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2024年7月18日 (木)

始まったバンドワゴン効果

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昨日、トランプにはバンドワゴン効果が起きるだろうと書いたところ、さっそく起きました。
バンドワゴン効果とは、時流に乗る、勝ち馬に乗るという意味で、均衡していた情勢があることをきっかけにして雪崩をうって一方に傾くことを言います。
この現象が起きようとしています。

なんとバイデンの巨大票田で、前回大統領選でミシガン、ペンシルベニア、ネバダなど接戦州でバイデンに勝利をもたらした全米トラック運転手労組(チームスターズ)が、バイデン支持を止め、会長が共和党大会でトランプを称賛しました。

「全米トラック運転手組合(通称チームスターズ)の指導部が、11月の大統領選でいずれの候補者も支持しない方針を検討していることが、関係筋の話で明らかになった。チームスターズは130万人の組合員を抱え、2020年の大統領選ではバイデン氏を支持していた。主要労組からの支持を得られなければ、選挙戦からの撤退論が浮上しているバイデン氏には痛手。数週間以内に最終決定する見通しという。
バイデン氏が、大統領選を前に主要労組の支持を失う恐れがある。130万人が所属する全米トラック運転手組合(チームスターズ)は、どの候補者も支持しないことを検討している。最終決定は数週間以内に下される。
チームスターズは2020年の大統領選ではバイデン氏を支持。ミシガン、ペンシルベニア、ネバダなど接戦州で同氏を支えた。
だが関係者によると、バイデン陣営との関係はこの数カ月で悪化しているほか、チームスターズ幹部の一部がバイデン氏の政治的持続性を懸念している。
オブライエン会長は15日夜、共和党全国大会に出席。大統領候補に指名されたトランプ氏を称賛した。」
(ロイター7月17日)
バイデン氏に打撃 全米トラック運転手組合、「支持候補なし」へ(ロイター) - Yahoo!ニュース

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ロイター

上写真はトランプ支持を演説するチムスターズ会長のオブライエンです。
チームスターズは米国民主党の最も大きな支持母体の一つであり、130万人の会員を持つ組織で、歴史的に民主党を支持団体でした。
オブライエン会長はやはり暗殺未遂事件を取り上げてこう言っています。

「ただはっきりしているのは、トランプ大統領は新しく、声高で、しばしば批判的な声にも恐れず耳を傾ける候補者だということだ。
13日の暗殺未遂事件を考えると、人々に好かれようが嫌われようが、トランプ氏は『タフな野郎』だと証明された。そのことに誰も異存はないと思う」
(ロイター前掲)

もう一方の巨大労組の全米自動車労組は、いまのところバイデン支持を崩していませんが、確実に揺らいでいるはずです。
フェインUAW会長はこう言っています。

「(ブルームバーグ): 全米自動車労働組合(UAW)のショーン・フェイン委員長は、11月の米大統領選挙でドナルド・トランプ氏がジョー・バイデン氏を破る勢いだとの認識を示唆し、民主党は「厳しい真実」に向き合わない限り、2016年の選挙の惨敗を繰り返すリスクがあると警告した。
フェイン氏は12日、メリーランド州ボルティモアで開催された会議で、「われわれは最も聞く必要のある人々に真実を話している。それは民主党だ」と発言。「2016年には現実を認めようとせずうまくいかなかった」と述べ、現実と向き合うよう呼び掛けた」
(ブルームバーグ7月13日)
全米自動車労組委員長、トランプ氏がバイデン氏を破る勢いと示唆(Bloomberg) - Yahoo!ニュース

つまりUAWは、バイデンに、というより民主党にいまやトランプに雪崩込もうとしている現実を見よ、なぜそうなったのか知れと言っているのです。
ここにトランプがラストベルト出身で、その悲哀を骨の髄まで知り尽くしているベンスを副大統領に抜擢した意味があります。
副大統領候補だったノースダコタ州知事のダグ・バーガム知事は最有力候補でしたが、トランプは中西部出身者ををあえてはずして、ラストベルト一本にかけたのです。
その理由はイーロン・マスクなどが「彼はエスタブリッシュメントの政治家だ」と批判したことを聞いて決断したと言われています。

ではいま、なにが米国政治地図で起きているのでしょうか。
本質的な地殻変動は、民主党が貧者と労働者の政党であることを止めて、東部の「左翼インテリ」だけの政党になってしまったことです。
米国政治地図は、トランプ以前と以後に分けられます。

かつての共和党は、白人の企業経営者を中心にした上流階級の政党とみなされていました。
彼らは経済のみならず政治も支配し、その既得権益を守ろうとするエリート集団でした。

対する民主党は、ラストベルトの労働者の側に立ち、その代弁者として見られていました。
この構図に従って、社会的弱者やマイノリテイーが民主党を支持し、既得権益者にあぐらをかく者たちが共和党を支持するという図式です。
しかしトランプはこの構図を逆転させました。
不法移民の激増で仕事を追われた労働者のやり場のない怒りを代表するのがトランプ共和党であり、脱炭素を謳い、BLMなどの過激な黒人運動やポリコレを推進するのが民主党というシフトチェンジが起きたのです。

グリーンニューディールを掲げて脱石油を唱え、ガソリンコストを高騰させ、コロナばらまきが嵩じてインフレを引き起こしてしまい国民衆を生活難に陥れたのが民主党した。
また、民主党は意識高い系特有の過度な環境保護政策に走りました。
その矛盾を押しつけられたのが、他でもない自動車産業と運輸産業です。
バイデンは脱炭素政策を強引に押し進め二酸化炭素排出量削減と称してEV車に優遇税制を与え、全米自動車産業の拠点とするガソリン車を作る自動車産業に打撃を与えました。
一部ではEVも作り始めているものの、EV車はガソリン車に比べ、いわばプラモデルのようなもので、高度の技術を必要とする熟練工は不必要となりました。
イーロン・マスクがトランプ支持の先駆けとなったのは皮肉ですが、おそらくマスクはEVの先行きを見通してそこから足抜きしようとしているようです。
このような労働者の現実に向き合わず、メディアの覚えめでたい「意識高い系」エリート運動家の党となってしまった民主党から支持者がなぜ逃げ出すのかバイデンよ知れ、というのがUAW会長のバイデンへの忠告なのでしょう。
バイデン、最大の失敗グリーンニューディール: 農と島のありんくりん (cocolog-nifty.com)

こういった労働者階層の不満を受ける民主党はもはや問題解決能力がありません。
バイデン政権は左派に大幅に譲歩してできた政権です。
その担保で入っているのがカマラ・ハリス副大統領です。
ですから解決しようとすると、バイデン政権を全否定することになってしまいます。

したがってバイデンが負けると、ほぼすべての党員はわかっていても彼に代わろうという者は出ません。
勝てると思うなら、下克上でもなんでもしてオレがやると代わればよい。

一方、共和党はこれ以上ない形でまとまりました。
ニッキー・ヘイリーでさえトランプ支持に回帰しました。
ベンスですら反トランプだったのがいまや副大統領ですから、党内反トランプは蒸発したというべきでしょう。
第1期のように、共和党主流派のエスタブリッシュメントが、政権に力を及ぼすことはもうできません。

唯一なんとも憂鬱なのがトランプのウクライナ支援拒否問題ですが、国務長官に誰を持ってくるかでバランスをとるしかないでしょう。
これについてはもう少しかんがえさせて下さい。

 

 

 

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コメント

もうバイデン陣営は、副大統領候補になったバンスの過去発言掘り出して叩くくらいしかできてませんね。。

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