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2025年2月22日 (土)

とうとう核管理機関まで縮小の対象に

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金持ちはえてしてケチなもんで、ドンキホーテで値切るようなことをします。
ドナルド・トランプとイーロン・マスクという米国二大富豪が作ったトランプ政権は、この米国吝嗇道を誠実に極めようとしておられます。

この二人組はコストカッターとして政府効率化局(DOGE・ドッジ)という専門機関まで創設して、「聖域なき緊縮」(どこかで聞いたな、この言い方)をしようとしています。

「DOGEは、スタッフの採用条件に、「高い知能指数(IQ)を持ち、週80時間働き、小さな政府を目指す革命家」を挙げている
DOGEでは、19歳から24歳までの若手エンジニアが効率化を担っており、政府の機密情報にもアクセスできることから行政司法の経験の不足が懸念されている
政府効率化省 - Wikipedia

要するにAIを駆使して「小さな政府」に改造しようということのようです。
マスクはリバタリアン(自由原理主義者)のようなので、彼好みの政府にしたいようです。
ただしここはあんたの企業じゃなくて、公共機関なんですがね。一定のゆとりというか、冗長性が必要なんですが。
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DOGEが急いで進めるコストカットと、その先にあるもの | WIRED.jp

まずリベラルのソフトパワーの源泉だった米国際開発庁(USAID)を軍神の血祭りに上げ消滅に追い込み、金融消費者保護局(CFPB)は凍結、国立衛生研究所(NIH)の助成金の提供も停止しています。
これらの機関は再起不能だといわれています。
そしていままで伏魔殿であったペンタゴンにまでコストカッターの手は伸びようとしています。

「もうイーロンマスクの下で熱心なコストカッターのドナルド・トランプ大統領のチームは、まもなく米国最大の裁量予算に照準を合わせます。
年間予算が8500億ドルのペンタゴンは、防衛計画の無駄と非効率性に対する非難に長い間悩まされ、最近では7回連続で監査に失敗した。
ドナルド・トランプ大統領とテスラのCEOで億万長者のイーロン・マスク氏が率いる政府効率化局(DOGE)は、深刻な無駄と非効率を理由に、国防総省の年間8500億ドルの巨額予算の削減にまもなく着手するとフォックスニュースが報じた。米国は世界最大の防衛予算を毎年計上しているが、国防総省は最近、7回連続で監査に不合格となっており、その無駄と非効率性について長年非難されていた」
(FOX2025年2月11日)
1,300ドルのコーヒーカップ、石鹸ディスペンサーの8,000%の過払いは、DOGEがペンタゴンにロックインする無駄を示しています|フォックスニュース

下の決してうまいとはいえないマンガは、マスクがAIに作らせた図柄です。
しかしこりゃ柴犬じゃないのか。ちなみにDOGEは犬のスラングです。

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Ramaswamy DOGE - 政府効率化省 - Wikipedia

ペンタゴンはすでにDOGEから予算削減のメスが入る事を想定して軍の​​さまざまな部門が、長らく中止を検討していた兵器計画のリストを作成し始めているようです。
いままでどうやってもモノにならないような計画や兵器がゴロゴロあったのです。
陸軍はこのDOGEへの生贄にいくつかの地上車両を捧げ、海軍は失敗作の沿岸戦闘艦(LCS)計画の実行可能性を中止を検討し、空軍はICBMのセンチネル計画を廃止することで年間37億ドルを節約できるとされています。

ただし、こんなもんでは済まないでしょう。
マスクが狙っている本命は、なんと空自や世界各国空軍が争って導入しているF-35のようです。

「マスク氏が目を向けるのが第5世代ステルス戦闘機F-35の開発だ。マスク氏は2020年頃から「米国のF-35戦闘機は自律型無人戦闘機に勝ち目はない」と訴えており、DOGEのトップに任命されてからもF-35について「高価で複雑な、何でもできるが何一つ専門的にできない機体。いずれにせよ、ドローンの時代には有人戦闘機は時代遅れだ」と述べている。
F-35は既に1000機以上が生産され、現在最も成功している第5世代ステルス戦闘機になるが、開発の遅延、不具合が起き、現在も新しいソフトウェアの開発に難儀し、コストが増えている。配備後も高度なステルス性能とアビオニクスによるメンテナンスコストは高い」
F-35,ICBM,コーヒーカップ、マスク氏による米軍の予算削減│ミリレポ|ミリタリー関係の総合メディア

たぶんマスクには、有人戦闘機なんぞ時代後れ、全部ドローンにしてしまえばよいなんていう、いかにもAI好みの彼らしい構想があるのではないかと思います。
F-35を廃止すれば、すでに空軍、海軍、海兵隊の戦闘機として主力戦闘機の位置を占め、今後ヘンタゴンが2470機の購入をチャラにできます。
パイロットもいらないからバッサリ人員削減、精密な整備もいらないから整備員もリストラ、なんて考えているのでしょうか。

実はF-35は、何度も失敗作の烙印を押されかけながら進化した歴史があります。
その都度新たな生産ブロックでは不都合を解決して、いまだに新たな性能を獲得して進化し続けています。
ソフトなど毎年のように更新され、そのつど新しい段階に進んでるために旧型とは別機体だとさえいわれています。

そもそも、米国以外にも20以上の国が採用しているのですから、勝手にマスクの思惑で廃止されれば冗談ではないという反発の声が世界中からあがるでしょうし、このような安全保障に直結する案件はトランプやマスクの一存では動かず、議会承認が必要です。
米国の基幹産業である航空機産業は、それでなくてもボーイングが経営不振で苦しんでいるのに、トップ企業のロッキード・マーチンまでおかしくなったら目も当てられません。

空軍が航空機で使うマグが1個1280ドルで納品されていたなんていうのも見つかったそうです。
このような純粋な冗費はいくらでも見つかるでしょう。
ただしこれはどうでしょうか。
DOGEはとうとう核管理機関を削減すると言い出しました。

「[ワシントン 16日 ロイター] - 米エネルギー省は16日、同省傘下で核施設や核物質を管理する国家核安全保障局(NNSA)の50人弱の職員の解雇を発表した。トランプ大統領と「政府効率化省(DOGE)」を率いる実業家のイーロン・マスク氏による大規模な連邦職員の人員削減の一環で、これまでも内務省やエネルギー省、退役軍人省、農務省、保健福祉省の計数千人の職員の解雇を決めていた。
情報筋によると、14日には全体で約2000人いる職員のうち325人が解雇通告を受けたものの、同じ日に一部が取り消された。首都ワシントンの事務所や国内の他の拠点では、多くの職員が自分の処遇が分からず大混乱を引き起こした。
NNSAの報道担当者は16日になり、解雇されたのは50人未満だとして、対象は「主に事務や管理的な役割を担った試用期間中の職員だ」と説明した。
NNSAの職員は、侵攻したロシアとの戦闘が続くウクライナを含めて、危険な核物質を確保するために世界中で働いている」
(ロイター2025年2月17日)
トランプ米政権、国家核安全保障局の職員50人弱を解雇 | ロイター

NNSAのような特殊専門知識が必要な機関でばっさりやったら組織は名のみのものになります。
核監視のような機関までリストラするとは、正気とは思えません。

このようにトランプ-マスク二人組のやることは、どうにも素人じみています。
こういう時はかつての国防長官だったジェームス・マティスのような硬骨漢がいて、殿それはまちがっておられますよと諫めるものですが、なんせFOXのキャスターだったヘグセスみたいな太鼓持ちが国防長官なんですから、どうしようもありません。
行く所まで行くのかもしれません。たまらんなぁ。

 

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コメント

 政府効率化省について、当初は遅延しがちな宇宙開発が円滑に進む程度の期待をしていましたが、我が国の民主党政権時代の事業仕分けの二の舞かそれ以上の大惨事を起こしそうですね。アメリカは先進国だと思っていましたが、政治の成熟度は案外それ程ではないのかもしれません。

トランプもマスクも明らかに誤った前提から理屈がスタートするので、そりゃマトモな結果に着地する訳無いんですよね。

しかも「自分は絶対に間違えない」という、「絶対に間違っている」大前提に立っている。

企業経営でもそうですが、意思決定に関わるトップの周りにイエスマンしかいなくなると、現場を無視した決定が繰り返されることになりますね。
その結果、ダイハツ・ビッグモーター、あるいは中国のような面従腹背が横行し、足元がスカスカになっていきます。
そしてある日突然、地面に穴があくように、大きな問題が白日の下に晒されることになる。

トランプ大統領の親ロシアな姿勢には、失望しています。
いくら中国のようなならず者国家と距離をとっても、ロシアのようなならず者国家に近づくようなら、距離は変わっていません。
かつて安倍元総理が騙されたように、ロシアのトップは、他国を騙すことをなんとも思っていない人間です。
そんな人間の口車に乗せられて、あろうことか侵略した側の国に肩入れし、侵略された側の国を蔑ろにするなんて。

日米のトップが、そろってトンチキな現状は、まさにカオス。
せめて日本だけでも、早急な交代を求めていかねばならないと、強く感じている今日このごろです。

「俺の考えたグレートなアメリカは、俺が手柄と名誉を手にできて、富を引っ張って来られるアメリカ」だと高純度でトランプ大統領が思っているだけで、トランプが諸々充分に分かった上でディールするだけなら、「どちらサイドに転ぶか流動する問題」に取り組めばいいわけで、どうせならその方がマシだったけれど。
ロシアン・ナラティブのバブルに閉じ込められたトランプとマスクの破茶滅茶を、米国民の一部または多くが驚いたとしても、世界は然程驚いていない。

黒井文太郎氏X2月20日より引用↓
「世界的な極右陰謀論の隆盛のウラでの、ロシアによる誘導工作を舐めてはいけないと思う。
極右やトンデモ陰謀論が親ロシアになることを、ロシア工作機関はずっと昔から見抜いていて、陰謀論は冷戦時代から撒きまくっていたし、欧州極右への工作は父ルペンの頃からやってた」

我が国の、もはや「インターネット老人会」世代に入る軍事好き歴史好きは10年以上前から、作話・捏造の流布を平気でやるのも「恐ロシア(おそロシア)」と呼ぶ理由のひとつと認識していたし、今、欧州始め各国も、あートランプ嵌ってるわ…と思っているし、インターネット上にワラワラ湧く「ドローン万能の人」にロシアの誘導が混じって不思議は無いことを分かっている。
で、ここから先。
「トランプ大統領は偽の情報空間に生きている」と事実をはっきり述べたゼレンスキー大統領とウクライナにはレアメタル鉱床の持ち札があるが、批判されて「ゼレンスキー大統領は独裁者だ」と言ってしまうトランプと、自身の投稿にコミュニティ・ノートが付いたらコントロールしたがりだしたマスクに向かって、誤謬を誤謬だと知らしめ、彼らをバブルの中から出るよう導く・仕向けることを、例え自国の安全保障環境の後退と引き換えになるとしても、我が国や各国は(表か裏で)やるのかどうか、または空くと予想される穴を塞ぐ準備を各自していくのかどうか、或いは、その両方をやるのかどうか。

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