「令和のヤマト」?河野ジュニアの最後ッペ後遺症
え~、今週はぼけーとしていて、アップを忘れたり、昨日は予定稿をあげてしまったりミス続きでした。
もうしわけありません。
さて、河野太郎氏は並外れて強引なキャラです。
突破力というとカッコイイのですが、ただの思い込みだったり、横車だったりしています。
自然エネ財団の大林ミカ氏をムリクリに政府のエネルギー諮問機関に押し込むようなことをします。
では大林氏のセキュリティクリアランスをしたのかといえばまったくしておらず、中国国営企業のロゴ入り資料を配布するという椿事で、身元がバレてしまいました。
おお、なんて恥ずかしい。中国のエージェントを国家の諮問会議に招き入れていのか、ってわけです。
もうひとつの思い込みのほうは、防衛大臣時代のイージスアショアの計画を潰したことです。
河野防衛相「イージス・アショア」配備断念|日テレNEWS24
これなんぞムリ偏に無理の典型で、わが国のミサイル防衛に大きな打撃を与えました。
このイージスアショア・システムは、既に予算がつき、相手企業との契約も済み、用地設定も済んで、すでに日本のミサイルディフェンス(MD)計画の一部として動き始めていました。
それを防衛相の無能役人のミスによる地元自治体との軋轢を理由に、全部白紙撤回にしたのですからそうとうなもんです。
理由に事欠いてブースターが演習場敷地内に落ちるの落ちないのって河野氏は説明していましたが、あーた原爆が頭に落ちて来る時に、空ッポのブースターのドンガラのほうが心配で、全部白紙にするっていうのですから、力なく笑うしかありません。
それを説明するのが、あんたの仕事だろうが。
その辺から説明します。
頭の中でシミュレーションしてみて下さい。イージス・アショアからSM-3ブロック2Aが発射されるのはいつでしょうか。
それは日本に対して弾道ミサイルが飛来すると予測された時点以外考えられません。
突然いきなり飛来するということは考えられません。それは日本に対して武力攻撃が行われるという事態が発生したときです。
とうぜん、こういう事態のために作られた国民保護法が発令されます。
本来は国民全体にかけたいところですが、極度の混乱を招きますし、そもそも一般人向け防空施設がないわが国ではむりです。
したがって限定的なものになりますが、その中に攻撃が予想される防衛施設周辺は当然入るでしょう。
ね、もうお分かりでしょう。このイージスアショアが使われる時とは、予定地の周辺市街地は無人な時なのですよ。
つまり、仮に約70㎏のMk72ブースターが敷地外に落ちても、落ちる場所は無人で誰もいない。
こういうことを反対の理由に上げる方も方ですが、それを「いやイーシスアショアが使われる時には市街地は人はいませんから、だいいち原爆が落ちてくるのとどちらがいいんですか」と説明できない防衛官僚もバカ丸出しです。
だから学歴エリートはイヤダ。
しかしそれに怒って計画全部を潰すなんて暴走以外なにものでもありません。
こんな国防の根幹を揺るがすような重要な決定は、もっと慎重に専門家でもんだ後に閣議決定すべきものなのに、さっさとメディアの前で中止と言っちゃって既成事実化してしまうところがこの人です。
こんなくだらない理由でMD計画を潰してしまえば、とうぜん副作用があらわれます。
日本に核ミサイルの照準を合わせている3カ国(中朝露)は、ほー我々がイヤな防衛施設を潰すにはやっぱり住民運動と自治体反対がいちばん効くか、いいこと聞いたぜと膝を打ったことでしょう。
担当大臣が率先してこんなデマまがいのことを理由にイージスアショアを潰してしまったために、自衛隊は仕方なく海自の艦載イージスとPAC-3による迎撃体制を構築しました。
それでなくても艦も人員も足りない海自はなんとかやりくりして、洋上に定められた海域に高価なイージス艦をプカプカ浮かべておくという任務を黙々とこなしたのです。
その時はもう河野氏は、防衛大臣を辞めて総裁選に出馬なんぞしてはしゃいでいました。まことにいい気なもんです。
そもそもこういう海自に無理な負担をかけないようにするのが、このイージスアショアの目的だったのですが、この大臣閣下の横車の尻ぬぐいのために、イージス艦の負担増と疲弊ぶりが表面化しました。
おまけに北朝鮮は一週間に1発撃つような馬鹿げたことをしています。
これも日本には有効なミサイルディフェンスがないことをお見通しだからです。
あげくどうなったのか。
ただでさえ人手不足の海自はこのことによってさらに負担が重くなったうえに、契約したイージスアショア用SPY−7レーダーが丸ごと余ってしまいました。
河野さんが買ってくれればいいんですが、代替案として登場したのがイージス艦の追加建造でした。
防衛省
「地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備断念を受けて新造する「イージス・システム搭載艦」の整備費が1隻あたり約3950億円に上ることが12日、分かった。敵のミサイル拠点などを攻撃する「反撃能力(敵基地攻撃能力)」として活用する米国製巡航ミサイル「トマホーク」も搭載可能な垂直発射装置(VLS)を備える。政府関係者が明らかにした。
政府はイージス搭載艦を2隻建造する。令和9年度に1隻、10年度に1隻を配備する計画で、6年度から建造に着手する予定だ。VLSは計128発分の発射能力を有し、既存のイージス艦の3割程度増やす」
(産経2023年8月12日)
<独自>イージス搭載艦、1隻あたり3950億円 - 産経ニュース (sankei.com)
この新型イージス艦は艦隊防空ではなく、ミサイル防衛を主眼にしたイージス・システム搭載艦という構想ですが、実質的にはイージス艦がもう8隻から10隻に2隻増えるだけで、負担増は変わりません。
ただし新型イージスは垂直発射装置(VLS)を128個まで増やしたために基準排水量が1万トンを超えて、まや級DDGよりかなり大型化します。
1隻あたりの建造費は3731億円とまや級の2倍以上に達しました。
ジャーン、これが世に言う「令和の大和」です。
いまでもDD(駆逐艦)というより巡洋艦のサイズですが、これでもスケールダウンしたのですよ。
当初の計画では、基準排水量約2万トン、全長210メートルの巨艦が俎上に上っていた時期もあったようです。
こういう巨艦を作れば人員をまたやりくりせにゃなりません。
大変な人手不足で悩まされている海自にはまたまた頭が痛いことです。
かくして河野ジュニアが思いつきで止めてしまったイージスアショア計画は、いまなお海自を苦しめているのです。
カン元首相の全原発停止の「お願い」もそうでしたが、この河野氏のイージスアショア計画の中止も、長い後遺症を残しました。
専門的知見がない政治家の思いつきほどコワイものはありません。
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お、今日は2本立てですか。
これも本当にね、少し大柄のオッサンくらいのが降ってくるのと核弾頭降ってくるのはどっちがいいか?と、当時コメントしました。
当時のBS深層NEWSで元大臣までが「ブースターに落下制御昨日を付ける」なんてトンデモ発言をしていて呆れました。
なんのために海自でも空自高射隊でもなく陸自配備になったのかというね。全部河野が引っくり返しました。イキナリだったもんなあ。
投稿: 山形 | 2024年4月25日 (木) 06時15分
当時深夜にやってたBS深層ニュースの発言は河野よりよっぽど専門家な中谷ゲソ元大臣です。今思い出しました。
投稿: 山形 | 2024年4月26日 (金) 09時14分
ゼロリスク病に
罹患したマスコミ、国民も
同罪かと思いますよね
投稿: ぴよん | 2024年4月26日 (金) 14時38分