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2024年1月29日 (月)

「国連機関」がハマスの虐殺に関与か

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私には特に驚きはないのですが、改めて立証されたということです。
UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関・アンルワ)の職員が、10月7日のハマスの民間人虐殺に関与していたとして、米英豪独加が支援を一時停止しました。
NHKはあくまでもイスラエルが言い出した疑惑だという言い方をしていますが、ハマスとUNRWAの癒着は公然の秘密だったはずです。

「こうした中、ガザ地区で人道支援活動を行っているUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は26日、去年10月のハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃に複数のスタッフが関与した疑いがあるとする情報がイスラエル側から寄せられ、調査を始めることを明らかにしました。
これを受けてUNRWAに最も多くの資金を拠出しているアメリカをはじめ、カナダやオーストラリアがUNRWAへの追加の資金の拠出を一時停止すると明らかにし、支援活動への影響が懸念されています」
(NHK1月27日)
国連スタッフがハマスのイスラエル奇襲関与か UNRWAが調査開始 | NHK | イスラエル・パレスチナ

米国はUNRWAへの第1位の支援国です。
ちなみに以下、ドイツ、EU、スウエーデン、日本と続きます。

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かつてトランプ政権はUNRWAのハマスとの関係を問題視して大幅に予算を削減していましたが、バイデンがこれを復活させました。

「トニー・ブリンケン国務長官は水曜日、米国はドナルド・トランプのパレスチナ人への援助削減を撤回すると発表した。
この措置はイスラエルの反対を押し切って行われ、パレスチナ人との関わりを取り戻そうとするバイデン大統領の選挙公約を実現するものだ。米国は総額2億3,500万ドル以上の援助を行い、そのうち1億5,000万ドルはパレスチナ難民を支援するUNRWAに拠出される。
イスラエルと多くの共和党議員は、イスラエルに対する扇動だと非難しているUNRWAへの援助の復活に反対した」
(axos2021年4月7日)
バイデンは、UNRWAを含むパレスチナ人へのトランプの援助削減を撤回します (axios.com)

したがって、上位国が支援を停止したために日本が必然的に第1位の支援国となりますが、わが国はこの件について沈黙を守っています。
外務省: [ODA] 広報・資料 ODA個別評価報告書  第3章 対パレスチナ援助実績と他の援助国・国際機関の援助動向 (mofa.go.jp)
■追記
日本も一時停止に踏み切りました。

イスラエルのヨアブ・ギャラント国防相は、UNRWAへの資金提供を一時停止するという米国の決定を歓迎し、この動きを「UNRWAに説明責任を負わせるための重要な一歩」と呼びました。

「国際的な取り組み、資金、人道的イニシアチブがハマスのテロリズムやイスラエル人の殺害を煽らないように、大きな変化を起こす必要がある」とギャラントはツイートした。「人道的活動を装ったテロリズムは、国連と国連が代表すると主張する原則に対する恥辱である。
イスラエルのギラッド・エルダン国連大使は声明の中で、「国際ホロコースト記念日に、UNRWAの職員がテロ組織ハマスの協力者であり、国連がイスラエル国家の存在を非合法化する場所になっただけでなく、私たちが長年主張してきたことが証明されたことは、なんと象徴的なことでしょうか。 しかし、その職員は、イスラエルの絶滅の試みと市民の殺害に物理的に加担した」
(イスラエルタイムス1月26日)
UNRWAは、10月7日の攻撃に関与したとされる職員を解雇。米国が資金調達を停止 |タイムズ・オブ・イスラエル (timesofisrael.com)

UNRWAラザリーニ事務局長もこれを否定できず、ハマスの虐殺行為に関わったとされる12人の職員を解雇したと述べています。
ハマスの民間人虐殺には国連の車両も目撃されており、関わった職員は12人などというケタではないはずです。
そして単なる数の問題ではなく、UNRWAが骨絡みでハマスに乗っ取られていたことが問題なのです。

「UNRWAのフィリップ・ラザリーニ事務局長は、26日、声明を発表し、「人道支援を届けるUNRWAの力を守るためこれらのスタッフとの契約を直ちに打ち切ることを決めた。また遅滞なく真実を明らかにするために調査の開始を決定した。テロ行為に関与したスタッフは刑事訴追を含め責任を問われることになる」とコメントしました。
その上で「UNRWAは10月7日の忌まわしい攻撃を改めて最も強いことばで非難する」としてガザ地区に捕らえられている人質全員の即時かつ無条件の解放を求めました」
(NHK前掲)

UNRWAがこれら職員を解雇したことで、虐殺に関わっていたことをUNRWAも認めたということになります。
国連職員がテロ組織のメンバーであるばかりか、実際に民間人虐殺に関わることなどあってはならないことですから、さすがに反イスラエルのグテーレス事務総長も、強い遺憾を表明せざるを得ませんでした。

しかしUNRWAとハマスの癒着は秘密とすらいえないようなもので、国連がカネを出して運営している学校でハマスのトンネルが見つかっています。

「ガザ北部のベイトハヌーンでは国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校近くでトンネル一つの存在を突き止め、破壊したとも明かした」
イスラエル、ガザの130カ所でハマスのトンネル発見し破壊 - CNN.co.jp

UNRWAの学校では、ハマスの教師がテロ賞賛教育を行っていました。

「イギリスを拠点とするNPO、IMPACT-se は2023年11月、UNRWAの学校で使用されている教科書が極端に反ユダヤ主義的で、イスラエル人に対する暴力やジハード、ジハードによる殉教を賛美していることや、教員が配布した教材のなかでイスラエル人に対する爆破テロを「バーベキュー・パーティー」として祝福したり、1978年に13人の子どもを含む38人のイスラエル人を殺戮したテロ実行犯を模範的人物として賛美したりしている事実を報告した。
同NPOはまた、少なくとも13人のUNRWA職員が2023年10月7日にハマスが実行した大規模テロを公然と称賛したり支持を表明したりしている事実、テロをして死亡したハマスの戦闘員18人がUNRWAの学校の卒業生であることを確認できる件などについても報告している。
ジュネーブを拠点とするNGO、UN Watchは、少なくとも20人のUNRWA教師が2023年10月7日にハマスが実行した大規模テロをSNSで祝福した事実を報告し、日本を含むUNRWAへの主要資金提供国に対し、憎悪やテロをあおる教師に資金提供しないよう、UNRWAの責任と義務を追及すべきだと提言している」
(FNNプライム1月3日)
「パレスチナ支援」避けられぬハマスの関与 国連機関との“協力関係”も…背景にある構造的問題とは(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース

下動画で子供たちが口々にテロを称賛し、イスラエルと戦う決意を表明している様子が確認できます。

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これではUNRWAが次世代のテロリストを育てているようなものです。

これをUNRWAのセキュリティクリアランスの問題に矮小化させる人もいますが、そもそも自治政府がガザをきちんと統治しきれておらず、ハマスに支配を許しているから発生した問題です。
「自治政府は看板のみ」と私は書いてきましたが、もはや崩壊寸前のようです。

「パレスチナ自治政府には、組織内部の汚職などをめぐり内外から厳しい目が向けられる。自治政府で労働相などを務めたビルゼイト大のガッサン・カティブ教授は「崩壊寸前だ」と危機感をうったえた。
カティブ氏は、イスラエルとの交渉を通じたパレスチナ国家の樹立を掲げながら成果を上げられなかった自治政府について「存在意義を失いつつある」と指摘した」
(日経 2024年1月25日 )
パレスチナ元閣僚、自治政府は「崩壊寸前」 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

イスラエルが米国が主導するパレスチナ国家成立を和平の条件にしたがらないのは、統治能力を欠いた自治政府がハマスの支配を許してテロの温床を作り出し、そして10月7日の惨劇を生み出したと考えているからです。
現実に今のファタハの自治政府では、一カ月ともたない失敗国家をひとつ作り、また残存するハマスに乗っ取られることは必定です。
和平を叫ぶのはいいですが、では不可逆的にテロをおこさせない仕組みをどうやったら作れるのか考えないと、また同じことの繰り返しになります。

水面下で進んでいる停戦交渉案は自治政府の刷新を含んでいますが、UNRWAにまで視野を拡げて行く必要があるようです。

 

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コメント

 私にも特に驚きはないですね。
グレーデスは「とんでもないニュースだ」とショックを演出してましたが、むしろ白々しく感じました。
テロ当時に現場近くでUNRWAの車が二台目撃されていたり、解放された人質のーUNRWA職員の家で捕らわれていたーなどの証言がすでにあったのですから。
もともとガザのUNRWAはハマスと一体となっていて、UNRWAの労組は完全にハマスが掌握していました。
汚職もひどく、ヘイリーが国連大使だった時には「国連で最も汚れた組織」と強く非難しています。
記事にもあるように、特にUNRWAが運営する学校の教育内容がひどく、子供たちに軍事訓練まで施しジハードの大切さなど教授する始末。

この記事が出た翌日、日本政府はUNRWAに追加の支援を閣議決定してました。ですが、ようやく昨日になって拠出金の停止を決定したようです。何に付けても鈍重な岸田政権ですが、とりあえず良かった。
何でも、UNRWA日本支部を立ち上げるとの記事もありましたが、そんなもの止めた方がいい。左翼の巣窟です。

イスラエル・カッツ外相が言うように、ガザでのUNRWAの活動はやめさせるべき。
ただ、UNRWAだけじゃなく、死亡したハマス戦闘員が他の国連機関の給料明細を持っていたとか、ユニセフの救急救命キットがハマスの車両に常備されてあった、等が多数報告されています。
UNRWAを含む国連の諸機関がイスラエルに対して偏向していて、時には反ユダヤ主義的なのは間違いありません。

我が国もUNRWAという国連公認テロ組織への拠出を停止だと、先程ニュース速報が出ました。むしろ今までなんで放任してたのやら。形だけ国連組織なら何でもアリなのかよ!?と。
かつて小沢一郎が「自衛隊は国連傘下の救援組織に」なんて言ってたんですけど、状況次第では自衛隊が自衛どころかテロ軍団にもなりかねないという危うさですね。国防という絶対的な概念が無い人ならではの言辞です。

余談ですけど、三菱重工ビル爆破テロ犯が亡くなったそうで。世代的には私なんかよりブログ主さんがよく分かっているでしょうけど····「よくまあ、今まで生きていられたな!」と。
少しだけ掘り下げると、「若気の至り」では重すぎる大量殺人犯になったけど、普通に青春して適当に就職してたら···バブル期には課長か部長クラスでやりたい放題して引退できたでしょうに。全く哀れなヤツだけど同情心が起きません!

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