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2024年12月13日 (金)

韓国、やっぱりケイオス

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 ユン大統領が30分間演説したそうです。

「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は12日、「国を救おうとする非常措置を、国を滅ぼそうとする内乱行為と見なすことは、韓国の憲法と法体系を深刻な危険に陥れることだ」と述べた。
これは、尹大統領が同日の国民向け談話で、「国政マヒの亡国的非常事態において国を守るため、国政を正常化するために大統領の法的権限により行使した非常戒厳措置は、大統領の高度な政治的判断であり、国会の解除要求のみにより規制できる」として、述べたものだ。
そして、「これは司法府の判例と憲法学界の多数意見であることを多くの方々が知っている」「私は国会の解除要求を直ちに受け入れた」と言った。
さらに、「毎日のように数の力で立法暴挙を繰り返し、ひたすら防弾にばかり血眼になっている巨大野党の議会独裁に対抗し、大韓民国の自由民主主義と憲政秩序を守ろうとした」と主張した。
その上で、「その道しかないと判断して下した大統領の憲法的決断であると同時に統治行為が、なぜ内乱になるというか」と問い返した。
尹大統領は「大統領の非常戒厳宣布権行使は赦免権行使や外交権行使のように司法審査の対象にならない統治行為だ」と述べた」
(中央12月12日)
尹大統領「非常戒厳宣布は統治行為…なぜ内乱になるのか」-Chosun online 朝鮮日報

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フォーブス

う~ん、気の毒ですが、いまさらなにを言っているのでしょうか。
「高度の政治的判断」を言う人がこんな幼稚な戒厳令もどきをするでしょうか。
「毎日のように数の力で立法暴挙を繰り返し」というのは、どの国でも少数与党が陥る普遍的な状況であって、だから戒厳令をという飛躍が誰にも分かりません。
「巨大野党の議会独裁に対抗し、大韓民国の自由民主主義と憲政秩序を守ろうとした」と言われても、戒厳令自体が自由と民主主義の凍結なのですから、毒を制するために猛毒を呑めと言っているようなものです。

彼の頭の中では正論を言っているのでしょうが、これでは与党ですらついてきません。
その証拠に「国民の力」は直ちに弾劾に賛成に転じたようです。

「国民の力の韓東勲(ハン・ドンフン)委員長は12日、「次回の(弾劾)投票では、わが党の議員は本会議に出席し、自分の信念と良心に従って投票に参加すべきだ」と述べた。
同日の国会での記者会見で、代表者は「大統領が早期に退任する意思がないことが確認されたため、直ちに停職処分にする必要がある」と述べた。
ある議員は、「弾劾よりも早く党を離党する方が弾劾よりも予測可能で迅速だと思ったが、そのような計画は、大統領が全責任を党に任せ、国民の判断に従うことを前提としていた。そうではないことが確認されています」
(朝鮮日報12月2日)
ハン・ドンフン:「弾劾が唯一の方法だ...議員は自分の信念に従って投票すべきだ」と述べた。

ユン氏は政治家に向いていないのです。
元々なりたくて大統領になったわけではありません。
「ただの検事」だった人が、反ムン・ジェインのシンボルに担ぎ上げられてあれよあれよと言う間に大統領になってしまった人です。
だから与党をキッチリ自分の力でまとめた経験がないわけです。
元々、保守の人ではないので国家観があやふやだから、すぐに戒厳令などというダンビラを抜いてしまう。

ユン氏は権力の座に登るや、青瓦台の主が陥る「聞きたいモノしか聞かない」病に罹患したようです。よくいうエコーチェンバーですね。

「尹氏は激しい政争に疲れていたようだ。進歩(革新)系最大野党「共に民主党」は閣僚や政府高官の弾劾を連発。政府提案の法律もことごとく阻止しようと動いた。進歩系メディアも、こうした野党の動きを比較的好意的に伝えた。尹氏はいつしか、自分に好意的なメディアしか目を通さなくなった。メディアだけではなく、極右系ユーチューブも好んで視聴していたという」
(牧野愛博12月10日)
自爆した尹錫悦大統領 ハイブリッド戦争、他国の重要な教材に | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

ユン氏が戒厳軍部隊を真っ先に入れたのが中央選管だったのも、ファーライトのユーチューバーのよく言っていた「不正選挙」説を鵜吞みにしたのだとか。
ユン氏は元検事総長だったのですから、証拠に基づいて考えるべきでした。
不正選挙が仮にあったとしても、そんなことを立証するのは膨大な時間がかかります。
それはトランプが言っていた「不正選挙」の証拠が結局なにも見つからなかったのと一緒で、投票用紙を全部確認しなければならないことです。
そんなことを戒厳令発動直後にやっていてどうしますか。

今、大統領としてやるべきことは、ガタついた韓国経済の建て直しで、そのことが国会で通らないというなら国民に呼びかけたらよろしい。
ところが自分の仕出かした戒厳令騒ぎで経済力強化法案はどこかに吹き飛んでしまいました。

「戒厳令の発令や弾劾事態により、経済活力を高めることを目的とした法案の処理や政策決定が次々と中断されています。与野党が対応合意した半導体・人工知能(AI)業界支援法案は、先延ばしにされたり、「中途半端」に可決されたりしています。大統領府の機能が事実上麻痺する中、消費促進策など、省庁間の協議が必要な政府の政策は事実上停止しています。政治の不確実性により、経済回復の黄金期を逃す可能性があるという大きな懸念があります」
(聯合12月10日)
トランプ氏の2期目も手ごわい...「韓国の半導体黄金時代を逃す」

あーあ、これでは来年早々にやって来るだろうトランプ関税に勝てる道理がありません。

 

 

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