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2023年6月10日 (土)

爆破説の確定と被害拡大

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カホフカダム破壊事件で、人為破壊説か自然発生説かについて決定的ともいえる情報が出てきました。
ノルウェーの核実験禁止監視機関NORSARは、地震信号から6月6日午前2時54分にカホフカ・ダムで爆発があり、マクネチュード1~2の振動を記録していました。
カホフカダムが決壊した時刻が6日午前2時54分ですから、偶然ではありえません。
これはドーンという音が聞こえたという住民の証言と重なります。
米国の偵察衛星も爆発を捉えていたようです。
ウクライナの情報機関によるロシア軍電話傍受もありますが、やや信憑性に欠けます。

「6月7日午後(日本時間・同日深夜)、地震波と核実験の観測網データをまとめているノルウェーの研究機関「NORSAR」が、初めて興味深い情報を出してきました。ダム決壊と同じ時間に、マグネチュード1~2に相当する爆発に特有の集中的なパルスの痕跡をダム付近で検出したというのです。それはつまり「誰かによって人為的に破壊された」ことを示しており、自然崩壊説を退ける初めての情報となります。
 厳密に言えば、地震計の検知位置は数十kmの誤差があり、ピンポイントでダムでの爆発だとの特定は難しいようなのですが、その周囲での爆発はほとんど起きていないので、時間の偶然の一致の可能性はきわめて低いと言えます」
(黒井文太郎6月9日)
地震観測網がカホフカ・ダム決壊時に「爆発」を検出 自然崩壊説はなくなったか(黒井文太郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

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NORSARの地震計記録
Michito Tsuruoka / 鶴岡路人(@MichitoTsuruoka)さん / Twitter

これによってロシア軍説が決まったわけではありませんが、外堀は埋まったようです。
仮にロシア軍がしたのなら、これだけ大きな破壊工作ですから、この指令はプーチン自身から出ているはずです。

さて、カホウカダムの決壊による被害は甚大なものになりそうです。
これだけの大災害を目の当たりにしながら、国際社会は「戦場における大災害」のためか救援をこまねいています。

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産経

「ウクライナ南部ヘルソン州のドニエプル川に架かるカホフカ水力発電所のダムの決壊で、ロシアの占領下にあるドニエプル川東岸地域の小都市オレシキのルイシチュク市長は7日、決壊に伴う洪水により住民3人の死亡が確認されたと明らかにした。ダム決壊による死者の報告は初めて。ルイシチュク氏によると、犠牲者数は今後さらに増える恐れがある。ウクライナメディアが伝えた。
ヘルソン州の併合を宣言したロシアが一方的に任命したサリド「知事代行」は7日、州内の35集落が浸水し、住民4000人超が避難したと交流サイト(SNS)で表明。ロシア側はまた、住居1万5000戸以上が浸水の被害を受けたとも発表した。ドニエプル川東岸地域の状況を指すとみられる。
一方、ドニエプル側西岸地域を保持するウクライナの緊急事態当局は7日、20集落で2600戸以上が浸水し、住民1700人以上が避難したと発表した」
(産経6月8日)
ダム決壊で初の死者 ウクライナ南部 1万7000戸超浸水か - 産経ニュース (sankei.com)



衛星からの写真で、洪水の凄まじさがわかります。
BBCは衛星画像を使って被害の大きさを検証しています。
衛星画像は、カホフカダムから西に約75kmのヘルソン市まで水が広がっていることを示しています。
まずは洪水前のものです。

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BBC

同じ地点の洪水後のものです。

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BBC

「近くで見ると、ヘルソンからわずか数マイルのロシアが支配する川の側にあるオレシキーの町のほとんどの建物の屋根に水位が到達し、多くが完全に水没しているのがわかります」
(BBC6月8日)
ウクライナのダム:地図と前後の画像が災害の規模を明らかにする-BBCニュース

洪水はロシアが支配するドニエプル東岸が大きいようです。
ロシアが占領しているドニエプル川左岸(東岸)のオレシュキ市(ドニエプル川左岸:東岸)も水没しており洪水で住民3名が死亡したと報告されています。
このことは衛星写真でも確認できます。

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BBC

リシチュク市長(ロシアの任命)は、公共放送局でこう訴えています。

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Прокудін Олександр - Офіційна сторінка

「オレシュキの家屋は屋根の下あたりまで水位があがっており、通りの水位は3メートルに達している。同時にロシア占領政権は住民の避難を行っておらず、また自発的に町を去ることも認めていない」
ロシア軍がヘルソン地域のカホフカ水力発電所を爆破した—サスピルネノーボスチ (suspilne.media)
救難活動が活発な西岸と対照的に、ーチンは大規模な救援を約束していますが、ロシア占領地区の東岸での救援活動は現時点で確認されていません。
それどころか、救援活動中のウクライナ側に攻撃をしかけて、負傷者すら発生しています。

「(CNN) ダムの決壊で洪水が拡大しているウクライナ南部ヘルソン州の州都ヘルソン市では8日、市民の避難が続く中、ロシア軍の砲撃で少なくとも9人が負傷した。ウクライナ当局者が明らかにした。
ウクライナが任命したヘルソン州軍政当局トップ、オレクサンドル・プロクジン氏によると、負傷者には国家非常事態庁の職員2人、警官、医師、ドイツからのボランティアらが含まれる。男性1人が重傷を負い、集中治療を受けているという」(CNN6月9日)
洪水で避難中の市民に砲撃、9人負傷 ウクライナ南部 - CNN.co.jp

また、ウクライナ農業省はダム決壊により農地約1万ヘクタールの冠水が総意されるとしています。
しかもこの数字はあくまでウクライナが奪還したドニプロ川右岸のみのものであって、さらに被害が深刻な左岸ではこの数倍以上の規模になるだろうと推定されています。
ダムからは汚染物質が大量に放出されており、その汚染被害も重なると考えられます。
カホウカダムの喪失により、ヘルソン州の灌漑システムはすでに94%の水源を失い、農業省によれば中南部ザポリージャ州で74%、中部ドニプロペトロウスク州で30%喪失になるだろうと考えられています。
土壌冠水や汚染除去について、日本は東日本大震災時の経験と技術を持っています。
ぜひ、日本はこの技術を資金と共に提供してください。

ウクライナ軍によるザポリージャ州オレホボ周辺での攻撃は8日午前3時頃に始まり、ノヴォダニリウカの南からロボタイン郊外で激しい戦闘が始まっているようです。
これが反攻なのかどうか、今の時点ではわかりません。
詳細は次回に。

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ウクライナに平和と独立を

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コメント

ウクライナ国防軍は「ロシア軍の爆破司令の無線連絡を傍受した」と言ってますが、その真偽はわかりませんけど、まあどっちがやったかはもう結果見えてますね。

 ロシアの仕業であることは、ほぼ決定的ですね。
このロシア軍の蛮行でウクライナ側に有益に作用した事柄は、ただ一点。ブチャの再来だと言う事です。
これで中国式停戦仲介気運など生まれようはずはなく、ますますプーチンは自分の首を絞めた事になる。

岸田首相はとりあえず500万ドルの援助を決めたようですが、日本に出来る事はまだまだありそう。
けど、いまだロシア軍支配地なので悩ましいところです。

自然崩壊が無くなり、どちらかの仕業であることは確定しましたね。
しかし、救助活動している所へ砲撃をする、ロシアらしいといえばそうですが、許せない行為ですね。

ロシア大使は日本がウクライナへ車両を供与することが敵対行為だとか吠えてますが、負け犬の遠吠えのような。
中国はチェチェンへ武器輸出してますが、これでは仲裁も何もないです。

NORSARの更なる解析で、2:54に先駆けて2:35くらいにも弱い信号を検知しているとのことで、これは現地の人々が「爆発を聞いた」と報告している時間のうちの幾つかと合っているのも興味深いです。
ところで、ダムにはサーベイランス・カメラがあると思うのですが、爆発音時点の映像を、ロシアは何とか拵えて出して来るか、知らんぷりするか。

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