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2024年6月26日 (水)

ガザの市民死者数3万3千人説は真実だろうか

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淡々とガザ戦争について考えています。
ガザ戦争についての一般的イメージはこうです。

パレスチナ自治区ガザの保健当局は19日、イスラエル軍の攻撃によるガザの死者数が計3万4千人を超えたと発表した。国連によると死者の3分の1近くにあたる1万人以上が女性だという。
保健当局の発表によると、イスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が始まった昨年10月以降の死者数は計3万4012人。負傷者数は計7万6833人に上る。
一方、国連女性機関が16日発表した報告書によると、死亡した女性のうち6千人が母親だった。その結果、1万9千人の子どもが孤児になったとみられる。また、ガザに住む100万人以上の女性と女児が飢餓に直面しており、清潔な水やトイレ、生理用ナプキンを利用できていない。肝炎や下痢などの感染症も蔓延(まんえん)しているという」
(朝日2024年4月20日 )
ガザの死者、3万4千人超える 国連機関「女性に対する戦争」と警鐘:朝日新聞デジタル (asahi.com)

この3万4千人という数字が一人歩きして、日本のメディアはもっぱらハマスをパレスチナ人の代表に祭り上げ、それに寄り添い、イスラエルは虐殺を続ける悪玉ということを報道方針としました。
いまや世界のサヨク界隈の反イスラエルの人々は、これをジェノサイドとまで呼びます。
ちなみに「ジェノサイド」とは、安易に使っていいレッテルではありません。

「genocide」(ジェノサイド)という言葉は、1944年より前には存在しませんでした。これは非常に特定的な言葉で、あるグループの存在を抹消することを目的として行われる暴力的な犯罪行為を意味します」
ジェノサイドとは | ホロコースト百科事典 (ushmm.org)

つまり特定の民族が特定の民族を抹殺するための残虐行為がジェノサイドであって、イスラエルがガザで戦っているのは「パレスチナ人」一般ではなく「ハマス」というテロリスト組織なのです。
ここを混同しないで下さい。
イスラエル軍の行き過ぎた戦闘行動が多く市民を巻き沿いにしたことは事実ですから、それはそれとして批判されるべきですが、それはハマスが市民の家や病院、学校に立て籠もり、トンネルからロケット弾や銃で攻撃したからです。
このような「人間の楯」戦術はハマスの定石であって、それが市民の死傷を増加させましたが、この卑劣な戦法についてほとんどのメディアは沈黙しています。

また「ガザ保健省」あるいは「国連機関」と名乗ってプレスリリースしているのは、ハマスです。

「イスラエル軍のハガリ報道官は4日、パレスチナ自治区ガザでの支援を担う国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、イスラム組織ハマスを含む武装集団から450人を超える「軍事工作員」を雇用していたと述べた。イスラエルはこの情報を国連と共有しているとしている」
(ロイター2024年3月5日)
UNRWA、ハマスなどから450人以上雇用=イスラエル軍報道官 | ロイター (reuters.com)

このような情報も「イスラエル軍はそう言っている」ていどでいとも軽く片づけられてしまいました。
もちろん西側メディアも「ガザ保健省」なるものの正体はとうにご存じで、申し訳ていどにこういう表現をしています。

「ガザ地区で殺害された人数、3万人超す=ハマス運営の保健省 大多数は女性や子供と」
(BBC2024年3月1日)
ガザ地区で殺害された人数、3万人超す=ハマス運営の保健省 大多数は女性や子供と - BBCニュース

なーんだBBC、「ガザ保健省がハマス運営」だとわかって書いているのですね。
それならなおさら罪が深い。

ならばプロパガンダに長けたハマスが出す「公式発表」は大本営発表にすぎませんから、独自に裏取りをするべきでしょう。
常日頃西側メディアは「これは確認されていない」という言い方をするのに、今回に限ってハマス大本営のプロパガンダを丸投げしています。
メディアが独自の裏取りをせずに、そのままプロパンダ数字を世界に流すから、それを米国政府も使ってしまい、これが公認の数となります。す。
最低でも、ハマス=ガザ保健省はこう言っているが、イスラエルはこう言っているという両論並記でもしてくれたならいいのにと思いますが、これでは偏向報道です。
思えば、最初の10月7日のハマスの越境テロ時、その現場になぜか居て画像を取り巻くっていましたが、どうしてこの時間にこの箇所でハマス戦闘員が突破するとわかっていたのか不思議じゃありませんか。

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【解説】 イスラエルへの急襲、不可能と思われたが……ハマスはどうやって - BBCニュース

もちろんハマスが10月7日にここでテロを行いますよ、という情報をBBCなどはあらかじめ知っていてこの場所で待っていたのです。
このようにハマスと西側メディアは水面下でツーカーの関係だったことが暴露されました。
こういう写真を報じた段階で、西側メディアは報道の中立性を喪失しているのです。

それはさておき、まだガザは鉄火場です。戦争が終わらねば正確な死傷者数など出るはずもありません。
戦争の途中で、中立性が疑問視される組織があたかも公式発表のようにして出してくる数字を垂れ流していい道理がありません。

さて、ペンシルベニア大学ウォートン・スクールの統計学・データサイエンスのエイブラハム・ワイナー教授は、この3万4千人説が、自然発生的な数字がどのように機能するかを理解」していない人間が作為的に作った数字だと考えています。
「ガザ保健省」はパレスチナ人vsイスラエルという図式を作り出したいために、ガザにはハマス戦闘員が存在しないような見方をします。
一般市民とハマス戦闘員との区別をつけすず、ベタで「パレスチナ人の死傷者」という表現をします。
このことは西側メディアも知っています。

「殺害された人数を発表する際、保健省は民間人と戦闘員を区別していない」
(BBC2024年3月1日)
ガザ地区で殺害された人数、3万人超す=ハマス運営の保健省 大多数は女性や子供と - BBCニュース

したがって、イスラエル軍が去年末にこう発表しているのもほとんどスルーされています。
去年末時点で7000人、そして今年3月には1万3千人の戦闘員を殺したとしています。

「イスラエル国防軍は2月29日の時点で、少なくとも1万3千人の戦闘員を殺したと明らかにしている は「ハマスのテロリスト」だったと推定している」
(BBC3月1日))
ガザで3万人超が殺されたと現地当局、イスラエルは戦闘員1万3千人を殺害と 数字が示すものは - BBCニュース )

このイスラエル軍発表の1万3千人という数字も、ハマスと同じく戦時プロパガンダであることはいうまでもありませんから割り引かねばなりません。
仮にハマス戦闘員の死者が1万人前後だとすれば、ガザ保健省=ハマスの主張する3万3千人が正しいとして差し引き約2万人ていどとなります。

またガザ保健省=ハマスによる死者について、その死因について明らかにされていません。

「これまで報告されてきた死傷者数については、パレスチナ人がどのように殺されたのかを反映していないという批判が続く。イスラエル軍の空爆の結果なのか、砲撃なのか、あるいはパレスチナ側のロケット砲の誤射によるのかなどが、示されていないからだ。死者は現在いずれも「イスラエルの侵略」による犠牲者として計上されている。
ガザ保健省は最近では、WHOが「間接的な死者」と呼ぶ死者数を強調している。つまり、戦争の影響で亡くなったが、戦闘そのものに殺されたのではない人たちのことだ。
保険省は2月28日には、ガザ北部の病院で子供6人が脱水と栄養不良で死亡したと発表した。2人はガザ市内のアル・シファ病院、4人はガザ地区北部ベイト・ラヒアの病院で亡くなったという。
ガザ地区について国連は、今では人口の25%が飢饉(ききん)で犠牲になる危険があると警告。さらに、医薬品や医療が全体的に不足していることもあり、感染症にかかる人が劇的に増えているという」
(BBC3月1日)
ガザ地区で殺害された人数、3万人超す=ハマス運営の保健省 大多数は女性や子供と - BBCニュース

この記事で述べられているように、ハマスは国連の「間接的死者」という概念を拡大して、死者は現在いずれも「イスラエルの侵略」による犠牲者として計上しています。
このような「間接の死者」の原因は、戦争そのものにあります。
たとえば地震において直接の死者より、その後の避難生活での間接の死者が多かったように、避難生活による不衛生、栄養不足などで多くの人が死にます。
いわゆる関連死ですが、ガザ戦争の場合、これをすべて「イスラエルによる市民殺害」で一括りにしていいのでしょうか。
救援物資はどこで滞貨しているのか、考えたことがありますか。
おおよその人は、イスラエル軍か避難民を飢えさそうとして救援トラック止めていると思っています。
よく考えて見てください。そんなことをしてイスラエルにどんな得があるのでしょうか。
救援物資は組織的盗難に合って、運搬トラックまで襲撃されるから滞貨しているのです。
「「今や略奪は実に深刻だ」と、国連人道問題調整事務所(OCHA)のガザ代表を務めるゲオルギオス・ペトロポウロス氏は指摘。18日には、トラックに積載されて検問所からガザ入りした物資の4分の3が盗まれたようだという。
国連関係者によると、車両は武装集団によって組織的に襲撃され、停止させられる。この集団は、特にガザの闇市場で法外な値段で取引されるたばこの密輸を中心に行っているという。ガザに燃料を運ぶトラックも、最近狙われるようになった」

(BBC2024年6月22日)
援助物資が届かない……イスラエルと国連は互いを非難 - BBCニュース
つまり治安の不安定をうながしている勢力があるのです。
それがハマスかどうかわかりませんが、少なくとも混沌の長期化を願う彼らにとってこれは「いいこと」のはずです。
そのような状況があっても、ガザ保健省=ハマスは避難民や市民が死ねばただちに「イスラエル軍の虐殺」としてカウントしています。
つまりイスラエル軍の空爆の結果なのか、砲撃なのか、あるいは地上部隊の戦闘の巻き沿いなのか、パレスチナ側のロケット砲の誤射によるのか、戦闘とは関係のない間接的原因なのかなどが、いっさい示されておらず、死者はすべて「イスラエルの侵略」による犠牲者として計上されています。

もう少しわが国の民は、戦争における数字について醒めたほうがいいでしょう。
数字ほど容易にプロパガンダに利用されるものはありません。
一見「公的機関が出した統計数字」を「国際的メディア」が報じたとしても、その数字が信頼性があるかどうかを吟味して「ジェノサイド」なるものを考えたほうがいいと思います。
さもないと戦争にはつきもののプロパガンダにやられてしまいますよ。

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コメント

なんだかイスラエルにとっては太平洋戦争末期の日本をアメリカのルメイやグローブスが見た視点なのかと。
とは言っても日本の場合は島国ですから壁ブチ抜いて急襲されるおそれもなかったんですが、五十六の真珠湾攻撃で奇襲を受けた衝撃が大きかったと。
今は情報はテレビどころかネットで一瞬で拡散する時代だというのに、イスラエルも何やってんだか。ハマスは実に巧妙に狡猾に発信しています。BBCですら実はハマス側にベッタリで欧米メディアがおかしい。
日本の大手メディアはろくに勉強もせずに後追いするだけ。

まずNHKや民放キー局が「ガザ保健当局もしくは国連の現地組織=ハマス」だということを周知させる義務があると思うんですけどねえ。

昨日の記事に対応するイスラエルの裁判所判決が時事通信に出ました。
優遇されてるのに兵役逃れと税制優遇で子供作りまくりの「超戒律派」にも、一般市民同等に兵役を課すことを政府に命令。
そりゃねえ、自分達は十戒の「殺すな·盗むな·犯すな」を守っているだけで上級国民扱いですから、本来戦争なんかもってのほかのはずなのに「約束の地」を死守しろ!と自国民には戦わせてるというとんでもない矛盾が存在します。

事の発端となった最初のテロの時のネタニエフ政権は

・その情報をつかめてなかった
・掴んでいたが無視した
・逆利用しようとした

いずれにしてもネタニエフ政権としては致命的な判断とその結果となってしまい、今や「敵を完全殲滅するか俺が破滅するか」というもはや賭けにすらなっていない博打を続けるしかない状況にまで悪化してしまいました。
でもってヒズボラともドンパチを始めようとしてるわけで、戦火を中東一帯に広めかねないリスクまで発生しています。

この状況を収めるにはイスラエル国民がネタニエフ一派を生贄にして一旦落ち着きましょうって行動に出るしかありませんが、そうなると内乱に発展する可能性も高いわけで…いずれにしても先が暗い未来しか見えてこないのが悲しいところです。

どこの国でも一般大衆の過半数は、経済的にラクな生活をしてるわけでもなく、それじゃ小銭を稼ぐのにラクな仕事をしているかというとそうでもなく、シンドイ生活に耐えているから社会的に認められているかというとそうでもなくて、世間にゴロゴロ存在しているたった一人の自己の承認欲求を持て余して、日々ウズウズしてる有様ですわ、私もそう。昔はサラリーマン同士で飲んだりすると、「オレは会社の為に身を粉にしてるのに、会社は認めてくれない、おかしいだろ!」と叫ぶ泥酔おぢが必ずいました、まあ愚痴ですわ。そうやって特別な才能もない凡人は憂さを晴らさないと、人生まったく面白くないんですわ。

そんな大衆の過半数を相手に商売してるのが、どこの国でもマスゴミですわ。大衆の求めるモノは、「私がまっとうに生きているのに苦労が絶えないのはおかしい、そんな私が報われないのはエスタブリッシュメント層が悪い奴ばかりだからだ、奴らを罰しろ!」というルサンチマンを解放して、彼らを癒してくれる報道なんですわ。どこの国のマスゴミだって、こんな巨大な需要を前に商売しないのは、本当の馬鹿というものですわ。

真実が報道されるのではなくて、大衆の過半数が望む報道がされるんですわ。それで数字がとれる。日本の報道の基調は、シオニズム運動で強制移民をかけ幾度の中東戦争を連勝した強国イスラエルが、被征服民の烏合の衆になってしまったパレスチナ民衆を無差別(ハマス戦闘員が一般民に紛れ込んでる)に殺すなんてカワイソウだ! です。パレスチナ(国家)が事実上の無政府状態でテロリスト組織のハマスに支配されているというのは、大衆の過半数が嫌う自己責任が問われる不都合な事実でしかないので報道されないんですわ。

日本の都知事選のゴタゴタを見ると、日本人も自己責任(自分の面倒は自分でみる)を放棄しつつあるみたいで、なんだか烏合の衆になりつつあるようですわ。近い将来に自国経済の崩壊をキッカケに中共軍が侵略してきたとしたら、自己責任を放棄した日本国民のルサンチマンを癒すべく「日本なんか侵略されてしまえばいいんだー、命が大事」なんて内容の報道が、ごくフツーに日本マスゴミから流れて来そうでコワイですわ。

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