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2024年8月17日 (土)

プーチン、ウクライナの越境に動転

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湖対決の高校野球、こちらの負け(くそ)。
市村投手ドンマイ、まだ2年だ。
野球少年よ、台風が通過した後の故郷に戻ってきなさい。

さてウクライナはクルスクに越境し、新しい戦線を作りました。
多くの西側メディアが言うようにこれは大きな賭けです。
成功すれば、クルスクにロシア軍を引き止めることで、ロシア軍の東部への攻勢を薄くすることが可能です。
そして心理的には、厭戦気分が高まりつつあるウクライナ国民に希望を抱かせ、逆にプーチンには恐怖を与えることができます。
失敗すれば、一気に逆襲をうけてドンバス全体を失うことになります。
そしてそれ以上に国民に深い落胆を与えて、ロシア有利の和平交渉の場に出ねばならなくなくでしょう。

ところで、プーチンは完全にウクライナに勝った気でいました。
議会トランプ派のサボタージュにより、米国からの支援が途切れたために、ウクライナ軍は一時的に砲弾や武器が尽きかけかけて窮地に陥っていました。
おそらくプーチンはウクライナは瀕死の状況にあり、もはや抵抗する力など残っていないと考えていたはずです。
だからドローンに頼りきりとなり、地上戦は今の拠点防衛で手一杯である、と。

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【抄訳】戦争研究所「ロシアによる攻勢戦役評価」12.08.2024 - ロシア領クルスク方面戦況|Panzergraf (note.com)

しかし驚くべきことに、ウクライナ軍は窮鼠猫を噛むような反攻を計画していました。
そのために数千の大部隊を密かに移動し、大胆にもクルスク越境作戦に投じます。

「ウクライナ軍は米支援の停滞で武器や弾薬が一時的に尽きかけ、支援が再開されたにも関わらず東部戦線でジワジワと土地を削り取られているため、誰もが『ウクライナに新たな攻勢を仕掛ける余裕はない』と考えていたが、ウクライナ軍は本作戦のためチャシブ・ヤールの防衛に参加していた第22機械化旅団のドローン大隊、ボルチャンスク近郊でロシア軍と激戦を繰り広げてきた第82空中強襲旅団、ハルキウの最前線にいた第80空中強襲旅団を密かにスームィ州へ移動させた」
(ニューヨークタイムズ8月13日)
ウクライナ軍がロシアに侵攻した方法 - ニューヨーク・タイムズ (nytimes.com)

このふたつの部隊は西側装備で固められた最精鋭部隊であり、いままでチャシブ・ヤール防衛の任についていました。
その秘匿ぶりは徹底しており、作戦が各級指揮官に伝達されたのはわずか作戦発動の10日前のことでした。
移動に際しては私服を着用した部隊もあったようで、いかに隠密裏に作戦が準備されたのかわかります。

「ウクライナ軍は訓練と武器の受領を装って旅団の一部をスームィ州に移動させたり、将校らには「都市や街に移動する際に軍服を着用するな」と指示して徹底的に部隊の移動を隠した。作戦内容も一握りの人間だけに知らされ、ある旅団の副司令官は「上級将校を集めた8月3日の会議で任務の目的を明かされた」「ロシア軍の戦力を クルスクに誘引してドンバスで戦う仲間を支援すること」「ロシア軍の砲兵部隊をスームィから遠ざけること」「ロシア軍の計画と諜報の失敗を見せつけて軍の士気を下げること」と述べている」
(ニューヨークタイムズ8月13日)
ウクライナ軍がロシアに侵攻した方法 - ニューヨーク・タイムズ (nytimes.com)

一方、ロシアは完全に寝耳に水だったようで、なんの警報も受けていなかったロシア軍国境警備部隊はなんの抵抗もなく捕虜となってしまい、瞬く間にクルスクを占領されてしまいました。
ロシアは外に対しては獰猛ですが、いったん内懐に入られると驚くほど膳弱なようで、それはかつてのワグネルの乱でも彼らに快進撃を許してしまいました。
そしてこのクルスクから300キロの射程を誇る長距離ミサイルATACMS(エイタクムス)やストームシャドーを発射すれば、、非常に効果的にロシア軍の後方基地や兵站線破壊できるとしています。

「ウクライナがロシア本土攻撃でロシアに衝撃を与えている中、ウクライナのゼレンスキー大統領が12日(現地時間)、「長距離ミサイルでロシア本土をさらに深く攻撃できるよう許可してほしい」と西側同盟国に訴えた。長距離攻撃が可能になればロシアのプーチン大統領を追放できるという主張だ。(略)
テレグラフによると、ウクライナはロシア軍がクルスク州で反撃できないよう、長距離ミサイルを使用して最前線の向こう側にある飛行場や補給路を破壊するのが目的という。元英国軍タンク司令官のゴードン氏は「射程距離250キロのストームシャドーを使用すれば、クルスクと連結したすべての鉄道路線と主要道路、100マイル(160.9キロ)以内のすべての飛行場を破壊できる」と説明した。米国のエイタクムスは射程距離300キロを超える」
(中央日報8月14日)
ロシア本土を占領したウクライナ、西側に「長距離ミサイル攻撃の許可を」(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース

特にプーチンが怒りを募らせている対象は、ゲラシモフ参謀総長のようです。

「ロシア軍のバレリー・ゲラシモフ参謀総長は非難の矢面に立たされている。ロシア情報当局はウクライナ軍が同国北東部スームィ州の国境地帯に兵力を結集し、越境攻撃を準備していることを察知して、警告したにもかかわらず、ゲラシモフが対応を怠った、というのだ。
ニュースサイトのブルームバーグは8日、クレムリンに近い匿名情報筋の話として、クレムリン高官はゲラシモフの対応に不満を募らせていると伝えた。
先週、ウクライナ軍がクルスク州の集落を次々に掌握し、制圧地域を広げる中、テレグラムのロシア人チャンネルではゲラシモフの「無能ぶり」を非難する声が渦巻いた」
(ニューズウィーク8月15日)
越境攻撃に不意を突かれたプーチン、「俺は騙された」と激怒、犯人探しが始まった|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

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ロイター   アレクセイ・デュミン国家評議会書記

プーチンはゲラシモフに「騙された」とまで感じているようで、その調査のために懐刀であるアレクセイ・デュミンをクルスクの監視役として派遣しました。
デュミンは先だっての5月29日に、プーチンから国家評議会書記に抜擢された人物です。

「デュミンはプーチン氏の大統領1期目と2期目に警護官を務め、軍参謀本部情報総局(GRU)副局長やトゥーラ州知事も務めた。大統領補佐官(防衛産業担当)に今月抜てきされていた。
元大統領府顧問のセルゲイ・マルコフ氏はメッセージングアプリ「テレグラム」で「以前から憶測があった通り、プーチン氏がデュミン氏を将来のロシア大統領として選んだ人物であることが確認されたようだ」と述べた」
(ロイター2024年5月29日)
ロシア国家評議会書記にデュミン補佐官、プーチン氏後継の観測も | ロイター (reuters.com)

警護官から情報畑(GRU)副局長を経て、大統領補佐官、そして国家評議会書記という出世街道を驀進中で、プーチンが次期大統領に考えているという噂があるような人物です。この男の報告次第で、何人かの政府高官と指揮官のクビが飛ぶことでしょう。

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コメント

去年夏に「ショイーグ!ゲラシモーフ!武器弾薬はどこにあるんだぁー!!」とネットで叫んで後に暗殺された方が正しかったというわけで。。
あのお二人はプーチンには聞き心地の良い報告していなかったというのがハッキリしました。周りにイエスマンしかいなくなった独裁者自身に原因があります。

さて、デュミンさんはどうでしょうねえ?
クリミア侵攻した時にGRUで指揮を取った人らしいけど、最近はプーチン自身がGRUの失態に激怒しているみたいですし。
チェチェンの精鋭部隊を投入するという話も聞こえて来ますし(え、まだ温存してたの?)、これからかなりの粛清が始まるでしょうけど。

それから、まだプーチンはここまで来ても「戦争」とは言わず「ウクライナ極右に対する特別軍事作戦」で今回の逆侵攻も「ただのテロリスト」と言葉を抑えてますが、そうじゃなくなったら···。

おっと、聞き心地のいい報告「しか」してなかった。です。ミス投稿。

 ロシア軍がここまで弱いとは、世界中が思いもしなかったでしょう。
占領統治するつもりなどないとゼレンスキーは言いますが、すでに6個旅団を入れているらしいです。
スジャはウクライナの首都だった歴史もあり、プーチンのロシアとは別の「スジャロシア」というような自治独立地域も夢ではない気がしてきます。
そして、またまたバイデンは「ATACMS(エイタクムス)の規制緩和を検討中」と言ってる。やるなら、さっさとやれよ!と言いたくなる。

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