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2024年10月 2日 (水)

石破・岩屋コンビの外交は察しがつきます

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誰でも同じことを言っていますが、今回の組閣で許せないのは、岩屋氏と村上氏に大臣を処遇したことです。
安倍氏に対する個人的怨念による報復人事です。
石破氏の後ろ楯になって、決戦票をこの男に集中させた菅氏は体調がかなり悪いとうかがいますが、よくこんな人事案を承認しましたね。
村上氏など公然と安倍政治の清算を掲げ、「負の遺産」とまで言っているのですから、菅氏がしてきた仕事を全否定したも同然じゃないですか。
菅さん、晩節を汚しましたね。

岩屋氏は、最低の防衛大臣と呼ばれていました。
ともかく融和、融和、なにもしないでもひたすら融和。
なんと宮古島の「市民団体」の言うがままに、いったん弾薬庫に収めた弾薬を運び出し、宮古警備隊を丸裸にしてしまいました。

「岩屋毅防衛相は2日の記者会見で、陸上自衛隊宮古島駐屯地(沖縄県宮古島市)の迫撃砲や中距離多目的ミサイルの弾薬について、島外に搬出するよう指示したことを明かした。地元への十分な説明がないまま弾薬を保管していたことに伴う措置で、岩屋氏は『不十分だった。おわびしたい』と謝罪した。
防衛省は今後、島内で駐屯地とは別の場所に、今年度末にも配備される地対空・地対艦ミサイル部隊の弾薬庫を建設する予定。完成し次第、島外に撤去した迫撃砲などの弾薬も保管する方針だ。ただ、使用する警備部隊との間に距離が生じることから、初動対処の任務に影響が生じることは避けられない」
(産経 2018年4月2日)

次に2019年、日韓防衛大臣会談をやり、唯々諾々と韓国の言い分を丸ごと聞いてしまっています。
日本の哨戒機がレーダー照射をされた事件について、ムン政権の韓国国防相に、日本は国際法を守れと言わしてしまっています。

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中央日報

「チョン長官はこの日の会談を終えた後、記者たちと会って、「日本の防衛相と日韓の防衛協力についてよい会談となった」とし「哨戒機近接脅威飛行関連しても虚心坦懐に率直な意見を交わした」と述べた。そして「これから両国が緊密に協力しながら、今後このようなことが再発しないように発展させていこうのに意見を一致させた」と説明した。
この日の会談でチョン長官は、岩屋防衛相に韓国艦艇の射撃統制レーダー照射について明白な根拠があることを説明した後、日本哨戒機の飛行のための国際法遵守を強調した。問題の本質は海上自衛隊の哨戒機による近接脅威飛行形態にあるという理由からだ。
チョン長官は続いて「韓国と日本は、隣接する友好国として国際社会で起こるすべてのことについて緊密に協力して協力をする必要がある」とし「協力して発展させてべきという意見の一致を見た」と話した」
(中央日報 2019年6月1日)

当時のムン政権は、極度の反日小児病患者の国で、日韓関係の条約や取り決めを一方的に廃棄するわ、慰安婦合意はちゃぶ台返しするわ、果てはこのレーダー照射事件のように戦争行為一歩手前の軍事挑発までするわ、と話にもなりませんでした。
このような相手には、日本は信頼関係の前提が崩壊しているので、接触を断つべきで、「緊密に協力関係を築いていく」などということは口の端にも乗せるべきではありませんでした。
それが唯々諾々と、相手の言い分丸飲みが「外交」多と岩屋氏は信じているようです。

韓国は総裁選で石破壊氏が勝ったことを直ちに速報して、こんな期待をしているようです。

「また、韓国との関係については、韓国政府が2019年に日韓秘密軍事情報保護協定(GSOMIA)を破棄した際、石破がドイツの戦争責任処理を引き合いに日本政府の歴史問題への態度を批判したことを紹介。また、石破が靖国神社への参拝をしていない点についても触れている。
一方、韓国の通信社・聯合ニュースはごく短い報道に留まったものの、「日本の次期首相に「韓日歴史認識ハト派」石破茂」と題した記事の中で「韓日の歴史問題で比較的穏健な声...『極右』高市に決戦で大逆転」と伝え、保守派の高市早苗経済安保担当大臣との対比で、石破がハト派であることを強調するような報道をしている」
(ニューズウィーク9月27日)
自民党総裁選、石破氏選出を韓国メディア速報「極右高市に決戦で大逆転」(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース

石破壊氏の韓国のGSOMIA廃棄の責任が日本の歴史認識にあるというひとことが、韓国はよほど嬉しかったと見えます。
「韓日歴史認識ハト派石破茂」だそうです。

ところで、岩屋氏が防衛相を辞めた後ですが、「信念でもの申す」とまなじりを決して台湾有事には関わるな、反撃能力なんてとんでもないと宣言しました。

「湛山はどの民族も尊重すべきだとの言論を一貫して続け、博愛主義的なところがあった。防衛の仕事では「いざ戦わば」という話になりがちだが、大事なことはいかに戦わないようにするかだ。その思いで防衛交流をやらなきゃいけない。昨年の防衛力強化の議論は危機感をあおって防衛費の増額につなげるという冷静さを欠いたものだった。台湾海峡の安定は極めて重要だが、「台湾有事」などと軽々に言うべきではない。
 ある意味で湛山が警告した戦前と近い空気があると感じている。空気ができていても、勇気を持ってものを言う人がいないといけない。湛山は終戦後「日中米ソ平和同盟」を作ろうと言って笑われた。すぐにできると思うのは幻想かもしれないが、そういう世界を希求して困難を乗り越えていく思いが必要だと思う」
(毎日2023年8月12日)
石橋湛山研究会:なぜ今、石橋湛山か 「信念貫き、もの申す人必要」 6月発足・超党派研究会、岩屋共同代表に聞く | 毎日新聞 

湛山は学ぶべきところも多い政治家ですが、戦争へとなだれ込もうとする軍部の時代と、敗戦後の武装解除された時代の政治家です。
ある意味、特殊な時代背景を背負った政治家であって、それを岩屋氏は時空を超越させて普遍化して偶像視しています。
現代の日本は侵略の危機にさらされている側であって、侵略を受ける危険に瀕している側であって、石橋の時代とはまったく性格が違うのです。
独裁者が自在に侵略戦争を起こせてしまうウクライナ戦争の真っ最中のいま、石橋の時代と比較するほうが愚かです。

たぶん岩屋「外相」は岸田氏に輪をかけたパシフィストとして、北朝鮮や中国とは融和を説き、ロシアの侵略には目をつぶり、米国には反核平和を訴えることでしょう。

 

 

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コメント

なかなか香ばしい人選でございますね。
総理自身が幹部達から嫌われてます。
問題解決は現場に丸投げ、部下には叱責ばかりの実績です。

自衛官の募集がダメダメで定年伸ばしたりして人手不足を補ってるところへアジア版NATO。
隊員は他国の戦争へまで行きたがりませんよ。

インドのジャイシャンカル外相
石破総理のアジア版NATOについて、インドは他国と条約による同盟関係を結んだことはなく、そのような戦略的な枠組みは考えていない。と述べたそうです。
既にクワッドもありますしね。

んー、初外遊先のASEANでアジア版NATOの話を出しても何処の国も相手にしない可能性が高いです。恥をかきに行くようなもんです。
石破総理の構想(妄想)では、インド、フィリピン、韓国がNATOメンバーなのですが、もうインドに敬遠されてしまいました。
他も同じくでしょう。
経済を中国に既存しているアジアの国がいかほどあるのか、こんなものに入ったら中国が怒ってしまい国が崩壊しかねないのでは。

旧安倍派はお手並み拝見のようです。

 菅さんは単に、「尽くして、なんぼ」の人に過ぎなかったんですね。
安倍政権路線を継承して総理になったはいいが、今度は育ててくれた神奈川を偏重しはじめ、果ては自民党のためと勘違いして副総理を受けて逆に挙党一致体制を崩壊させる側についちゃいました。残念な人、ここまでの人で終わりそうです。

岩屋さんの宮古島事件ですが、この人は沖縄県人や宮古島島民のもつ複雑で多重的な心性を分かっていないんで。言葉にして理解をつくし、その上でなお批判されつつ、断行すべきだった。幸い無駄な税金を使うだけで終わったですが、ひやひやものでした。

石破さんや岩屋さんら指摘のように、基本的にパシフィスト。
石破は著書で「アジア版NATOの最終地点は中国の加盟」だと書いてますが、岩屋とも考える地位協定の改定もその線上にあります。
良く言えば「書生気質」ですが、NATOに関する誤解もさることながら、実質世界最強の日米同盟に対する薄っぺらい見方も残念です。
地位協定の改正は相互主義の延長でなければならないし、韓国は文であろうと尹がなろうと、次は李がなればなおさら、中国の手が入っている事は明らか。
我々国民は石破や岩屋の空理空論に振り回されず、日米同盟の真価を見つめ直すべき。

幹部達とは防衛省です、抜けてました。

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