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2024年10月 9日 (水)

準備がないまま首相になってしまった男

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米国の雇用統計がよかったために、FRBは政府金利を下げないということになったようです。
日本もあれだけの石破ショックの後で、しかも植田総裁は金利上げるなよとゲル氏から厳命されていますから、当面は円安基調、かつ株高基調のはずです。
ゲル首相、なんていうラッキー。

「[ニューヨーク 4日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、対円で一時149円台に乗せた。9月の米雇用統計が予想を大きく上回ったことで、連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測が後退した。
ドル/円は一時149.02円に上昇し、8月16日以来の高値を更新。日米金利差が縮まりにくいとの観測からドルは対円で上昇しており、週間ベースの上昇率は2009年以来の大きさとなる見通し」
(ロイター10月5日)
NY外為市場=ドル一時149円台、雇用統計受け大幅利下げ観測後退 | ロイター (reuters.com)

東京市場もこれを好感して一気に39560円となり、1000円上げました。

そういえば、産経の看板記者のひとりである田村秀男氏が、こんなことを書いていました。
かつてゲル氏は、いくら田村氏がレクチャーしてもゲルの耳に念仏で、アベノミクス清算を頑なに主張していたそうですが、この夏くらいから風向きが少々変わったそうです。
田村氏はこんなことを書いています。

「そして、ことし8月下旬。筆者知り合いの石破さんのブレーンから突如、経済問題で助言を依頼された。石破さんは本欄など拙論に目を通しているとも聞かされた。ならば、とA4判で1枚程度のメモを送付した。要は脱デフレ、財政出動、実質可処分所得の引き上げ、家計消費の拡大、税収増の民間への全面還元、日銀利上げの凍結である。
ブレーンからは「石破さんはしっかりと読んでいます」との返事があったが、当方は半信半疑だ。
すると石破さんは9月に入ると、「財政出動なければ経済が持たない」「税増収分の防衛費や少子化対策への充当」「最低賃金の引き上げ」と言い出した。9月27日の総裁選勝利後の会見では「デフレからの脱却を完全なものにする」「物価上昇を上回る賃金上昇」「海外の生産拠点の国内回帰」を強調した。8月7日出版の「保守政治家 わが政策、わが天命」(講談社)での反アベノミクス色は薄れた。「君子豹変(ひょうへん)」、大いに結構だ」
(産経10月1日)
石破首相は「円安」を受け入れるのか 田村秀男 - 産経ニュース (sankei.com)

さすが田村さんの指南は的確ですが、これって実はアベノミクスなんですがね。
ホンマでっか、という話ですが、本紙で記事化しているくらいなのでホントなのでしょう。
ここからわかるのは、ゲル氏に金融・財政がわかる政策ブレーンが総裁選直前までいなかったことです。
そしてもうひとつは、夏頃から、つまり総裁選が匂ってきたあたりからやっと本腰で政策を考え始めたようです。
つまり、当人も本当に首相になるとは思っていなかったので、経済政策などという地味なことには蓋をして派手な反安倍言動にうつつを抜かしていたようです。

あまりに遅すぎてヤッツケですが、増税、金融正常化などとやられるよりはるかにマシです、と言っておきましょう
ただし、高市氏のように近畿大学経済学部教授(産業政策論・中小企業論)のようなプロとは違ってヤッツケだけに、いつまた先祖返りするかはわかりませんが。
要は、ゲル氏の能力がいささか怪しいことも手伝って、最高権力者になる準備が足りないのです。
しかし痩せても枯れてもうちの国の首相ですから、頑張っていただかなくては民が迷惑します。

たとえばこの準備不足感が如実に示されているのが、例の腹だし老人会記念写真の一枚です。
まるで服を初めて着た3歳の子供のような写真です。

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組閣時の集合写真のドレスコードに対するささやかな疑義 - Togetter [トゥギャッター]

「だらし内閣」という言葉がトレンド入りして、さすがに官邸もあせったようでレタッチしておポンポンを隠してしまいました。
いままでこんなコトをいきなり仕出かした新首相は最初です。
たぶんゲル首相をサポートする官邸の態勢が充分整っていないのでしょう。

「首相」は個人ではなく日本を人格的に代表する「機関」ですから、多重でサポートされねばなりません。
内閣総理大臣補佐官は5人の政治家で構成され、内閣総理大臣秘書官は霞が関からのエリート官僚の出向です。
岸田内閣の時は秘書官は6人となり、下の写真のように岸田氏の後ろをゾロゾロ大名行列していました。
ちなみに財務省だけはなぜか他の省庁の倍の2人います。

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官邸の心臓部 首相秘書官に迫る! どんな仕事?誰がなる? | NHK政治マガジン

これがゲル内閣ではまともに機能していないようです。
政治秘書というのは独特の慣習に満ちた世界で、マニュアルがあるわけではなく先輩からの口伝です。
総理秘書官ともなれば、将軍のお側用人のような絶大な権勢を誇り、そこらのペイペイの平大臣などよりよほど大きな権力を持っているとされています。
安倍氏の今井秘書官、小泉総理の飯島秘書官、麻生総理の村松秘書官などです。どれも食えない顔をしているでしょう。

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日朝首脳会談20年 交渉舞台裏、飯島内閣官房参与に聞く | カナロコ by 神奈川新聞 (kanaloco.jp)

これらの秘書官は普通に派閥に属していれば、派閥内で融通されていくものですが、如何せんゲル氏はいままで孤高の言うだけスナイパーであったために、まともな秘書がついていなかったようです。
ですから、この認証式の写真一枚でも、ゲル氏に、あ、首相モーニングにベルトを使ったら裾が弛みます、こちらにショルダーストラップをご用意してありますから、なんてサポートをする者が誰もいません。
文書もチェックする者がいないようで、こんな官邸発の発信をしてしまいます。

「石破総理は能登の被災地を訪問し、お一人お一人と話され、困難な環境下にある人々のために力を尽くす決意を新たにされました」

わ、はは、自分のボスに丁寧語をつけるなって、社会人の常識だろって。
SNSで指摘されて、慌てて「表現の適正化」をしています。

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軽いんだよね。なにもかも。
準備をしてこなかった、言い換えれば自分がよもや首相になるなんて思っていなかった男が首相になると、上は経済政策から下はズボンの裾までわからないことだらけというわけです。

 

※岸田氏に関してクレームがきましたので全削除しました。

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コメント

岸田氏に色々と不満もあるとは思いますが今日の内容はいかがなものかと思われる行き過ぎた表現だと感じますので修正された方が良いかと思います。
該当箇所はあえて指摘はしません。

まさにアベノミクス、肝は財政出動。
頭で理解は出来ても行うは難し、財務省の防御は堅牢、財務省の軍門にくだった国交省も安倍さんのいうことを聞き入れませんでした。
コレが出来ればアベノミクスもほぼ完成じゃないですかね、それはもうすっごいこってす。
公共投資が増えれば、民間投資も比例する。
国民所得は増え、名目GDPは他の先進国並に上がりドイツなんぞ目じゃござんせんよ。
しかし反安倍勢力は強いので、ねぇ。

黒幕は安倍派を潰した総選挙後に石破総理を
おろし、総理の座を狙ってるなんて噂もあります。
まあ石破総理がいい方向にコロっと転換出来ると嬉しいですが、非公認も決まったようですし、見守るしかありませんね。

山形一区。
森喜朗の手下で、隣の上山出身で一時は五輪担当大臣まで務めた遠藤利明議員の後援会事務所が、近所に出来たようでもうよほどバタバタしてるんでしょう。
先日は地元事務所の秘書(オートマチックな仕事)から新聞のお悔やみ欄に親父の名前が載った当日にレタックスをおくられましたわ。ありがたいけど。

なんと後援会から今朝投函された推薦葉書三枚入りの定型書類「新幹線をフル規格にして東京か2時間へ!」がアピールポイント。

だが宛先が16年前に亡くなった婆ちゃん宛というお粗末っぷり。生きてたら110才過ぎてんだけどね。
まあ、旧安倍派は必死だわなあ!

こっちは相続手続きが行き詰まっているので、良い税理士をどう選ぶかという段階。ネットだと「税理士ドットコム」とかあるし、「ゆたか相続センター山形事務所」ってとこからDM投函されてるので、どうしたもんかと。。
誰かアドバイスあったらお願いしますよ。と。。

石破総理、人格にはいろいろありますが
言う通りの経済政策ならよろしいんじゃないでしょうか。

しかし、田村秀男さんに傾倒しているとは思わなかった。デフレ人口論の藻谷なんとかの言うことを信じているらしかったので。
田村秀男と藻谷なんとかでは水と油です。
ちなみに、人口が減ると生産者も減るからむしろインフレになるはずです。実際、人口が減っている国はいくらでもありますがデフレになっているのは日本くらいです。

ところで、総理は今まで経済をよくわかってなかったらしく、いろんなことを言っていたのでこれからの発言とバッティングしてブーメランになりそうに思えます。
どうなりますやら。

ここで一句

秋の夜やフジコのピアノ煌めきて 泰山木

無言で消えるには、あまりにも何年もコメントを入れすぎできたので自責と共に敗北宣言して去ります。
何に負けたのか、時系列が乱れた考察の端々に挟まれる激しい憎悪と冷笑にです。
日常感覚を大事に過ごします。

 準備不足と言えば、党首討論で「政務活動費を総選挙に利用する」と答えて玉木代表に詰められましたね。
まぁ、正直な事は正直なんだけど質問は想定される範囲だし、これも準備不足なんですよね。案の定「政治とカネ」の話ばっかりで、それをいなしながら得意分野に持って行くチカラが不足しているよう。真面目なんでしょうが。
それにしても所信表明の時もそうでしたが、解散シーンのなんとヨレヨレな雰囲気な事よ。認証式の写真そのままの弛緩ぶりが象徴する石破総理の姿でしょうかね。

ふゆみさん
もう来られないのですか?
愚か故にふゆみさんのコメントにハッとさせられることが多々ありました。
寂しいことをおっしゃらずに、来てください、ね。

ふゆみさん、お久しぶりです。
以前のよう管理人さんの丹精込めた記事を毎日拝読出来なくなっていましたが、時々覗いてみては個人的に尊敬していた管理人さん、山路さん、そして、ふゆみさんのコメントも合わせて参考にさせて貰ってました。
語彙力文章力無いのでコメントは控えていましたが、ふゆみさんには温かい日常に心穏やかになり、その時が来るようなことがあればまたコメント拝読したいです。まずはお疲れさまでした。記事に関係ない文、失礼しました。

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