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2023年9月 5日 (火)

小学4年の「希釈」を知らない大学教授

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宮台真司さんが炎上しているようです。
まぁ、こんな中学生レベルの動画をあげてれば、炎上するでしょうな。
典型的文科系お馬鹿さん。
東大卒ってこんなレベルなのね。

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この宮台氏という人は、山上某を持ち上げたところ、自分もテロで殉難するところだったというまことに天唾なお人です。
こんなバスクリン実験でなにがわかるんでしょう。
ホンキでバスクリン実験やるならこの人の家のユニットバスじゃなくて、霞ヶ浦6個くらいのサイズのお風呂に耳掻き一杯くらいを薄めてみて測定してみなけりゃ意味がありません。
結論は目に見えていますが、検出限界値のそのまた下の下、つまりなにも出ない。

いやあのバスクリン実験は我ら愚民にも分かりやすく「本質を概念化したもの」、いわばたとえ話ですと言いそうですが、そもそもこのヒト「本質」とやらがわかっておられないから困るのです。
この人の言いたいことは、いくらトリチウムを海水で希釈しても、トリチウムの総量は同じだから、希釈して放出しても欺瞞だということのようです。
要は、「トリチウムが魚の体内で生体濃縮される」ということを言いたいご様子で、だから「濃度じゃなくて総量だ」と言っているようです。
う~ん、そもそもこの人、「濃度」や「希釈」の意味がわかっていないんじゃないかな。

となると、そこからですかですが、私は親切なのでそこから行きましょう。
「希釈」は小学4年生の理科で習うそうですから、宮台さんはいったん小4に戻って下さい。

希釈とは「小学生でもわかる希釈の意味とは」によれば
希釈の意味とは?計算・倍率の簡単な考え方【小学生でも分かる】 (unchi-co.com)

希釈とは「あるもの」に「何らかのもの(一般的に水)」を加えることで
・薄める
・濃度や純度を下げる
・弱める

たとえばめんつゆを2倍の水で薄めるという時に、いやめんつゆの総量は変わらないのだから希釈なんかしても意味ないぜ、なんて言ったら辛いまま喰いなさいって話です。
放射性物質ならば水で薄めて「弱める」のです。

水で薄めれば、生物が利用できる量が減り、より適切な環境だといえるのです。
わかりきった話ですね。

だから福島の海洋放出基準がトリチウムをWTOの飲料水基準の7分の1未満まで薄める、ということに重みがあるのです。
問われているのは、あくまでも「濃度」であって「総量」なんかじゃありません。

この宮台氏の生体濃縮説については、まだ言ってる奴がいるよ、という類のレトロな議論で、とっくに12年前に論破されています。
結論、生体濃縮はしません。
それは実証的に証明されています。

復興庁のHPに載っています。

「トリチウムは、大部分が水の状態で存在し、水と同じように体外へ排出され、体内で蓄積・濃縮されないことが確認されています。
トリチウム水として体内に入った場合は、新陳代謝により10日程度、たんぱく質などの有機物に結合したトリチウム(有機結合型トリチウム)が体内に入った場合でも、多くは40日程度で、半分が排出され最終的にはすべてが排出されます」
復興庁FAQページ | トリチウムは魚に濃縮され、魚を食べると危険ではないのか? (reconstruction.go.jp)

トリチウムは要するに「水」です。厳密に言えば三重水素。
だからいかな優秀なALPSでも「水の中から水を抜く」ことができなかったのです。
弱いベーター線を発しますが、体内にはいると約10日間で体外に排泄されます。

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日本放射線影響学会 放射線災害対応委員会編「トリチウムによる健康影響」p.7

半分はオシッコで体外に出てしまいます。

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前掲

体内濃縮すると仰せですが、体内濃縮するにはタンパク質のような有機物と結合せねばなりませんが、あいにく有機結合型トリチウムも40日程度で排出されますから体内濃縮されることは限りなくゼロです。
実際に東電は、海洋生物を処理水の中で飼育してデーターを取っています。

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海洋生物の飼育試験 | 東京電力 (tepco.co.jp)

結果はわかりきったことですが、海洋生物の中では生体濃縮は起こりません。
宮台氏のような人は、こういうのを見ても、政府はなにか隠しているんだぁ、と思うんだろうな。
2011年夏には、政府がナニか隠しているぅ、という人がイナゴのように拙ブログに押し寄せましたっけね。
その人らに言わせると、フクシマ(なぜかあの人たちはカタカナ表記)では、「東北大学に被爆者が搬送されており、すでに700名近くが死亡」「東京都内の多くの病院に被爆者が隔離されている」悪いギャグのような風評がまことしやかに流されていました。

宮台さん、東電や福島県の迅速速報が信じられないならば、自分で福島沖に行って魚釣って毎月調査するか、対置できるオープンソースを持ってくるしかありません。
あなたの主張する、「汚染水」を薄めても総量は変わらないのだから、生体濃縮されるのだという仮説を立証するためにはバスクリン実験ではどーにもならんのですよ。
ここが言いっぱなしでオーケーの文系とは違うんです。
これは思考実験ではなく、現実のことで、漁民を初めとして多くの人が実生活で影響を被りますからね。
科学が科学たりえるためには、実証されねばなりません。
宮台氏が「海洋放出された汚染水は危険」という仮説を提起したいなら、実測データーを以て検証可能なことを立証しなければならないのですが、ポストモダンの宮台先生にはそこがわからないようです。

このバスクリン宮台のやっていることを聞いていると、1997年の年の瀬に起きたニューヨーク大学のアラ ン・ソーカルの「悪戯」を思い出してしまいました。
彼がしかけた「悪戯」は、『境界線を侵犯すること・量子引力の変形解釈学へ 向けて』という謎めいたタイトルをつけた、長大かつ難解な論文を書いて、当時大流行だったポスト・モダン思想と自然科学の領域においてまで 客観的な外界や普遍的な真実の存在を否定するというものでした。
要するに、いつも難解なことをダラダラともったいぶってしゃべっているポストモダンの学者さんたちに、知能テストをしかけたのです。

ソーカルはれっきとした物理学者でしたが、デタラメな知見をパッチワークして価値相対主義を「立証」してみせました。
いわく、「物理学的『現実』は社会的『現実』と同様に、基本的 に、言語学的・社会的構築物である」なんて、わざわざ物理学を少しでも知っていたら嘘八百とわかるようなことを、堂々と書いたのです。意地悪いね。
この内容たるや、物理の学部生でもすぐウソだとわかるような内容ことばかりでした。

今回のバスクリン実験みたいなもんね。
これがなんと、当時全盛だった宮台先生のようなポストモダン派が無検証に丸飲みしたたけではなく、科学の側からも価値相対主義が立証された、みたいな大喜びを演じるのです。
つまりポストモダン派は、このソーカルの知能テストに全員落第しちゃったんです。

後にソーカルはこの「悪戯」で意図したことをこう語っています。

「こうした批判の真意は、思想家が数学や物理学の用語をその意味を理解しないまま遊戯に興じるように使用していることへの批判だった 」
ソーカル事件 - Wikipedia

結局、ポストモダン派が生囓りの最新科学概念をひ けらかす衒学者であることが暴露されました。
ところが東洋の島国ではまだ生き延びていたんですな。
彼らの科学の、というか理科の知識はご覧のとおりのお粗末さでした。

9月3日現在の水産物迅速放射性物質データーは、毎日リアルタイムで水産庁がアップしています。

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水産物の放射性物質調査の結果について:水産庁 (maff.go.jp)

ご覧のように検出限界値以下です。

仮に海洋に広く散らばってしまったとしても、放射性物質は海底の泥や粘土の分子構造の中に封じ込めてしまいます。
それについては次回。

 

 

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コメント

あっはは、こういうのは文系学者がやたら駄々こねる分かりやすいヤツです!
自分が普段毎日使用している上水や下水の処理工程で何を基準にしてるのかくらい考えろと。同じ事をより高いレベルでやっているだけなのに。
サンモニの「ストロンチウムがあー!」は論外ですね。そりゃ中共の傀儡呼ばわりもされますよ。
ウチの小学校では3年生の時に終末処理場の見学授業がありました。最初は汚くて凄い臭っさいのが沈殿槽や薬剤処理槽と続いて、最後には職員の説明で「カビさえ殺菌すれば飲めるレベル」(塩素入れてないだけ)のキレイなプールになって川に放流されてました。放射線物質で言えばALPS処理と同じ。国営新華社通信の記事では意図的にこの処理工程を外した「核汚染水」の出鱈目なイラスト解説がされてましたが、そっちを信じるんですかね?IAEAも付いてるのに。

同終末処理場は当時は田んぼの中でしたけど、今は宅地や商業施設「しまむら·ケーズデンキ·ヨークベニマル·幸楽苑等々、いかにも田舎都市郊外のチェーン店が並ぶ風景」だらけの内側なので···今は臭い対策が大変だそうで。

12年前の震災では翌日夕方から夜にかけて停電が復旧したので、下水がパンクしそうになったとかで、地元のラジオ曲が「今はお風呂のお湯をすぐに放出しないで!」と。ああいう不安な時には地元の顔が分かるアナウンサーの呼びかけには安心させられますね。
なんか脱線してすいませんm(_ _)m

 宮台氏は自身ではポストモダン派とは言わないですけど(きっと、恥ずかしいのでしょう)、近代を執拗に否定する点や不道徳・知的蒙昧主義的傾向はポストモダン主義そのものです。この件では私もソーカルの「知の欺瞞」を思い出しました。

理論物理学の世界でもポストモダンの悪影響を受けた学者先生が少数いるとかですが、それでも菊地誠教授の告示濃度限度比総和からの説明は良く理解出来るもの。ま、東電のHPやその他に書いている事と同じですが、はなから東電や日本政府の言う事が嘘っぱちと考えている人たちにはいいでしょう。
このブログでは、さらに分かりやすく解説頂けそうなので、乞うご期待です。

例えば、重量パーセント濃度で言ってAの5%水溶液を100gつくれと言われて、A5gに水を95gなのか、A5gに水100gなのかが自信がなくて聞いてくる、或いは後者を選んでしまう…そういう大人が現場に時々はいるのだそう。
先月そう話してくれたのは医療関係者の友人。
なのでド素人があのような有様なのも、まぁあるだろうなとは思いますが、正しい理解を維持している人は多勢いるので、あれは本人の敗北。もしあれが多数になるならば教育の敗北。
いや、「それは本当かどうか」「実験や比較の条件は正しいのか、適切なのか」と確かめもしていないことを、自信たっぷりに公言できるのが不思議です。だって宮台氏のアレ、他人が上げた動画を別な他人が紹介しているものを引用しているのですよ。
「確かめようがあることを確かめる」ってことに、理科系と人文系で違いがあるのですかねぇ。
宮台氏の言う「本質」も生体濃縮も、自宅バスタブに食紅を溶かす動画でドヤった人も、散々に間違いを指摘されまくりなので、もうやめて差し上げろとも思…わないわ。
理科の知識を持たないのは仕方ないけれど、本当に「総量」や「三重水素の生体濃縮」が本質をついた大問題ならば、とっくに世界の大問題になっているはず、とはなぜ考えないのか…
自分が思いつくことは既に誰かが思いついているのでは、となぜ考えないのか…

ちだいさんとかいう御仁のバスクリン動画、私は、それほど的外れだとは思えないのです。量ということで言えば、溶媒と溶質の相対的な部分に、無理があるのは、ご指摘の通りですが、現象を可視化して示したいときに、どちらかを強調することは、極当たり前に用いる手法であると思うからです。
それから、記事内で分らないことがあります。
単体の生体における濃縮と食物連鎖に伴う生物濃縮は、別に論じる必要があると思います。それは、たとえ、トリチウムが、タンパク質や脂質などに、蓄積される割合が低くても、排出期限の40日以内に捕食され続ければ、上位捕食者の体内で、濃縮されることが否定できないと思えるからです。トリチウムの半減期12年ちょっとを考慮しても、否定できないと思います。
まぁ、ちだいさんの次の投稿動画(川をバックにした動画)などを観ると、氏のご主張は、ALPS処理する前の水には、セシウムやストロンチウムなどの核種が含まれているのなら、デブリに触れた地下水が海にしみ出して、1F周辺の海水は、高濃度の汚染水であるということらしいです。無論、モニタリングされおり、全く、その事実はありませんが。

確かに、全てがわかっているとは限らないので、観察・モニタリングが重要であることは言を俟ちません。
長い研究の歴史から、以下をご参考のひとつに。
「トリチウムが食物連鎖で生物濃縮されるかどうかは環境評価の重大な問題である。そこで、実験室内モデルエコシステムを作成し、食物連上でのトリチウム濃度変化が検討された。」
https://www.jspf.or.jp/conference/fusion_energy02/pdf/2Q03.pdf

「海水中のトリチウム動態について過去から現在までの変遷を概観する。」
https://www.kaiseiken.or.jp/publish/reports/lib/2022_27_12.pdf
6ページめから特にトリチウムの生物への蓄積

私もいちおう理系なんで、プールへ行ったら「この水の中にはオシッコやクソ由来の分子がいくらか混じっているに違いない」とか、外食の時には「このメシやオカズの中には料理した人の…(以下同)」とか、銀行ATMなどでカードを取り出した時に「このカード表面にはマシンのローラーに触れて他の人の…(以下同)」とか、タマにふっと思う時もあります。

分子レベルにおいては確かな事実なんですが、別にベットリと混じっているわけじゃなくてホンの微量だし、それにオレだって同じなんだしと、普段はまったく気にもしてませんわ。そんなどうでもいい事をいちいち気にしてたら、浮世で暮らしていけませんわ。それが、一部の人達にとっては大問題で、潔癖症とかいうらしく、もう普通の生活ができないそうです。

この著名な教授は東大出なんで有名私大みたいに英語の点数だけでは入れなくて物理や化学の成績も抜群だったハズで、「希釈」の理解が不足していたわけではなく、潔癖すぎる放射脳のあまり合理的・科学的思考が出来なくなったんだと思います。惜しいことですわ。

宜野湾より様、とても参考になる論文でした。ありがとうございました。どうやら、杞憂のようですね。
様々な研究がなされ、特にカナダの研究結果は、私の考え(懸念)を払拭するものでした。これで、この度のALPS処理水の海洋放出に問題が無いと実感しました。

下記リンク先記事を読み、「G20で中国が日本の海洋放出を批判しなかった理由の一つかも」などと思ってしまいました。

上海の自宅で放射線量を測定したら東京の976倍
https://www.recordchina.co.jp/b919625-s25-c30-d0052.html

台湾メディアの記事
https://newtalk.tw/news/view/2023-08-29/886105

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