台湾で大地震発生、今こそ恩返しを
台湾で大地震が起きました。
震源地は台湾東部花蓮市の沖合い18キロメートルの海域で、影響は与那国、宮古・石垣にまで及びました。
皆様、ご無事だったでしょうか。
ロイター4月4日付けによれば、「台湾中央気象局によると、地震は台湾東海岸沖で発生し、最大震度は7段階中2番目に強い震度6強だった」そうです。
震度6強とは、東日本大震災や能登地震が震度7ですから、それよりやや小さなクラスです。
時事
「台湾東部沖で3日午前7時58分(日本時間午前8時58分)、マグニチュード(M)7.4の地震があった。同日午後5時までに死者は少なくとも9人に上り、けが人は700人を超えている。日本など周辺国でも一時、津波警報などが発令された。台湾で起きた地震としては、過去25年で最大級だという。
台湾当局によると、100人以上がトンネルや小型バスの中などに閉じ込められており、救助隊が捜索や救出に努めている。
死者のうち5人は、石やトンネルの破片の落下によって死亡したという。
アメリカ地質調査所によると、震源地は花蓮市の沖合い18キロメートルの海域で、震源の深さは15.5キロ」
(BBC4月3日)
台湾東部沖で地震、過去25年で最大級 死傷者多数 - BBCニュース
台湾では花蓮の被害が大きく、傾いたビルも出ましたが、避難ができたようです。
東部の震度は台東が震度6度強のほか、多くの地域が震度4強で、全台湾で強い揺れが生じています。
特に揺れがひどかった宜蘭、新地区、花蓮など12県市で国家級地震警報がでました。
トンネルで4人が閉じ込められているという報道もあり、おそらくこのようなトンネルの崩落は各所で起きたことが思われます。
また花蓮の内陸部では山野斜面の崩落が起きたようです。
花蓮は、昔私も訪れたことのあるほんとうに美しい港町で、心が痛みます。
一方この地震の影響は与那国、宮古・石垣にも及び、緊急地震速報が発令されました。
[東京 3日 ロイター] - 日本の気象庁は3日正午過ぎの発表で、沖縄県宮古島・八重山地方などに出していた津波注意報を全て解除した。同日午前8時58分ごろ台湾付近で地震があり、気象庁は9時過ぎに津波警報を発表、その後宮古島・八重山地方で第1波の到達を確認した。午前10時40分に警報は注意報に切り替えられていた。
気象庁は震源の深さは23キロメートル、マグニチュード(M)は当初速報値で7.5としていたが、その後情報を更新し7.7と発表した。
この地震で、沖縄県与那国町で震度4、竹富町や石垣市で震度3を観測した。また、与那国島で午前9時18分に30センチ、石垣島で10時42分に20センチ、宮古島で10時50分に30センチの津波を観測した」
(ロイター4月3日)
津波注意報が解除、沖縄宮古島・八重山で20─30センチ 台湾地震 | ロイター (reuters.com)
非常に心配です。被害はなかったでしょうか。
この地震の原因は、現時点ではフィリピンプレートとユーラシアプレートの衝突とみられています。
このプレートの接合部の地域は、わが国も同様ですが、地震エネルギーが蓄積しやすく、地震が発生しやすい地域だと言われています。
「フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界で発生する地震
琉球海溝付近で発生する地震がこれに相当する。 地震活動は高い。 過去100年間で最大の地震は1901年に奄美大島近海で発生したM7.5の地震、または1911年に奄美大島近海で発生したM8.0の地震である(フィリピン海プレート内で発生した、やや深い地震の可能性も指摘されている。)。
琉球海溝の沖縄本島から与那国島にかけての地域では、 100~200年間隔で繰り返して発生するM8クラスの地震は確認されていない。ただし1771年八重山地震津波がこのプレート境界で発生した巨大地震であった可能性がある。八重山諸島ではおよそ500~600年の間隔で1771年八重山地震津波クラスの津波が襲ってきた可能性が津波堆積物や津波石の調査から分かってきている」
南西諸島のプレート配置図と地震活動 (u-ryukyu.ac.jp)
日本政府も直ちに支援の用意を表明しました。
地震被害の救援は時間との勝負ですので、なんとか一刻も早く国際救援隊を送りたいものです。
そして私たちも東日本大震災、そして今回の能登地震で最大の心のこもった支援を送ってくれた台湾に恩返しする時です。
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今日DMATが出るそうで早い早い!がんばれ!
こちらは前日早朝にも岩手沖の緊急地震速報に続いて「今度はどこだ?」。沖縄か、なんかアナウンサー叫んでるし!
地上波全部宮古や那覇の映像になってるしで心配していました。
沖縄県では津波警報から比較的スムーズな高台避難が出来たようで(能登地震から日が浅いですからね)良かったですけど、震源が台湾の海岸線近くか。あの辺って崖地が多くて風光明媚な近年サイクリングにも人気なトコですよね。
少しでも多くの命が助かることを祈っております。
台湾といえば20年くらい前に、そう台北101タワー建設末期にクレーンが落下するような大地震や、その数年後には大雨での「深層崩壊」といった災害が発生しています。日本と変わりませんね。救助や支援もそうですが、耐震や免震といった技術でも協力すべきですね。
今はとにかく東日本大震災の時の恩返しをしなければ。あの時は真っ先に救助隊を三陸に投入してくれたのが台湾でした。
ちなみに中共は数日後に数人やって来てあちこち写真撮りまくってた。ロシアは自衛隊のシフトに合わせてやたらと偵察機飛ばしまくってましたね。。
投稿: 山形 | 2024年4月 4日 (木) 06時45分
そういえば、13年前には喧しかった「アメリカによる人工地震だあーっ!」という連中、今回は中共の地震兵器だあー!とは全く言わないのね。。
投稿: 山形 | 2024年4月 4日 (木) 07時11分
「人工地震だー!」は湧いてるみたいです。天下のNHKが今朝のニュースで注意喚起してました。
投稿: 一宮崎人 | 2024年4月 4日 (木) 08時43分
宜野湾市は海辺の埋立地から海抜約99mの高台まであるのですが、我がボロ家は普天間飛行場のすぐ側即ち高台にあり、まだ家におりましたので、避難する車の渋滞にも遭わずに自宅待機ができて幸運でした。
普天間飛行場・嘉手納基地・キャンプ瑞慶覧(ずけらん)は、宜野湾市・北谷町とアメリカ軍との災害協定に基づいて、避難通行のために開放されました。
宜野湾市内の県道81号では、県警が国道接続部から一部区間の全車線を海側から高台への一方通行にするなどの対応が取られました。
恩納村では、航空自衛隊恩納分屯基地が山側にあるので、避難者を受け入れたと聞いています。
30cmでも軽く考えてはならない潮位変化ですが、大きな被害がなくて何より。
ちょいちょい立ち寄る台湾料理店の店主は花蓮のご出身なので、心配が尽きないだろうと想像します。
こういう時はいつでも人の善意につけ込む輩が現れるものですから、信頼に足る窓口を通じて支援に参加したいと考えます。
投稿: 宜野湾より | 2024年4月 4日 (木) 10時47分
山形さん
中共も東日本大震災では原発の冷却に必要な巨大ポンプ車を製造企業が無償提供してくれたのですから援助に関して悪く言うべきではありません。
まあ、処理水放出への態度で恩義がチャラになったんですけどね
投稿: 中華三振 | 2024年4月 4日 (木) 11時45分
八重山地方でしたか?記憶が定かじゃございませんが、高台への避難も車が殺到して渋滞し先へ進めないような映像もありましたよね。
今後の課題のような。
台湾への支援、恩返し、今ですね。
投稿: 多摩っこ | 2024年4月 4日 (木) 18時01分
中華三振さん。
そうでしたね。福島第一事故のあとにコンクリポンプ車送ってくれました。。
投稿: 山形 | 2024年4月 4日 (木) 19時48分