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2023年6月 8日 (木)

中国はサンフランシスコ条約を認めていないそうです

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中国は、火遊びをしたいのでしょうか。
このところあまりにも軍を使った挑発行為が多すぎます。

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ニューズウィーク

「アメリカインド太平洋軍(USINDOPACOM)は6月3日、カナダ海軍のフリゲート艦モントリオールとともに台湾海峡を北上し、「航行の自由」作戦を実施していた米海軍のミサイル駆逐艦チャンフーンの近くで、中国艦船が「危険な操縦を行った」ことを発表した。
3日の夕方、スタブリディスは、米中の艦船が接近遭遇した映像を投稿し、中国人民解放軍海軍をツイッターで非難した。
「同じような米軍駆逐艦の艦長を務めたことがある者として、この映像には心臓が止まりそうになった。これは中国海軍の極めてプロ意識に欠ける挑発行為だ。戦争はまさにこのような事件から始まる。人民解放軍海軍よ、恥を知れ」とスタブリディスは書いている。
米軍によると、中国艦船は「チャンフーンの左舷を追い抜き、船首から約140メートルの距離を横切った」が、米駆逐艦は衝突を防ぐために速度を落とさなければならなかった。中国船はその後、「もう一度チャンフーンの船首を右舷から左舷に約1800メートルの距離を横切り、チャンフーンの左舷船首の先で停まった」
(ニューズウィーク6月5日)
元米駆逐艦長が「心臓が止まるかと」思ったほど危機一髪だった中国艦船の急接近(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース 

もちろん国際海洋条約において、台湾海峡は公海ですから航行してもなんの問題もありません。
しかし中国だけは国際法の枠外に自分がいると思っているようで、接近阻止・領域拒否(A2AD)という勝手な戦略を作って、他国の接近を阻んでいます。なんせ国際法など紙屑だと言ってのけた国ですから。
これは大変にアブナイ戦略で、米軍が勝手に自分の縄張りだと主張する海域や空域に入ると、これを阻むために軍や戦闘機をぶつけようとしてとします。
接近阻止・領域拒否 - Wikipedia

いわば、国道にポンポン勝手にロードコーンを立てて、ここオレんちのものなんで通らせないから、通るとうちのダンプぶつけるから、と言っているようなもんです。
領海も公海の区別もないヤクザなやり口ですが、この方法で南シナ海全域を中国の内海にしてしまいました。
と、こんなことをすれば、当然のこととして軍事的緊張が高まり、リスクが増大するに決まっていますが、中国はこの子供っぽい戦略に固執し続けています。

では、自分がやって欲しくないことは、他国にはやらないかといえば大間違い。
宮古海峡をこれみよがしに空母艦隊で通過して見せたり、公船は領海侵犯を常習とし、戦闘機や爆撃機は日本の防空識別圏に年中行事のように侵入しています。
ダブスタの極みですが、自分がやられたくないことを、他人にやるべしというのがチャイナの作法のようです。

一方空のほうは、去年暮れに中国軍戦闘機が、米国の偵察機に対して異常接近しました。

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CNN

「中国海軍のJ11戦闘機は「安全性に欠ける機動」(米軍)を行い、約30人を乗せていた非武装の米偵察機RC135の機首まで約6メートル以内に接近。米インド太平洋軍の先月28日の声明によると、RC135は衝突を避けるために回避機動を強いられた」
(CNN1月4日)
米中軍用機の接近、両国が動画公開 リスク浮き彫りに - CNN.co.jp

中国は米軍機が突然危険な機動をしたのだ、という言い方をしています。

「中国人民解放軍南部戦区は軍の公式サイト上で異なる解釈を提示し、米軍機の側が「突然飛行姿勢を変え、中国機を左に追いやった」と主張。「こうした危険な接近により、中国軍機の飛行の安全性に深刻な影響を与えた」としている」
(CNN前掲)

いや、絶対にありえません。
元オーストラリア空軍将校で現在はグリフィス大学アジア研究所に所属するピーター・レイトン氏は、「RC135が飛行していたのが公海上空で、しかもRC135は大型で動きの遅い機体だと指摘した上で、機動性に乏しい航空機が高速かつ機動性の高い小型機に対して危険な機動をする道理がない、としています。

そして昨今、習近平はテンションが上がりぱなしなようで、こんなトンデモのことまで言い出しています。
なんと日本は独立国じゃねぇぞ、というのですからすさまじい暴言です。

「中国は1951年のサンフランシスコ講和条約を最初から認めていない」。5月26日の日経フォーラム「アジアの未来」で、中国社会科学院日本研究所の楊伯江所長が唐突に話し始めると、会場の聴衆はけむに巻かれたような表情をみせた。(略)
たしかに、中国はサンフランシスコ講和会議に招かれておらず、条約を「最初から認めていない」のは歴史的な事実だ。だとしても、いまなぜそれを改めて持ち出すのか。
同じセッションに参加した九州大学の益尾知佐子教授が「発効から70年たったサンフランシスコ条約を認めないというのは、中国が現在の国際秩序を打破しようとしているように聞こえる」と指摘すると、楊氏は「古いから合理的だというのは間違いだ」と開き直った。口を滑らせたわけではない。周到に準備した発言だ」
(日経6月4日)
習近平政権が軽んじる日本 「民衆が火の中に」発言は本気か - 日本経済新聞 (nikkei.com)

言うも言ったり、どういう顔をして聞いたらいいのか困るような暴言です。
益尾氏がその場で反論したように、そのときサンフランシスコ条約に出席できなかったのはそちらの事情。
だからサンフランシスコ条約が定めた日本の独立を否定してしまたったら、「法の支配」「国境の実力による変更」を言い出したものだと解釈されます。

サンフランシスコ講和条約はその名に「講和」とついているように、日本の戦後処理を定めた国際条約です。
日本国との平和条約 - Wikipedia

  • 日本と連合国との戦争状態の終了(第1条(a))
  • 日本国民の主権の回復(第1条(b))

この条約を否認してしまうと、中国は日本といまだ「戦争状態」にあると認識し、日本は主権の存在しない国だということになってしまいます。
おいおい、となると日中友好条約なんてどーなるの(笑)。あんたの国は独立国でもない国と条約締結してたの。
サンフランシスコ条約否定すると、その後が全部狂ってきゃうんですよ。

楊伯江はこうも言っていたようです。
楊は、2022年にRCEPが発効したことはいいことだ、これで中国の経済圏に入ったのだ、と評価しつつ、こうも言っています。

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人民網 中国社会科学院日本研究所の楊伯江所長

「日本の戦略的主体意識が高まり、地政学的思考が復活し、軍事的要素が国家戦略目標達成に向けたアプローチの選択肢として顕在化してきた。日本は大国間の戦略ゲームに積極的に加わり、様々な二国間・多国間安全保障協力を強化している。
これは明らかに中国を牽制する意味合いがあり、台湾海峡問題への関心と介入も強めている。日本の戦略的主体性の高まりは、各方面に複雑な影響をもたらすが、現在および中期的には、日米関係への試練よりも中日関係への打撃の方が大きいことは間違いない」
(人民網2022年1月13日)
専門家「日本が大国間ゲームに参加すれば中日関係は複雑で厳しいものに」--人民網日本語版--人民日報 (people.com.cn)

要は、日本がG7で見せたような、独自の外交手腕を発揮してウクライナと台湾を結びつけ、NATOと日米同盟を連結しようという外交戦略が気に食わないのでしょう。
岸田氏がマクロンのようにNATO日本事務所開設に反対していれば、覚えめでたかったのでしょう。

シャグリラ・ダイアローグでも、中国国防相が堂々と台湾を軍事的に侵攻してやると宣言しています。

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朝日

「中国の李尚福国務委員兼国防相は4日、シンガポールで開催中の「アジア安全保障会議シャングリラ・ダイアローグ)」(英国際戦略研究所主催、朝日新聞社など後援)で演説した。台湾問題について、中国から分裂させるような動きがあれば「少しの迷いもなく、必ず主権と領土を守る」と述べ、名指しを避けつつも台湾問題で対立を深める米国を強く牽制した」
(朝日6月4日)
台湾独立の動きに「中国軍はいかなる犠牲も払う」 中国国防相が演説 [アジア安全保障会議]:朝日新聞デジタル (asahi.com) 

言っている意味がわかって言っているのですかね、この男。
「中国から分裂させるような動き」という表現は、香港に押しつけた国家安全法の23条にも出てくる表現です。

●国家安全基本法第23条がもくろんだ違反行為
①中央政府転覆の意図をもって中国と交戦する外国の武装部隊に参加
②武力によって中国の安定に危害を与える
③扇動的な文書を出版する

スゴイでしょう。「中国政府転覆の意志」にしても「中国の安定」という概念にしても、どうとでも解釈可能です。
これは香港に対して作られた安基法ですが、出先の香港行政府が「これは中国の安定を損なう」と判断すれば、いくらでも拡大解釈が可能で、しかもその範囲は「煽動的な文書の発行」という言論・結社の自由まで否定することができてしまいます。
すでに大陸は類似の法によって支配されていますが、これを台湾にも適用しようということです。
そのためには「少しの迷い言いもなく必ず領土を守る」というのは、ためらわずに軍隊を使って「武力による現状変更」をする、ということです。

「李氏は台湾問題に関し、「中国の核心的利益中の核心」であるとの立場を改めて表明した上で、「(台湾与党の)民進党と外部勢力が、台湾海峡の現状を変更する最大の要因だ」と批判。「平和的統一に向けて最大限の努力を尽くす」とする一方、台湾独立などの試みに対しては「中国軍は、いかなる多くの犠牲をも払う」と語気を強めた」
(朝日前掲)

民進党と名指ししていますので、来年の総統選でここに入れやがったら攻めてやるぞ、ということのようです。おお、こわ。
朝日は「米欧を中心とした国際秩序への不信感を隠さなかった」なんて、まるで中国がグローバルサウスに属するみたいな書き方をしていますが、これってかつての「ワレは第三世界の指導国なり、世界の被抑圧民族よ、団結せよ」(天安門にデカデカと書いてある、アレですが)という毛沢東の時代に逆戻りしたようなことを書いています。
かつての兵隊がサンダル履きだった時代とは違って、たらふく核兵器を持ち、強大な軍隊を持つ国が同じこを言い出したら危ない、危ない、本当の戦争になります。
今回のようなアブナイ艦船や戦闘機の接近をしていると、やがてほんとうに衝突して偶発的勃発が起きるかもしれません。

いずれにしても、侵略の意図を隠さない国は、餌食と定めた国を必ず「国ではない」と呼びます。
プーチンにとってのウクライナがそうであったように、習近平にとっての台湾、そして日本もまたそのようです。

 

 

 

 

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コメント

 平和団体、特に沖縄の団体の皆さんはここまで露骨なシナチスの「領土的野心」に対して抗議の一つもしないのでしょうか。

じゃあ「日中平和友好条約」とは何だったのかという話ですよ。
当時は鄧小平が「爪を隠せ」作戦やってましたけど、ちょっと大国意識が芽生えたらこの有様です。

 私は当初、尖閣問題に端を発した中国お得意の詭弁と見ていました。
ところがそうでなく、2013習の首席就任頃に確固として政府見解なんですよね。
戦後確立した国際秩序の恩恵を一身に受けて経済発展等しておきながら、一方ではサンフランシスコ平和体制を「断固として認めない」という身勝手さ。
こんなのが大国然として幅を効かせているんですから、世界は全然良くならない。中国が元凶です。

我が国の「外交で解決しろ!」「争うより愛そう」な人たちの顔を積極的に潰して来る中共さんのスタイル、これは嫌いじゃないです。
潰し潰されるのが面子だけでいられるうちは、本当に轢き轢かれるよりずっとマシ、両者がそれに気付けるかどうかはわかりませんけれど。

習近平が、このところ八方ふさがりの中国国内事情の元凶なのですが、「あっ、スマン、オレが間違ってたわ、悪い所は直すわ」とは言えないところが独裁者のツライところ。習は、汚職追及という名の元に強権を使ってのし上がったんで政治や経済の能力は???で、実際のところ無能なのではないかと思いますわ。なので増々強権的に振る舞って「見せしめ」をして、「アイツ、結局バカじゃん」と後ろ指を指されないようにしているんでしょう。

でも、こんな事してたら実際に強権を行使する下の者が「オレってエライんだ、人民を支配してるんだぞ、よーし、もっともっともっと指導してやるぞ」「そして、習主席にホメてもらうんだ」となって、大勢のバカ共が調子に乗るようになってるんですわ。そして、だんだん旧大日本帝国の関東軍の暴走のような事態になりそう。

このところの中共政府各人の様子で、とにかくキャンキャン吠えてなきゃ(吠えてるというアピールが大切)、中共内部から「アイツは生ぬるいぞ、それでも大中華帝国の役職に就く者か!」「辺境の地へ左遷してペンキ塗らせるぞ!」と、ヤンヤヤンヤと軟弱分子として批判される空気なのが判りますわ。

サンフランシスコ条約を認めないというのなら、このままだとマジで大きな手柄を得ようとして逆「張作霖爆殺事件」を起こして、日本へ攻撃を仕掛ける中共内部のバカが現れそう。大陸の人達の時間軸では日中戦争なんてついこの間の出来事なんで、「ドヤ、やり返したったで、オレは大中華帝国の英雄だーーー」なんて、復讐を果たしたと得意満面になりそう。

まあ米国は、中共の内部事情なんて知っているハズですから、例によってワザとヒートアップさせて暴走させるという企みかもしれませんけど。でも実際に中共が軍事行動を起こすのはもう時間の問題ですから、日本はどうするつもりなんですかねぇ?先のシュミレーションでは、中共のイキナリの大量ミサイル攻撃で自衛隊はおろか在日米軍も大打撃を受けるとか。米国はそら「リメンバーヨコスカ・ザマ・ヨコタ」とか叫んでイキリ立って反撃すりゃいいけど、我が日本はもう・・

もう、自前か共有の核でしょ? バカ共にも「核の反撃」の意味は解る、バカを丸出したプーチンにも効いているみたいだし。バカにも解る「核の抑止力」、と信じたいですわ。

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