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2023年11月17日 (金)

アル・シファ病院に突入

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ご承知のように、15日、アル・シファ病院にイスラエル軍が突入しました。
イスラエル国防軍のプレスリリースです。

「イスラエル国防軍の地上部隊は現在、シファ病院の特定のエリアでハマスに対する正確かつ的を絞った作戦を実施している。この特定地域における活動は、作戦上の必要性と、ハマスのテロ活動が当該地域から指示されていることを示す諜報情報に基づいている。
イスラエル国防軍は突入に先立ち、爆発物やテロリスト集団に遭遇し、テロリストを殺害する交戦が始まった。
さらに昨日、イスラエル国防軍の地上部隊は、テロ・トンネル・シャフト、教室、諜報資料、ロケット弾や装填されたRPGを含む数十種類の武器を含むハマスの訓練キャンプを発見した。 さらに、イスラエル国防軍の無人偵察機は、ガザ地区北部の対戦車ミサイル発射所のある建物から出たテロリスト集団を特定した」
イスラエル国防軍プレスリリース ガザ地区におけるイスラエル国防軍の地上作戦は継続中。シファ病院の特定エリアにおけるハマスに対する標的作戦 |イスラエル国防軍 (www.idf.il)

アル・シファ病院はガザ最大の病院で、ハマスの司令部があると目されていました。
シファ病院に対する攻撃をWHOなどは批判していますが、病院施設自体を攻撃することは国際人道法違反です。
ただし病院保護については、ハマスが病院を司令部や武器の保管庫にしていたり、患者を人間の楯に使っていた場合は異なります。
イスラエル軍はこのように述べています。
ここ数週間、イスラエル国防軍は、ハマスがシファ病院を軍事利用し続けることは、国際法上の保護状態を危うくするものであり、この違法な病院への乱用を止めるのに十分な時間を与えたと、繰り返し公に警告してきた。昨日、イスラエル国防軍はガザ地区の関係当局に対し、病院内での軍事活動は12時間以内に停止しなければならないと改めて伝えた。残念ながら、そうではなかった」
XユーザーのIsrael Defense Forcesさん


「イスラエル軍は「ハマスのテロリスト全員」の投降を求めている。同軍によると、兵士たちは病院に突入する際、多数のハマス戦闘員と交戦し殺害したという。
国際人道法は、紛争の当事者は病院を攻撃したり、医療機能の遂行を妨げたりしてはならないと定めている。ただし、紛争当事者が病院を利用して「敵に有害な行為」を行った場合は、病院が保護対象ではなくなることもある」
(BBC11月16日)
ガザ病院で「武器発見」、イスラエル軍が映像公開 院内が破壊されたと医師 - BBCニュース

イスラエル軍は、シファ病院付近で戦闘をしていますが、病院内では軽微な抵抗しかなかったといわれており、「病院を利用して敵に有害な行為」をしたかどうか、後の判断に委ねられます。
またハマスが患者を人間の楯としたかどうかは、状況証拠としては濃厚にその疑いがありますが、現時点では決定的なことは言えません。

ただしアル・クッズ病院では、ハマスの一団が、患者や、避難民もいるこの病院からイスラエル軍に戦車砲を撃ち込み、この攻撃で戦車1台が破損し、イスラエル軍は反撃しました。
またイスラエル軍によると、この戦闘の中で、市民たちが逃げようとするのが目撃され、別のビルから出てきたハマスが市民の間から、イスラエル軍に攻撃してきました。
そしてハマスはイスラエル軍への攻撃後に、病院に逃げ込みました。
あきらかに病院を盾にしています。

「国際刑事裁判所は「人間の盾」について「ある地点、地域、または軍事力を軍事攻撃の対象外とさせるべく、民間人またはその他の保護された人の存在を利用すること」とし、これは戦争犯罪だとしています」
(飯山陽note)
地下司令部があったかどうかについては、武器庫らしきものは発見されたようですが、トンネルはいまだ未発見です。
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XユーザーのEmanuel (Mannie) Fabianさん: 「IDF releases evidence of Hamas weapons found inside Shifa Hospital's MRI center, during the raid by the elite Shaldag unit and other forces of the 36th Division inside the medical center today. https://t.co/HrtzHmpELR」 / X (twitter.com)

「イスラエル軍は同日夜、同病院でハマスの「司令センター」を発見したと発表。あわせて、ハマスのものだとする武器や装備の映像を公開した。
映像は7分間で、イスラエル軍のヨナタン・コンリクス報道官が、カバーがかけられていた監視カメラや、MRI機器の後ろに隠されていたAK47ライフルを発見したとしている。
防弾ベスト数着、手投げ弾3個、CD数枚、拳銃1丁、ノートパソコン1台、リュックサック1個、ナイフ数本も映っている」
(BBC前掲)

イスラエルは病院とコミュニケーションを持ち、医療品や燃料を提供してきました。
この突入前にハマスに降伏を呼びかけています。
突入部隊にはアラビア語のスタッフと医療班が同行しています。

シファ病院がハマスの拠点とされ、拷問などの非人道的行為がなされていたことは、アムネスティも確認しています。

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ガザ地区:2014年の紛争でパレスチナ人がハマス軍に拷問され、即決で殺害される - アムネスティ・インターナショナル (amnesty.org)

なお、イスラエル軍は、シファ病院突入前日、子供病院であるランティシ病院に突入しました。
この病院地下にあったハマス拠点は映像で公開されています。

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病院地下には深い垂直のトンネルがあり、その奥にはいくつか部屋がありました。
兵士はイスラエル軍のハガリ報道官です。
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おそらく人質の子供が捕らわれていたと思われる子供部屋があります。
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コメント

ハマス兵の練度がものすごく高い!最新のゲリラ戦術を身に付けてますね。
物陰から出てきて肉薄しメルカバのデッキに時限式と思われる爆薬をポイッ!すぐに離脱してトロフィーの目を潰してからRPG-7でズドン!これには驚きました!

・MRIの隣に武器を置く
・「作戦本部」の映像が机の上も綺麗に整頓されて不自然

あの出し方では、今のところ、「親テロリスト」に見てるかも知れません。

MRIは
・ハマスがアホだった
と言えるのかも知れませんが、
「作戦本部」は
・イスラエル軍が現場保全せず整頓した
方が筋に合ってる気がします。

ということは、もしかしたら
・全体的にイスラエル軍が盛ってるのかも
となる、かも(本当にハマスの武器も多少は置いてあったとしても)。

山形さん、ハマスの発表動画ですね。あれは戦車に歩兵が随伴していないからできる戦法です。
イスラエル軍は修正をかけていますから同じことはできません。

ねこねこさん。現時点ではしこみややらせもありえますが、ハマスが病院や学校を軍事拠点にしているという資料はいくつもあります。

強力な磁場を発生するMRI機器の横に金属製のものを置いておく事はありえません。
1.普段はMRIの近くに武器は無く、武器使用者が逃走時たまたまそこに置いて逃げた。
2.武器は、MRIの真横ではなく、操作室に隠してあった。(BBC記事の「MRI機器の後ろに隠されていたAK47」という表現からは、この可能性は低そう)
3.MRI機器は、普段の診療で使用されておらず、武器を置いても安全だった。(MRI室はただの武器庫としてしか使用されていなかった)
4.イスラエル軍の捏造。
いずれの可能性もあり得るでしょう。

 ねこねこさん、あいうえおさん

 ブログ主様はね、イスラエル軍があげた写真に対して様々なケチが付いている事を承知で記事をアップしているのですよ。
我々は確かに「あれはエレベータの中身」と言われれば、「ああそうか、なるほど」と検証もせずに思ってしまう。ただ、よく見れば、それもおかしい事が分かります。

例えば志波玲という人が記事の手書きカレンダーを、単なるカレンダーのようなものだった的な記事を書いています。
ところがよく見れば、「アクサー洪水の戦い」というハマス独特の隠語的作戦名を書いている。ここにハマスがいて、滞在していた証拠となると考えるのが普通。
ところが篠田教授は自分だってアラビヤ語を読めないにもかかわらず、「アラビヤ語が読めない親イスラエル派の方々」と腐す。
また、「いずれ、証拠が次々と出て来るだろう」とした佐藤正久議員の見立てにも、口汚い言葉や「後々の議員としての責任」にまで言及して非難しています。

今日のBBCのニュースを見てもそう。
先日のアラブイスラム会議の模様を全く違う解釈をして、問題の本質をずらす印象操作記事となっています。

どうであれ、変わらないのはハマスがイスラム過激派テ〇組織であるという事。そして、前代未聞のテロ行為をイスラエルに対して行った事です。この事を認識し、十分非難しないメディアや学者連中のいう事こそが要注意です。 どうであれ、変わらないのはハマスがイスラム過激派テロ組織であるという事。そして、前代未聞のテロ行為をイスラエルに対して行った事です。この事を認識し、十分非難しないメディアや学者連中のいう事こそが要注意です。

彼らは証拠の信ぴょう性を疑う事でイスラエルを貶め、悪魔化する。
また、ハマスの蛮行から目をそらす役割をさせ、ハマスを「テロ組織」という地点から救い出す効果を上げたいのでしょう。
これはアメリカの裁判における「もっとらしい否定」という、証拠を徹底的に否定する手法と似ています。ハマスの加害者性を否定する場合、被害者側が上げて来る証拠に徹底的にケチをつけ、陪審員の思考の混乱を誘発させるのがねらいです。

ブログ主様はそういう事の諸々を理解したうえで、イスラエル側の上げた写真をあえてアップしています。
イスラエル軍のしたある行為が今後、国際法違反に問われる事があるかも知れません。しかし、テロリストには国際法違反が適用される事はないのです。主権国家とテロリスト、この二つを比べて云々する事自体が失当です。

絶対にどこをどうしても変わらないのは、ハマスと言うテロ集団がイスラエルに対して行った蛮行です。その事を前提と出来ない研究者のいう事など、もはや衒学です。
せめて、ここの私たちくらいは正気を保って物事を見たいものです。

私の認識も甘かったです
篠田氏、ウクライナ侵攻のときはまとな論評だったと記憶していたので、いくらパレスチナに親しみを持ってるからと言ってここまでなるかと疑問におもいXの発信を10月まで遡ってみたら、国際法の名のもとにイスラエルをひざまづかせたくてたまらんらしい

イスラエルの国際法違反は事実なので別によいのですが何故こうもハマスと類似するのか、先日ようやく採択された安保理決議でもイスラエルは国際法違反だ、イスラエル擁護は国際法違反行動の擁護だですって、、、少しは同じ決議の全人質の解放要請にも触れりゃいいのに

ウクライナ侵攻でまともだったのは侵略者と防衛者がハッキリわかってたからだったんですかねえ

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