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2024年10月26日 (土)

公明党も大苦戦

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選挙について、私が書いてもセンないのですが、書き漏らしたことを追加しておきます。
ほんとうに国内政治は書きたくないのですが、仕方がありません。

公明党の帰趨についてです。
山口氏から石井氏に代表が交代したその第1回の選挙です。
公明党は代表の重複立候補を認めていませんから、小選挙区で落ちると議員資格を失い、自動的に代表の座も失職します。
その石井氏が当落の境で苦戦しています。

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公明党新代表に石井氏 28日の党大会で正式承認へ

地元埼玉新聞から

「埼玉新聞社は24日、衆院選の埼玉県内16小選挙区の終盤情勢を分析した。
■埼玉14区の立候補者
 加来武宜 43☆維 新
 石井啓一 66 公 前(10)
 関根和也 44 無 新
 鈴木義弘 61☆国 前(3)
 高橋易資 68 諸 新
 苗村京子 65 共 新

公明代表石井と国民鈴木の大接戦が続く。それぞれ無党派層への浸透を図る。石井は自民支持層をまとめ切れていない。共産苗村、維新加来が追い上げる。
石井は党の顔で全国を回る必要に迫られるが、公示から23日までの9日間のうち6日間を選挙区内で活動する。「厳しい情勢で混戦から抜け出せない。もう一段の支援を」と必死の訴えが続く。
接戦を繰り広げる国民鈴木は選挙区内を小まめに回る。中小企業支援や物価高対策に向けた賃上げ策を示し「一致団結、今以上に力を貸してほしい」と幅広い支持を呼びかける」
(埼玉新聞10月25日)
【衆院選 終盤情勢】埼玉14区 党代表の公明石井と保守系の国民鈴木が大接戦(埼玉新聞) - Yahoo!ニュース

自民党が候補を立てなかったために、国民民主との戦いに絞られています。
元々石井氏がいわゆる他地域から来た落下傘候補であって名前が浸透していないうえに、代表として全国の支援に飛び回らねばならないので顔も売れていない、つまり支持母体の創価学会がむき出しとなった戦いを強いられているようです。

では、もうひとつの公明党の拠点である大阪はどうでしょうか。
ここは同じく大阪を発祥の地である維新が、最大のホームグランドとしている地域です。
公明党も関西圏は常勝の地でした。
大阪は創価学会において「大阪の戦い」といわれるほど、この地に根を張ったことの意味が大きい土地なのです。
第5回「大阪の戦い〈上〉 - 毎日が、始めの一歩!

今まで維新は大阪都構想実現のための妥協戦術として、大阪3、5、6、16区に候補を立てずにいたほどですが、今回は手加減なしでの全面対決となります。

「有馬氏の分析では「維新のワンサイド」の勢いだという。伸び悩みも懸念される維新だが、大阪では17区の馬場伸幸代表(59)、12区の藤田文武幹事長(43)が優勢で、19選挙区で「完勝」もあり得るという。
有馬氏は「馬場、藤田両氏は黙っていても勝つという情勢だ。大阪万博の問題や不祥事があり、地方選も落とすなど、支配力が薄れた感のあった維新だが、やはり〝地元〟の強みがある。全国区での浸透に苦戦し、支持者に『応援疲れ』もうかがえるだけに正念場だ」と指摘する」
(夕刊フジ10月17日)
大阪・東京、49全選挙区「当落予測リスト」 大阪小選挙区で〝全面激突〟維新が公明に完勝か 東京24区、萩生田氏が苦戦予想覆す地力(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース

維新は全国で苦戦しているだけに、そのぶんホームグランドで確実に議席を勝ち取りたいと考えていているようです。
一方、公明党はここでも大苦戦しています。

「公明党は大阪16区に山本香苗氏(53)を参院からくら替えで投入するなど大阪に注力するが、総じて苦戦が予想されるという。
有馬氏は「支持母体の創価学会の組織力に陰りが指摘される。カリスマ性があり、強い指導力で知られた山口那津男氏が代表から退き、石井啓一新体制の真価が問われる。大阪の選挙区を落とすと、現有の32議席から相当減らす。兵庫の選挙区も落とせば、相当な打撃だ。大阪選挙区では、自民も苦しい戦いを強いられてきたが今回も厳しい情勢に変わりはなく、自公与党には厳しい結果が予測される」との見方を示した」
(夕刊フジ前掲)

大阪で敗北すると公明党は、選挙予想で一気に現有32議席から7議席減らして25議席程度にまで落ちます。

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【2024年秋・衆院選】自公228議席、過半数割れで大政局へ 立民は「敵失」追い風に144 国民が倍増以上の19、日本保守党3議席か 政党別獲得議席予測(1/5ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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公明が党大会、新体制発足 石井啓一代表、西田実仁幹事長:山陽新聞デジタル|さんデジ

こうなると、公明党執行部の退陣は免れないでしょう。
これは自民党執行部にも大きな影響を与えることになります。

なぜなら、自民の稚拙な選挙戦略、総理の朝令暮改、そして今回の2000万支給と切れ目のない不祥事続きの石破自民の不人気の影響を、連立与党として側杖を食ったともいえるからです。
とうぜん、公明からは敗戦責任の追及が自民党執行部に投げつけられるでしょう。
与党過半数割れをすれば幹事長の辞任が必須ですから、与党2党の党首と幹事長のダブル辞任となります。
自民は新しい幹事長を最大の敗戦責任者である石破氏が選んでよいのか、という責任論に発展していくのは止められません。

負け方のていどにもよりますが、なんとか自公で過半数を維持できればなにも起きません。
過半数割れが少々ならば、無所属や非公認をかき集めてなんとか凌ぐでしょう。
この程度で済めば震度3くらいなものですから、万々歳です。

問題は、仮に200議席を切った震度6の場合です。
今の首相では国民や維新はもとより、そして公明までもが連立に参加するとは思えません。
かといって、いまのような中国との緊張、ロシア、北朝鮮の圧力がある中で日本だけが政治空白を作るわけにもいかないでしょう。

偶然ですが、日本の総選挙と米国大統領選がシンクロしてしまいました。
米国政治がどうころぶかまったく不透明な時期に、日本も積乱雲に突っ込んでしまったというわけです。
ハリスなら(すかんオバさんですが)とりあえずいまのままでいいですが、勝率5割5分でトランプ有利という情報すらあがって来ています。
アジア-太平洋の安定の基軸である日米が揃って大政局ではシャレになりません。

さて、どうしますか。
来年の参院選までという区切りをつけて、一種の「救国政府」でも作りますか。
なんならゲル氏を首班に頂いたままで、君臨すれど統治せずに祭り上げ、財務相に玉木氏を充てるというウルトラCもあります。
もちろん国民民主や維新の言うことは丸飲みして予算案を通す、来年の参院選までとして、衆参同時選挙で信を問う。
そうとう無理なのは百も承知です。

後は27日の天気が雨になってくれるのが、石破自民の最後の頼みの綱です。

 

 

 

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