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2024年4月10日 (水)

JAUKUS(ジョーカス)始動

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去年11月の麻生氏キャンベラ発言というのがあります。

「【キャンベラ時事】自民党の麻生太郎副総裁は13日夜、オーストラリアの首都キャンベラで講演した。中国による台湾の武力侵攻の可能性に強い懸念を示した上で、「東京、キャンベラ、ワシントンは声を一つにして、武力によるいかなる現状変更も容認できないと発信しなければならない」と述べ、日米豪3カ国の結束の必要性を訴えた。
 麻生氏はシンクタンク「豪国際問題研究所」の安全保障問題の会合で講演。この中で、中国本土に近い台湾の離島、金門島がまず標的となる可能性に言及。「台湾が中国本土の一部になれば、米太平洋艦隊の役割は消えてしまう」と語った。さらに「中国の長期的な目標は(伊豆・小笠原諸島からマリアナ諸島群などを結ぶ)第2列島線を押さえることだ」と指摘。「中国への対抗は長いマラソンになる」との認識を示した」
(時事2023年11月13日)
中国の台湾侵攻容認せず 麻生氏「日米豪は声を一つに」:時事ドットコム (jiji.com)

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時事

この発言が、JAUKUS(ジョーカス)を作る発端になりました。

「麻生氏は個人的な見解と断った上で、米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に日本を加え、「JAUKUS(ジョーカス)」とすることを提案。安保分野で「日本は貢献できる」と述べた」
(時事前掲)
中国の台湾侵攻容認せず 麻生氏「日米豪は声を一つに」:時事ドットコム (jiji.com)

麻生氏はこの3カ月前に台湾で「戦う覚悟」というなかなか渋いとを言っています。
中国は例によって過敏に反応し、「日本は再び戦前の巨大軍事国家を目指しつつある」と書き立てたようで、かえって麻生氏に「抑止力が働いたと思った」と喜ばしています。
一方日本メディアは「戦う覚悟」という言葉を、竹槍持って撃ちてしやまんというふうに報じて反感を煽っておりましたっけね。

この一連の麻生氏の発言は、安倍氏の「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)を先取りした、2006年麻生外相時の「自由と繁栄の弧」がベースです。
つまりFOIPは安倍氏と麻生氏との共作が世界を動かしたともいえます。
盟友を失った麻生氏は、ひとり孤軍奮闘してFOIPを恒久的枠組みとすべく肉付けしている、といえるかもしれません。

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000430631.pdf (mofa.go.jp)

さて、この麻生氏のJAUKUS(ジョーカス)構想は、豪国際問題研究所での講演で提唱されたものです。
欧米の指導者はよくこのような安全保障の研究所での講演を戦略の提唱の場に使いますから、麻生氏もなかなかやります。
同時に、政府はセキュリティ・クリアランス法案をとうとうモノにしました。

「経済安全保障上、重要な情報へのアクセスを国が信頼性を確認した人に限定する「セキュリティークリアランス」制度の創設に向けた法案をめぐり、衆議院の内閣委員会で自民・公明両党と立憲民主党などが修正案を提出し、採決の結果、賛成多数で可決されました。
セキュリティークリアランス制度は、漏えいすると日本の安全保障に支障を来すおそれがあるものを「重要経済安保情報」に指定し、これらの情報へのアクセスを民間企業の従業員も含め、国が信頼性を確認した人に限定するものです」
(NHK4月5日)
セキュリティークリアランス制度の修正法案 衆院内閣委で可決 | NHK | 経済安全保障

いままで日本が再三AUKUSへどうだlという声かけをされながら実現に至らなかったのは、憲法9条がらみもさることながら現実にはセキュリティーが甘いために、外国との情報共有ができなかったためです。
外国からすれば、日本に情報提供したら最後ダダ漏れ、あっと言う間に北京が知っていたでは安全保障協力なんぞできるわけがありませんからね。
高市氏の奮闘でセキュリティクリアランス法が可決し、これで晴れて日本は諸外国と対等で同盟を組むことができるようになりました。
このような麻生氏の発言と高市氏のセキュリティクリアランス法は連動して動いており、AUKUSへの参加を目指したものでした。

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ロイター

「[ロンドン/ワシントン 8日 ロイター] - 米国、英国、オーストラリアは3カ国の安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」を通して日本と先端防衛技術分野で協力することを検討している。3カ国が8日、声明で明かにした。
関係筋は、岸田文雄首相が10日にワシントンでバイデン米大統領と会談する際、この件も取り上げられるとしている。
3カ国は声明で「日本の強みと、3カ国それぞれとの緊密な2国間防衛パートナーシップを認識し、先進技術を巡り日本と協力することを検討している」と表明した。
声明は英政府が発表。英国のシャップス国防相は、AUKUSのパートナーである米国とオーストラリアのほか、日本を含む他の国との今後の協力について年内に協議を開始すると明らかにした」
(ロイター4月9日)
米英豪「AUKUS」、日本との協力を検討 先端防衛技術で | ロイター (reuters.com)

このAUKAS同盟ができれば、ある意味でNATO以上に強力な軍事同盟となるでしょう。
NATOはブリュセルの本部で、外相会議を開催しました。
同時に4日にはNATO創設75周年の祝賀会が挙行されて、いまやNATOはフィンランド、スウェーデンの北欧2カ国を加えて、32カ国体制という壮大な規模になりました。
まことにプーチン氏の尽力の賜物です。ウクライナ侵略がなければ、いまだヨーロッパは太平楽な眠りに浸っていたことでしょう。
ですからストルテンベルグ事務総長が祝賀スピーチで「我々は歴史上最も強力で最も成功した同盟である」と述べているのもわからないではありません。

しかし傍目八目で眺めれば、NATOはやっと軍事同盟になれたというのが実情で、つい最近まで盟主を気取るドイツはロシアと蜜月をむさぼっていましたし、フランスはド・ゴール主義丸出しで反米が国是のようなありさまでした。
そして両国とも中国にはベタベタに甘い対応で、中国を慢心させていました。

フランスなんぞは、NATOプラス構想の下でアジア事務所を東京に作ろうという計画を、ひとり反対して潰していただきました。
これは単に中国におもねっただけではなく、アングロサクソン同盟に近い日本をNATOに近づけると、米英の力が強くなりすぎるという思惑があったためだといわれています。
また東欧諸国も一枚岩ではなくハンガリーは親露的態度を撮り続け、ウクライナ支援の足を引っ張っています。
トルコに至っては、NATOにいることのほうが不思議です。

このような揃わない足並みは、NATO第5条の自動参戦条項のメダル裏側とでもいうべきもので、一国への攻撃は全体への攻撃と見なして反撃するというと聞こえがいいのですが、裏返せば一カ国でも反対すればなにも決まらないことにつながります。
それはフィンランドとスウエーデンの加盟に、トルコが国内問題を理由に拒否したために加盟まで迂遠な道のりであっことを思い出せばわかるでしょう。

それに対して、英米豪の参加国共同体であるAUKUSは、非常にすっきりとした軍事同盟です。
英国と英連邦国+米国といういわばアングロサクソン同盟であり、中国の脅威に対しての認識のズレはありません。
唯一の不安は、政権交代によるブレですが、豪では2022年政権交代があり、対中強硬派であった与党・保守連合(自由党と国民党)から、対中融和色が強い労働党に政権が変わりましたが、温度差はあるもののAUKUSには賛同しています。

おそらく今年中に協議が始まり、遠からず加入の手続きに入るのでしょうが、これでNATOに並ぶアジアの安全保障アーキテクチャ(構造物)が完成します。
こんな重大な時期に必要なのは政治の安定です。
与党をぶッ壊している暇はないのです。

 

 

 

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コメント

でもNHKニュースにて
>オーストラリアのアルバニージー首相は、9日朝記者団に対し「日本が協力の候補にあがることは自然なことだ」と話しました。
>ただ「AUKUSのメンバーを拡大することではない」と述べ、日本をメンバーに加えることは想定していないという考えを示しました。

こんなことも言われてますね、悲しいことに、ギリギリでまだ信用されてない?

名前書き忘れました。すみません。ねこねこです。

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