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2024年11月 4日 (月)

国民民主よ、「狡猾」であれ

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国民民主に対して風当たりが強いようです。
曰く「裏切られた」「自民党に味方するのか」ウンヌンカンカン、まぁいつものヤツです。
たとえば尾中香尚里氏という毎日新聞出身のジャーナリストは、こう書いています。

この尾中という人は、国会の首相指名で国民民主がどちらにも入れず自党の党首に投票するというのに「呆れた」と言ってこう書いています。

「あきれてものも言えない。10月29日公開の記事(「石破首相」を選んでも地獄、「野田首相」を選んでも地獄…国民民主・玉木代表がこれからたどる"いばらの道")の中でも指摘したが、決選投票の候補者は、あくまで最初の投票で誰も過半数に達しなかった場合の、上位2人だけだ。「石破vs野田」の構図になった場合、「玉木」と書いた票は全て無効票になる」
「手取りを増やすために石破首相を支持する」と言えばいいのに…石破政権にこっそり手を貸す国民民主の狡猾さ(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

このひとはそうとうに国民民主が嫌いと見えてこうも書いています。

「28日のTBS番組で玉木氏が「決選投票でも玉木」と発言した時は、テレビ出演で舞い上がって思わず軽口を叩いてしまったのかもしれないと考え「発言を撤回したほうがいい」と指摘したのだが、まさか本当に党の方針にするとは思わなかった。
玉木氏の言動の軽さは今に始まったことではないが、まさかここまでとは 」
プレジデントオンライン

ほーそうですか、自党に投票するのが「そんなに言動が軽い」ことだったとはしらなんだ。
自分の党の党首に入れることについては、榛葉(しんば)幹事長がこう冷静に答えています。

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【LIVE配信】国民民主党・榛葉幹事長会見 2024年11月1日(金)13時30分(予定)

出席していた産経記者による要約。旧毎日の尾中氏のような絡む奴が出たようです。

「このフリーの記者は、榛葉氏に対し、決選投票で玉木氏に投票することは、野田氏の得票が伸びず、結果として石破茂首相の続投を許すとして、「石破政権を延命させることに等しい。『野田(佳彦)』と書いて政権交代を果たさないのか。国民はだまされた」などと持論を展開。
これに対し、榛葉氏は参院側は与党が過半数を占めていることを挙げ、「だましていない。ずるがしこい与党なら野田氏に首相をやらせて、法案を1本も通さない。やっぱり野田政権ダメじゃないか、また自民党にかえって安定政権だ」などと語った」
(産経11月1日)
国民・榛葉氏会見が荒れる 持論唱え続けるフリーにベテラン記者が苦言、会見で言い合いに - 産経ニュース

この発言に対して榛葉氏はリアルにこのように返しています。

「もしも衆院が野田氏を首班に指名し、野田政権が誕生したとしても、参議院側では(現在の)与党が過半数を持っている」としたうえで、「野田さんに総理やらせて(法案は)1本も通んないよ」 
(榛葉幹事長記者会見)

わ、はは、そりゃそうだ、一本の法案も通らない内閣に投票する者はいませんがな。
中学生の公民で習いませんでしたか、国会は法案を作る立法府で、政府の法案を否決できるんですよ。
おや、知っていた、失礼。
では、野田氏が首班指名受けて野党連合政権をつくったらどうなります。

まず、野党連合政権ができるかどうかですが、そもそも財政・金融政策で180度違う国民民主が入閣したいわけがないので、拒否されているのが今の状況です。
入閣に色気がないという政党は世の中にあるもんか、閣僚ポストをちらつかせればゼッタイに落ちる、とかつて首相をしたことがあるだけに野田さんは確信していたはずです。
玉木さんに経産相くらいはオファーされたかもね

ところがあっさりと玉木さんから「ポストより政策」と一蹴されてしまったというお粗末。
そもそも財政・金融政策で180度違う国民民主が入閣したいわけがないのです。
というわけで、いままでの政界の常識ではありえない「筋を通す野党」というものが誕生したのです。

この30年前のスッタモンダの連立劇を見てもわかるように、ミラクルが起きてこの国民民主と維新の2党が入閣したとしても、野田内閣はなにも決められない内閣になるのは目に見えています。
だって仮に首相が持論の増税法案を出したとしたら、国民民主と維新が反対して閣内不一致。
そこを強権で提出できたとしても(閣内不一致だとむりですが)、国会の中で大きな勢力を占める自民公明が反対し、そこに2党が造反すれば否決です。
思えば、細川連立政権が潰れたきっかけは、国民福祉税という増税を勝手にひとりで決めたことが原因でした。

そこをなんとか野田氏が強権で押し通したとしても、今度は自公が過半数を押さえる参院で否決ですから、榛葉さんがいうように「法案は一本も通らない」のです。

さて、ここで出てくる「ミラクル」とはなんでしょうか。
これこそが「反自民」です。もはやわが国では、教条の域にまで成長してしまったイデオロギーですね。
「反自民」は特効薬、万能接着剤、どんなに政党間で政策が違おうと、互いに水と油で憎み合っていようと大丈夫。
だって「反自民」で「政権交代」なんだもん、というわけのようです。
そんなことばかり追及しているものだから政策研究がおろそかになって、自分が政権をとって本当に実現したい政策がなくなってしまいました。年中、モリカケサクラ裏ガネと週刊誌ネタだけが頼りなんですから、バカになるはずです。

それでいて「政権交代」ですから、国民をバカにしているんですね。

もうそうとうに国民から見透かされていますから、立憲は比例でも小選挙区でも得票数を伸ばせませんでした。
立憲は+0.64ですから微増にすぎません。
石破自民が-6.77という大コケを演じたので議席が水ぶくれしただけです。

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自公とも最少、立憲は横ばい 衆院選比例票:朝日新聞デジタル

今回で改めてハッキリしたように、立憲は自民の敵失だけでしか伸びられない「反自民」だけのカラッポの政党なのです。
こういう「反自民」ドグマから自由になった「政策を持った野党」、これこそ私がかねてから期待していたものです。
玉木さん、大いに「狡猾」にやって下さい。

                  ~~~~~

いよいよ明日に迫った大統領選ですが、データーだけアップしておきます。
もっとも中立的な米世論調査会社 Real Clear Politics (RCP)の全国平均のデータからみていきます。
RealClearPolitics ポッドキャスト ポッドキャスト シリーズ - Apple Podcast

全国の支持率推移です。全国支持率は一種の固定票ですので、勝敗に影響ないとはいえ、いままでハリスが全国支持率では優勢でした。
しかしこの10月に入ってからは、トランプが僅差ですが逆転したようです。

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最終回 クライマックスを迎え最終決戦へ!|SBI証券 投資情報メディア

続いて、激戦区(スイングステート)の支持率推移です。
激戦州は、ウィスコンシン州・ジョージア州・アリゾナ州・ネバダ州・ミシガン州・ペンシルベニア州・ノースカロライナ州の7つの州です。
10月19日以降からトランプが優勢に転じ、10月28日時点でもトランプ氏が7州とも優勢となっています。

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激戦州のウィスコンシン州の支持率推移です。トランプがわずかに優勢です。

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Real Clear Politics

続いて同じくペンシルベニア州ですが、ここもトランプが優勢です。

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Real Clear Politics

いわゆるラストベルトと呼ばれるミシガン州です。

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Real Clear Politics

参考までに賭け率の推移です。これは圧倒的です。

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Real Clear Politics

 

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コメント

毎日や朝日や他の週刊誌も「選挙の時だけ聞こえの良いことばかり並べる」のがけしからんのだそうで。
というのはただのお題目で、実は立民じゃないと許せない!というホンネがこの元毎日の人口から露呈しただけ。
で、立民の公約ってどうだっけ(笑)な話。

れいわの山本代表などはいつも分かりやすいけど、左翼界隈の人達って自分の言い分が100%通らないと平気で大声で怒鳴ったり捲し立てたりするというね。批判するだけなら饒舌。半世紀前の内ゲバ学生のノリだけは引き継いでいるというのは全く救いようが無いです。

いつも楽しみに拝読しております。

何だか「筋を通す野党」とか「政策を持った野党」というものには、有権者としてワクワクしてしまいます。アメリカでは「もしトラ」が「ほぼトラ」になってきましたし、日本でも自民や立憲が分裂・合流して国民民主党政権が誕生、なんてこともあり得るかもしれないと夢想しています。

この尾中某というジャーナリストは政権交代が薔薇色のゴールとでも思ってるのでしょうか?ただ単に悪夢のスタートでしかないと思いますけどね。もし決選投票で「野田」もしくは「石破」のどちらかを選ばなければならないのだとしたら、国民民主党は「石破」を選ぶでしょう。政策からして近しいのは自民党な訳で、この後に及んで共産党に秋波を送るような政党に与するべきではありません。

今回の総選挙の結果を見ると、自民党の大敗北の陰に隠れてはいますが、日本維新の会の大幅減も見逃せないものがあります。万博の予算問題や兵庫県知事のすったもんだなど気の毒な部分もありますが、今回の選挙戦で国民民主党が政策を全面に押し出したのとは対照的に、「政治とカネ」問題に最後まで執着したことも大敗北の引き金になったのではと考えます。個人的には維新推しなので猛省を促したいですね。

立憲は小選挙区で147万票減らしてます。
なのに当選者が増えたのは、自民が676万票も減らしたからであり、実力ではないのです。
反自民の受け皿になったと奢っていたら大変なことです。
比例も7万票という微増にとどまり、大半は国民民主に集まりました。
候補者が多かったので、なんとか野党第一党を守れたに過ぎませんね。

この辺もこの記者は読めてない、野党は結集して当然という凝り固まった頭なのかな。

や党でもなく、よ党でもない、その間のゆ党を目指す国民民主を見守りたいです。

アメリカ大統領はどちらになるのか分かりませんが、トランプ優勢なのでしょう。

「反自民」というイデオロギーだけでじゃ何の政策も進まないことなんてわかりきったことでしょうに。政権交代が国民のためになると本気で考えている人は存外に少ないと思いますよ。

ところで沖縄ではワシントン事務所についてどえらい問題が浮上しちます。マジで全国ニュースになってもいいんじゃないの?沖縄県が100%出資しているのに設立の経緯やどう手続きされたかもよくわからないそうです。株nアの役割のはずですが、どこも触れようとしないですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eLgtplrIq7w

沖縄県が米国に会社設立、駐在職員のビザ目的 議会は「営利団体抱えるのは問題」と批判
https://www.sankei.com/article/20241030-7SQJ6QNWIFOBNDEBAEOTXWBERY/

株nア→株式会社です 失礼しました
なんでこうなった

利益を上げるのが株式会社の役割り、と言いたかったんですが。ちなみに納税はないそうです。ああ、酔ってるわけでもないのに、みっともなくてすみません。

日本の畜産を守るための正当な獣医学部新設を自分らの利権(親と兄が獣医や獣医師会から献金を受ける等)の都合で猛反対していた御仁が、今頃何を言っても半分眉唾と見ざるを得ない。あとあの蓮舫に「男なら泣くな!」と一括されたのも記憶に残っている。

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