• S-019_20240720010001
  • S-040_20240720010001
  • S-051_20240720010101
  • S-060_20240720010001
  • S-066_20240720010101
  • S-001_20240720005801
  • S-002_20240720005901
  • 20240714-085307
  • 20240714-083351
  • 20240714-092922

« イスラエル戦時内閣解散に追い込まれる | トップページ | 正恩のイルソン離れは自信か、自滅か »

2024年6月21日 (金)

プーが北朝鮮に行ったわけ

S011_20240620013801

プーチンがわざわざ北朝鮮という辺境に出向いてまで「包括的戦略的パートナーシップ条約」とやらに署名しました。
これでプー・キム会談は3回目だったでしょうか。
初回はトランプとの直接会談に失敗した正恩にプーはすげないそぶり、2回目は去年の9月、ウクライナでの砲弾不足からわざわざ極東アムール州の「ボストーチヌイ宇宙基地」まで呼んで会談しています。
さぁキム坊や、大砲の弾くれたら、宇宙ロケット技術をちよっぴりお分けしてもいいんだぜというわけです。
それにしても、いままで旧式の武器を下げ渡してやるていどに思っていた「辺境の最貧国」が、ウクライナ戦争で突如として盟友に変じたのですからわかりやすいことではあります。

それほどまでにロシアの砲弾不足は深刻でした。

「(ウクライナ大統領府顧問 )ポドリャク氏によると、ロシア軍の砲弾使用数はピーク時で1日当たり3万5000~5万発だったが、侵攻が長引くにつれ同3000~5000発に減少。最近、再び同8000~1万2000発に増加した。(略)
ポドリャク氏は、北朝鮮がロシアに砲弾100万発以上や地雷、弾道ミサイルを提供したとし、「北朝鮮の武器供与はロシアを大いに助けている」との見方を示した。その上で「ロシアと北朝鮮、イランによるテロ国家連合は、明らかに武器や軍事技術を融通し合うという合意を結んでいる」と指摘。北朝鮮に武器提供を求めたのは、ロシアの軍需産業が逼迫している証拠だとも語った 」
(時事2024年2月1日)
砲弾数、ロシアの4分の1 ウクライナ高官「深刻な不足」:時事ドットコム (jiji.com)

最近、北朝鮮の砲弾供与を受けて(もちろん有償ですが)、ロシアはかつての勢いを取り戻しています。
逆にウクライナは、共和党のウクライナ支援のサボタージュのために支援が激減し、再び攻勢を招いています。

といっても北の砲弾やミサイルの品質は劣悪で、多くの事故を起こしてロシア兵を恐怖に陥れているようです。

「ウクライナ軍当局によれば、北朝鮮がロシアに提供した砲弾は不発や砲身内で爆発する不良品が多く、弾道ミサイルも半分以上は発射後に目標に向かって飛ばず、空中で失踪した」
(李相哲2024年6月19日)
金正恩政権の崩壊視野に対応策を  龍谷大学教授・李相哲 - 産経ニュース (sankei.com)

それはさておき、もうこの頃からプーは正恩のペースにはまりかけており、今回も朝高露低の力関係の中での3回目会談です。
今回、プーはわざわざ北朝鮮にまで出向いています。

「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は19日午前3時(日本時間同)ごろ、北朝鮮の首都・平壌に到着した。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が出迎えた。両首脳は同日午後、首脳会談に臨んだ。ロシアの通信社は、両首脳が包括的戦略的パートナーシップ条約に署名したと報じた。
首脳会談でプーチン氏は、北朝鮮の「ウクライナを含むロシアの政策に対する一貫して揺るぎない支持」への感謝を表明した。
プーチン氏はまた、今後の両国関係の基礎となる新たな「基本文書」を発表した。これに先立ち、ロシア政府関係者は、包括的な戦略的パートナーシップが結ばれる可能性を示唆していた。
その後、ロシアのRIA通信は、両首脳が包括的戦略的パートナーシップ条約に署名したと報じた」
(BBC6月19日)
プーチン大統領、北朝鮮で金総書記と会談 戦略条約に署名との報道 - BBCニュース


20240620-013638

BBC

ただし、プーはここで格下の若造にニコニコと揉み手をしたら恥だと思ったのか、来る時間も深夜2時、フツーそんな時間にはよほどの緊急事態でなければ首脳級の訪問はありえません。
そのうえ得意の遅刻を演出して、正恩を平壤空港で待たせてマウントをとっていますから、せこいというか芸が細かい。
空港ではポツネンと正恩が待たされておりました(苦笑)。

20240620-030619
BBC

お前、宮本武蔵かつうの。
これが国内の人物なら即刻処刑でしょうな。


ちなみになぜか正恩は、こういう場合に必ず引き連れて来る、ナンバー2の金与正(キム・ヨジョン)党副部長や崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長、崔善姫(チェ・ソニ)外相などという取り巻きは随行させず、寒々とした深夜の空港に儀仗兵と正恩だけという異様な光景となったようです。

ところでプーが訪朝した理由は、ひとつは言うまでもなくロシアで深刻化している砲弾供給の恒常化です。
いままでのスポット買いから恒常的に北を砲弾やミサイルを仕入れる軍需工場化にあるでしょう。

「専門家らはプーチン氏の訪朝について、ウクライナでの戦争を遂行するうえでロシアが武器を必要としていることが主な理由とみている。北朝鮮は宇宙技術や食料、燃料などの支援を必要としており、首脳会談で話し合われる可能性もある」
(BBC前掲)

いままでの提携関係を条約化して固定化することです。

「ロシアのメディアは、プーチン氏と金氏が安全保障の問題を含むパートナーシップ条約に署名し、共同声明を発表する可能性があると報じている。北朝鮮の国営メディアは今回のプーチン氏訪問を、両首脳の関係が「無敵で永続する」ことを証明するものだと伝えている」
(BBC前掲)

一方北としては、いうまでもなくいま熱中している軍事偵察衛星などのミサイル技術などの先端技術をロシアから導入することです。
砲弾販売もいい商売で、一般的な155ミリ砲弾は、ウクライナ戦争に続いてイスラエルとハマス間の戦争まで起きたことで暴騰しており、1年間で4倍に跳ね上がっています。
1発2100ドル(約31.5万円)が8400ドル(約126万円)が相場だそうです。

これをロシアに100万発売ったというんですから、正恩は笑いが止まらない。
もはや北の最大の収入源となってしまいました。

そして三つ目は、近々やるだろう核実験の水面下での合意とりつけです。
中国は北京に核ミサイルを向けられてはたまらないので難色を示しているようですから、なおさらロシアの承認を得たいところです。

いずれにしてもこれで北の軍事技術はいっそう強化されたことになり、わが国の脅威は増えたことになります。

 

 

 

« イスラエル戦時内閣解散に追い込まれる | トップページ | 正恩のイルソン離れは自信か、自滅か »

コメント

 同盟としか解釈できない非現実的な条項もあって、ドン引きです。
プーチンやロシアも、とうとうここまで堕ちたか!っていうのが正直な感想。付け加えれば、中国様はカンカンなのではないか?逆にそこにもプーチンのねらいがあったんでしょう。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« イスラエル戦時内閣解散に追い込まれる | トップページ | 正恩のイルソン離れは自信か、自滅か »