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2024年7月15日 (月)

トランプ暗殺未遂事件

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私は、大統領候補討論会以降、圧倒的にトランプに傾いた大統領選挙戦の勢いを変えるにはひとつしかないと思っていました。
それは暗殺です。
一報を聞いた時、たまたまプライムビデオでJFKの評伝ドラマ見ていたせいもあって、ああまた米国はやっちまったのかと暗澹たる気持ちになりました。

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CNN

「(CNN) 米東部ペンシルベニア州バトラーで13日、トランプ前大統領の演説中に銃撃が起き、同氏が耳と顔面から血を流しながら救出された。
トランプ氏は最初の衝撃音の後、地面に倒れた。周囲から叫び声が上がり、護衛チームが取り囲んで演台から避難させた。
同氏は群衆に向かって何か叫び、救出されながらこぶしを突き上げるジェスチャーを見せた。
シークレットサービス(大統領警護隊)の報道官は、トランプ氏の集会で異変が起きて防護措置を取ったが、本人は無事だと発表。詳しい調べを進めていると述べた。
複数の捜査当局者によると、銃撃犯は制圧された。会場に隣接する建物の屋上にいたとの情報もある。警護隊の情報筋は、隊員が銃撃犯を殺害したと述べた。
バトラー郡の地区検事によると、さらに観衆の1人が死亡、もう1人が重傷を負った」
(CNN7月14日)
トランプ氏が集会で撃たれ負傷、警護隊は「無事」と発表 - CNN.co.jp

犯人はその場でシークレットサービスの狙撃チームに射殺されました。
狙撃チームは演説する動画にも映り込んでおり、彼らが居た位置は演壇向かって左上の建物の上でした。
動画では彼らの狙撃銃が発射の反動で動くのも見えます。

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NHK

BBCは犯人の居た製造工場の屋根を特定し、トランプが撃たれた演壇まで130mであったことをつきとめています。

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【検証】 トランプ前米大統領銃撃、容疑者とステージの位置関係は - BBCニュース

犯人のマシュー・クルックスが130m離れた納屋の上に腹這いになってライフルを構えている動画も残っています。
観客のひとりはクルックスを目撃して警官に伝えましたが、なぜか無視されたようです。
130mという近距離まで近づけてしまい、ドローンなどを使った上空からの警備をしていなかったことに対して批判が起きています。

ただし、トランプの近辺にいたシークレットサービスは、直ちにトランプに抱きついて自分たちを楯にして守っていました。
これが正しい要人警備のやり方であって、安倍氏暗殺のように、SPまでもが犯人逮捕に走っていってしまうという歴史的大失態をしでかしたわが国とは対照的です。いまでも思い出すと腹が煮えます。

「現場を目撃したというグレッグさんは、BBCのギャリー・オドノヒュー記者の取材に対し、前大統領が演説を始める5分ほど前に、「クマのように」屋根の上をはう不審な人影を見かけたと話した。その人影について、グレッグさんは警察に指摘したという。
「男はライフルを持っていた。明らかにライフルを持っているのが見えた。自分たちはこの男を指でさしていて、警察は地面を走り回っていた。『屋根の上にライフルを持った男がいるぞ』と言っていたのに、警察は何がなんだかわかっていなかった」と、グレッグさんは話した」
(BBC7月14日)
「ライフルを持った男が屋根の上に」と目撃者がBBCに トランプ前米大統領の集会で発砲 - BBCニュース

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トランプ前米大統領銃撃の容疑者の映像 屋根の上で腹ばいに - BBCニュース

容疑者は共和党員として登録されているものの、実際は民主党行動委員会の献金者だったことがわかっています。
この男は車にも2個、自宅にも爆発物をもっていたと報じられています。

詳しい動機はわかっていませんが、おいおい判明すると思います。
といっても、背後に民主党がいたとは思えません。
民主党がなんらかの形で関わっていた場合、それが判明した場合立ち直ることが不可能な打撃を受けるからです。
いまのところローンウルフ型テロリストと考えたほうがよいでしょう。
なお、このようなクレージーなテロリストは民主党だけのものではなく、同等にトランプ陣営にも大量にいますので、念のため。

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XユーザーのThe Patriot Oasis™さん: 「Thomas Matthew Crooks "I hate trump. I hate republicans." https://t.co/dEwWOqdPyq」 / X

「容疑者の男性はシークレットサービスによって射殺された。FBIはペンシルヴェニア州のトマス・マシュー・クルックス容疑者(20)だと発表した。同州の有権者記録によると、同容疑者はトランプ前大統領と同じ共和党員として登録されていた。
一方、ロイター通信は、同容疑者が17歳のとき、左派や民主党の政治家のために資金を集める政治活動団体「アクトブルー」に15ドルを寄付していたと報じた」
(BBC7月14日)
トランプ前米大統領銃撃の容疑者の映像 屋根の上で腹ばいに - BBCニュース

発射された発砲数をABCテレビは、捜査関係者の話として8発と報じています。
犯人が使用したのはAR-15自動小銃だと伝わっています。
この自動小銃は今まで多くの米国の銃乱射事件で使われてきました。

「AR-15は、特に1994年に定められた攻撃用武器を禁止する連邦法が2004年に失効した後、アメリカで広く出回るようになった銃で、多くの乱射事件で使用されてきた。(略)
AR-15は、0.223口径(5.56mm)で秒速約3300フィート(約1000メートル)と、一般的なグロックの拳銃に比べ、その銃口速度は約3倍にもなる。

その有効射程は少なくとも1300フィート(約400メートル)以上と、グロックの160フィート(約50メートル)を大幅に上回る。
アメリカ司法省のアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局の元 特別捜査官で、銃を使った暴力と戦うギフォーズ(Giffords)のシニア・アナリストでもあるデヴィッド・チップマン氏はBusiness Insiderに対し、 AR-15はその威力の大きさから、屋内での攻撃に持ち込むことは禁じられていたという。あまりにも弾が速いため、銃を向けた相手だけでなく、壁や部屋にいる別の人間までをも貫通してしまうからだ」
なぜアメリカの銃乱射事件では、AR-15が使用されるのか —— 専門家が指摘する2つの理由 | Business Insider Japan

したがって犯人とステージとの130mという距離は完全に狙撃可能な範囲でした。
弾丸はトランプの右耳たぶを貫通しましたが、もうわずかズレていれば頭部を貫通し即死したはずです。
命中した以外にも、最低でも1発が左頭部脇を通過しているのが写真で捉えられています。
下写真の白い航跡がそれです。

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トランプ暗殺未遂に使われた「銃弾の軌跡」をカメラが捉えていた | クーリエ・ジャポン (courrier.jp)

また胸部にも1発被弾しており、防弾チョッキをしていたために事なきをえました。
犯人はこの8発の弾丸で1人を死亡させ、2名に重傷を与えました。銃撃で死亡したのは消防士のコーリー・コンペラトーレ氏で、一緒に集会に来ていた妻子をかばおうとして銃撃を受けたと、シャピロ知事は「コーリーはヒーローとして亡くなった」と死を悼みました。

まことに痛ましい犠牲で、民主主義の対価はかくも残酷なのです。

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トランプ前米大統領、演説中に撃たれ耳負傷 暗殺未遂事件と捜査当局 - BBCニュース

ところで、この暗殺未遂事件の影響ですが、かんがえるまでもなくトランプにとって決定的とでも言える追い風となることでしょう。
彼はシークレットサービスに守られて搬送されながらも腕を振り上げて「ファイト」と叫び、聴衆はUSA、USAで応えました。
こういうところがトランプらしい。
その後のメッセージです。

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Post | Truth Social

考えようによっては出来すぎなような事件で、昨日は狂言説まで唱える者が現れましたが、自分の頭を狙わす自作自演などありえません。
仮にもう数㎝ずれていて暗殺に成功した場合、いまごろはこの暗殺犯はうちの国の山上某のように英雄視されていたかもしれません。

いずれにしても、これがバイデンならばと思わない者はいなかったことでしょう。
バイデンとの差は、好むと好まざるとに関わらず天文学的に開いたと言えるでしょう。

 

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コメント

サンモニの膳場さんの発言があちこちの記事で批判されていますね。
日本時間でまだ8時で犯人他の情報が全く入っていない時点での報道キャスターとしてはアウトだけど、現実問題は「選挙に有利になるかも」というのは当たっています。

私は80年代末頃にNHKで放送された米国キー局の吹替ドラマ「大統領を作った男たち」だったか?を思い出しました。
JFK暗殺をモチーフにして、大統領候補が演説中に撃たれるも軽傷で、いったい誰がなんのために狙撃したのかを背後関係含めて検証していくという、なかなかまどろっこしいドラマでした。

いつも思うのですがこの手の凶悪な犯罪者の本名を公開する必要あるんですかね?
PIG-01みたいな死後も屈辱しか残らないようなコードネームで充分かと感じます。

 ブログ主様が危惧していたようにトランプ陣営もかねて同様で、再三に渡り警備を強化してくれるように国土安全保障省に申し出ていたようです。マヨルカス長官は共和党の天敵だし、法の趣旨を捻じ曲げて不法移民の取り締まりに手心を加えていた件で弾劾されそうになった人物。
あのような狙撃者ポイントのチェックを見逃すとは、警備体制が薄かった以外に言い繕いようがありません。
膳場貴子が図らずも「(トランプが)有利になりかねない」と言ってしまったように、「反トランプこそが正しい政治的立場」であるように認識されている現状は政府機関にも浸透しています。

それにしてもトランプの不屈の闘魂はアメリカ的で、まさにレーガンの再来を思わせます。それと、万が一暗殺が成功していたなら、散発的な暴動どころじゃなく内戦的な様相が現出したと思います。
巻き添えを食って亡くなられた消防士のコーリーさん。やがて議会でその責任の所在が明らかにされるハズなので、どうか安らかに。

シロートスナイパーの仕業と知って、驚愕ですわ。故安倍首相の射殺事件では、同じシロートでもガラ空きの数mを、お手製の散弾銃で一発目はハズして二発目で当てたという、まあ有り得ない話ではなかった。それゆえ、奈良県警さえ怠慢じゃなければ安倍さんは助かっていた。しかし、今回のトランプ次期大統領の暗殺未遂の場合は130mという遠距離なのに、発射した8発中2発を当てている。

私は銃には全然詳しくないし、ライフルなんて撃ったこともないんで狙撃の難易度については判りませんが、今回の狙撃でシロートでも高性能銃を使えば130m程度の距離であればソコソコ当てることが出来るということが解り、さらにその高性能ライフル銃が数十万円で買えるということに愕然としてますわ。

ということは、アメリカでは"暗殺"なんてものは、反撃で射殺されることを覚悟すれば、シロートでもコスパの高い高性能銃を買えば比較的カンタンだということになります。よく知られたJFK暗殺の時より、銃は格段に進歩しているようですわ。そら民生品ドローンでも兵器として大活躍するような時代なんで、銃も高性能化していても不思議でもナンでもありません。

それで、模倣犯が大挙発生しないか心配ですわ。トランプ次期大統領を暗殺すれば、歴史にその名が刻まれ、反トランプ派としては"殉職"のような扱いで英雄になれるという、そんなイカレポンチな輩が実際大勢いるんですから。米当局には、奈良県警のような職務怠慢は絶対にして欲しくありませんわ。トランプ親ビンがもし殺されたら、世界の歴史が変わるほどのインパクトがあり、日本もその影響に晒されますわ。

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