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2024年6月11日 (火)

離島からの避難を助けないデニー知事

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台湾有事において、中国軍が台湾島東部を攻撃するために、宮古、八重山のいずれかを攻撃する可能性があります。
直接攻撃を受けないまでも、与那国、波照間は海上封鎖線の内側に入ってしまいます。
また現代の戦闘機の空戦においては与那国はもちろんのこと、八重山、宮古上空まで、わずか数分で到達してしまい、これらの離島上空は空戦空域となります。
台湾有事は日本有事であるというのが、亡き安倍氏の持論でしたが、まさにそのとおりとなることでしょう。

与那国島は1700人の住民がおり、250人の自衛隊員が駐留しています。
この封鎖は台湾だけでなく、日本領土に及ぶ封鎖です。
少なくとも、政府は早急に与那国島民の避難計画を策定する必要がありますが、具体的進展は見られていません。

「島民からは不安の声が上がる。その代表格は、糸数健一町長だ。
「これだけで島を守り切れるのでしょうか。電子戦の専門部隊とはいっても車両2台分くらいの増派で大丈夫なのでしょうか。もっと増やしてもらいたい」
「島民の避難も大きな課題です。島内での避難は防災訓練で実施していますが、島外への避難は全然やっていません。陸路では逃げられないのでフェリーと航空機で、ということになりますが、フェリーは120人程度、航空機は50人程度しか一度には乗れません。とても間に合わない」
(清水克彦2022年5月27日)
「台湾有事の最前線」に行って分かった、“日本の防衛力”の不安な実態 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)

真っ先に県民保護を訴える責任があるはずの、沖縄県知事はこんなことを他人事のように言っています。

「中国が米国のペロシ下院議長台湾訪問に対抗して台湾海域に向け複数の弾道ミサイルを発射したことに、沖縄県の玉城デニー知事は4日、「米中の覇権争いをあおる状況になっては絶対にいけない」と危機感を示した。
知事は、冷静かつ平和を構築する外交が重要と強調し「中国と台湾、中国と米国の関係において、県民や国民がその不安に巻き込まれることは絶対にあってはならない」と述べた。
また、政府に対して「不測の事態はあってはならず、常に冷静かつ信頼の構築を重ねていくことを中国や米国に申し入れてほしい」と求めた」(沖縄タイムス8月5日)
沖縄・デニー知事「不測の事態あってはならず」 米中の「覇権争い」に危機感(沖縄タイムス) - Yahoo!ニュース 

はぁ、そうですか、「冷静かつ信頼関係の構築」ねぇ。
防衛計画など論以外、避難計画を策定したりすればチューゴクを刺激するってわけです。
あのね、デニーさん、そもそも侵略の意志を露骨に示した中国と、それを防ごうとしている米国は、いわば火付け盗賊と消防士、台湾は一方的被害者の関係なのです。
それを全部同列に並べて「冷静かつ信頼の構築」ってどういう意味になるのでしょうか。
火付け盗賊と消防士が「信頼関係の構築」できるとでも(笑)。
消防士にや被害者に向かってナニをしろというのですかね、台湾を守るのを止めろ、防ぐのをよせ、やらされるままになれとでも言うのかしらね。

「米中の覇権争い」ですか。わかったようなことを。
米国が、台湾を切り捨てて出来たのが今の米中関係です。
文革で疲弊の極にあった中国を救済し、国連常任理事国の地位まで与えて超大国の道を開いてやったのも、当時の米国です。
そして天安門事件で世界的に孤立した中国を救ったのが、わが国でした。
しかしそれは、米国は中国が台湾を武力併合しない、覇権主義には立たないという大前提があったからそうしたまでのこと。

しかしその結果、どうなりました。
強大化した中国は、約束を破って台湾を武力で併合するという姿勢を露骨に見せ始めたから、こうなったのです。
この軍事演習は、覇権主義特有の「危険な火遊び」なのです。
つまり「米中の覇権争い」ではなく、中国の覇権主義こそにすべての問題の根があります。
こういうどっちもどっち、お互いに冷静になんていう評論家づらした物言いは、中国の要求に屈しろということと同じです。

なんの解決にもならないばかりか、中国を支持することととまったく同じです。
日頃から、駐留米軍を沖縄から追い出すことにだけ熱中してきたデニー知事は、もっとはっきりとモノをいうべきですね。中国加油、他妈的台湾とね。

政府に求める必要なんかありません。
だって、リン外相はデニー氏と同じ立場ですから。

「林芳正外相は2日の記者会見で、アジア歴訪を開始したペロシ米下院議長が同日夜にも台湾を訪問するとの観測が強まっていることについて、「日本政府としてコメントする立場にない」と述べた。その上で、「一般論として申し上げると、わが国としては米中両国の関係の安定は国際社会にとっても極めて重要である」と語った」
(産経8月2日)
林外相、ペロシ氏訪台「コメントする立場にない」(産経新聞) - Yahoo!ニュース

こんな米中を同列に並べて自制を求めるようなことを言ってしまったために、米国は怒ったそうですよ。お前はどっちの味方なんだ、とね。
そんな三流評論家のようなくだらないことを言うより、県知事としてやらねばならないことの第一は、沖縄県を圧迫している中国軍の不当な軍事演習に強く抗議すること。
次に、海上封鎖にさらされている与那国町長が要請している避難計画を、早急かつ具体的に国と共同で作ることです。
そして第三に、そのための受皿である港湾や空港の強靱化を進めることです。

現在、沖縄、鹿児島に限らず、大災害が頻発する中で、各県は先を争うようにして大規模避難訓練を実施しています。
参加数は昨年度に比べ1・7倍で、「武力侵略」が空論ではなく、北朝鮮や中国の弾道ミサイル発射やウクライナ戦争など、日本の安全保障環境で「戦争」が現実味を帯び始めたことが影響しているのでしょう。

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産経

ただし上図でわかるように、大半の訓練に住民自身は不参加で、訓練の想定も現実味に欠けるという声は専門家から常々上がっていました。
たとえば、国は2020年5月、都道府県向けの通知で、国主導の訓練は「広域での高度な訓練」を行うと明記しました。
これはいままでのように大水、地震、噴火などの自然災害だけではなく、武力侵略を想定する県をまたいだ事態を想定しています。

沖縄ではこのような訓練が想定されています。

「図上訓練は政府では内閣官房と消防庁、国土交通省が主体となる。沖縄の離島では①台湾との距離が110キロの与那国町②尖閣諸島のある石垣市③宮古島市④多良間(たらま)村⑤竹富(たけとみ)町-の5市町村が参加する。
訓練は武力攻撃事態などへの政府や自治体の対処を規定している国民保護法に基づいて行う。想定は武力攻撃が予測される事態を政府が認定を検討している早期の段階で住民避難に着手する。より早く、多くの住民を避難させる輸送手段を確保できるか検証する。
住民避難には通常から離島に運航している民間の航空機と船舶を使う。
5つの離島で観光客を含めて約12万人の避難のために可能な限り早く、多くの航空機と船舶を離島に送り込む。そのような事態になれば沖縄本島も住民は屋内避難の対象になるため、離島住民の避難先は九州とする」
(産経前掲)

避難の流れはこうなります。
石垣、宮古、多良間、竹富の5市町村は、住民に危機が迫っていることを認識してもらい、集落などの単位ごとに空港と港に集まってもらう輸送手段の確保と要領を説明します。
宮古・八重山からの脱出を想定している人数は、沖縄県の試算で1日2万5千人です。
鹿児島と違って、至近距離に本土がないので困難な避難となるでしょう。

2020年の国勢調査では宮古の人口が5万4020人、八重山が5万3297人ですから、宮古の避難想定数が1万500人、石垣で1万、いずれも5分の1ていどということになります。
島に残されたひとたちにはシェルターなどを準備せねばなりません。

宮古・八重山のシェルター建設は進んでいないようです。
沖タイの阿部岳記者はこんなツイートをしています。

「きょうは政府が先島諸島に建設を検討しているシェルターについて。不穏です。例えば中国がシェルターを造り始めたら、身構えますよね。
シェルターは一見あった方がよさそうで、反対しにくそうに見える。でも、ミサイル発射から着弾までのわずかな時間に人々が逃げ込める距離に造ろうとしたら、いくつ造っても足りない。
命を守る効果は限定的。緊張を高め、戦争を呼び寄せるリスクが大きい」
阿部岳 / ABE Takashi(@ABETakashiOki)さん / Twitter

こういうドグマに冒されたメディアと議論しても始まりませんが、記者ならともかく県知事までがこの調子ですからなんともかともです。
命ど宝だとか、先島切り捨てを許さない、とか言いながら、島民が身を守る最低限の施設まで「戦争準備」となってしまうのですから話になりません。
しかし、こういう空気に押されてシェルター建設はまだ青写真もできていないようです。

くだらない講釈を垂れている時じゃないのですよ、デニーさん。

 

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コメント

5月18日、その前日にエマニュエル駐日米国大使が与那国島を訪問したことについて、玉城知事は「台湾に近い場所を訪れるのは緊張感をもたらすものだ。新たな火種を呼ぶことがないよう注視したい」と述べた。
5月24日、中共による台湾を囲む軍事演習について、玉城知事は「演習は中国の安全確保のためのもので、中国内の判断で行われている」、同時に「地域の不安定さを招かないように慎重に行われるべきだ」と述べた。
玉城知事は5月18日の米国向け発言とバランスを取ったつもりなのかも知れないが、「演習は中国の…」の方は完全に余計であったと考える。
あのひと続きで玉城知事は、「中国の安全の確保」とは、「台湾と米国が齎す脅威からの安全確保」であるとの認識を持っていると、周囲に懸念させることになったので。

沖縄県は台湾にも事務所(公益財団法人沖縄県産業振興公社台北事務所)を開設していて、観光・経済活動・文化の交流を発展させる取り組みを行なっているし、頼総統の就任に際して玉城知事自身が相互交流の拡大を求めている。
私はこの点から、沖縄国際大学の野添先生の「台湾との交流を目指すならなおさら海峡の平和と安定を望む、だけでよかったのでは」とのご指摘に同意。
もしも玉城知事が日本国民や米国民による八重山列島や台湾訪問にも懸念を示したら、でも沖縄県民だけは行っても大丈夫などとしたら、ある意味スゴいけれど、そんな与太話と関係なく、「演習は中国の…」は思慮なき発言だった。
お陰で、玉城知事が衆院議員時代の安全保障委員会で、「6,400人の自衛官では沖縄を守れない」「もっと国力としての力を注ぐべきだ」と述べている動画が再発掘されて、変節の理由に中共があると憶測どころか決めつける人も案の定出ちゃった。
だがしかし、玉城知事を中共の代弁者と認定して皮肉り口汚く馬鹿にするだけの言説や、その知事を選んでいる沖縄県民が後悔する事態が起きて涙目になるのを期待する言説で溜飲を下げるのも、違う。(まあそれも、それに対して似た調子で嫌悪しまくる言説も、機に乗じているが質は雑になっている中共の工作と考えればスルーもできる)

何処でも何にでも意見は分かれたり様々になって自然だが、少数になった時に「分断を煽るな(=己らと同じでないのはおかしい)」「少数の言うことを聞け(=聞き入れろ)」、多数になった時に「これ(だけ)が民意」とか言う空騒ぎはもう無しにして、情勢や事実関係を観察する目に無い方が良い濾過装置を探して外し、県内地元が何を何故求めているのか、県政や国政が何にどういう理由で応えるのか応えないのか、それらの要求や判断に必要或いは十分な合理性はどうか、違いについての妥協点や折り合い方はどうであるか(国が出してきた代償や譲歩を考える前に「宣撫する意図が!」で止まるのもやめようね?)、決断に伴う影響についての言及はどうであるか、それらを見て(できれば落ち着いて)考えていくと、そしてそういうことをやれる人々が為政側にも有権者側にも次々現れると、社会全体的な成長や安寧の度合いを増していく助けになるんじゃないかなと、ある種の病の寛解の可能性を視野に入れたことを考えてみる。(「日米政府や自衛隊米軍とちょっとでも仲良くしたらきっと死ぬ病」とか、「いつも物申さないときっと死ぬ病」とか、「いいあんべぇ(良い塩梅)を探したらきっと死ぬ病」とか。あと、尖閣に海自艦出せとか、向こうがやってるからこっちもやるべき!とかの「強い日本へ行け行けどんどん病」とか。真面目に言ってます)
そうしないと、地元の地元、地元、県、国…「民意の規模の大小による齟齬にどう対処するか問題」は、永遠に1μの進歩も起きない気がするから。
折り合いをつけたくなくて文句垂れに時間を費やす人生は、私は嫌だし。

デニー知事は元々離島のことなんて考えてません。島ぐるみ会議に多分離島は入っていない。領土が侵されている石垣島の状況も他人事だし。

今は反自衛隊的な言動ばかりですが、知事候補になる前までは沖縄県防衛協会のメンバーだった人です。一本筋の通った矜持がないんです。

権力の監視するのがメディアの役割らしいですが、沖縄二紙なんで知事べったりですね。ある意味、知事が自分達の主張から外れないように監視してるのかもしれませんがね、

 デニー知事やその支持者団体-県内マスコミらは、中共に対する一定の信頼と、あたかも通常外交が通用するがごとき過信・誤認識がイタイ。
結果的に無駄であったなら、それでよし。
先島は迎撃・攻撃含めてミサイルのハリネズミ状態にし、しかるべくシェルター建設も急務です。
すでにして台湾はイスラエルに次ぐミサイル密度を完成して、穴はむしろ先島です。

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