海自ヘリ墜落
いたましい事故が起きました。
海自ヘリが2期接触事故を起こし、共に墜落しました。
乗員に生存者は見つかっていません。
現時点で1名死亡、7人行方不明ですが、一刻も早く発見されんことを祈ります。
「木原稔防衛相は21日午前、伊豆諸島の東方海域で訓練中の海上自衛隊SH60K哨戒ヘリコプター2機が墜落したとみられる事故に関し、救助した搭乗員1人の死亡を確認したと発表した。現場海域でフライトレコーダー(飛行記録装置)が2つ見つかり、発見場所が近接していることから、2機は衝突した可能性が高いと説明した。防衛省で記者団に明らかにした。
木原氏は、搭乗員1人の死亡が確認されたことについて「とても残念でならない」と述べた。墜落した海自ヘリと同型機の訓練を当面見合わせる考えも示した」
(産経4月21日)
海自ヘリ墜落 フライトレコーダー発見、2機衝突の可能性 1人死亡確認 - 産経ニュース (sankei.com)
哨戒機「SH-60K」|航空機(回転翼)|装備品|海上自衛隊 〔JMSDF〕 オフィシャルサイト (mod.go.jp)
事故状況の詳細は不明ですが、3機で訓練中に起きた2機の衝突事件なので、状況は宮古島における陸自ヘリ墜落事故よりわかっています。
フライトレコーダーは回収されていますが、機体は5500メートルの深海に没したようですので、引き上げはそうとうに困難でしょう。
酒井海上幕僚長はこのような記者会見をしています。
「酒井海上幕僚長は伊豆諸島沖でヘリ2機が墜落した事故について、一緒に訓練を行っていた別機の搭乗員から当時の状況についての確認作業を行っていると明らかにしました。
海上自衛隊 酒井海上幕僚長 「事故当時、ヘリコプター3機が潜水艦を捜索探知し攻撃する訓練を海上自衛隊の潜水艦に対して実施をしておりました。そのヘリコプター3機のうち2機が、恐らく空中において衝突したのであろうということが最も蓋然(がいぜん)性が高いというふうに考えております」 酒井海幕長は、訓練に参加していた別のヘリが「墜落した2機の状況を客観的に見られるような立場にあった」として、「この搭乗員から当時の状況について確認作業を行っている」と説明しました。
そのうえで、「機器の異常は確認されていない」としています」
(メーテレ4月21日)
海自ヘリ2機墜落 3機で対潜訓練中に事故 酒井海幕長 別機の搭乗員から確認進める- 名古屋テレビ【メ~テレ】 (nagoyatv.com)
時事
回収されたフライトレコーダーは、フライトデータレコーダ (FDR)とコックピットボイスレコーダ(CVR)のふたつの装置によって成り立っており、コックピットボイスレコーダは操縦席でのあらゆる音声を録音記録しており、フライトデータレコーダは、航空機の飛行についての色々な情報を記録されています。
おそらく徹底した解析がなされているはずです。
さて、この事故が起きたのは夜間のおそらくは低空での対潜戦の訓練でした。
海自ヘリ墜落、2機はなぜ異常接近したのか 難度の高い「対潜戦」 3年前にも接触事故 - 産経ニュース (sankei.com)
容易に想像がつくように、この夜間低空での対潜戦訓練はもっとも難度が高いものです。
墜落した2機の機長は経験豊富な三佐があたっていました。
「元海自哨戒ヘリ操縦士の小原凡司・笹川平和財団上席フェローによると、対潜訓練では、ソナーをつり下げるためのホバリング(停止飛行)の際、ホバリング高度と飛行高度の差が生じ、複数機が同高度になるタイミングが生じるという。
小原さんは「互いの機体が見えない夜間は特にリスクがある」と指摘する。ただ、衝突防止灯などをもとに常に互いの機体の位置を確認するはずで、接触するほど近づくことは通常、考えにくいという。
特に機長は厳しい訓練や検定を受けており経験は豊富という。小原さんは「不測の事態があった可能性もあり、現段階では原因の推測が困難だ。両機のフライトレコーダーのデータが究明に向けたポイントになるだろう」と話した」
(朝日4月21日)
「お家芸」の対潜訓練、同じ高度になる瞬間も 海自ヘリ墜落事故(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
原因については現時点ではなんとも言えませんが、行方不明の隊員の皆様の発見を心からお祈りします。
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