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2024年11月12日 (火)

ゲル氏が首相にしがみつかなければ

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ゲル氏が首相に指名されたそうです。
おめでとうと言ってやるべきでしょうが、言いたくはありません。自分の目先しか見えないご仁です。
政治を、彼の小さな権力欲の道連れにしたというかんじ。

そりゃゲル氏になるだろうさ、野党が連合できていませんからね。
野田氏が怒っているようですが、自党の政策を修正しないで、一方的に国民民主に妥協を迫っているのですからふられてあたりまえです。

言い換えれば、自民党が2009年のような政権交代の憂き目に合わないのは、野党側が一枚岩ではなかったからです。
だから、玉木氏を伏し拝むようにせにゃならんのです。

前回衆院選はそれほどひどい負け方でした。

「10月27日投開票の衆院選で、各政党の比例代表の得票率を政権交代が起きた平成21(2009)年の衆院選と比べたところ、自民党の得票率はいずれも26・73%で全く同じだった。自民と公明党を合わせた与党と、民主党系など野党の割合もほぼ同じで、投票率が異なりながら15年前と酷似した状況が浮かんだ」
(産経11月2日)
 産経ニュース 

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自民得票率、15年前の政権交代時と全く同じ「26・73%」衆院比例、民主系もほぼ同じ - 産経ニュース

上図を見ていただくとわかるように、2009年の政権交代選挙と、今回2024年の自民比例得票率は奇しくも26.73%で、しかも自公を合わせた連立政権のも09年の計38・18%と今回24年の計37・66%でほぼ同じでした。
そして、野党側も09年の民主党の得票率は42・41%、今回衆院選の立憲+国民民主+維新3党の合計は41・88%でほぼ同じでした。

つまり、比例得票率で見る限り、今回民主党が分裂して国民民主が生まれていなければ、そして維新が全国政党に成長していなければ、2009年のインデペンデンスデイの続編が起きていたかもしれないのです。
ああそれなのにそれなのに、ゲルさん、首班に指名されて胸なでおろしている場合ではありません。

だって予算委員長を初めとして、国会の重要ポストをことごとく立憲に持っていかれたからです。

「衆議院で与党が過半数を割り込む中、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、自民党は17ある常任委員長のうち、政府の予算案を審議する重要ポストである予算委員長を含め、野党側に8つを配分することを提案し、合意しました。予算委員長は、立憲民主党に割りふられることになりました」
(NHK11月7日)
衆院 17の常任委員長 野党側に8つ配分 予算委員長は立民に | NHK | 国会

 国会の委員長ポストは議席配分に応じますから、17の委員長ポストの内、予算委員会などの8つのポストが割り振られました。
特にダメージが大きいのは予算委員会委員長ポストで、これで政府予算案は簡単に通らなくなります。

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読売新聞

「議事進行など委員長の権限は大きい。特に立民が委員長ポストを獲得した予算委員会は、政府予算案を含む国政全般を審議する与野党攻防の主戦場で、注目度も高い。「裏金議員の招致を予算委でやればいい」。野党議員は早速こうささやく。自民幹部も「リスクしかない。どこまで妥協すればいいのか」と政権運営の今後に強い懸念を示す」
(時事11月8日)
自民、「虎の子」ポスト放出 難路の国会運営へ:時事ドットコム

この影響は甚大です。予算委員長という要職を取られた上に法務委員会と憲法審査会まで押さえられました。
これで一気に夫婦別姓が進むかもしれませんし、憲法議論はあの護憲のゴリゴリの枝野氏ですから推して知るべし。

「数あるポストのうち、立民は法務委員長も強く要求した。選択的夫婦別姓の導入を主張する立民は、別の委員長ポストを自民に返上してまでこだわったほどだ。公明党も導入に賛成の立場で、年明けの通常国会では議論が進展する可能性もある。
死守 立民は政治改革特別委員長も担うことが決まり、自民派閥の「政治とカネ」の問題で攻勢を強める構えだ。(略)
衆院憲法審査会長は立憲民主党に割り当てられ、枝野幸男元代表が就任することが固まった。憲法審査会長ポストを野党が務めるのは初めて」
(読売11月9日)
委員長ポストは野党結束し主導、自民が大幅譲歩強いられる…立民・野田代表「国会の風景変わる」  : 読売新聞

では、なぜこんなことになったのでしょうか。
もちろん修辞疑問です。決まっています。「東のゲル、西のカマラ」と呼ばれるくらいに大負けしたからですが、仮に負けてもやりようはあったのです。
連立政権を直ちに作ればこんなことにはなりませんでした。

ちなみに大連立だなんて無責任なことを言う評論家がいますが、100%ありえません。
そんなものをつくったら、来年の参院選で与党から二人でてしまうことになるからです。

したがって唯一の救われる道は、ゲル氏が見苦しく首相の座にしがみつかず首を差し出すことでした。
そして自分に替わって、誰か連立を組める者に総裁を交代し、国民民主と政権協議を開始すればこんなことにはなりませんでした。
しかし国民からいまや毛虫のように見られているゲル氏が居すわっている限り、連立は組めません。
ゲル内閣にホイホイと入閣なんぞすれば、ほら見たことか玉木は権力欲の男なんだと言われるに決まっています。
誰か若い娘とけしからんことをしても政治家としては致命傷にはなりませんが、こんな泥船に乗って自民を助けたらお終いです。

では、自民党はだれがふさわしかったかって、決まっているじゃありませんか、高市、茂木、小林のいずれかです。
高市氏はこんなところでゲル助けてどうする、自分には次があると思うでしょうから辞退するでしょうから、小林氏か茂木氏です。
いままで国民民主の後ろ楯である連合は麻生、茂木氏とは政策協議してきた歴史があるし、幹事長だった茂木氏がいいのでは。
総理になれない総裁は厳しい立場ですが、ぜひ茂木氏にお願いしたかった。

いずにしても、いったん立憲が「103万円の壁」や「トリガー条項」の政策協議で、いままでのような不誠実な対応をしたら最後、衆院選直前の不信任動議の時のように賛成に回られて本当に下野することになります。

「与野党の合意が実現しなかった前例もある。日本維新の会は岸田文雄政権当時の今年5月、調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の見直しについて自民と合意文書を交わしたが、ほごにされた。馬場伸幸代表は10月31日放送のMBSの番組で「自民党さんは狡猾ですから、そんなに簡単に野党側の声を聞く政党ではない。聞いてる振りはするが」と話した。
国民民主党も、ガソリン税を軽減する「トリガー条項」の凍結解除について岸田政権下で3党協議し、予算案にも賛成したが、議論は頓挫した」
(ZAKZAK11月1日)
国民民主と政策協議も…自民に〝裏切り〟の過去 維新と文通費見直し合意も反故、馬場代表「自民は狡猾、聞いてる振りはする」(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース

というわけで、ゲル内閣はカチカチ山状態なのですが、お分かりか。
予算案はケツが切られています。一般会計予算の政府予算案が仕上げる期限が12月25日までですから、それまでに「103万円の壁」「トリガー条項」などを来年の予算に反映させるなら、直ちにいまから予算の総組み換えが必要です。

「103万円の壁」「トリガー条項」とひとことで言っても、この壁を取り払えば、地方税と地方への交付金が減少しますから、これを別名目で補填しないと、地方自治体の運営に大きな問題が出ます。
また同時に各種法令や省令などの見直しも必要で、法改正を含む作業負担は非常に大きいのです。
元財務官僚だった玉木氏はわかっていて言っているのでしょうが、壁の撤廃を求めるならば、国民民主は本来政府に入って内部でこの仕事にかかわるのが筋なのです。

だから、ゲル氏がしがみつかなければ、なんとかなったのです。
それを卑小な権力欲と見栄でオジャンにしてしまいました。

 

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コメント

予算委員議長が安住かよ。
で、憲法審査会が枝野ってもう悪夢復活ですなあ。

石破さん、何やってくれてんのよ!
さらに「裏金」だと完全に認める形で国庫に七億円戻すとか、「政治献金の意味や政党交付金の性格をだらだら話して(よく聞けば分かるんだけど)寄付金については第三者委員会がうんたら」とか彼ならではの分かりにくい説明。いつものことだがどうにも歯切れが悪い!
いざトップに立ったらそんなもんかいな。
麻生政権の時は歯切れよく後ろから撃っていたし、自民党が下野してた頃はいかにも「次のリーダー」っぽい発言をメディアで露出しまくってたのに。もう安倍さんも亡くなって久しいんだから、自分の言葉で言いたいことを言えばいいのに。
が、自民党内では本当に仲間がいないんでしょうね。。自業自得ですが。
困るのは日本国民なんだということすら分からんのかな?と。

昨日の首班指名選挙で退屈な投票中に寝てたのがクローズアップされてますが、実際にかったるいですから···実は1分ほど完全に寝落ちしてただけなんですけど、マスコミも待望だった石破政権なのに掌返しで叩きまくりで。隣にいた林官房長官もチラ見するだけじゃなく優しく起こして差し上げろよ!と。ここだけは石破さんを擁護します。この数ヶ月で随分と老け込む見た目になったし。閣僚どころか野党でも寝てるヤツたくさんいるでしょうに。閣僚でも民主党政権時代は酷かったですけどね。。。

この人にとってどうでも良いポストに、立民を振ってるんですかね。憲法とか。あとは、「恐らく自分と路線の異なる人がなるであろう次期総裁・総理への嫌がらせ」とか。

いずれにせよ、もう全てが思い通りにならなくて不貞腐れてるのでしょう。首相指名の時もガッツリ居眠りしてますしね。

「ここだけは野党に取られてはダメだ」という委員長の座を全て召し取られたようなものだから、事実上の政権交代か大連立が構築されたと思いますね。
まず予算委員会、高橋洋一氏だかも言ってましたが、予算委員会はテレビ中継があるので既存メディアと連合している立憲はここぞとばかりに難癖を付けて場合によっては審議拒否なんだけど、石破内閣はその難癖に乗ってしまう可能性がある。特に立憲は「裏金議員」については徹底的にやりこめるはずだから、内閣も第二次第三次処罰を食らわすことになるのは明らかであろう。
次に憲法審査会は石破は正直やりたくないから下駄を立憲に預けて下から突き上げを食らったら「おれらは悪くない」と嘯ける。
逆に夫婦別姓など立憲も石破がやりたいことは立憲に先導させてやらせ、党内反対派をぎゅうぎゅうに抑え込める。

人には辞任をするように勧めてきたが自分にはそんなの関係ない、やっと座れた総理の椅子だぞー、辞めてなるものか!
女々しく見えますね。

予算委員長を立憲がやるからには、審議妨害もさしてやれず、議決も期日まで出来なけりゃ立憲の責任、自民は知らんこってす。
なのかもしれませんが、総裁選からドンドン酷くなっている。

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