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2024年1月10日 (水)

あまりにもくだらない「ペット論争」

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なんでも日航機で死んだペットについて論争があるそうです。

「貨物室のペットが救えなかった事実が明らかになった4日、元フジテレビでフリーアナウンサーの笠井信輔氏(60)は「どちらの航空機でも犠牲者は出ていた」とSNSに投稿。続けて、ペットの同伴搭乗を認めているエールフランスの例を挙げて「日本でも試験的に始めてみては、どうでしょうか?」と対策を強く促した」
JAL機炎上事故で浮上した「ペット」論争 愛犬・愛猫との「同伴搭乗」が問題解決にならない理由(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース

するとナニですか、笠井氏は日航機のペットも「犠牲者」とするわけですね。
私は愛犬愛猫家のつもりですが、ペットは人ではありません。

そもそも欧米と日本はペット文化が異なっています。
ドイツなど、州によってリードをつけないで街を散歩させたり、レストランに入れることができるところもあります。
ただし、街は犬の糞だらけですがね。
わが国はリードをつけないでの散歩などありえませんし、入店も拒否されるでしょう。
その文化の違いが航空機へのペット持ち込み制限に現れただけのことで、特に日本が「遅れている」わけではありません。

私は、狭い機体の中で人間同様に遇されるべきではないので、盲導犬のような場合を除いて搭乗させるべきではないと思っています。
また、緊急事態においては人間の生命が優先するのはあたりまえです。
羽田事故当時、ペットを救うにはカーゴ(貨物室)を開けて探さねばならず、そのような時間的余裕は皆無でした。
ペットまで救うことは不可能だったのです。

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《JAL機炎上事故》現役管制官が緊急告発 「事故が起きた羽田空港C滑走路は離着陸兼用の“異常”な運用だった」 (文春オンライン) - Yahoo!ニュース

私は笠井氏程度の議論でで終わると思っていましたが、そうだ、そうだペットも客室に乗せろという方向に議論が逸れていってしまったのには呆れました。
ヒトとペットは違うという大前提に立って私は犬猫を愛していますが、どうもこれを同一視する人が多いようです。

「この笠井氏の投稿にコメントを寄せたのが女優の石田ゆり子(54)だ。石田は「生きている命をモノとして扱うことが私にはどうしても解せない」と書き、笠井氏の提案に賛同の意を表明。また愛猫家として知られるメンタリストのDaiGo(37)も同日、「ペットを貨物室に預けなければいけない決まりにしている日本の航空会社が終わってる」と自身のSNSで怒りをにじませた」
デイリー新潮前掲

彼ら愛犬・猫家たちは、ペットを手荷物としてカーゴに入れることを嫌悪し、機内に入れることを要求しています。
そして日本は「遅れている」とのご託宣です。

「笠井氏が指摘した「エールフランス」以外にも、「エア・カナダ」「ルフトハンザドイツ航空」「KLMオランダ航空」「デルタ航空(米国)」「ユナイテッド航空(米国)」「大韓航空」などで、一部のペットに限って同乗が認められている。一方で、日本の現状は大きく異なるのだ」
デイリー新潮前掲

エールフランスでは、規定のケージに入れた場合には体重8キロ以下の犬猫の機内持ち込みが可能であることを例にとり、制度化を要望する声が上がっているようです。
しかしこれら機内持ち込みを認めている外国の航空会社も、今回のように緊急時にペットを入れたケージの持ち出しを許すはずがありません。
絶対にシートに残しておくように指示されるはずです。
ならばペットと目の前で生き別れになってもいいのでしょうか。
大げさに言えば、その覚悟があるなら持ち込みなさい、ということです。

そもそもペットの持ち込みを許すなら、オレは機内持ち込みのトランクに大金が入っているから持ち出させろ、などという客の要求も呑まねばならず、脱出は遅れに遅れて犠牲者が大勢出たことでしょう。
つまりペットの持ち込みは、緊急時には制限されるべき私権なのです。

デイリー新潮の記事によれば、「ペットを貨物室に積み込むことは、家族を貨物室に入れることと同じです」と言っている人もいるようです。
しかし航空機は、他の人たちと狭い空間を共有する乗り物なのです。
しかも羽田事故のように緊急脱出もありえる乗り物です。
そこに「自分の家族同然」だからといって、ペットを乗せることを要求する神経が私には理解できません。
そこまで言うのなら、空路を使わずに自家用車で移動することです。
自分の車になにを乗せようと、誰もなんとも言いませんからね。

 
 

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コメント

石田さんは様々なご指摘ありがとうございました、とコメント欄閉鎖。印象を落とさずに済みました。
メンタリストDaiGoは軽々しく「終わってる」なんて言葉使う時点で終わってます。メンタリストを名乗りながらそんなこと言ったら他人にバカだと思われることが分からんとは。「保育園落ちた。日本死ね」と同レベル。

橋下徹が弁護士らしさを出してスター·フライヤーのペット同伴フライト案内の「約款」を提示して、はい終了。

管理人さんのご意見に賛同いたします。
航空機事故の避難の際には、機内持ち込みの手荷物も機内に残して脱出するのが絶対のルールです。つまり愛犬や愛猫が客室内だろうが貨物室だろうが、今回のような事故の際には、どうしても犠牲になるものだと思います。それが嫌なら、日本国内なら自家用車で移動すべきです。それとて事故の際にペットが絶対助かる保証はありませんが。

私は動物があまり好きでないので、機内持ち込みは禁止のままでいいです。
中にはアレルギーの方もいますし、私みたいな喘息持ちだと迷惑です。
この議論はペット好きな人達のエゴと捉えてます。反感買うでしょうけど。

国交省のサイト内から抜粋

○ 緊急時は乗務員の指示に従うこと
○ 非常脱出時の注意点
・手荷物の持ち出し禁止
・ハイヒール等の鋭利なものは身につけないこと
・非常口の開放方法
・カメラ、ビデオ等による撮影の禁止
・脱出スライドの滑り方(着地点が見えるように上体を起こすこと。)
・脱出スライド下での援助者の確保や機体近辺からの速やかな離脱 等

日本の法律でペットは動産、物ですから記事の通り持ち出せません。手荷物なんです。
身につけたメガネやサングラスなんかも割れると危険ですから座席に置くように言われるでしょうか。

ペットが愛おしいのなら、日本の航空機の利用を止めることですね。

日本はムラ社会主義じゃなくてホントは自由資本主義の国なんで、ヒトの電車に女性専用車両を設定したようにイヌネコにもペット同伴専用飛行機を用意すれば、カネを払えば済むモンダイだと思いますわ。専用にしてしまえば、事故でヒトよりイヌネコを優先したとしても、それはそれで彼等の勝手だと思います。

私は犬猫自体はキライでも苦手でもないのですが、一部のイヌネコキチガイには辟易してますわ。公園の小径で犬連れとスレ違う時など、犬と横に並んだまま私の行く手を遮って「マルちゃん、恐いオジサン(聞こえてるよ!)が来たわよ」と、犬を引くでもなく私の方へそのまま向かわせるので、ヒトである私が柵にへばり付いてお犬様にお道を譲るカタチになったこともありました。

この手の一部のイヌネコキチガイは少なくありません。彼等とペット同伴で飛行機に乗っていて、万が一の事故の時、おそらく彼等はヒトである私よりイヌネコを「私の大切な家族だから」という理由で優先するでしょう。

そんな訳でペット同伴者を混在させる形での飛行機運行には断固反対しますが、ペット同伴専用機を設定するのであれば、そのコストを払う彼等の勝手ですので、あとはそれで経営が成り立つのかという航空会社の判断だけだと思いますわ。

実際に猫を預けていたお客は静かに悼んでいるようです。
下部リンクの記事にあるような前向きな人ばかりではないのは当然ですが、読んで心に灯りがともる数は日本においてはまだまだ多いと思いました。
https://shueisha.online/newstopics/188670?page=1

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