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2024年6月19日 (水)

サミット共同声明、ロシアの凍結資産から支援金を出す

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県議選のために出たり引っ込んだりしていた記事です。時を逸するのでアップしておきます。とほほ。

あまり注目されていませんが、首相はイタリアのサミットに出張中でした。
外交では岸田氏はいい仕事をしているので、強力な首相の部下として外務大臣だけやっていれば有能だったのかもしれません。
是々非々で見て上げましょう。

このサミットでは、ウクライナ支援について大きな一歩がありました。


「主要7カ国(G7)首脳会議が13日、イタリア南部プーリア州で始まった。G7は、凍結済みのロシア資産を使って、ロシア軍の侵攻と戦うウクライナを支援するため、500億ドル(約7兆8500億円)の融資を行うことで合意した。
アメリカのジョー・バイデン大統領はこの合意について、「私たちは一歩も引かない」ことを改めてロシアに示すものだと述べた。
一方、ロシアは、「極めて痛みが大きい」報復措置を取ると脅している。
ウクライナに資金が届くのは年末になる見通し。この融資は、ウクライナの戦争遂行と経済を支援するための長期策とされる。
首脳会議ではまた、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とバイデン氏が、10年間にわたる二国間の安全保障協定に署名した。
この協定は、アメリカがウクライナに軍事支援と訓練を提供することを想定している。アメリカが軍隊の派遣を約束するものではない。
ウクライナ政府は、この協定締結を「歴史的」なものだと歓迎した」
(BBC6月16日)
G7、ロシア凍結資産使ったウクライナ支援で合意 500億ドル融資へ - BBCニュース

日本も、日ウ防衛支援協定に岸田首相とゼレンスキー大統領が署名しました。

「G7サミット出席のためイタリアを訪問中の岸田総理は、ウクライナのゼレンスキー大統領と首脳会談を行いました。
会談に先立ち2国間文書の署名が行われ、日本として、▼「憲法上及び法律上の要件と規則」に従って可能な範囲で防衛支援を行うことや、▼地雷除去・がれき処理を含む復旧・復興支援に取り組むことなどで合意しました。
首脳会談は30分弱行われ、冒頭、岸田総理は「日本は大西洋国家以外でウクライナとの2国間文書を交わした国であり、ウクライナの問題が欧州だけでなく国際社会全体の問題であることを改めて示すものだ」「G7を初めとする同志国と連携し、ウクライナを強力に支援していく」と強調しました」
(TBSDIG6月14日)
【速報】岸田総理がウクライナのゼレンスキー大統領と会談 防衛や復旧・復興支援含む2国間文書に署名 - ライブドアニュース (livedoor.com)

具体的には、地雷処理、瓦礫処理が上げられていますが、すでに自衛隊のトラック、高機動車などが100台ウクライナ現地に到着しています。

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XユーザーのПосольство Японії в Україніさん

車両には白塗りの73式小型トラック(パジェロの自衛隊向け車両)が写っているのがご愛嬌です。
おそらく全国の部隊から抽出した時に、警務隊のが入っていたのでしょう。

ところで、共同宣言でもウクライナ支援が冒頭から登場します。
「頑張って応援していきます」的抽象的文言ではなく、具体的にやり方まで書き込んでいます。

「ウクライナの自由と復興のための戦いを、必要な限り支援するために連帯する。ゼレンスキー大統領のご臨席の下、固定化されたロシアのソブリン資産の臨時歳入を活用して約500億ドルを利用可能にすることを決定し、プーチン大統領に紛れもないシグナルを送りました。我々は、ロシアの軍産複合体を武装解除し、資金を削減するための共同の努力を強化している」
(イタリアのプーリアG7サミットコミュニケ共同声明)

つまり、いまロシア制裁で凍結している3250億ドル(51兆円)規模のロシア資産をから出てる年間30億ドル(4722億円)をウクライナ支援に当てようというものです。
押さえているロシア資産の形態は、現金預金と有価証券、金地金です。

「G7は、ロシアが2022年にウクライナに全面侵攻したのを受け、欧州連合(EU)とともに約3250億ドル(約51兆円)相当のロシア資産を凍結している。この資産は年間約30億ドルの利子を生んでいる。
G7の計画では、この30億ドルを、国際市場で資金調達するウクライナへの融資500億ドルの年利の支払いに充てる」
(BBC6月14日)
G7、ロシア凍結資産使ったウクライナ支援で合意 500億ドル融資へ - BBCニュース

ここで登場する3250億ドルの凍結資産にはSDRなどの引出権も含まれているため、実際にはそれよりも少ないと考えられますが、ロシアの公的企業の在外資産なども同時に凍結されているので、結局これに近い額が西側の手元にあります。
これらをぜんぶまとめてウクライナ支援にしてしまう、というロシアがみずからのカネで自分を殴られるという冗談のような構図が実現したわけです。

 

※写真 私が追いかけ回しているアオサギさんです。なかなか撮らしてもらえません。

 

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コメント

 ようやく「運用益」についての合意ですから、英・米・加やゼレンスキーが要望するロシア資産そのものに関する没収までは見通しが立っていません。でも、時間がかかるのが民主主義の欠点ですが、むしろその事によってプーチンのレッドラインをじりじり後退させる効能もありそうに思えます。
リーダーたちが変わって保守派や労働党が台頭する事になっても、こうした流れは大きく変わる事はないし、そうならないように結束と合意を固める意義のあるG7だったと考えます。


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