の中心部を貫通するギャラリーと呼ばれる高さ2.5メートルのメンテナンス用通路があります。
この堤体の下を貫通している通路こそが、この巨大ダムの唯一のアキレス腱だとこのエンジニアは述べています。
ソ連時代に作られたこのダムについて、ロシアは詳細な見取り図を持っており、どこを破壊すれば全体が崩壊するかよく知り得た立場でした。

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NYT

カホフカ ダムの破壊された映像を見ると、水門だけでなくコンクリート防壁の上部まで完全に破壊されたことが確認でき、これはダムの基盤部分が下方から突き上げられたように破壊されたことを物語っています。
専門家らは、カホフカダムをこの程度まで破壊するには防壁中心部の通路に爆発物を設置して爆破する以外に他の方法はほとんどないとみています。20230622-051941

NYT

NYTは、ダム内部通路で起きた爆発によりコンクリート防壁の一部が破壊され、残りの部分は水の圧力で崩れたと判断されるとし「これが唯一の説明」としています。

藤原かずえ氏はこう説明しています。

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藤原かずえ(@kazue_fgeewara)さん / Twitter

「実はコンクリートダムの最も脆弱な部分は堤体ではなく、堤体と基礎岩盤の接着部あるいは基礎岩盤です。この近傍に位置する監査廊を爆破すると脆弱部分に新たな亀裂が形成され、ここに貯水池から供給される地下水が浸透することによってダムを浮かせる間隙水圧である揚圧力が発生します。
一定以上の揚圧力が作用すると、接着部あるいは基礎岩盤のせん断摩擦抵抗が低下してせん断破壊が発生し、ダムが下流方向に押し流されることになります。これは重力ダムの工学的弱点を知っているダムの専門家が関与した爆破、すなわち国家が関与した攻撃と考えるのが妥当です」(藤原かずえツイート)

なお、ロシア軍に対して決壊30分前に退避命令が出ていこともわかっています。

「ウクライナの情報総局長は南部のダム決壊をめぐり“決壊30分前にロシア側部隊に対し避難命令があった”と指摘、決壊がロシア側の関与によるものだと強調しました。
南部へルソン州のダムの決壊をめぐっては、ウクライナ政府はこれまでに21人が死亡したと発表、ロシアメディアはロシア側支配地域で38人が死亡したと報じています。
決壊の原因についてロシア・ウクライナ双方が相手側の攻撃によるものだと非難していますが、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は20日、「決壊30分前に現地にいたロシア側部隊に避難するよう命令があった」と指摘しました。“ロシア側の関与を示すものだ”としています」
(TBS6月21日)
ダム決壊前にロシア兵へ“避難命令” ウクライナ情報総局長がロシア関与を強調 ロシアはクリミア半島攻撃に警告 | TBS NEWS DIG (1ページ) 

このようにロシアは、いまや逃げきれないまでに追い詰められています。

 

 

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砲撃には慣れたが洪水は「悪夢」 ダム決壊で被害のウクライナ南部 写真20枚 国際ニュース:AFPBB News

ウクライナに平和と独立を

 

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コメント

藤原さん、ちょっと前にはアースダムだから構造的に弱いと主張してたツイートから手のひら返し過ぎでしょう(正直プーッ、クスクスッ!です)。アースダムダム堤体はCEP1メートルで百発のミサイルでもうちこまれなければ

ダムを含む土木専門家だといっても、JSF氏のようなミリヲタの極みやダムマニアにはネット時代には通用しない典型例ですね。

 以前紹介したロシアンラバーのサイト、これからどうやって擁護するんでしょうね。まあ骨の髄までのラバーだったらこれからも頑なに現実逃避してロシア擁護を続けてウクライナの所為にし続けるでしょうけど。

 先日紹介したロシアンラバーのサイトですが、事実を指摘されて増々逆切れしてますね。

 例のサイトにブロックされましたが、ここにまで来て反論する気は毛頭ないみたい。
 ロシアンラバーはプーチン同様にチキンですな。

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