• 20250216-055038
  • S-127_20250215005301
  • S-129_20250215004901
  • S-141
  • S-142
  • S-143
  • 20250214-014540
  • 20250215-001818
  • 20250213-105949
  • 20250211-165850

« イスラエルはこの先どう考えているのだろうか | トップページ | ネタニヤフ、永遠にガザを治安維持すると発言 »

2023年11月 9日 (木)

UAEの画期的医療支援とは

S3-004_20231108142701

グテーレスが過激な演説をしています。

「パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスが運営する保健当局は6日、先月7日に始まったイスラエル軍の攻撃で同地区で殺害された人が1万人を超えたと発表した。イスラエル軍の空爆や地上作戦は北部を中心に激しさを増しているもようで、国連事務総長は同日、ガザの状況を「子どもたちの墓場」と表現した」
(BBC11月7日)
ガザの死者「1万人超えた」とハマス 国連総長は「子どもたちの墓場になりつつある」(BBC News) - Yahoo!ニュース

グテーレスは元の社会主義インターの議長に先祖帰りしてしまったようで、ハマステロを横に置いて口を極めてイスラエルを非難しています。
こんなテロリストのハマスと被害者のイスラエルを対等に並べた言い方をするなら、国連事務総長なんかいりません。
いっそ日曜日に世界各地であったデモ隊を連れてきて、演壇を占拠させてシュプレッヒコールでもさせたらいいのです。
はっきりいいますが、今の国連は無能な上に馬鹿です。

これで、解任要求まで出したイスラエルと国連の関係は収拾不能の状態なりました。
今後、国連を使った仲介作業はできなくなるということです。いいのかな。
まぁ、ガザ現地のUNRWAがハマスの手先になり下がっているのを、今までズっと放置してきたテロ加担の責任を問われたくないのでしょうか。
もし、本気で「ガザの子供を救え」と思うなら、演壇で叫んでばかりいないで、少しは実効性のあることをしたらいかがでしょうか。

いくつか方法はあります。
まず、戦闘がないガザ南部にガザ市民を退避させることです。
ハマスに甘いBBCの報道でも、南への避難民は増えているようです。
では、どうしてイスラエル軍がガザ市内を制圧したら、避難民が増えたのでしょうか。

理由は簡単です。
いままで有形無形にガザ市民の避難を妨害してきたハマスの支配力が、急速に弱まったからです。
イスラエルは避難を奨励していました。というか、さっさとガザ市内から出て行ってほしかったのです。戦闘のジャマですから。
そりゃそうでしょう。ハマスの最大の楯は市民の「人間の楯」なんですから。
イスラエルは、数百万回の電話とショートメール、数百万枚のビラによって何度も退避を要請し、退避ルートを確保し、それをビラで図示しました。
そもそもガザ地区の攻撃が数週間も遅れたのは、ガザ市民を退避させるためだったのです。

なになにイスラエル軍が妨害するって。
そんな事実はないはずですが、それでも民間人に被害が出るというなら、「国連」はUN印の白い車に国連旗をはためかせて、避難民の先頭にたって南部に誘導すればいいではありませんか。
なぜ、こんな簡単なことを「国連」ができないのでしょう、いっそそのほうが不思議です。

次に南部に避難民が滞留して、南部の人口が倍ほどになり、食料や燃料などを巡って混乱が起きているといいます。
これもイスラエルの「戦争犯罪」のような言われ方をしていますが、なんでもかんでもイスラエルのせいにするんじゃないよ。
これなど解決は簡単。ガザ地区とエジプトとの境界にあるラファ検問所を開ければいい、それて解決です。
開かないのは、エジプトが難民を助けたくないからです。

難民がくれば飯を食わせて住居を与えねばなりませんし、なにより難民と一緒にハマスが大量にエジプトに流入するかもしれません。
エジプトはハマスを「イスラム組織」などではなく、凶悪なテロ組織に認定していますから、今までせっせと追放措置をとってきました。
それがドっと入国して、「パレスチナ難民キャンプ」なんぞ作られたら、そこもまたガザにいくつもある「難民キャンプ」と同じ運命を辿ります。
それは過激派の軍事拠点
化です。

ガザにいくつかある難民キャンプは避難民のためのキャンプではなく、ただの市街地です
先日の爆撃された映像は「ナンミンキャンプ」でしたが、テントなんかで暮らしていなかったでしょう。
しかしUNRWAを介して巨額のカネが世界から入って来るために、いまでも「難民キャンプ」と名乗っているだけのことです。
ですから、キャンプというからテント暮らしかと思うと大間違い。
「天井のない牢獄」どころか、街路があり、商店があり、ビルが立ち並ぶフツーの街です。
ひとたび握った難民利権を、ハマスがぜったいに手放さないので「難民キャンプ」の看板はつけたっきりです。

それはさておき、難民の中に紛れ込んだハマスは、その過激な思想をエジプト国内に再び拡散するでしょう。
なにせエジプトは、イスラム原理主義者の発祥の地で、ハマスの母体である「ムスリム同胞団」が生まれた土地だからです。
今のエジプト大統領エルシーシ大統領がエジプトを統治する前には、ムスリム同胞団出身のムルシが務め、エルシーシはその後遺症に苦しみ、同胞団をテロ組織に認定して追放しました。
また、息を吹きかえされたらたまったもんじゃない、それがエジプトの本音です。

一方こんな方法もあるということを、2020年のアブラハム合意以降、イスラエルと国交正常化を開始したUAE(アラブ首長国連邦)が教えてくれました。

20231108-151034

UAEは、ガザのパレスチナ人を治療するための野戦病院を設立すると発表 |タイムズ・オブ・イスラエル (timesofisrael.com)

「11月6日、ガザに野戦病院を設立すると発表。病院は150床で外科、整形外科、小児科、婦人科、歯科、精神科、内科をカバーする。
すでに医療機器などを載せた飛行機5機がアブダビを出発した。これについては、イスラエルとも合意の上とのことだが、詳細は不明。
ハマスが病院を拠点に使っているので、それとは別に野戦病院ができて、パレスチナ市民たちがそちらに行ってくれたら、ハマスへの攻撃もしやすくなる。UAEは、ハマスが病院を拠点に使っていることを非難して、この動きに出たと言っている。
UAEは他のアラブ諸国とは違い、ハマスが、イスラエル市民に対して行った残虐な殺戮と人質240人をとっていることを非難している。同時にパレスチナ人への人道支援の必要性から、野戦病院を設立し、2000万ドル(30億円)を計上したと発表した。さらに、ガザで負傷した子供と園家族1000人を国内へ連れて行って治療すると発表した。
エジプトも、ラファ国境から15キロの地点で、エジプトとガザの中間地点に野戦病院を設立中である。これをフランスが助けているとのこと」

中東諸国それぞれの反応:UAE(アラブ首長国連邦)がガザ内部に野戦病院を設立へ 2023.11.7 – オリーブ山通信 (mtolive.net)www.timesofisrael.com/uae-says-it-will-establish-field-hospital-to-treat-palestinians-in-gaza/

エジプト、レバノン、ヨルダンも、避難するパレスチナ人難民を収容しようとする動きはない中で実に建設的です。
ハマスのフロント組織がやるような病院ではなく、UAEが作った病院を受診できれは、イスラエルもありがたいし、ガザ市民にも吉報です。
「ガザを救え」と言っている皆さん、こういう実効性があることをしましょうよ。
グテーレスさん、こんな病院づくりこそ国連が真っ先にやる分べきことだったんじゃありませんか。


 

« イスラエルはこの先どう考えているのだろうか | トップページ | ネタニヤフ、永遠にガザを治安維持すると発言 »

コメント

うーん。私もかなり信頼しているBBC報道がハマス寄りすぎだし「ガザ市民の悲惨さ」ばかりに強調してるし、BBCがお手本の我らがNHKもそのまま垂れ流しですね。
米国ワシントンポストも同調してますから、これでは反ユダヤ·反イスラエルに世界中が扇動されます。

ハマスはただのテロ組織だという原点が日本のメディアだけじゃなく世界中で「イスラム組織」というお墨付きを与えているようで、ムズムズしますね。国連組織のはずのUNRWAがずっと癒着していてマトモに仕事してませんからね。
グティエレスなんぞ糞ったれです。

UAEのこういった支援は本当に目安になりますね!
あの「国境なき医師団」すら退避する中でもやれる医療支援があるという。

この戦いの末にどう転んでもネタニヤフ政権は倒れるでしょうが、その後にどんな展開が待っているのか。
オスロ合意でのパレスチナ政府主流派とイスラエルの和解と安保というのが理想ですけど、これまたどちらも跳ね返り者達が過激なことを言い出すだろうし、先は見えませんね。。

 UNRWA(国際連合パレスチナ難民救済事業機関)ってのは、職員が3万人もいて、これら職員の給与はすべて各国の拠出金で賄われています。これら職員の99%まで現地パレスチナ人です。
二か所ある本部のうちの一つはガザで、そのメンバーの多くはハマス。
これじゃあ国連でハマスのテロ行為を非難する決議がなされようはずがないし、グデーレスの破壊的なまでの偏向もむべなるかな、です。
トランプ政権時代には拠出金を停止したが、バイデンになって再開。
トップの事務総長の不正支出が発覚して、スイスやオランダも拠出金を停止した事もありました。

パレスチナをダメにしたのはイスラエルではなく、補助金とテロ。UNRWAはその政治的な最前線だと言って良いでしょう。
今回のUAEの措置は、本当の人道支援とは何か?
そのことを如実に分からせてくれます。

日本はこれまで3500億円に上る支援を行い、その半分以上がUNRWAを介してです。ハマスは支援物資を横流ししてスーパーで売り、日本から支援の建材類は地下道建設に流用されている。我々の支払う「税金」で! です。


コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« イスラエルはこの先どう考えているのだろうか | トップページ | ネタニヤフ、永遠にガザを治安維持すると発言 »