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2024年10月12日 (土)

石破さん大丈夫、苦悩はそんなに長引かないよ

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被団協がノーベル平和賞を受賞しました。おめでとうございます。
ノーベル平和賞委員会は、いままでにもICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン )なんて団体にも賞をやったところですからね。
この団体は、なぜか核武装なんかまったく話題になっていない日本に押しかけて、核兵器禁止条約に署名しないのはけしからんと大騒ぎを演じました。
突撃するなら北京かモスクワに行きなさいといつも思うんですが、よほど叩きやすい国とみくびられているようで、必ずウチの国が的になります。ほんと迷惑。
その時に日本側の受皿になっていたのが、旧社会党系の被団協です。
石破首相も祝辞を述べたそうですが、ニュークリアシェアリングを唱え「持ち込ます」というのが持論だったはずですから、また豹変と言われますよ。

ところで石破氏が外遊をしています。
李強に会ってもらってよかったですね。

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李強総理、日本の石破茂首相と会談 (news.cn)

中国はさすが大国、メンツを立ててくれたというのに、ASEANときたひにはハナから話にならないとばかりに、こうです。
ASEAN)事務総長でカンボジア出身のカオ・キムホン氏の弁。

「なぜ、アジアにNATOのようなものが必要なのですか? 私たちにはすでにASEAN関連の様々な既存の枠組みがあり、それを優先させるべきです。さらに新たな枠組みをつくることは、地域の国々から支持を得られないでしょう」
(朝日10月10日)
アジア版NATO「支持得られないだろう」 ASEAN事務総長会見:朝日新聞デジタル (asahi.com)

向こうさんの立場では当然すぎるほど当然です。
今月中に選挙があり、そこで負けるかもしれない超々短命首相がナニ言ってもまともに聞いてくれるわけがありません。
安倍氏の外交がすごかったのは、当人の能力もさることながら、長期政権、選挙にはめちゃ強いことが内外に知れ渡っていたからです。
だから諸外国は「聞く耳」を持ってのであって、フロックで首相になったようなゲル氏の言うことをまともに聞く国など今はないでしょう。

ところで、今回の選挙への興味は、「どれだけ自民党が負けるのか」に絞られています。
実際、これほどまでにどーでもいいと思える選挙はなかったような気がします。
石破氏は、総裁選でなんと仰せでしたでしょうか。
「国民が判断する材料を提供するのは政府、新しい総理の責任だ」「(与野党の)本当のやりとりは予算委員会だ」「(解散を)自民党の都合だけで勝手に決めてはいけない」、イマニしておもえばよくもまぁ口からでまかせを。

まぁかつては、解散を内閣がすべきではない、天皇の名で党利党略で解散するなどもってのほかだ、とえらくカッコイイことを言っていた御方です。
その時は、解散するのは不信任を出された時のみだとまで言い切って、首相の解散権そのものを否定してえらく歯切れがよかったのですが、今回の解散の弁では、党の都合でしたとまで言ってしまいました。
かくも短い期間に、いままで培ってきたリベラルメディア信頼を壊した政治家はいなかったでしょう。
そしてメディアと野党は口を揃えて「イシバさんは変わってしまった」と言い、保守サイドの人たちは「この裏切り者め」と唾を吐いたわけです。

かくして右からも左からも等しく嫌悪されるという、まことに珍しい首相になってしまいました。
しかし幸いにも、石破氏の苦悩もそう長くは続かないようです。
早ければこの選挙の選挙戦後、長く見ても来年度予算を通してオシマイです。

各方面の選挙予想がチラホラ出始めました。
産経系のZAKZAKでは、選挙プランナーの松田馨氏が予想を出しています。

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ZAKZAK

その結果は、さほどの驚きはありませんが、単独過半数割れ、ゲル内閣大打撃と出ました。

「石破首相は9日、自民党選挙対策本部会議に出席し、衆院選を前にこう語ったが、自民党の情勢は厳しそうだ。松田氏は、投票率を前回2021年衆院選の55・93%を下回り、51~52%程度と想定して分析した。
自民党は、現有256議席から30議席減、「小選挙区165、比例61の226議席」という予測だ。衆院定数(465議席)の単独過半数(233議席)を割り込み、今後の展開次第でさらに減らすという」
(ZAKZAK10月9日)
石破首相が「戦後最短の就任8日後」に解散強行 自公過半数割れも 2024年秋衆院選・政党別議席予測、松田馨氏が分析(1/3ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

松田氏の予想では30議席減、単独過半数割れだそうです。
立憲は微増です。

もうひとつ選挙予想は、ニュースポストセブンで政治ジャーナリストの野上忠興氏が出しているもので、こちらはもっとドラスティックな惨敗です。

「野上氏の協力で全選挙区の情勢を緊急調査し、当落を予測した。結論は、野党の候補者調整ができない場合でも、自民党は「53議席減」の202議席。公明党も25議席へと減らし、自公合わせて「227議席」で過半数割れという衝撃的なものだった。
総理が交代しても、有権者の裏金問題や旧統一教会問題への批判は消えていません。自民党の裏金議員たちは小選挙区で厳しい審判を受けることになる。自民党支持層が自民離れを起こしているため、自公両党ともに比例代表でも票を大きく減らすことが予想されます」(野上氏)
さらに野党の選挙協力がなされ、自民党への対立候補が一本化されれば野党が逆転勝利可能な選挙区が53あり、自民大惨敗となる」
(ニュースポストセブン10月9日)
【10.27総選挙289全選挙区緊急予測】自民党が「53議席減」、自公でも過半数割れの衝撃シミュレーション結果 新閣僚3人も落選危機(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース

野上氏は53議席減で227議席、公明も減らすために自公で合わせても過半数割れです。
こういう選挙関係者というのはだれでもお得意先があるので、バイアスがかかることを瀬ン低に見なければなりません。
おそらく来週にかけて新たな世論調査の支持率や各紙の選挙予想も出るはずですから、それを見て改めて考えたいのですが、いい目は出そうに内ですね。

とまれ、石破内閣が選挙後に安穏と勝利をかみしめる余裕がないことは確かなようです。
だって、いかに負けるのを少なくするのかだけがテーマの選挙ですから。
激減の場合はハッキリしています。石破降ろし爆発です。
これだけ恨みつらみと憎悪を振りまく公認をしたら、敗軍の将に容赦はありません。
いままでゲル氏の得意とした、後ろから弾丸をビュンビュン撃って来るのです。

本来、こういう時は幹事長の手腕の見せ所ですが、森山氏といえばたった8人の泡沫派閥の主で党内を取りまとめる能力は皆無です。
石破氏が安倍派一掃などといいだしたら、まぁまぁ殿、ここは党内融和を大事にしていただかないとと言うべき立場なのに、率先して党を分裂させたのですから重罪です。
いままで選挙を質にとられて言いたいことも言えず頭を抑えられてきた議員は、再選したらメにものを見せてくれると誓っていますからどうなりますことやら。

だから言ったでしょう(言わなかったかな)、高市さんや小林さん、そして安倍派も取り込んだ人事にしないとエライことになるって。
そもそも石破氏が年中「元自民党幹事長」の肩書でメディアに出られたのは、任命権者が安倍さんだったからです。
二階氏を幹事長にしたのもおなじく安倍氏。
総理に自信があれば、幹事長ポストには意見が対立する人を持ってきてバランスをとるほうが党は安定するのです。
官房長官に菅氏を据えたのだって、この両人かならずしも政治的意見が一緒ではなかったからです。
菅さんは安倍氏と一心同体だと思っていましたが、今回の総裁選でよくわかりましたでしょう。

つまり安倍政権が長期政権であったのは、石破、菅、二階、岸田など政治的には対立する勢力を政権内部に取り込んだことで党内融和が図れたからです。

それを党内融和もあろうことか、二重処分を課し、議員にとって死活問題の公認までしない、重複立候補は許さないとなるともうアウチです。
された方は二度と金輪際石破氏を許そうとは思わないはずです。
負ければ、この憎悪がまともに来ます。

ところで、ひとつ面白いのは、今回毀誉褒貶が激しい保守党が初めて本格的に登場して、国民の審判を受けることです。
前掲の松田氏はこう述べています。

「ベストセラー作家の百田尚樹氏と、ジャーナリストの有本香氏が立ち上げた政治団体「日本保守党」は今回、河村たかし名古屋市長を小選挙区の愛知1区に擁立する。百田氏と有本氏も比例で出馬する。
「小選挙区1、比例1で2議席」獲得の可能性があるという。
松田氏は「衆院東京15区補選などで、一定の票を獲得してきた。ユーチューブなどインターネットメディアを中心に関心が高く、保守系の票をさらに取り込めるかがカギだろう」と指摘する」
(ZAKZAK前掲)

なるほどね。百田さんと河村さんか。
それなりに応援している部分もないわけではないのですが、この党で心配なのは実務体制が欠落しているようにみえることです。
東京5区での飯山氏への支援、特に選対すらなかったと聞いています。
また小説家が作った党のために、志はひと一倍あると思いますが、政策立案能力があるのかといわれれば、はなはだ怪しいと思います。
特に経済政策プロパーが不在なのは致命的です。

もう少し立党まで力をつけて財政・金融のわかる経済専門家を集めていただきたかったと思います。
外交・安全保障を推進するプロパーも欲しい。島田氏だけでは不安です。

言い出したらキリがないし、初めからすべてを望むつもりはありませんので、長い眼で見させていただきます。
今回のあまりに早い総選挙は彼らには気の毒でした。
といっても百田氏は高市氏にならなくてよかったと堂々と言っています。
そりゃ高市自民だったら保守党なんかいりませんもんね。しかし了見が狭いな。
というわけで、保守党に関しては判断保留です。



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コメント

自民の敗北は大いに結構ですが立憲民主党が躍進するのだけは勘弁してほしいですね。維新は右肩下がりの状態が続いており、国民は目指すところは共感できますし(辺野古云々は論外)、榛葉幹事長も好感持てますが、個人的には玉木代表にイマイチ信頼が置けません。

日本保守党に関しては「保守」という冠に相応しくない有様で「右のれいわ」と揶揄されるのも致し方ないと思います。右も左も極まれば同じ穴の狢ということなのかもしれません。信者に叩かれそうなのでこの辺でやめときます(笑)

保守党はここでも候補擁立を見送る訳にいかなかった苦しい事情があったのだろう。今回自公で200議席とかになったら立憲維新と組むしかないが、220前後等の微妙な過半数割れになり、国民が10議席保守党が2か3(議席を確保したら自公は彼らを取り込むために秋波を送ってくるのではなかろうか。その時両党は閣外協力する可能性はある。

 どうやら、ここの方々に「保守党に入れる」というあわて者はいなそうですね。私、正直どうも百田さんが苦手。話はまとまりがないし、落ち着きがなく、せわしない調子がとってもイヤです。
あの狭量そうなそぶりで、作らなくて良い敵を方々に作りまくって来た。作家や評論家ならともかく、政治家なら寛容さも身に着けないと票になりません。なんで有本さんのような人が百田氏についているのか、常々不思議に思っていた次第です。

今回自民党は単独過半数を割るか否かでしょうが、それがどうやって責任問題に飛び火するのか? 幹事長の森山さんの責任が第一で、そこには高市が座るべきでしょう。派閥がなくなったと言って、高市の貫目の重さは森山の比ではなくなっています。恩讐を超えて正味を見ないと、参院選前に一波乱ありそう。

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