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2024年9月26日 (木)

ロシア軍用機領空侵犯

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これまたなんとも、実に分かりやすい威嚇行為です。
ロシア軍用機がまたまた礼文島の領空で派手な挑発飛行をしました。
実に2時間ちかく領空付近空域を飛行し、3度に渡って領空侵犯しました。
偶然でも過失でもなく、明白な挑発行為です。

斎藤海幕長は同日に中露の合同艦隊が宗谷海峡を通過したことで、空と海からの両軍の行動は関連していると述べています。

「ロシア軍の哨戒機が23日、北海道・礼文島周辺で領空侵犯した問題で、海上自衛隊トップの斎藤聡海上幕僚長は24日の記者会見で、同じ日に中国とロシアの艦艇計8隻が宗谷海峡を通過したことに触れ「同じような時間帯で哨戒機が飛び、艦艇が共同航行した。関連している可能性がある」と述べた。防衛省はロシア側の意図の分析を続けている」
(北国新聞9月24日)
中ロ艦共同航行「関連の可能性」 ロシア軍機領空侵犯で海自トップ|全国のニュース|北國新聞 (hokkoku.co.jp)

航行した中露艦隊は以下です。

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防衛省

侵入した中露海軍の艦名は以下です。
黒海艦隊が壊滅寸前なのにこんなことをしている余裕があるのかと思いますが、いずれにせよ極東艦隊は戦場である黒海へは到達できない孤軍化した存在です。
使い道としては日本への挑発くらいしかないのでしょう。

  • 中国海軍レンハイ級ミサイル駆逐艦(艦番号104) ※「無錫(ウーシー)」
  • 中国海軍ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦(艦番号117) ※「西寧(シーニン)」
  • 中国海軍ジャンカイⅡ級フリゲート(艦番号547) ※「臨沂(リンイー)」
  • 中国海軍フチ級補給艦(艦番号889) ※「太湖(タイフー)」
  • 中国海軍ドンディアオ級情報収集艦(艦番号794) ※「天狼星(テンランシン)」
  • ロシア海軍ウダロイⅠ級駆逐艦(艦番号548) ※「アドミラル・パンテレーエフ」
  • ロシア海軍ウダロイⅠ級駆逐艦(艦番号564) ※「アドミラル・トリブツ」
  • ロシア海軍グリシャⅤ級小型フリゲート(艦番号332) ※「МПК-107」
  • ロシア海軍グリシャⅤ級小型フリゲート(艦番号375) ※「МПК-82」

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防衛省・自衛隊:ロシア機による領空侵犯について (mod.go.jp)

この中露艦隊と連動して露の哨戒機が領空侵犯したのですが、これは宗谷海峡を通過した中露艦隊を追跡している日米の潜水艦を警戒するためだという説もあります。
露哨戒機の4回に渡る執拗なジグザク飛行はソノーブイを落としながら、何かを探しているようにも見えるからです。

令和6年9月23日(月)、ロシア軍のIL―38哨戒機が、13時台から15時台にかけて、3度にわたり北海道礼文島北方の領海上空を侵犯したことを確認した。
これに対し、自衛隊は、航空自衛隊北部航空方面隊の戦闘機を緊急発進させ、通告及び警告を実施する等の対応を実施した。
① 13時03分頃~13時04分頃
② 15時31分頃
③ 15時42分頃~15時43分頃
mod.go.jp

自衛隊は直ちにスクランブル発進しましたが(そのうち一機はステルスのF35ですが、スクランブルの場合は、レーダー反射板をあえて着けています)、露軍機はIL―38哨戒機で、なんと大胆にも爆弾倉の扉を開けて飛行していました。
自衛隊機はこの露軍用機に対してフレア(熱囮弾)を発射し強く警告しました。

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画像ギャラリー | フレアってなに? 軍用機がばらまく光るアレ 誘導ミサイルとの壮絶な戦いの歴史とは | 乗りものニュース (trafficnews.jp)

フレアとは聞き慣れない用語ですが、強烈なマグネシウム熱源を放出することで、敵の赤外線ミサイルの狙いを逸らすための囮弾のことです。
メディアは「火炎弾」という表現を使っていかにも攻撃用兵器のように報じていますが、ただの閃光を発するデコイ(囮)にすぎません。

「フレアは赤外線誘導対空ミサイルを妨害する目的に使用する囮弾「赤外線対抗手段(IRCM)」であり、一般的にマグネシウムなどを主原料とし母機から射出後は強烈に燃焼、赤外線を発することによって赤外線誘導ミサイル先端部の赤外線検知器(シーカー)による追尾(いわゆる「ロックオン」)を引き寄せます」
フレアってなに? 軍用機がばらまく光るアレ 誘導ミサイルとの壮絶な戦いの歴史とは | 乗りものニュース (trafficnews.jp)

それはさておき、問題は露軍機領空内で爆弾倉の扉を開けて飛行したことです。
下写真の右主翼後方に爆弾倉の扉が開いているのが確認できます。

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mod.go.jp

「今回の航空自衛隊の撮影ではロシア海軍のIl-38哨戒機がソノブイを投下した様子そのものは映っていませんが、爆弾倉の扉が開いている以上はソノブイを投下した可能性があります。ロシア方式は爆弾倉(爆雷、機雷、魚雷、爆弾などを搭載可能)でソノブイも運用します。
なお西側の哨戒機のソノブイは爆弾倉とは別個に専用の投下装置を設けており、ロシアとは運用方式が異なっています」
(JSF9月23日)
宗谷海峡でロシア海軍哨戒機が領空侵犯、空自戦闘機が初のフレア警告を実施(JSF) - エキスパート - Yahoo!ニュース

まず大前提として、他国の領空内に許可なく侵入することは国際法違反となります。
これは軍用機、民間機の別を問わず、他国領土および領水の上空に広がる領空には、その国の排他的な主権が及んでいるからです。
他国領空を通過したい場合には、あらかじめ運用側は相手国に飛行ルートや運用者と目的地を明らかにした飛行計画書を提出し、当該国の了承を得ねばなりません。
領空侵犯 - Wikipedia

なお船舶と違って、航空機は高速なために、無害航行権は認められていませんから、入った瞬間に国際法違反が成立します。
船舶の場合、軍艦でも索敵レーダーや艦載砲を回したり、艦載機を飛ばしたりなどしなければ無害通航権がありますが、空にはありません。

領空侵犯が発生した際には、地多角の上から戦闘機を発進させ、警察活動の一環として侵犯機に対応することとなっています。
ここで留意してほしいのはあくまでも警察活動であって軍事活動ではないということです。
ですから、敵の戦力の撃滅が目的である軍事行為と違って、警察法の範疇に属します。
警察法の範疇と言っても、礼文島上空では空自以外取り締まれませんから、自衛隊が行います。
あくまでも警察法は違法行為を止めさせることが目的で、開いての物理的撃滅を目的としてはいません。
ここが重要で、よくこういうことが起きるとすぐに撃墜しろという声がおきますが、そんなことをすれば国際社会から非難されるのはうちの国です。
こうした領空侵犯機への対応については法律の規定に基づき実施されます。それが、自衛隊法第84条です。

第84条 領空侵犯に対する措置
「防衛大臣は、外国の航空機が国際法規又は航空法(昭和27年法律第231号)その他の法令の規定に違反してわが国の領域の上空に侵入したときは、自衛隊の部隊に対し、これを着陸させ、又はわが国の領域の上空から退去させるため必要な措置を講じさせることができる」

シンプルですね。「必要な措置」という部分が微妙ですが、それはこういう順番になっています。
まず国際法規または航空法その他の法令(航空法第126条や出入国管理及び難民認定法第3条など)に違反して無許可で日本の領空を侵犯してきた外国の航空機に対しては、フレアを焚いて警告したり、時には警告射撃をする場合があります。
いずれも警官が違法行為をしている者に取る警察活動とまったく同質で、警官が止まれと叫びながら空に向けて拳銃を撃っているのと同じです。ですから警告射撃もフレアも武器使用には該当しません。

ところで今回問題となりそうなのは、露軍用機が非常識にも領空で爆弾倉の扉を開けて飛行していたことです。
これはこの露軍機の下が地上であったり、都市であったりする場合、看過できないことになります。
そりゃそうでしょう、攻撃の意志があるとみなされても仕方ありませんし、爆弾倉からソノーブイではなくホンモノの核爆弾でも落された場合、たいへんな惨事になるからです。

しかし今回は露軍機の下は海面であり、船舶の姿もなく、この航空機が哨戒機だったことから、爆撃する意志はないと判断されました。
とはいえ重大な挑発行為であることは間違いありません。
こういう火遊びを続けると、いつ偶発的戦争に発展するかわかりません。
願わくば、自民党員のみなさん、この危機に正面から立ち向かえる勇気を持った政治家を総裁に選んで頂けますように。

 

 

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コメント

飛行パターンから、オホーツクでの中露海軍演習をこっそり追尾してるであろう海自潜水艦と米原潜の音紋を収集するためにソノブイを撒いたと思われます。
領空侵犯は、今どきGPSその他の精密測位があるので「たまたま入った」のではなく、わざとちょんちょんと突いて空自の反応も確認してたのかと。普通なら撃墜されても文句言えない状態ですけど、まあさすがに旧ソ連の大韓航空機撃墜事件じゃあるまいし日中だったので空自初ではあるけどフレア撒いて立ち去らせたという、真っ当な対応ですね。
まあロシアのパイロットも生きた気がしなかったでしょうけど、あちらから見ては全てのデータが取れたのなら大戦果とも言えます。
ロシアの哨戒機は輸送機イリューシン·メイの発展型で、こちらでのロッキード·エレクトラを改造したP-3シリーズに当たります。ただソノブイの投下方式が違っていてP-3Cでは与圧客室床にある投下口(与圧)に手でソノブイを挿入してから閉めて投下するのと違って旧ソ連らしい軍事利用に振った運用システムで、機雷や爆雷に対潜魚雷など全て爆弾倉(与圧無し)からの投下方式です。
弾倉開いたまま領空侵犯した時点で、交戦意思有りと判断されて即座に撃墜されても文句言えないことです。
どっかの穏健派な自民党総裁選候補が「撃ち落として当然で法整備すべし」なんて言ってますが、今それをやるのは下策です。

ちなみにTVニュースでフレアを出しまくる海自のP-1の資料映像が何度も流されてますけど、低空·低速で飛ぶ哨戒機だから赤外線誘導ミサイルから自衛するためにフレア(熱デコイとでも呼ぶか?)はたっぷりと積んでます。
ちなみにP-1のソノブイ投下は与圧客室ではなくなって、その床下のスペースに投下装置があってボタン装置で操作します。

際限なく図々しくなれる国の思う壺に嵌らないでいるには、他の世界の誰がどう客観視しても悪いのはあちら側になる、という状況を維持することが極めて重要だが、子供が犠牲になったことを絶対に許容したくないし、己の発言に利用したくもない。また、左右どちらであれすぐ無駄に勇ましくなる人たちの都合に合い得ることも言いたくない。
そう考えると、調べて観察するばかりになってしまう…

外務省、経団連、親中露の人やビジネスで中露を代弁する人、なんでもいいけれど。
彼・彼女らがあの国らを何故畏れるのかといえば、我が国には、真に必要となった時に真かつ即時に行使できる武力が無いから。
あの国らとビジネスとか交流とか「戦略的互恵関係」とやらをやれる資格は、例えば海兵隊とその装備の運用のようなリアルな武力の後ろ盾を持つ国とその国民の方がある。
しかし、相手国へ最後の手段として投入できる武力を、我々社会は許容して来なかった。
使う時が来ないのが何よりだが万一の必要のために保っておくべき力、それへの理解も、その力と役割を持たせ、担う各組織や隊員を最低限であれ尊重する意識も、我々社会は養って来なかった。
その面から中露のやったもん勝ち志向を刺激しているが、今も中露の非ではなく自国政府や自国民へ「強い態度で相手を刺激するな」と責める人たちだって薄々でもそれを知っているから(今時ならもう知っているよね?)、力と厚かましさで押してくる国をただ畏れるだけに陥り、それを弱腰、花畑と批判されるのには耐えられず、かと言って自らを変えるのにも耐えられず、問題の根から目を逸らしたまま、相手国には「安心してビジネスや滞在ができるように」程度の要求に留まり、自国政府には「刺激しないように」と要求し、そしてその態度が無様に見えないよう、美しいお題目で一生懸命取り繕う。
いや、美しさを持つことは全然否定しない。法や道理に基づく美しさとセットの腹黒さ、ギリいっぱいの汚さを認め、勘所を養い、匂わせる力は匂いだけしかないわけではないようにはしていたい。
歴史の事実はやった事もやられた事も尊重するが、今現在どうなのかって話なのだから。
こういう感覚って、市井の名もない現場ビジネス・パーソンの多くは既に分かっている、早晩分かると考える。
我々の総体として「おとなしくて我慢の限界が高いが万一キレたら怖い」長所は、「変化を嫌い面倒くさがりだから操作はチョロいし、焚きつけて先にブチギレさせれば美味しい」にもなり得るわけで、上手にキレるにはどうやれば?と考え続け、効果的な変化がどうか間に合ってくれと願うのみ。

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