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2024年5月25日 (土)

蘇る戦狼

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頼新総統の誕生に合わせて、中国はまた戦狼路線に回帰してしまったようです。
つまり、戦争をちらつかせた脅迫と圧力路線です。

「中国軍で台湾を含む東シナ海などを管轄する東部戦区は日本時間の23日午前8時45分から台湾の北部と南部、それに東部の、台湾をほぼ取り囲む海域や、台湾の離島の金門島などの周辺で軍事演習を開始したと発表しました。
東部戦区によりますと、軍事演習は24日までの2日間行われます。演習の内容については、日本時間の23日 午後5時時点の発表で、海や陸への攻撃や潜水艦に対応する訓練などを続けるとともに、部隊が連携して攻撃する実戦的な能力を検証するとしています」
【23日 詳細】中国軍 台湾周辺海域で軍事演習を開始 頼清徳総統 政権への圧力を強める | NHK | 中国・台湾

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中国軍が台湾周辺で演習 出漁取りやめる漁業関係者も 不安の声上がる(中央社フォーカス台湾) - Yahoo!ニュース

この演習は台湾を太平洋から遮断することを意図しているようで、すでに大きな被害が漁業関係に出ています。

「(高雄中央社)中国軍は23日、台湾周辺の海空域で軍事演習を開始したと発表した。漁業関係者の中には操業エリアが演習区域に含まれているとして出漁を取りやめる人も出るなど、不安の声が上がっている。
北東部・宜蘭県はえ縄漁業協会元総幹事の林新川氏は、現時点での影響は大きくないとしながらも、魚群数が増える10~11月に演習が行われる場合には漁業関係者の生計に大きな影響が出るとの懸念を示した。また中国は台湾を脅迫できないとした上で、お互いに妨害せず、安定して発展することを望むと話した。
北部・基隆の漁師は、中国の軍事演習について「われわれには阻止できない」と諦め顔。身の安全が心配だとし、事前に演習に関する情報を調べ、出漁時には演習区域を避けるしかないとため息をつく。両岸(台湾と中国)が平和的に付き合うことを願うとした」
(フォーカス台湾5月23日)
中央社フォーカス台湾

2022年8月の台湾包囲軍事演習においては、台湾島北部のA3、A4に日本の与那国島、石垣島、宮古島が挟まってしまっています。
前回は波照間近海に弾道ミサイルを撃ち込んで見せました。

今回も似た布陣ですから、これは明らかに日本に対しての軍事的挑発も含んでいるととるべきでしょう。
駐日大使が言うように「台湾を支援すれば日本国民を火の中に入れてやる」という言葉を体現しているようです。

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「台湾有事は日本有事」が現実に 中国演習で高まる脅威 - 産経ニュース (sankei.com)

この軍事演習の目的を中国はこう説明しています。

「中国国営の中央テレビは、今回の軍事演習のねらいについて、軍直属の国防大学の専門家の分析を伝えました。
このうち、台湾本島の北部周辺での演習については「台北にある政治と軍事の重要目標に対する威嚇だけでなく、民進党当局への打撃となる」としています。
また、南部周辺での演習については、与党・民進党の支持者が南部に多いとされていることを念頭に「『台湾独立』勢力の本拠地に政治的に大きな痛手を与えられる」と指摘しています。その上で台湾南部には貿易などで重要な高雄港があり、台湾の経済や貿易に打撃を与えることもできるなどとしています。

そして、東部周辺での演習については、太平洋に面していることから「台湾のエネルギー輸入の生命線や『台湾独立』勢力が海外に逃亡するルート、それに、アメリカなどによる支援ルートを絶つ上で重要だ」としています」
(NHK前掲)

台北がある北部は政治経済中枢への威嚇、南部は民進党支持者が多いので「独立派本拠」への威嚇、そして貿易港の基隆を遮断するということだとしています。

といっても、現実にこんなふうに台湾近海にズラっと水上艦艇を並べたら、見た目は素人受けしても艦隊運動ができずに実際は射的場の的にすぎません。
世界一優秀な日米の潜水艦隊や宮古島の対艦ミサイルのいい的になるだけなんですがね。
いわゆるコケおどかしで、国内向けのパーフォーマンスです。
ただし、こんなことばかりやっていて、それを「演習」だなんて呼ぶようだと、プロパガンダと現実の戦争がゴッチャになっちゃうかもしれませんが。

一般的に言って、軍隊というのは(特に海軍は外交を受け持っていますので)プロパガンダをよくします。
米海軍なら、空母打撃群にズラっと艦隊を組まして上空には艦載機なんていう堂々のパレードをよく見せます。
中国軍は米軍の比ではなく、プロパガンダを共産党の政策の柱にしている国ですから、一から十まで宣伝、また宣伝。
パッチモンの空母らしきものが出来たといえば、練習艦のくせに南シナ海や東シナ海をうろつかせて砲艦外交に勤しませます。
今回の台湾「封鎖」も同じコトを大規模にしたものです。
ただね、こんなことばかりしているもんだから、台湾侵攻ができると自己催眠にかかってしまっちゃったのです。
リアルな現実と幻想がプロパガンダで引っついてしまって、どこからが宣伝でどこからが実際の政治・軍事情勢を見据えた訓練なのか境目がわからなくなってしまったようです。
危ない、危ない。

では、頼演説のなにが中国をこれほど苛立たせているのでしょうか。
それは頼氏が中国と台湾との関係を、蔡英文時代から一歩進めて冷厳に既定して見せたからだと石平氏は見ます。
蔡英文時代は、みずからを「台湾」と呼称していました。
これは独立派としての正名であると同時に、中国から見ても「台湾という地域」であるために摩擦を呼ばないという巧妙な処世でした。

しかし就氏はあいまいさを一歩抜け出して、一貫してみずからを「中華民国」と呼んで、「地域」ではなく国家であることを明確にしました。
一見、馬英九国民党時代に逆戻りしたようですが、国家としてのアイデンティティを明確に打ち出したのです。

また中国に対しても蔡英文は慎重に「対岸」という地理的呼称を使って、「中国」という表現は封印してきました。
中国は、外国から見た呼称です。
ですから、頼氏が「中華民国」、あるいは「中国」と呼ぶことは、台湾は中国にとって「外国」であって、「中華民国」という独立国だと宣言したことになります。
これは台湾が、ウクライナと同様に世界の民主主義陣営と全体主義陣営の最前線に位置することを明瞭にしたことになります。

「台湾の総統が「中国」という言葉を使うと、要するに台湾を中国と区別して、「台湾が中国ではないこと」を表明することになる。それが「台湾が中国の一部」だと主張する中国政府を「刺激」してしまう恐れがあるからこそ、蔡前総統は無用の摩擦を避けるために公の場合では「中国」という表現を避けていたが、頼総統は今度、「中国」という固有名詞をあえて普通に使って、「台湾は台湾、中国は中国」という立場を明確に示しているのである。もちろんそれは、厳然たる事実でもある」
(石平5月23日)
中国は、頼清徳・台湾総統就任演説の「ここ」にこれほどまで激しく反発した(石 平) | 現代ビジネス | 講談社(2/4) (gendai.media)

頼総統は蔡英文の現状維持政策をきっちり踏襲しつつ、一歩先に踏み出したわけです。

さて、中国がこのようなエスカレーションの階段を登れば、ロシアのように本気で戦争という大バクチに手を延ばすことになります。
まるで、満州事変以降の日本を見るようです。
中国にとって南シナ海の要塞化は満州事変であり、国際司法裁判所の裁定はリットン調査団でした。
ここで国際法に従いさえすれば、中国は戦狼化する必然はなかったのです。

ところが中国は南シナ海と台湾へ向けての軍事エスカレーションの道を選択し、空母は作るわ、弾道ミサイルを飛ばすわ、大規模軍事演習をするわ、まるでシナ事変から足抜け出来ずに、米国に経済制裁を受けて戦争を始めた70年前の日本のよう。
その経済制裁は、昨日触れたように始まっていますから、この制裁と経済の崩壊が共鳴しながら中国社会を襲うことになるでしょう。
そのとき、敵は外部にいるとばかりアジって来た習がどうするのか、いちど頭を冷やして日本近代史を読み直してみるのですね。
オーイ、習近平よ、その先は戦争だぞ。国を滅ぼしていいのかい。

 

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コメント

艦船数が米国を抜き世界一となり、戦闘艦数も多いぞと驕り高ぶる中国。
空母も3番艦が試験航行、次も建造中。
建造もお金が掛かりますが、その後の維持メンテ、乗員の確保から教育とその費用は膨大。
経済が壊れているのに造り続ける狂気の沙汰。
失業率も高く、倒産多発、不良債権は国内外にあり処理の仕方も分からなければ、莫大すぎて無理ゲー、目眩しに台湾でドカンとやったろうなんて空気になってるとしたら危ない。

こんな中、いまだに中国進出を準備してる日本企業もあるらしく、こっちの方も理解出来ませんや。
経団連も狂ってる。

タイトルが秀逸!

〈甦る金狼〉
おおっ、松田優作ですね。山形さんのコメント見るまで全く気づかなかった。 いい役者さんでしたね、それにしても早すぎます。

テーマと全く関係ないゴミレス失礼しました。

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