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2024年6月29日 (土)

蓮舫陣営の「百年の森」が伐採されるというデマ

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一体ナニを騒いでいるんだ、というのが蓮舫陣営が勝手に反対運動している神宮外苑再開発問題で、これが都知事選の争点だと言っています
あーあ、だから言ったろう、共産党にのせられちゃダメだって。

「神宮外苑再開発について「今回、私は争点だと思っている。知事選の結果次第では(公約に)約束した通りの対応をしたい」とも訴えた。(略)蓮舫氏はこの中に記した「東京全体をもっと良くする 未来への責任/住みよい多摩へ」の項目で、小池都政で進んでいる明治神宮外苑の再開発問題について「見直して、大切な緑を守ります」と記した」
(日刊スポーツ6月18日)
蓮舫氏「神宮外苑再開発は見直す」「これは争点」都知事選の政策発表会見で明言(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

これに対して、小池氏はつれない対応です。

「これに対し、小池氏は「争点にならない。なぜなら今立ち止まっているから」と説明。事業主体である民間事業者に樹木保全策の提出を求めているとした。「イチョウ並木が切られるとのイメージがあるが、そうではない。むしろ樹木の本数は増える」とも述べた。
 樹木保全策をめぐっては、蓮舫氏が「年末か今年頭には(事業者から都に)来る予定だったのに、まだ来ていない。再要請していないのはなぜか」と小池氏に投げかける場面も。小池氏の発言を受けて「争点にしないなら、今日この後、都知事名で(事業者に)再要請をいただけると」とも述べた」
(朝日6月19日)
神宮外苑の再開発、小池氏「争点にならない」 蓮舫氏「厳格に検証」 [東京の政治] [東京都知事選2024] [東京都]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

小池氏がこういう逸らし方をするからいけないのです。
ハッキリと、あんた勘違いの上に勘違いを重ねているよ、いつもの不勉強の癖が出てるよ、脇甘すぎ、勉強し直してきな、と答えればいいのです。

この勘違いは元々音楽家の坂本龍一氏が昨年3月の死去直前に言い出したことから始まりました。
坂本氏も文化サヨクにありがちな不勉強なくせに、(いやだからか)直感で物事を判断し、極端に断定的な言葉で危機を叫びます。
そして、小池知事に事業見直しを求める手紙を送ったことから始まりました。
それに事あれかしの共産党が食いつき、今のさわぎに発展していったようです。あー、不毛。

反対論は都心に残る「百年の森」が伐採されるかのような言い方をしていますが、ここから間違っています。
まず神宮には外苑と内苑があることから知っておきましょう。
ここを混同しているのが反対派です。
当事者である明治神宮に説明してもらいましょう。

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明治神宮内苑(左)と外苑(右)明治神宮HP

「明治神宮は内苑と外苑から構成されています。
内苑は、渋谷区代々木神園町にあり、御社殿が鎮座する永遠の杜です。神楽殿や御苑、明治神宮ミュージアム、宝物殿などがあります。また、外苑は、新宿区霞ヶ丘に位置し、御祭神のご生涯が描かれた80枚の壁画を有する聖徳記念絵画館や、各スポーツ施設が並ぶ一帯と、港区元赤坂に位置する明治記念館があります。
内苑と外苑は造営の目的が異なり、内苑は、人々が御祭神の御神霊をおまつりし、御神徳を仰ぎ敬うことを目的としています。また、外苑は御祭神の御聖徳を永く後世に伝え、国民の体力の向上や芸術文化の普及となるべく、今も日々たくさんの方々の心身の健康に寄与しています」
(明示神宮HP)
明治神宮について|明治神宮崇敬会 (meijijingusukeikai.or.jp)

私たちがいわゆる「百年の森」と考えているのは上図左の内苑部分で、明治以降計画的に植樹されて維持・管理されながらもまさに原初の森のようなたたずまいを見せています。
しかし見る人が見れば、これは大変によく手の入った「作られた森」だとわかるはずです。
人が管理手当てを怠ると、いまの耕作放棄地のようにたちまち一年で下草を生い茂り、人すら入れなくなる荒廃したものになるからです。
日本の豊かすぎる植生を馬鹿にしちゃいけない。

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明治神宮の森: 林学者や造園家によるナショナルプロジェクト | nippon.com

「明治神宮をおまもりする豊かにしげる樹々は、人の手によって植えられたことはご存知でしょうか。明治神宮のご造営にあたり、全国より約10万本の木々が寄せられ、青年団の勤労奉仕により、荒れ地であった場所にひとつひとつ丁寧に植えられました。また、「永遠の杜」をつくる計画は、本多静六、本郷高徳、上原敬二らにより、150年後には自然の循環が行われていることを想定し、樹木の成長を鑑みながら立てられたものでした。御祭神への敬慕、未来にむけた先人たちのまごころは、現代の私たちに優しい木漏れ日となって届き、次の世代へつなぐことの大切さを教えてくれています」
(明治神宮HP)

このように「百年の森」は実は「人工の森」であって、明治神宮が維持・管理してきたものです。
とうぜんこの維持・管理には膨大な人手がかかりますから、財源が必要です。
明治神宮は、それは外苑の神宮球場や秩父宮ラクビー場といったスポーツ施設や明治記念館(結婚式場)の収益から支出してきました。

「(収益事業全体のうち)外苑は約8割。その6~7割は神宮球場の使用料などの収入、ほかはスケート場やテニス場などです。野球場が機能しなくなる、つまり外苑の収益がないと明治神宮を支えられません」
(朝日前掲)

しかしこの収益部門の神宮球場が急激に老朽化して、いまや危険な状態に陥っています。

「球場は完成から約1世紀。耐震補強工事済みですが、この先の50年、100年はもたない。敷地も狭いため、大学などの学生、プロ野球が同時にある日には救急車も入れないくらいの人流となります。
観客席の間隔も狭く、車いすの方へのバリアフリーも不十分。建て替えないと課題が解決できません」
(朝日前掲)

また球場に至るメインストリートも狭隘で、球場とラグビー場のイベントが重なる日には、緊急車両すら通行できなくなるそうです。
いまを除いては、建て替えるタイミングはない、というのが所有者の明治神宮の判断でした。
建て替えに当たっては、一気に再建事業をすると環境破壊につながりかねず、かつスポーツイベントが不可能になりますから、明治神宮は東京都と綿密な計画を立てて、一時に工事が集中し環境破壊にならないように、ひとつひとつ段階的に完成させていく計画をたてました。
別に秘密でもなんでもなく、この計画マップは『明治神宮外苑地区まちづくり』として東京都のHPで誰でも見ることが可能です。
反対派の人たちはこれを読み込んでから反対しているのかな。たぶん読んでないな。

神宮外苑地区のまちづくり | 東京都都市整備局 (tokyo.lg.jp)

順番から見ていくと、まずは第二球場を解体し、その跡地に秩父宮ラグビー場に代わる新ラグビー場を建設します。
次に新ラグビー場が完成したら、秩父宮ラグビー場を解体し、その跡地に新たな野球場を移設します。
そして新たな野球場が完成したら、現在の神宮球場を解体し、そこを広場にします。
そしてこの広場は広域避難場所としても機能するようにします。

今の段階は都が許可を出し、樹木伐採についての保全策を事業者である明治神宮などに尋ねているところです。

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産経

「再開発事業は、都が昨年2月に施行を認可し同3月に着工。同9月、都は事業者側に対し、樹木の伐採前に保全策を提出するよう要請した。
保全策は今も未提出で、他の工事は進んでも樹木が伐採されていないことから、小池氏は「立ち止まっている」との認識を示す。ただ、蓮舫氏はすでに実施された環境影響評価(アセスメント)などの再検証を公約に掲げ、工事全体を見直すことを示唆している」
(産経2024年6月27日)
神宮外苑再開発で「100年の森」内苑樹木と混同か…都知事選争点も事業見直しは困難 - 産経ニュース (sankei.com)

これが、小池氏が「今は止まっている」という理由ですが(表現がわかりにくいんだよ)、現実に蓮舫氏が主張するように完全に止めようとすれば、この樹木伐採計画が都の環境影響評価条例に照らして樹木保全策の内容が「環境に著しい影響を及ぼすおそれがあると認めるとき」に求めることができる時だということです。
これ以外にはストップが効きません。

「都幹部は「条例にある『著しい影響』は、新たに構造物が見つかるなど想定外の事態が発覚した場合のことだ。恣意(しい)的に解釈すれば手続き上は可能でも、職権乱用のそしりは免れない」と指摘。保全策が提出されれば、誰が新たな都知事になっても、伐採を止めることは法令上難しいとの認識を示した」
(産経前掲)

また最高裁の判断も出ています。

「国立競技場などのスポーツ施設が集まる東京・明治神宮外苑で計画されている再開発事業を巡り、周辺住民らが東京都に事業施行認可の効力停止を求めた申し立てで、最高裁第3小法廷(渡辺恵理子裁判長)は住民側の特別抗告を棄却する決定をした。15日付。「緊急の必要性が認められない」として申し立てを却下した東京地裁、東京高裁決定が確定した」
(産経2024年3月18日)
神宮外苑再開発、事業停止認めず確定 最高裁、1人反対 - 産経ニュース (sankei.com)

つまり、蓮舫氏の主張は外苑と内苑を意識的か無意識的にか混同したために起きたデマが元です。
かつて小池氏がやらかした豊洲新市場は危険だぁ、秘密の地下室がぁ、という共産党デマに乗ったのと同じ類のものです。
ね、だから共産党と組むとこういうことになるんですよ、と小池さん教えてあげなさい。

したがって「百年の森」伐採計画などこの世存在しません。
争点になるもならないも、虚構ですから。

立憲の西沢圭太東京都幹事長はこんなことをのたもうておられます。
なんでも争点は外苑再開発だそうで、共産党とガッチリ組んでいくとのこと。
懲りないね、この党。
共産党と組むことの本質がわかっていないから、きっと次の衆院選でも同じことやらかすんだろうね。

「蓮舫氏は共産を支持している層も取り込みたい。ただ離党はしたものの『ザ・立民』の人。民進党の代表でもあったし、民主党の長年の功労者だから共産色がそんなにつくことはないだろう。東京都は共産の支持者が多く、都議会でも立民より議席数は多いが、蓮舫氏のことを共産の人とまで思う人は少ない。立民も頑張らないと運動量は共産の方が組織的で強い面もある。(政治とカネの問題で逆風の)自民にお灸を据えたい層も取り込んでいく」
(産経6月28日)

都議会主要会派幹部に聞く⑤ 立憲民主党・西沢圭太幹事長「神宮外苑の再開発が争点」 東京都知事選(産経新聞) - Yahoo!ニュース

もう「野党第1党」という恥も外聞もなく、涎を垂らさんばかりに共産党の組織票が欲しいんですとさ。
共産党で得た票の分、立憲の票が逃げていくことにどうして気がつかないのかしら。
票というミイラを探しに、共産党というピラミッドに入ったら出口がわからずに自分がミイラになっちゃったというお粗末。
お灸を据えられるのはどちらでしょうかね。

 

 

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コメント

伐採に懸念を示したというイコモスも、どんだけ不勉強なのやら。
世界遺産の選定にも関わるような組織も底が知れますね。

実際には外苑再開発で樹木の数は増えます。

神宮球場にはよく観戦に行きますがあそこは良い球場だけれども築100年近く経った現在、他の球場と比較すると球場内のコンコースが狭くて人の流れが詰まりやすかったり、バリアフリー非対応の問題だったり、周りの道が狭くて(特に外苑前駅方面)試合後に激混みするなどの問題は再開発を機に解決されることを望みます。

 蓮舫はこの件について「住民投票を行う」とか言ってますね。狂ってますよ。許可を取って事業を行う明治神宮側にしてみれば、もはや財産権の侵害です。新宿区にとってもいい迷惑。小池も政治的な動物なので、ぬけぬけと保全策を「立ち止まっている」と称して付け足したけれど、事業者側に一寸の落ち度もない事は明らかです。蓮舫のような破廉恥で常習的なウソつきを担ごうとする住民も、東京に限らず一定数いるんでよすねぇ。

なんかヤバいと思ったのか、今度は蓮舫さんは「都民投票」で決めるとか言い出しました。なんか立民や共産の支持者にはウケそうなフレーズみたいですが。法的根拠のない投開票に税金いくら使うつもりやら。

無理ですって。あそこはそもそも明治神宮の私有地。悪臭や地下建造物を破壊するなど余程の瑕疵でもない限り都知事が誰だろうと行政が勝手にどうこうして良い問題ではありません。

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