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2024年6月24日 (月)

ヒズボラがイスラエルに全面戦争を予告

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ガザ戦争は、レバノンをも巻き込んだものに発展しそうな勢いです。
レバノンの過激テロ組織ヒズボラがイスラエルに全面戦争を予告しました。

レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの首長であるナスララ(Hassan Nasrallah)師が19日、宿敵イスラエルとの全面戦争に応じる用意があると表明した。
ナスララ師はテレビ演説で「我々はイスラエルとの全面戦争になった場合、シオニスト共が潜伏する拠点を含む、イスラエルの奥深くを正確に攻撃できる兵器と諜報能力を持っている」と主張した。

イスラエルとヒズボラは昨年10月にガザ紛争が始まって以来、ほぼ毎日国境沿いで攻撃を交わしている」
(KWP2024年6月20日)
ヒズボラ首長「イスラエルとの全面戦争に応じる用意ある」 | KWP News/九州と世界のニュース (kagonma-info.com)

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ナスララ党首がガリラヤ侵攻とキプロス攻撃を示唆:ヒズボラと全面戦争の危機 2024.6.20 – オリーブ山通信 (mtolive.net)

イスラエルとヒズボラはじりじりと紛争をエスカレートさせてきました。
「じりじりエスカレーション」といわれるのは、国境からの距離と武器の選択、攻撃対象が民間に及ぶか否かです。

「国境を越えた衝突の数と規模が拡大するにつれて、両陣営は最近戦争に近づいています。「明らかにエスカレートしている」とウィメンは述べ、特に国境の両側での死者数と、ヒズボラが配備している兵器の種類に関して述べた。
先週、イスラエル北部の村に対するヒズボラの攻撃でイスラエルの予備役兵が殺害され、イスラエル側で殺害された兵士の総数は19人となった。
イスラエルは今週、ヒズボラの最高司令官の一人、タリブ・サミ・アブドゥラを、レバノン南部への攻撃で殺害した。イスラエル国防軍は、司令官が数年にわたってイスラエルの民間人に対する複数の攻撃に関与したと述べた。報復として、ヒズボラは水曜日にイスラエルに向けて200発以上のロケット弾を発射し、木曜日には大規模ではあるが小規模な集中砲火を浴びせた。
イスラエルとレバノンの国境で緊張が高まる中、イスラエル国防軍は新たな攻勢の決定が近づいていると警告。
イスラエルとヒズボラは、戦闘が両側の国境から半径約4キロ(2.5マイル)に制限されていた戦争開始時よりも、互いの領土をはるかに深く攻撃している。
ヒズボラはイスラエルに向けて35キロの砲撃を行い、イスラエルは120キロ以上北のレバノンの地域を標的にした」
(CNN6月14日)
イスラエルとヒズボラの緊張が今沸騰する危険がある理由 |CNNの

ヒズボラは2023年10月のハマステロ攻撃以来ハマスに呼応して、地対空ミサイルを発射してみたり、イスラエルに5千発以上のロケット弾、ミサイル、ドローンを発射しています。
ヒズボラはイランの息がかかっているテロ団体としては中東最大最強で、指導者のナスララは3年前にはみずからの兵力を10万人といっていましたが、19日のテレビ演説では「これよりもっと多い」と主張し、さらに「周辺の同盟国や民兵が数万人規模の戦闘部隊をレバノンに派遣したいと申し出ているが、今のところ、これを受け入れるつもりはない」と述べています。
もちろん吹かしでしょうが、公安調査庁の「国際テロリズム要覧」には戦闘員4万5千人と記述されています。

ヒズボラがイスラエルに攻撃を全面化すると、IDF(イスラエル国防軍)は、いやでも北部に戦力を分散させられることになります。

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アイアンドーム
CNN

「イスラエルとヒズボラの間で全面戦争が勃発した場合、イランが支援する過激派集団が、自慢のアイアンドーム防空システムを含む北部のイスラエルの防空網を圧倒する可能性があると、3人の米国当局者がCNNに語った。
アイアンドームがヒズボラの膨大なミサイルや無人機に対して脆弱になり得るという懸念は、イスラエルがレバノンへの陸と空からの侵攻を準備していることをますます米国当局者に示唆するにつれて、イスラエルからも伝えられていると米国当局者は述べている。
イスラエル当局は、この集団に対する攻撃の可能性に備えて、ガザ南部からイスラエル北部に資源を移す計画を米国に伝えたと、米国当局者は水曜日にCNNに語った。
「少なくとも一部のアイアンドーム砲台は圧倒されるだろう」と政府高官は述べた。
イスラエルの高官は、ヒズボラが主に精密誘導兵器を使用して大規模な攻撃を行った場合、その可能性が高くなり、システムにとって防御が困難になる可能性があると述べた。ヒズボラは何年も前からイランから精密誘導弾やミサイルを備蓄しており、イスラエルは繰り返し懸念を表明してきた」
(CNN6月20日)
イスラエルのアイアンドームがヒズボラとの戦争で圧倒される可能性を懸念する米国、当局者は言う |CNNの政治

「イスラエル国防軍北部軍司令官オリ・ゴーディン少将と作戦総局長オデッド・バシウク少将は、ヒズボラとの国境を越えた戦闘が最近激化していることを受けて、火曜日にレバノンの戦闘計画を承認したと軍は述べた。
イスラエル国防軍は声明で、将軍らが査定を行い、「レバノンでの攻勢作戦計画が承認された」と述べた。
最高司令官らは「地上部隊の即応態勢を加速する」という決定も下したと軍は付け加えた」
(タイムス・オブ・イスラエル6月19日)
イスラエルの最高司令官がレバノンの攻撃的な戦闘計画を承認、軍は言う |タイムズ・オブ・イスラエル (timesofisrael.com)

ヒズボラは、1982年にイラン・ゴッズ部隊がレバノンのシーア派をテロ組織として組織し、2000年にIDFがレバノン南部から撤退するとを決めると、レバノン南部で急速に力をつけました。
レバノンでは合法政党も有しています。
テロ組織が政党を作り、巨額のカネを会社から横領したゴーンが逃げめるほど、このレバノンという国はハチャメチャなのです。
以後、この24年の間に、ヒズボラはイスラエル北部だけでなく、テルアビブやエルサレムも含む文字通り全土に向けて、実に15万発ものロケット弾を発射してきました。しかもそれらの発射基地はハマスと同じで市民の家屋や公園や学校の周辺に設置されています。

レバノンに接する北部にはハイファ港や重要な軍需産業の工場群があり、ヒズボラがドローンで空影したとして動画を公開しています。

「イランが支援するレバノンのテロ組織ヒズボラは6月18日、イスラエル沿岸上空で撮影されたドローン映像を公開した。映像には、イスラエル最大の防衛企業の1つであるラファエル・アドバンスト・ディフェンス・システムズ(Rafael Advanced Defense Systems)が入居する地域や、イスラエル海軍基地があるハイファ港など、海岸沿いのいくつかの場所が映し出されている。ヒズボラが編集し、ヒズボラが撮影した映像は、ラファエルの所有地内の防空システムやその他の場所を示していると主張している」
ヒズボラ、ナスラッラーが新たな警告を発したイスラエルのドローン映像を公開 |FDDのロング・ウォー・ジャーナル (longwarjournal.org)

IDFは北部軍司令官にレバノンへの越境攻撃も許可したようです。
なおイスラエル・レバノンの国境は確定しておらず、暫定的にブルーラインと呼ばれています。

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L'Orient Today (lorientlejour.com)

「レバノンとイスラエルの国境のマーキングは、2023年9月13日以降停止しています。この日、レバノン、イスラエル、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の三者による最後の会合が、レバノン南部のナコウラで開催され、ブルーライン(境界線)沿いの13の係争点について合意に至らなかった。
しかし、10月8日以来、ヒズボラがガザ戦争に関与したことで、この問題は、レバノンとイスラエルの間の永続的な解決のために米国とフランスが主導する交渉で顕著に再浮上している。
国境画定の最終決定は、フランスがレバノン当局に提出した計画を補完する、米国特使エイモス・ホッホシュタインによる提案の第3段階を構成する」
レバノンとイスラエルの国境の現実と課題 - L'Orient Today (lorientlejour.com) 

いずれにせよ、仮に越境攻撃を実行すれば、イスラエルは二正面作戦を強いられることとなります。
悪手の極みですから、思い止まっていただきたい。

戦争は拡大しており、イスラエルはいっそう困難な立場に追い込まれています。

「ガザでの停戦だけが、レバノン-イスラエル国境での戦闘や、イエメンのフーシ派反政府勢力やヒズボラと同盟関係にあるイラク民兵による欧米やイスラエルとつながりのある標的への攻撃を止めることができる」
(AP6月20日)
ヒズボラの過激派組織がイスラエルに戦争拡大を警告 |APニュース (apnews.com)

戦況としては、ハマスは部隊として正面戦を戦う能力をほぼ喪失するていどに弱体化し、IDFはトンネルに逃げ込んだハマス戦闘員を捜索している状況です。
単独でラファだけならあと1カ月で掃討作戦は終わるでしょう。
しかしハマスは、国際世論の反イスラエルの声を追い風にして、ラファから離れていったん戦火が収まったかに見えた北部地区や、ヨルダン川西岸でのゲリラ戦に持ち込もうとしています。
そのうえにレバノンまで戦線を拡大し、ヒズボラのみならずレバノンと戦争におよぼうとしています。
これでは中国との戦争を解決できないままに対米戦争に突入してしまったかつてのわが国と一緒です。
結局、今、戦争をガザで消し止めるしか方法はないのです。

ガザですら手を焼いているのに、戦時内閣の極右はこう言います。

「ヒズボラの拠点はすべて焼き払われ、破壊されなければならない。「戦争だ!」とイスラエルの極右国家安全保障相イタマール・ベン・グヴィルは声明で述べた。」
(CNN前掲)

彼らと袂を分かてない今のネタニヤフには、エスカレーションを制御することは不可能です。

 

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コメント

アイアンドームの漏れで民間人に甚大な被害が出たら、「やっぱりイスラエルも可哀想」となってアメリカも堂々と支援を再会しますかね。

停戦などさせてたまるかという意思を感じますね
困ったことに双方から

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