米国よ、どうか「シビルウォー」にならんで下さい
うちの国ならその日の内体制が判明しますが、なんと事物博大なお国のことよ。まだ決まりません。
どちらが勝っても不思議ではない情勢のようです。
完全に決まるのが来週11日頃でしょうか。
ロイターによれば、激戦州の開票方法についてはこのようになっているようです。
◎アリゾナ州
アリゾナ州では郵便投票が非常に盛んで、2020年の前回大統領選では有権者の90%近くが期日前に投票し、その大部分が郵便投票だった。アリゾナ州の選挙当局は郵便投票を受け取った時点で処理と集計を始めることができるが、結果は投票終了の1時間後まで公表できない。
選挙当日に投函された郵便投票は、投票所が閉まるまで処理できない。22年の選挙では、州最大のマリコパ郡の全投票数の5分の1が「遅い期日前投票」投票だった。
◎ジョージア州
ジョージア州では早期の期日前投票が盛んで、投票の65―70%が期日前投票所で実施されると当局は見込んでいる。投票のうち5%程度になる可能性がある不在者投票や郵便投票は、選挙当日の2週間前から署名の確認などの手続きをできるものの、それらの集計は投票日まで待たなければならない。
◎ミシガン州
ミシガン州では前回大統領選の後、投票所での期日前投票が導入され、人口が5000人を超える管轄区域では選挙8日前から郵便投票の処理と集計を開始することが認められるようになった。小規模な管轄区域では11月4日から可能となる。
当局はこれらの変更により、郵便投票を事前に処理できなかった前回大統領選よりも迅速に結果を報告できるようになることを期待している。(略)
それでも、ネバダ州の結果はすぐに出ないかもしれない。同州では郵便投票の人気が高まっており、遅く到着した郵便投票用紙を受け付ける唯一の激戦州となっている。
11月5日までの消印がある郵便投票でも、4日以内に到着すれば集計される。このように遅く届く郵便投票は民主党にとって有利な票なのが通例で、選挙日の後の集計でハリス氏の票が上積みされる可能性がある。
◎ノースカロライナ州
選挙当局は、選挙日に先立って郵便投票の処理とスキャンを始める。投票終了後、最初に報告される結果は郵便投票と期日前投票が中心となる可能性が高い。選挙当日の投票は夜通しで集計、報告され、深夜までに全体の結果が出る見込みだ。世論調査の結果が示唆するように選挙が接戦になれば、ノースカロライナ州の結果は1週間以上にわたって明確にならないかもしれない。11月5日に到着する不在者投票や、外国と軍の有権者からの投票用紙は、選挙後10日間の開票期間中に集計される。前回大統領選で各メディアが同州でのトランプ氏勝利を報じたのは、選挙の10日後の11月13日だった。
◎ペンシルベニア州
おそらく最も重要な激戦州のペンシルベニア州は、前回大統領選で選挙日の4日後になるまで勝者がはっきりしなかった。当局が郵便投票用紙の膨大な残りを精査したためだ。同州は、選挙当日の米東部時間午前7時まで作業員が郵便投票用紙を処理したり、集計したりすることを許していない数少ない州の1つだ。
民主党支持者の方が共和党支持者よりも郵便投票をしているため、選挙当日の直接投票に基づく初期の結果はおそらくトランプ氏が優勢となるだろう。だが郵便投票が集計されるのに伴い、トランプ氏のリードは縮まる可能性が高い。
前回大統領選でこのパターンが見られ、トランプ氏は不正を主張した。陰謀説が浮上するのを阻止するために今年は、大部分の郡が選挙日の夜中に集計が終わっていない郵便投票の総数を発表することを義務づけた新法が施行された。
◎ウィスコンシン州
ペンシルベニア州と同様、ウィスコンシン州も郵便投票の処理や集計を選挙日の朝まで認めていない数少ない州の1つだ。このため、郵便投票の結果の報告が遅れる可能性がある。
さらに州内の主要都市の多くは、郵便投票用紙を集中管理した場所へ運んで処理、集計をしているので、投票終了後の早朝に大量の票が一斉に報告されることになる。
前回大統領選では州最大の都市ミルウォーキーで米中西部時間午前3時半(0830GMT)ごろに17万票近い不在者投票の結果を報告後、バイデン氏の票数が急増してトランプ氏を逆転した。
情報BOX:米大統領選、当日に勝者判明しない可能性も 激戦州の独自ルールで | ロイター
偶然にも同じ日に、うちの国は首班指名です。
ゲル氏にとってはハリスなら福、トランプなら凶なことは間違いありません。
トランプにあのネト~という調子でしゃべったら、すぐに席を立たれそう。
見たい気もしますが、どちらが当選するかはまったくわかりません。
とまれシビルウォーにならねばよいのですが。
私、観ちゃいました、映画のほうの『シビルウォー』。
ジビルウォーって内戦のことです。定冠詞がつけば南北戦争のことです。
いやぁ、すごく面白かった。B級かと思ったら大間違い、よくぞこの時期に作ったという映画です。
最後、どう観てもトランプという大統領が撃ち殺されちゃうんですが、いいのかな、これ。
赤いサングラスの男はリアルに恐怖でした。久しぶりにあんな気持ち悪い男を見た。
この赤サン男の怖さは、正規軍ではなく、かといって州兵もない、「武装したならず者」だからです。
正規に武装した者以外が自動小銃を持ち、一般人を殺戮することができ、死体の山を築ける。
それが価値観とは別に、米国のリアルな一面なのです。
トラウマ級の恐怖をもたらす“赤サングラス男”のシーンはどのように生まれた?『シビル・ウォー アメリカ最後の日』舞台裏に迫るメイキング映像
この映画で命乞いをするジャーナリストが助命嘆願で、「私たちもアメリカンだ」と言うことに答えて赤サン男が言ったことは
「ほー、どのアメリカンだ、南米か中米か」
この台詞だけで、この赤いサングラスの男がどちらの側かわかります。
この赤サンは「民兵」(ミリシア)です。
日本にはこういう武装組織がないので、押さえておきます。
もちろん正規軍ではなく、予備役ですらなく民間人が武装した組織です。
「本来的には、平時においてその他の職業についている民間人が、緊急的な軍事要員として短期的な軍事訓練を受けた上で戦時において召集されたもので、正規の戦力である陸海空の軍隊とは区別されて考えられる。組織形態は多彩で、正規軍の一部であったり、戦争が勃発してから緊急的に編成されるものであったりと一概には言えない。ただし傾向としては、訓練期間は比較的短期間で、投入される費用も限定的であることなどがあげられる」
民兵 - Wikipedia
トランプが復活したら、BLMやアンティファの過激派が黙っていないでしょう。
今回もハリス陣営は最終局面で遠慮会釈なく、トランプをファシストと断じていました。
それにしても芸能人を沢山だして投票を呼びかけるなんて情けない。
現職副大統領なのですから、実績を語りなさい。(といってもなにもありませんけど)
一方トランプは、ハリスをファーレフト(極左)と呼びすてて憚りません。
ファシストと極左、レッテル貼りといえばそれまでですが、こういう非妥協的な決めつけはたいへんに危険です。
それは双方の陣営が共に武装集団を持っているからです。
わが国ではせいぜい口の言い合いですが、かの国では銃弾が飛び交います。
いずれにしても前回のような負けたからといって、狂騒するのは止めて下さい。
今回はただの議事堂占拠ていどでは終わらず、本当のシビルウォー、すなわち第2次南北戦争にまで発展しかねませんからね。
米国という国はつくづく相いれない勢力のきわどい均衡でなりたっている国なようです。
ま、不吉なことを考えないで、すんなり決まることを祈ります。
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あっさりとトランプ大統領に決まりましたね(現時点ではまだあと3議席ですが)。
「24時間以内にロシアのウクライナ侵略戦争を終結させる」、本当にどうする気なのか。
投稿: ねこねこ | 2024年11月 6日 (水) 19時06分
結局トランプで決まりですかい
思ったより差がつきましたな
投稿: 中華三振 | 2024年11月 6日 (水) 19時36分